沐浴はいつまで?沐浴卒業の時期とお風呂デビューの注意点
赤ちゃんが生まれてから代表的なお世話の一つ、それが沐浴(もくよく)です。小さな体をベビーバスに入れて、きれいにしてあげるのは、ママにとって幸せのひととき。しかし、いつまでも赤ちゃんが小さいわけではありません。また、赤ちゃんが、ベビーバスの中で静かにお湯につかっているわけでもありません。
ベビーバスは一時的なものなので、いずれ、赤ちゃんがバスタブで入浴する日がやってくるのですね。では、そのタイミングは一体いつ来るのでしょうか。今回は、そんな沐浴卒業の時期とお風呂デビューについてご紹介します。
沐浴と入浴の違い
一般的に沐浴とは、赤ちゃんをベビーバスに入れて、お湯をかけて汚れを洗い流すことをといいます。もともと、この沐浴という言葉は、水をかけて体を洗い清めるという意味。赤ちゃんをベビーバスで沐浴剤を使用してかけ流すと、石鹸を使わなくてもきれいに汚れが落ちますよね。つまり、沐浴は、主に体を清潔にすることを目的としています。
それに対して入浴とは、お湯をためて湯船につかることをいいます。入浴も体の清潔のために行うものですが、それ以外にも、リラックスや家族のスキンシップなどの目的もあるのが大きな違いです。
沐浴はいつまで?
生後1ヶ月くらいまでの赤ちゃんは、抵抗力が弱いため、新生児のうちはベビーバスでの沐浴が必要です。そして、1ヶ月をすぎたあたりから抵抗力がつくため、徐々にママやパパと一緒にお風呂に入れるようになります。しかし、沐浴には、いつまでにやめなければいけないというきまりはありません。
どちらかといえば、家が古くてお風呂場が寒い、シャワーがない等、住宅事情に応じてベビーバスを長く使用する人もいるのです。しかし、一般的なベビーバスの対象年齢は、生後3ヶ月から6ヶ月のため、月齢が進むと赤ちゃんが大きくなり、動きも大きくなるので狭く感じるようになるでしょう。
沐浴を卒業するタイミング
赤ちゃんのお世話でベビーバスに慣れたら、今度は、お風呂に対して不安を持つママもいるのではないでしょうか。なにかきっかけがあると、思い切って沐浴を卒業することが出来そうですね。そのタイミングをご紹介します。
1ヶ月健診でOKがでた
産後1ヶ月したら、ママも赤ちゃんも健診を受けますね。大抵の赤ちゃんは、その時の皮膚の状態、おへその状態などを見て、生後1ヶ月くらいで入浴OKとなり沐浴を卒業できます。もしも、おへそがジクジクしている場合は、細菌感染の恐れがあるため、健診で相談したほうがよいですね。
片手で赤ちゃんを支えられなくなった
赤ちゃんの体重が増えると、ママの力では、片手で体重を支えることができなくなります。また、頭部も大きくなるので、耳に水が入らないように、両耳を片手でふさぐことが出来なくなってしまいます。
ママが安定して支えられないと、赤ちゃんも不安を感じ、水の中で暴れてしまうことがあり危険です。また、体重が5kgくらいになると、ベビーバスが手狭になってくるので、卒業時期の目安になるでしょう。
赤ちゃんの首がすわった
生後一ヶ月でベビーバスを卒業してもよいといわれても、まだまだ赤ちゃんの首はグラグラ。首のすわっていない赤ちゃんとのお風呂に不安に感じる場合は、無理に沐浴を卒業する必要はありません。
一緒にお風呂に入るには、首がすわっていたほうが入れやすいので、それからでもいいのです。早い子では、生後3ヶ月くらいから首がすわるようになるので、首すわりを沐浴の卒業タイミングにしてもよいでしょう。
ママと一緒に入浴する際に注意すべきこと
ママがお風呂に対して不安を持っていたら、赤ちゃんも不安になるかも。一緒にお風呂に入る時の注意点を知っておけば、安心して赤ちゃんを入れてあげることが出来ますね。
一番風呂に入りましょう
生後1ヶ月を過ぎたとはいえ、赤ちゃんは大人に比べると抵抗力が弱いため、清潔な一番風呂に入るのが基本です。また、お風呂の浴槽が汚れていると大腸菌やブドウ球菌、レジオネラ菌が増殖しているかもしれません。そのため、お風呂にお湯を張る前に、浴槽を清潔にしておきましょう。
お湯の温度を赤ちゃんに合わせましょう
赤ちゃんは、大人のように体温を上手に調節できません。もしも、熱めのお湯にしてしまうと、赤ちゃんの体温が上がりすぎる「うつ熱」、つまりのぼせ状態になってしまいます。また、赤ちゃんの皮膚は薄く、温度の影響を容易に受けるので、大人よりもぬるめのお湯がいいです。その温度は冬で40度、夏は38度に設定くらいがよいといわれます。
首をしっかり押さえましょう
首がすわっていない赤ちゃんを湯船に入れるには、しっかりと首を下から支えて横抱きにし、赤ちゃんの足から湯船につける方法、そして、両手で首までしっかり保持して縦抱きで足から湯船につける方法があります。首をしっかりサポートすると、ママも赤ちゃんも安定します。
洗い場の整理整頓を心がけましょう
赤ちゃんは、手に触れたものをつかんですぐ口に入れてしまいます。お風呂場は狭いので、手の届くところにカミソリのような危険な物がないか、事前にチェックしておくことが必要です。また、赤ちゃんのおもちゃ以外のもので、石鹸などの赤ちゃんが口に入れそうなものは、手の届かない場所においておきましょう。
偏心管でのやけどに注意しましょう
赤ちゃんは、大人が想像しないようなところを触ることもあります。まだ理解が出来ないので、大人がしっかり環境を整えて事故を防ぐことが大切です。
お湯の設定温度が高いと、シャワーなどの蛇口の付け根にある「偏心管」という部分が熱くなることがあります。特に偏心管がむき出しになっている場合、触ってやけどをする恐れがあるため、耐熱カバーなどで覆っておくとよいでしょう。
赤ちゃんのお風呂デビューQ&A
赤ちゃんのお風呂に関するQ&Aをご紹介します。これを知っていれば、もうお風呂デビューで怖いものなしですよ。
入浴剤は使っていいの?
入浴剤は、リラックス効果、保湿効果、体を温めるなどの効果がありますね。赤ちゃんの場合は、まだ肌が弱いので、特に入浴剤は必要ありません。もしも保湿のために使用するのなら、赤ちゃんでも使える刺激の少ないものを選ぶべきです。また、赤ちゃんの肌の機能は生後3ヶ月頃に安定してきます。そのために、赤ちゃんの入浴剤は、生後4ヶ月くらいから使えるようになります。
入浴時間はどれくらい?
長時間の入浴は、のぼせの原因になります。そののぼせで、体力も消耗してしまいます。肌の弱い赤ちゃんは、体が温まり皮膚の乾燥がすすみ、かゆみが出ることもあるのです。赤ちゃんの負担にならないよう10~15分程度にするのが理想です。
大人と同じシャンプーやリンスはいつから?
洗浄力や肌の優しさを考えるなら、赤ちゃん専用のシャンプーやリンスを使用すると安心です。1歳半から3歳まではベビーシャンプー・リンスを使い、その後、こども用に切り替えるというママが多いようです。
大人用のシャンプーは硫酸系シャンプー、アミノ酸系シャンプーなどがあります。硫酸系のものは洗浄力が強いのですが、赤ちゃんの余分な頭皮の皮脂まで洗い流してしまうので、刺激が強すぎます。逆に、アミノ酸系は低刺激ですが、洗浄力はやや落ちる場合も。また、リンスも刺激が強いと、かゆみの原因にもなります。
ママが体を洗っている間はどうすればいい?
ねんねのころ、月齢の低い赤ちゃんは、タオルにくるんで脱衣所に寝かせておいて、先にママの体を洗ってしまうと、後で落ち着いて一緒に入ることも出来ます。赤ちゃんのお風呂が終われば一緒に上がることが出来るので、赤ちゃんが湯冷めをする前に世話をすることが出来ます。
月齢がある程度進んだら、ママが洗っている間は、危険がないようにバスチェアに座らせておくと安心です。目が届くところに赤ちゃんがいるので、ママも安心、赤ちゃんも泣かずに待つことが出来るでしょう。
おすすめお風呂グッズ
赤ちゃんをお風呂に入れる時、ママの負担を軽くするための便利グッズがたくさんあります。いくつかご紹介しますので、参考にしてください。
はじめてのお風呂から使えるバスチェア
Aprica
赤ちゃんのお風呂を開始する時から24ヶ月まで使用が出来ます。また首が座らない赤ちゃんもリクライニングが110度、150度、165度の3段階あるので、安心して使用出来ます。ガードがついているので、赤ちゃんが寝た状態で、ママは両手を使用して洗浄することが出来ます。
くまさんシャワーフック
Richell
赤ちゃんを石鹸で洗い、しっかり洗い流すときにシャワーを使用すると便利ですよね。ママが使いやすいような場所にシャワーを設置することが、お風呂を楽にするコツです。また、くまさんシャワーフックはシャワーだけでなく、小物もかけられるフックがついているので便利です。
お風呂洗い場のリバーシブルすべり止めマット
BELLE MAISON
床が濡れていたり、泡が残っている可能性もあるバスルームの床に設置するだけで滑りにくくなります。床にあぐらをかいて赤ちゃんを洗う場合でも、敷いておくとひんやり感を予防できますし、クッション性もあるので、赤ちゃんの足がバタバタして床にあたっても安心です。
ママあらって5本指
チュチュベビー
赤ちゃんを洗ってあげるときは、ママの5本指でしっかり隅々まで洗ってあげたいですよね。ママあらって5本指は、ママの手にはめやすいお風呂専用の手袋です。柔らかいので赤ちゃんの肌を傷つけません。抗菌加工がしてあるので、衛生的も安心です。
サラサラ湯上りマット&おむつ替えマット
サンコー
赤ちゃんがお風呂からあがったら、湯冷めを防ぐために手早く水気をふき取りたいですね。そんな時におすすめのグッズが、このサラサラ湯上りマット&おむつ替えマットです。水分の吸収がよく、速乾性もあります。消臭機能もある優れもの。また、クッション性があるので、赤ちゃんも寝心地満点。色は4色から選べます。