「碧」のつく名前は個性的?漢字の意味と名づけのアイデア、読み方への懸念
「碧」という漢字は近年、男の子、女の子の名前として人気が高まっていますが、一般的に使われる読み方以外で名づけられることも多いため、「読めない人が多いのでは?」と悩む保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
名前は親から子への大切な贈り物です。この漢字を選ぶにあたって、「碧」が持つ漢字本来の美しさや意味、そして読み方に関する実際の状況について詳しくご紹介します。ご自身の名づけに自信を持って進めるための参考情報として、ぜひお役立てください。
子育て4コマ漫画:エピソード満載!?「碧」を使った名前
漢字「碧」の意味・読み方・由来と名前に込める願い
「碧」という漢字は、「碧色」(エメラルドグリーン)や「海碧」(コバルトブルー)を意味するように、美しい青緑色を表す漢字です。その美しさから、名前に使う漢字として非常に人気があります。
読み方については複数あり、また名づけの際にユニークな読み方(当て字)として使われることも多いため、漢字だけを見た人から読み方を聞かれることは少なくありません。
しかし、書類にはフリガナを記載しますし、普段の会話では音で自己紹介をしますので、日常生活で困ることは現実的には少ないと言えるでしょう。また、この漢字には宝石のイメージがあるため、一般的に好印象を抱かれやすい傾向があります。
この漢字は宝石「ジャスパー」(和名:碧玉)を意味する漢字であるため、気品があり、美しい輝きをイメージする人が多いです。特に青緑色の碧玉は古くから装飾品や祭祀に用いられてきたため、高貴さや神秘的なイメージを持つ漢字とされています。
| 画数 | 14画 |
|---|---|
| 部首 | 石 |
| 読み方 | 音:ヘキ 訓:みどり、あお、あお(い) |
| 名のり 人名訓 |
※人名のみに使わる読み方※ きよし、たま |
| 意味 | ①青緑色、深緑色 ②青緑色の玉、宝石(碧玉) |
| 漢字の由来 | 青緑色の美しい玉を意味する「玉(王)」と、光を意味する「白」、「石」を組み合わせた会意兼形声文字。 |
| 電話での 伝え方 |
紺碧の碧 王の右に白を書いて、下に石 |
男の子の名づけにおすすめの「碧」のつく名前
「あお」という響きや、色が持つ雄大さから、「碧」という漢字に大海原や澄み切った空をイメージする人も多いです。近年、男の子の名前に「碧」を使って「あお」「あおい」と読ませるケースが増えています。
古風で誰にでも読める名前を好む場合、「読めないのでは?」「女の子と間違われないか?」と気になるかもしれませんが、最近では幼稚園や学校などの集団生活で「あおくん」「あおいくん」と読む名前の男の子は珍しくありません。
名づけの際には、「玉(王)」と「石」で成り立っていることから、「王様のような強さ」や「石のように揺るぎない硬い意志」といった、親の願いを込めることもできます。
- 碧偉(あおい)
- 碧維(あおい)
- 碧輝(あおき)
- 碧太(あおた)
- 碧斗(あおと)
- 碧人(あおと)
- 碧芭(あおば)
- 碧彦(あおひこ)
- 碧真(あおま)
- 碧士(きよし)
また、「碧斗」と書いて「りくと」と読ませるなど、「りく」という読み方は当て字ですが、人気のある名前に使われることもあります。
女の子の名づけにおすすめの「碧」のつく名前
女の子の名前に人気の「碧」は、「美しい娘に育って欲しい」、「宝石のように輝く子になって欲しい」といった親の願いを込めるのに適した漢字です。「碧」一文字の場合は「あおい」「みどり」「あお」の3種類の読み方で使われることが多いです。
碧は、海や空などの自然をイメージさせる漢字でもありますので、女の子の名前に組み合わせる漢字も同じく自然をイメージさせる「空」「海」「花」「波」などの漢字を選ぶ保護者の方が多いです。
また、「王」「白」「石」の組み合わせから成り立っているため、書きやすく、形も整っているという点も、昔から女の子の名前に選ばれてきた理由の一つです。
- 碧彩(あおい)
- 碧音(あおね)
- 碧波(あおば)
- 碧海(あみ、あおみ)
- 碧空(そら)
- 碧花(たまか)
- 碧希(たまき)
- 碧乃(たまの)
- 碧子(みどりこ)
- 碧華(みはな)
「碧」のつく名前の芸能人や有名人
「碧」という漢字は、その華やかさと品格から、芸名に使われるほどの印象的な響きとイメージを持っています。
声優の悠木碧さんをはじめ、芸術やスポーツなど様々な分野で活躍されている方に「碧」の字を持つ方がいらっしゃいます。近年ではサッカーの田中碧選手など、若い世代の活躍も注目を集めています。
- 植田 碧麗(NMB48)
- 金沢 碧(声優)
- 葛岡 碧(モデル)
- 小町 碧(バイオリニスト)
- 神野 碧(小説家)
- 高梁 碧(声優)
- 田中 碧(サッカー選手)
※元女子プロ野球選手の方もいらっしゃいますが、ここではより一般的に知られている選手名を記載しました。 - 玉井 碧(女優)
- 本村 碧唯(HKT48)
- 悠木 碧(声優)
「碧(あお)」は良くない名前?昔の「アオ」という読み方について
ご年配の方の中には、子供の名前が「碧(あお)」だと聞くと、昔の「馬の名前」を連想する方もいらっしゃるかもしれません。これは、古くから馬の名前に「アオ」が多く使われていたためです。日本昔話にも「アオ」という名の馬が登場することがあります。
昔は馬の黒毛を「青毛」と呼ぶ習慣があり、「アオ」は黒い馬の名前の定番でした。現代の感覚とは異なりますが、地域や世代によってはそのような連想をする人がいる、という文化的背景を知っておくと良いでしょう。
もし「あお」という読み方に抵抗がある場合は、「碧(あおい)」にしたり、別の漢字と組み合わせたりすることも選択肢の一つです。
碧斗(あおと):碧の漢字に惚れたから!
碧という漢字は王様(上の地位)・白(潔白!真っ白!)・石(固さ!意思の強さ)という漢字が全てセットになっている、すごく良い漢字だと思います。
碧にはコバルトブルーという意味もあるみたいですね。そこから「コバルトブルー色の北斗の星があったら綺麗だなぁ」と思い、そんな綺麗な心の子供で居て欲しいという願いを込めて碧斗と命名しました。
呼び名は「アオ君」です。昔の人が馬の事をアオと呼んでいたという話から、年配の方には私が「アオ君」と呼ぶと「アオって、馬じゃん!」と、たまに心無い事を言われますが、碧の漢字を使った名前を始めて目にした人には、凄く素敵な漢字だと良く言われます。
これから碧を使った名前を考えているパパさんやママさんもいると思いますが、息子は小学三年なのですが、一度も名前や漢字で馬鹿にされた事はありません!
「碧」を女の子の名前に選んだ体験談~とにかく印象がいい
名づけの方法には、音の響きで選ぶ、自然から選ぶ、字画から選ぶ、漢字から選ぶなどの方法がありますが、碧は文字のイメージから名前に選ばれることが多い漢字です。
海のように澄み渡ったイメージがあるため、高齢の方にも素敵な文字というイメージを持たれていることが多い漢字です。また、多くの人が知っている「王」「白」「石」の3つの漢字の組み合わせでできているため、形が良く書きやすいという点も魅力です。
碧唯(あおい) 真っ青な空をイメージしました
私は女性です。碧という字を名前に選んだ理由は、娘が生まれた日が真夏の晴天の日であったこと、その空の青さが海を連想させる色であったことが理由です。唯という字は唯一無二からとり、「海の青さのように澄んだ心をもった一人の人間として生きて欲しい」という願いを込めました。
碧という字を使った名前の子は案外少なく、女の子では娘の周りにはいないので良かったと思っています。特に困った事はありませんが、読み方が分からずに聞かれる事はあります。碧という字はきれいなイメージで女の子でも男の子でもいろいろな名前に使えるのでおすすめです。
碧(みどり) 品がある感じだったから
32歳の女性です。みどりという名前にしたいと思い、音で漢字を探していた時に碧という漢字をみつけました。私と夫の名前も一文字なので、子供の名前も一文字にしたいと話していました。
碧には透きとおった透明感があり、いつまでもキレイな心でいて欲しいのと、まっすぐな眼で物事を捉えていってほしいという願いを込めました。読み方は沢山あるようなので、漢字で書く時はフリガナをふるようにしています。特にみどりは思いつかないようです。
良かったことは、祖父母がとてもこの字を気に入ってくれたことです。碧という漢字はとにかく印象がいいですし、書きやすく形も取りやすいです。他の字と合わせても、いろいろな読み方ができるので、納得する名前をつけられると思います。
碧華(みはな) 「碧」のイメージが好きだったから
娘の碧華は私達の2番目の子供です。上の息子は夫が名前を付けたので、下の子は母親である私が名づけました。女性は結婚で苗字が変わるため、穏やかな印象のあるマ行の音、最強の運勢となる画数、親しみやすいあだ名、品格のあるイメージという点で碧華と名付けました。
名付けの本に「碧風(みふう)」と言う名前があったので「み」と読ませましたが、役所の人に「当て字ですね」と言われました。でも「今は当て字がとても多いので、珍しくないですよ」とのことで、いきなり読んでもらえることはありませんが、だからといってこれまで嫌な思いをしたことは娘も私もありません。
娘はお蔭さまで名前負けしない容姿に恵まれ、名前の漢字を見た人には「そのまま芸名にしてデビューできそうだね」と言われることもあります。少し気取った名前だと思われないか心配しましたが、実際はあだ名が「みーちゃん」だったので逆にドラえもんの彼女の名前っぽくて、皆から愛されるキャラに成長しました。娘も自分の名前をとても気に入っています。
「碧」を男の子の名前に選んだ体験談~王のように強く石のように硬い意思
体験談を集めたところ、男の子の名前としても「碧」が使われるケースが多く、漢字が王や石で成り立っていることから、「王様のように強く硬い意志を持つ男の子」といった、男らしい意味を見いだしている保護者の方もいました。
海や空のイメージから「純粋できれいな心を持つ男の子」という願いを持つ方にも適した名前です。
碧斗(あおと) 空のようにきれいな心の子に育つよう
碧斗は私たち夫婦の初めての子です。「男の子だったらお父さん、女の子だったらお母さんが名前を考える」と、妊娠当初に話し合って決めていましたが、名前についての話をしている日はとてもきれいな青空で、ぽかぽかいい天気だったことを覚えています。
純粋で心がきれいな子が生まれたらいいねと話していたため、「碧」という漢字を思いつきました。また碧斗が生まれた日もとてもいい天気の日だったので、この漢字を使うことに決めました。
名前を口頭で伝える時にこの漢字は説明しにくかったかなと思うことがあります。でも、もう一つ候補にあった「蒼」という漢字を説明するときは、第一に顔面蒼白が思いついてしまうので、碧の漢字を選んでよかったかなと思っています。
子供がある程度大きくなり、どうしてこの名前を付けたのか聞かれたとき、私たちの思いを伝えやすい漢字だと思います。すっきりとした碧空のようにきれいな心を願う名前にぴったりかと思います。
碧生(あおき) 碧という字を使った名前にしたかったから
2児のママのさえです。主人の名前に「碧」という字が入っていたため、男の子だったら碧という字を使った名前にしたいと思い名付けました。
「碧(あお)」は「たま」とも読めるので、たまに「たまきくん」と呼び方を間違えられてしまうことがあります。しかし、碧生(あおき)という名前は響きもよくて、よくママ友から「カッコイイお名前だね」と言われます。
本人もパパと同じ漢字を使ったこの名前を大変気に入っています。意外と碧という字を使う子は少ないので、これから名付けされる方にもおすすめの字です。
碧人(あおと) マリンスポーツで夫婦が知り合ったから
子育て初心者のママです。主人がマリンスポーツ好きでマリンスポーツを通じて知り合ったため、名前を海に関するものでつけようということになりました。沖縄の海で知り合ったので、その雰囲気を重視して普通の海の色ではない「碧」を使ってみようと思い、「碧人」としました。
人によってはどうやって読むのか尋ねてくる人もいますが、おおむね問題なく読んでくれているので安心しています。良かったのは夫婦でお互い理想の名前に落ち着いたので、二人で満足していることです。人によってどんな名前になるかそれぞれだと思いますが、何かエピソードがあるならぜひおすすめです。
碧生(あおい) 碧の字の中に王と石を見つけたから
生まれてくる子が男の子とわかってから名付けを夫と相談していましたが、ずっとお腹の中で一緒だったので、ぜひとも私が考えたいと強く思うようになり自分で考えました。
心も体も強い子になってほしいと思っており、候補をいくつか考えていました。春生まれということもあり、碧という字をみて王のように強く、固い意志(石)をもった強い子になってほしいという思いから「碧生(あおい)」と名付けました。
しかし、あおいはほとんどが女の子の名前として多く名づけられているので、女の子と間違われることがとても多いです。でも「男の子であおいくん、かわいいね!」とすぐに覚えてもらえます。碧の一文字だと女の子度合が高まりますので、お生まれになられるお子様が男の子なら2文字にすることをおすすめします。
「碧」と名付けようか悩んでいるママやパパは、「蒼」のつく名前についても知っておきましょう。「碧」と同様に青色の意味を持つ漢字です。