【トイレトレーニング方法まとめ】効果的な進め方&うまくいかない時の対処法
トイレトレーニングは、お子さんの自立への大きな第一歩です。排泄と食事を自分でできるようになれば、ママの負担もずいぶん軽くなりますよね。
大きな第一歩であるからこそ、トイトレ成功はなかなか難しいものです。「今日からここでおしっこをするのよ」と言っても、2、3日でできるようになるものでもありません。失敗を繰り返すうちに、ママも迷ったり困ったりすることでしょう。
ママにとってもお子さんにとっても難しいトイトレは、コツや上手な方法を知って、なるべく楽しくラクに行えるのが1番!上手なトイトレ方法を学んでいきましょう!
1.トイレトレーニングはタイミングが大事!2歳だからOKではない!
トイレトレーニングを始めるのは、2歳の夏がおすすめとよく言われています。2歳頃になるとどの子もある程度おしゃべりが上手になり、自分の意思を伝えられるようになること、そして春夏の暖かい時期にはおしっこの量が減ってトイレの間隔が空きやすくなることが理由として挙げられます。もし失敗しても、春夏だと洗濯物が乾きやすいですしね。ママの負担も少なく済みます。
でもこれはあくまでも、一般的に「やりやすい」とされる時期。2歳の夏といっても、生まれ月によって月齢には大きく開きがありますし、発達の差も大きい年齢ですから、何が何でも2歳の夏にトイトレを始めなければならないということはありません。あくまで目安として考えておいて、その子にとってのベストタイミングは、ママが見極めてあげましょう。
目安はおしっこの間隔が2時間以上
トイトレを開始できるのは、おしっことおしっこの感覚が2時間以上空いてからです。トイトレが2歳頃と言われる所以は、ここにあります。2歳くらいになると、おしっこを貯めておけるくらいまで膀胱が発達してくるのです。
トイトレの時期を意識し始めたら、数日間オムツの濡れ具合を確認してみましょう。日中2時間くらい濡れないようになっていれば、身体の方の準備は整っています。
2.トイレトレーニングの進め方【基本編】
トイトレは、いきなり「はい、今日からおしっこはここでしようね」と教えてできるようになるものではありません。時間をかけて徐々に、トイレで用を足す週間をつけていきます。まずは、トイレは何をする場所なのかを教えるところから!次のような順序で進めていきましょう。
ママのトイレについて行ってみる
小さな子供にとって、トイレの個室空間には全く知らない世界が広がっています。「ママがいっつも入ってるこのお部屋では、一体何をしているの?」。まずはそこから知ってもらわないといけません。これまでは汚いし、危険だからと避けていたトイレ、一緒に入ってみるところから始めましょう。怖いところではないと思ってもらえれば、ひとまず成功です。水洗レバーを引く役目をしてもらってもいいですね。
絵本やビデオでトイレを意識
「次のステップでは、自分もトイレで用を足すと理解してもらいます。
それにぴったりなのが、トイトレ向けの絵本やビデオです。遊びの中で自然とトイレ習慣を予習することができます。
実際に座ってみる
トイレ習慣が意識できたら、早速実践してみましょう。おまるや補助便座など、家庭の方針や環境によってぴったりなトイトレグッズは異なりますので、家庭の状況に合わせた物を購入しましょう。
「ウンチ」「おしっこ」をお知らせしてもらう
次のステップでは、自分で排尿・排便のタイミングを掴んで、ママに知らせてもらいます。
子供がはっきり「ウンチ」「おしっこ」と言えるようになるには、時間がかかりますので、根気強くトイレに誘うことで乗り切りましょう。
できるようになるまで繰り返し
簡単に繰り返しと言っても、ここが一番難しいところです。毎日根気よくトイレに誘い、出たり出なかったり、成功したり失敗したりを繰り返しながら、次第に成功率をあげていきます。おしっこに関しては、起床時、お昼寝前、お風呂前、就寝前など、日々のルーティンの中に組み込んでしまうと、子供側もわかりやすいでしょう。
3.男の子にトイレを教える方法
男の子は、チョット頑固で元気な子がいっぱい。それゆえ、女の子に比べてトイトレが進みにくいと言われています。つい遊びに夢中になってしまうのも、理由の一つと考えられています。確かに…と思ったママさん、きっといるはずですよね。
男の子には、女の子以上に、トイトレに遊び要素を入れてあげる必要があります。好きなキャラクターのおまるを用意してあげたり、トイレに好きなぬいぐるみを置いてみたりと、トイレに楽しい意識が向くようにしてあげましょう。
男の子は、ゆくゆく立ちションを覚えなければなりません。こればかりは、ママが的確に教えるなんてことができません。でも、早くからできるようになっている子もいますし、集団生活目前にすればするほど、ママとしては焦る気持ちも出てくるでしょう。
立っておしっこは、パパやおじいちゃんに一任するのも良い方法です。パパがやり方をレクチャーしておけば、あとは徐々にできるようになっていきます。
たとえパパの協力を得られなくても大丈夫。幼稚園やお稽古ごとにいくようになると、他の男の子がやっているのを見て、そのうちできるようになったという声もよく聞かれますよ。
4.女の子のトイトレで気を付けたいこと
女の子のトイトレは、男の子よりもやることが少ないかに思えます。いえいえ、実はトイトレが終わってからが肝心なのです。
ウンチもおしっこも十分自分の力でできるようになったら、次は拭くことを覚えなければなりません。ここが男の子とは違うところ。「おしっこをした時は、前をトントンと拭く」「ウンチをした時は、前から後ろへ」「うんちがティッシュにつかなくなるまで拭く」
この3点をしっかり教えましょう。細菌感染を防ぐためにも、前から後ろへ拭くことは徹底させましょう。
3歳以上になると、手の長さが十分伸びて、お尻の方にまで腕が届くようになります。その時を見計らって教えてあげてくださいね。
5.排泄の仕組みを絵本で学ぼう!トイトレの際に読んであげたい絵本
トイトレがぐんぐん進む魔法のアイテム、それがトイレ絵本です。トイトレの年齢は、ちょうど絵本に夢中で、絵本の中の登場人物が何をやっているのか気になりだす年齢です。トイレの世界を知ったり、習慣を身につけたりするにはぴったりなのです。
また、子供は言葉で説明されるよりも、絵で見た方がよく理解をします。その意味でも、絵本でのトイトレ導入は効果的です。
いけるといいねトイレ (アンパンマンのしかけえほん)
やなせ たかし
フレーベル館
幼稚園児くらいの年齢むけのトイトレ絵本。トイレでは順番を守ることや、おしっこウンチをしたら拭いて流すことを教えてくれます。お出かけ前におしっこに行かなかったバイキンマンが教訓的で、これを読めば、お出かけ前のトイレの大切さを子供はスッと理解してくれそうです。トイトレ初期のお子さんには、絵本の前半部分だけでも十分役に立ちます。
ゆっくとすっくごほうびシールブック
さこ ももみ
ひかりのくに
ママたちの「あればいいな」が詰まったトイトレ用のシールブック。絵本ゆっくとすっくシリーズは小さい子たちの自立を促す可愛い絵本です。そのゆっくとすっくがお子さんのトイトレを応援!中には、色とりどりのパンツシールや出来たよシール、チャレンジシートなどがバラエティ豊かにセットされています。さこももみさんのほんわかした絵柄にママも癒されます。
6.トイレが怖い!子供がトイレ嫌いを克服した方法
トイレを怖いところだと感じるお子さんは少なくありません。トイレが怖い代表的な理由は3つ。「暗い」「音が怖い」「穴が怖い」です。
これらを克服するには、親がしばらくは付いて誘導させてあげるのが得策でしょう。夜間のトイレが怖いなら、連れて
いく前に、先にママが電気をつけてあげましょう。廊下に、人感センサーをつけておくのも安心できます。
水洗部分が怖いお子さんがおられる家庭では、トイレタンクや便座に好きなステッカーなどを貼って怖さを和らげているようです。
7.うんちができない!?うんちでトイトレが進まない子のための秘策
トイトレの流れとしては、おしっこのトレーニングが先に終了し、やがてウンチもできるようになるのが一般的です。しかし、中にはトイレでおしっこができるようになっても、ウンチだけはオムツでしたがる子もいます。
これにはその子なりにいろんな理由があって、例えばおまるや便座で気張るのが不安だったり、せっかくの遊びを中断してトイレに行くのが面倒だと感じていたりします。
ウンチもトイレでできるようになるには、あともう一歩の工夫が大切!先輩ママたちは、トイレを楽しい空間にするのはもちろんのこと、成功した時にかなり大げさに褒めたり、上手にできたら好きなキャラシールを貼るようにしたりといった工夫をしているようです。
ウンチの処理を一緒にして、「ウンチがパンツに付かなくてよかったね」「ウンチさん、バイバーイ」などと、一連の流れの中で学ばせていくのも肝心です。
8.トイレトレーニングには、シールが大活躍!
トイレトレーニングの方法として、先輩ママが「効果あり!」とおすすめするシール。トイトレをはじめる2歳ぐらいは、ちょうどシールが大好きな年齢でもありますので、納得です。
トイレに行けたご褒美として、自分ができた証として、シールは子供の達成感や喜びをより強くしてくれる効果的なアイテム。番号のついた専用台紙に順に貼っていくタイプもありますし、カレンダーに貼り付けたり、もちろん好きな紙に自由に貼るだけだってOK!
子供にトイレが楽しい場所。トイレへ行きたい!と思わせられれば、トイトレは大きな前進を遂げたと考えていいでしょう。
トイレトレーニングに便利なグッズ~おまる・補助便座、最初に用意するものは?
トイレトレーニングを始めようと思ったら、おまるや補助便座などの用意が必要ですよね。でも、果たしてどっちが良いのでしょうか?
他にも、トイトレ=トレーニングパンツという声も聞こえますが、実はトレパンは使うべきなのかどうかママたちの間でも意見が分かれているんですよ。トイトレに関わる道具に関して、メリットやデメリットをまとめてみました。
トイレトレーニングの前準備に!パンツタイプおむつのメリットとデメリット
テープのオムツを卒業するタイミングは、赤ちゃんによってそれぞれ。仰向きでじっとしていられなくなったり、テープタイプだとお腹周りや足回りが窮屈になったりすると、パンツタイプへのステップアップを意識し始めますよね。
パンツタイプのメリットには次のようなものが挙げられます。
- サッと履かせられる
- 立てるようになってからは、オムツ替えが楽チン
- フィット力が高い
逆に、パンツタイプにはこんなデメリットもあります。
- 1枚当たりの値段が高い
- ウンチがまだ固まっていない時期は、お尻を拭きにくい
メリット・デメリットあるものの、トイトレしていくことを考えると、自分で着脱しやすいパンツタイプがオススメです。先にオムツで脱ぐ・履く行為に慣れていると、実際のパンツへの切り替えもスムーズです。
おまるを使うことによるメリット
トイトレのお伴とも言える「おまる」。最近は排泄物の処理をしなくてもいい補助便座が人気のようですが、おまるに大きなメリットがあるのは確かです。ママだけでなく、子供にとってもトイレトレーニングはたいへんなものですが、おまるはそのハードルを下げてくれるようですよ。
おまるのメリットには、以下の点が挙げられます。
- 足が着くので安心感がある
- トイレでなくても、最初はお部屋から始められる
- 踏ん張りやすい体勢
- 出た量を確認しやすい
最初のうちは、お子さんが足をつけて踏ん張る感覚を得ることが大切なのだそう。中には便座に座るのが怖いという子もいますから、トイトレ初期にはリビングに置いておき、跨ぐおもちゃ代わりにできるのも良いところです。
毎回の掃除が大変だと思う方は、ペットシートを敷いておくと、汚さずサッと片付けられます。
補助便座のメリット・種類
補助便座の魅力は、なんといってもお手入れが簡単な事です。水洗洋式トイレの仕組みをそのまま使えるので、ママはいちいち排泄物の処理をしなくて済みます。また、最初からトイレ空間に慣れさせることになり、子供によってはその方がスムーズにトイトレが進むようです。
補助便座には、次のような種類があります。
- おまるタイプ
- 便座タイプ
- ステップつき便座タイプ
補助便座のデメリットは、しっかりと踏ん張れないことです。子供は、足を地面につけて、どこか持つところがあって初めてしっかりと踏ん張れます。便座タイプは安価で場所も取らないのですが、不安定さを怖がる子もいるので、もし補助便座を嫌がってトイトレが進まなそうならおまるへの切り替えを検討したり、足を乗せる台を別に用意してあげてください。
これからトイトレをしていくつもりで購入を考えているなら、しっかり跨いでレバーを握れるおまるタイプか、足をつけられるステップつき便座タイプがオススメです。
トレーニングパンツは必要?
トレーニングパンツには紙タイプと布タイプがあり、どちらもおしっこが出ると濡れて不快感を感じるようにできています。さて、このトレーニングパンツ、本当に必要かどうかは、お子さんとの相性次第というところでしょうか?
気合いを入れてたくさん用意してみても、かぶれたり漏れが激しかったりして無駄になる子もいますし、トレパンの意図通りに、気持ち悪いからサッとパンツに移行できる子もいます。
必ず使わなければいけないものではなくて、ママのトイトレ方針とお子さんの発達の様子に合わせて、必要ならば少量から用意してみると良いでしょう。
トイレトレーニングQ&A~おねしょとの違い、外出時はどうする?
トイレトレーニングは、1日や2日で終わるものではありません。数週間~数ヶ月に及ぶものですので、日常生活とどう折り合いをつけていくか、ママたちは悩むこともありますよね。
例えば、外出時におむつを履かせるべきか否か。
いずれは外出先のトイレで用を足せるようにならないといけないのだから、抵抗なく済ませられるように早いうちから教えた方が良いという気持ちがある一方で、もし失敗してしまったら後始末が大変です。
完璧におむつを卒業するためには、「いつもと違う環境」でのトイトレも必要です。
トイレトレーニングの最初から夜もオムツを外したほうがよい?
トイトレ初期から夜もオムツを外すというのは、ちょっと無理のある話です。いろいろな意見がありますが、多くの場合、日中のオムツが外れてトイトレ完了と見ており、夜のおねしょについては別物と考えているようです。
確かに、就寝中は無意識に用を足しますから、親が教えるというよりは、膀胱が発達してくるのを待つという方が正しい認識でしょう。
トレパンを使ったり、失敗が続くとまたパンツタイプオムツに戻したりと、その子の発達と状況に合わせて少しずつ試していく家庭が多いようです。いよいよ夜のオムツも卒業かな?と自信がついてきたら、おねしょシーツなどを併用しながら成功例を作っていきましょう。
トイレトレーニング中の外出はどうする?
トイレトレーニング中は、外出時におむつを履くかどうかというのも悩ましい問題。できるならそのままおでかけし、外出先のトイレで用を足すことにも慣れてほしいですが、失敗した時の処理はたいへんです。もちろん、おでかけの前にトイレという習慣がついていることも絶対条件ですよね。
ただ、外出先では、子供も緊張するようで、意外に漏らさないという意見も聞かれます。まずは、失敗してもいい近所の公園などから慣らしていきましょう。おむつで出かけたとしても、外出先で子供がしやすそうなトイレがあるなら、チャレンジさせてみるのも良いですね。
トイレトレーニングを成功させるたった一つの心得
トイレトレーニングを成功さえるためには、ママが心がけるべきはただひとつ。それは、うまくいかない時でも絶対に怒らないことです。
トイトレは、すんなり行く子ばかりではありません。むしろ、失敗を繰り返すのが当たり前。周りがパンツへ移行していくと、親はどうしても焦ってしまいます。下の子が産まれるなんてことになれば、なんとかそこまでには卒業してほしい!とソワソワしてくるでしょう。
しかし、トイトに関しては、親が焦っていいことは何もありません。基本的に子供はトイトレに敏感です。一度嫌になってしまうと、さらに期間が長期化してしまいます。
いつかはとれるだろう。そんなふうにおおらかに構えておきましょう。疲れていて、怒ってしまいそうな時は子供におむつをさせて、「本日のトイトレはお休みです!」と宣言した方が子供にとっても、ママにとっても良いと思いますよ。