【初めての言葉は何?】赤ちゃんの最初の発語の時期と平均、ママ・パパ以外のユニークな言葉16選
赤ちゃんが生まれて、初めての笑顔、初めての寝返り、初めてのおすわり…成長の一つひとつが感動的ですが、特に気になるのが「初めての言葉(初語)」ではないでしょうか。今日か明日かと、いつ、なんて言うのかを楽しみに待っているご両親も多いと思います。
「ママ」や「パパ」を期待するご家庭が多いですが、実は「アンパンマン」や「パン」「葉っぱ」など、意表を突いたユニークな言葉が最初だったという体験談も少なくありません。赤ちゃんの初めての言葉は、その子が何に一番興味を持っているかを知るヒントにもなります。
この記事では、先輩ママ・パパの体験談とともに、赤ちゃんの言語発達の目安と、言葉を引き出すための効果的な関わり方をご紹介します。「言葉が遅い」と不安に感じている方のための情報もまとめていますので、ぜひ参考にしてください。
1.赤ちゃんの最初の言葉は何でしたか?いつ頃でしたか?(体験談16選)
「初めての言葉」は、一般的に意味を持った単語を指差しながら発することを言います。ここでは、先輩ママ・パパが聞いた、記念すべき「初語」とその時期をご紹介します。
【ユニークな初語】関心や状況が反映された言葉
A10ヶ月で「はい」と11ヶ月で「イヤ」
我が家の子供たち(男の子と女の子)は、初めての言葉も対照的でした。夫の言うことに「はい」と答えていた私の言葉を真似たのか、息子の初めての言葉は10ヶ月で「はい」でした。
一方、娘の初めての言葉は10ヶ月で「イヤ」でした。娘は家族で一番気が強い性格で、初めて話した2語の言葉は「もう イヤ…」だったのです。自分の思い通りにならないのが「イヤ」だったようで、言葉の端々に性格が表れていました。
A1歳3ヶ月で「よいしょ」
現在1歳9か月の息子のママです。ずっと喃語(「あーうー」といった言葉にならない音)を繰り返していた息子ですが、ある日お気に入りの豆椅子を押しながら「よいしょ!」と言いました。親の希望ではパパやママでしたが、まさかの「よいしょ」です。
主人には「私が毎日言っているからだね」と言われてしまいました。親の口癖や日常的な声掛けは、子供が最初に覚える言葉に大きく影響するのだと実感し、気をつけなくてはならないと思いました。
A0歳9ヵ月で あんちゃん
息子の従妹の名前は「杏」ちゃんです。初めて杏ちゃんに会いに行く朝、杏ちゃんの写真を見せて「杏ちゃんだよ」と教えて遊んでいました。どうせ話さないだろうと思っていたのですが、意表を突いたつぶやきで「…あんちゃん…」と発しました。
それから3日に一回程度、思い出したように「あんちゃん」とつぶやくようになりました。子供は、親が熱心に話しかける言葉や、周囲の環境で頻出する音を覚えるのが早いのかもしれません。
A1歳3ヶ月で『パン』
我が子の初めての言葉は『パン』でした。私は最初に『ママ』や『まんま(ご飯)』を覚えるかと思ったのですが、実際はそうではありませんでした。1歳を過ぎてから朝ごはんにパンを食べることが多くなったため、「パン」という発音しやすい単語を先に覚えたのだと思います。
朝起きて台所に来ると『パン。パン。』と言い、私が『パン食べる?』と聞くと、にっこり嬉しそうに笑う我が子の笑顔を見ると本当に癒されます。
A10か月で「アンパンマン」
生後すぐから、アンパンマンのおもちゃや絵本、アニメをよく見せていました。10か月の時にアンパンマンの絵本を読んであげていると、息子が「アンパンマン」とアンパンマンを指さして言いました。
アンパンマンを指さすと「アンパンマン」と言っていたので、ちゃんとキャラクターを理解しているようでした。それ以来よくカタコトでおしゃべりするようになり、現在7歳の息子は一日中喋っているほどおしゃべりな男の子になりました。
A9カ月で「おふお(おふろ)」
うちの子供は、単語として初めて喋ったのは「おふお」(おふろ)でした。沐浴やお風呂が大好きで、「おふろいくよー」とよく話しかけていたのが原因のようです。ハイハイが出きるようになるとお風呂掃除の音も聞き付けて駆けつけてくるほど、お風呂好きな赤ちゃんだったのです。
「ママ」じゃなくて残念でしたが、子供が一番関心を持っている事柄が初めての言葉になるという好例だと思います。
【お決まりの初語】ママ・パパ・食べ物などの身近な言葉
A1歳2ヶ月で「とーたん」
私が二人きりの時に「お父さんがね」と話していたのが頭の中に残っていたようです。長女が初めて言葉として話したのが、「とーたん」(お父さん)でした。勿論父親は喜んでいましたが、母親としては、ちょっと複雑でした(笑)。
A7ヶ月の頃「ママ」
まず、お決まりの「ママ」「まんま(ご飯)」が離乳食を始めて、しばらくした頃、7ヶ月だったと思います。その後、「ワンワンや!」と犬を見つけたのを親に知らせる時に発した、意味のある「二語文」らしき言葉も早い段階で出てきました。
A生後8ヶ月で「ママ」
我が家の娘が初めて話した言葉は、ありがちですが「ママ」でした。初めは生後6ヶ月頃に「マンマンマンマ…」と音を繰り返す反復喃語の延長でしたが、その後追いをするようになり、私がトイレなどで姿が見えなくなると「ママ~」と言って呼ぶようになりました。
生後8ヶ月頃には、私に向かって「ママ」と話しかけるようになり、言葉として認識しました。
A長男は「ジジ」、長女は「にゃんにゃんねね」
長男が生まれたとき、夫の両親にとって初孫だったので、長男のそばにほとんどジジババが一緒でした。そのため、長男の最初の言葉は、当たり前のように「ジジ」でした。私にとって初めての子供だったのに「ママ」と言わせることができず、悔しい思いをしました。
次に生まれた長女は、わが家の猫に興味津々で、最初に彼女が発した言葉は、「にゃんにゃんねね」(しかも、主語と動詞の組み合わせ!)で、寝ている猫へ声をかけていました。私達夫婦はまたしても敗北しました。
A1歳で「葉っぱ」
下の男の子は、なぜか産まれた時から喃語がすごくて、いつもニコニコしながら私に向かって何か喋っていました。初めて言葉らしいものを聞いたのは、お散歩に行った時に突然木を指差して「葉っぱ」と言った時です。それからも、外出するたびに草木を指差して「葉っぱ」を連発。そんな息子は今でも自然が大好きです。
2.赤ちゃんの言葉の発達:時期と個人差について
赤ちゃんの「初めての言葉(初語)」が出る時期は、一般的に1歳前後と言われていますが、非常に個人差が大きく、早い子では生後7ヶ月頃、遅い子では2歳近くということも珍しくありません。
言語発達の一般的な目安
言葉の発達は、以下の段階を経て進んでいきます。親は、それぞれの段階で適切な関わり方をすることが重要です。
- 生後0~3ヶ月:クーイング(「あー」「うー」といった、母音を中心とした機嫌の良い時の発声)。
- 生後5~10ヶ月:喃語(なんご)(「バブバブ」「マママ」「ダダダ」といった音の繰り返し。意味は伴わない)。
- 生後10ヶ月~1歳半:初語(意味を持った最初の単語。多くは「ママ」「パパ」「まんま」など)。
- 1歳半~2歳:語彙の急増、二語文(「ママ きた」「わんわん いる」など、2つの単語を繋げる)。
特に、1歳半を過ぎても意味のある言葉(初語)が出ない場合や、喃語や指さしがない場合は、念のため専門機関に相談することも大切です。しかし、多くの場合、個性的な発達スピードであるだけで心配いりません。
言葉の発達における親の役割
言葉の発達を促すためには、赤ちゃんとの「対話」を意識することが最も重要です。一方的に話しかけるだけでなく、赤ちゃんの反応を待つ時間を作りましょう。
- 赤ちゃんの発する音を真似る(応答):喃語やクーイングに対し、「そうだね」「楽しいね」と意味のある言葉で応答することで、「言葉は通じるものだ」という認識を促します。
- 「実況中継」をする:「ママがコップを持つよ」「ワンワンが歩いているね」など、赤ちゃんの見ているものや行動を言葉にして聞かせることが、語彙の習得につながります。
- 繰り返し話しかける:同じものを指さして、繰り返し単語を教える(例:「パン、パンだよ」)。
3.言葉は遅くても大丈夫?個性的な発語の体験談
A2歳で「ママ」
うちの息子の初めての言葉は2歳の時の「ママ」です。それまでの道のりが長かったです。2歳まで笑う時に声をだしたり喃語はありましたが、喋りませんでした。
周囲が心配だねと言いだし、私自身もだんだん不安になり病院へ行きました。先生に促されてもその場では喋りませんでしたが、家に帰って料理を作っていると、子供部屋から「マママママ、パパパパパ」と聞こえてきたのです。一人で言葉の練習をしているようでした。その後ちゃんと意味も分かって「ママ」という言葉を話しました。
A11ヶ月の後半に「あっ、あったぁ~」といいました
もうすぐ一歳という時期に、なにかを見つけたとき「あっ、あったぁ~」と発語をしたのが初めての言葉でした。これは、散歩や遊びの最中に私が「ほら、あったぁ~!」と声掛けをしていたのを真似た言葉だったようです。
この子は手先が器用で、パーカーのファスナーをはめ込んだり、個装されたアメの袋を裂いて中身を出そうとしたり、言葉以外の発達が著しい赤ちゃんだったことも特徴的です。言葉以外の能力が先に伸びる子もいるため、心配しすぎる必要はありません。
赤ちゃんの言葉の発達は、運動機能の発達と同様に個人差が非常に大きいものです。大切なのは、周りの子と比べるのではなく、言葉の前に見られる指さしや目線、発声(喃語)などのコミュニケーションのサインに注目し、応答してあげることです。焦らず、赤ちゃんのペースに合わせて、温かく見守ってあげましょう。

