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ミルクの作り置きは実は可能!常温での保存時間と注意点

ミルクの作り置きは実は可能!常温での保存時間と注意点

ミルクの作り置きは何時間なら安全?WHOの勧告をもとに安全性の高い作り置きの仕方や破棄のタイミング、温め直し方、魔法瓶への作り置きや電子レンジ加熱の危険性、飲み残しも与えられるか、ママ達の体験談、ミルクの作り置き以外の調乳が楽になる方法を紹介。

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ミルクの作り置きは液体ミルクより経済的!ただしルールを守って安全に

哺乳瓶を咥える赤ちゃん

ミルクの作り置きができると楽なのですが、衛生面を考えると栄養豊富なだけに雑菌の繁殖などが心配でしょう。

2019年春から発売を開始したグリコや明治の液体ミルクの備蓄が新常識となりつつありますが、経済的には粉ミルクの方がお得。

ミルクの作り置きはあまりおすすめできませんが、ダラダラの飲みの場合はすぐ欲しがるので、飲み残しについても細かくチェックしておきましょう。

ミルクは作り置きは何時間まで?冷蔵庫なら24時間!常温では2時間以内

ミルクの作り置きについては、必ずしも禁止されているわけではありません。

世界保健機関(WHO)及び国連食糧農業機関(FAO)が発表した「乳児用調製粉乳の安全な調乳、保存及び取扱いに関するガイドライン」によると、「室温に置いたミルクは、調乳後2時間以内に与えるべき」と明記されています。

厚生労働省では日本に調乳の仕方や与え方についての体系的なガイドラインがないため、WHO及びFAOのガイドラインの仮訳を都道府県や関係各所に配布して普及啓発を行っています。

WHOや国連が勧告する作り置きミルクへの考え方

  • 調乳には一度沸騰した湯を70℃以上に冷まして使う
  • 調乳後1時間以内に氷水で5℃以下まで冷却する
  • 冷却後、5度未満で冷蔵して調乳から24時間を越えたら廃棄
  • 全体を冷やせなことがあるため大きな容器で作り置きしない
  • 室温に置く場合は、調乳から2時間を過ぎたら廃棄

温かいミルクを魔法瓶に作り置きするのは危険!

温かいままの調乳済み粉ミルクを魔法瓶で保温すると、害のある細菌の繁殖に好都合な環境となってしまい、赤ちゃんが飲むと命が危険にさらされる恐れもあります。

WHO及びFAOの勧告では冷却して作り置きしたミルクの温め直しも15分までとしていますので、魔法瓶での作り置きはやめ、速やかに氷水で冷やして冷蔵庫に入れましょう。

作り置きミルクの温め直し方!電子レンジは使わないで

作り置きしたミルクはすぐに冷やして冷蔵するため、赤ちゃんに飲ませる前に温め直します。

ただし電子レンジは温めムラができるため、赤ちゃんがやけどをするリスクが高く使えません。ただしい作り置きミルクの温め直し方を確認しておきましょう。

作り置きミルクの温め直し方

  • 電子レンジは絶対に使わない
  • 温め直す直前に冷蔵庫から取り出す
  • 湯煎で温め、途中で何度か振って温めムラなく適温にする
  • 15分以上温めない
  • 2時間以上飲まなかったら破棄

赤ちゃん用のミルクはとても栄養が豊富ですし、赤ちゃんが好む40℃前後の温度は雑菌が一番好む温度帯なので、ミルクを作り置きして放置していると、何らかの原因で入り込んだ雑菌が大繁殖してしまう可能性があります。

赤ちゃんには私たち大人の身体と比べて半分以下の免疫力しかなく体力も乏しいため、ミルクに雑菌が残っていたり増殖していたりすると、命を危険にさらしてしまいかねません。そのため赤ちゃん用のミルクは授乳の直前に作るのが一番安全です。

しかし保育園など多くの赤ちゃんをお世話する施設では、順番に赤ちゃんにミルクを与えるためにあらかじめまとめて調乳してから運んでいますし、家庭でも双子など多産児の育児では作り置きになりますので、正しい与え方への知識はとても重要です。

ミルクの飲み残しは作り置きとは違う!絶対に飲ませないで

ミルクの作り置きをするときに注意したいのは、厚生労働省などが示す作り置きミルクの時間的な余裕は、あくまでも「ミルクに雑菌が混入しないように作ること」という大前提のもとで認められているということです。

調乳手順を間違えてミルクが雑菌に汚染すれば、冷蔵保存したミルクであってもアッという今に雑菌が繁殖し、赤ちゃんにとって危険なミルクになってしまいます。
事情があって作り置きをする場合には、手や哺乳瓶などの道具をしっかり消毒し、時間的な制限は必ず守ることが大切です。

ミルクが残った状態の哺乳瓶

また、「作り置きのミルク」と、「赤ちゃんが飲み残したミルク」は全く違います。
作り置きミルクは、哺乳瓶などの道具や調乳するママの手を消毒することで雑菌の混入リスクを抑えることができますが、赤ちゃんが飲み残したミルクはすでに雑菌が混入していることが間違いない、危険なミルクです。

赤ちゃんがミルクを飲むと赤ちゃんの唾液がミルクに混じっていきますが、この唾液には赤ちゃんの体内雑菌が含まれていて、実験では飲み残しのミルクは20分経過すると雑菌が急激に繁殖することがわかっています。
一度雑菌に汚染されたミルクは、冷蔵して冷凍しても危険であることは変わりません。赤ちゃんが飲み残して時間が経ったミルクは、絶対に赤ちゃんに飲ませないように気を付けて下さいね。

作り置きや飲み残しミルクを飲ませるママは少ない?先輩ママの体験談

日本人はとても安全意識が強いので、育児書では「作り置きミルクは赤ちゃんに与えてはいけない」「飲み残しのミルクはすぐ廃棄する」という記載が多いのですが、実際には時間が経ったミルクを赤ちゃんに与えているというママも多いようです。

こればかりは自己責任となってしまいますが、作り置きミルクの考え方は国によっても違います。

赤ちゃんが飲み残して時間が経ったミルクを与えるのは当たり前の国もあるようですが、赤ちゃんは感染に対する抵抗力も弱いので、大事な命を守るという意味でできるだけリスクを減らす工夫を行うのをおすすめします。

花子のママ
31歳

Aあくまでも自己責任で!

ウチの娘は哺乳力が弱く、いつも10分位で哺乳瓶をくわえながら眠ってしまいます。
できるだけたくさん飲んで欲しいのでミルクを規定量の200ml作って、眠ったら手の平などをコチョコチョと刺激したりして頑張るのですが、やっぱり飲み残すことが多く、もったいないので初めは飲み残しのミルクを私がコーヒーなどに入れて飲んでいました。

でも、飲み残しの量が多くて、6ヵ月を過ぎてからは飲み残しミルクを冷蔵庫に入れてとっておいて、赤ちゃんが起きたらあげていました。ホントはいけないのかもしれませんが…。(笑)

幸いお腹を壊すことなくスクスクと大きくなってくれたのですが、抵抗力の弱い新生児期はオススメしませんね。
うちの場合は飲み残したらすぐに冷蔵庫に入れること、20分を目安に処分する、赤ちゃんにあげるときには湯煎して冷ます、の3つをルールにしていました。

飲み残しのミルクは飲み残し後20分を過ぎると雑菌が急激に繁殖すると聞いたことがあったので、私は20分を目安にしましたが、ママ友の中には1時間もOKな人もいましたよ。
ただ、ミルクの温めなおしは、温度のムラができて十分に殺菌できないのだそうです。

雑菌への抵抗力は赤ちゃんの個人差やその時の体調にもよって違うので、時間がたったミルクを使うかどうかは赤ちゃんの月齢や様子を見ながら、自己責任で考えていけばいいのではないでしょうか。

ケンママ
33歳

A逆に面倒でやめました

作り置きしたミルクは冷蔵庫で保存できると聞いて、娘が生後4ヶ月の時にやってみました。ところが飲ませる時は結局温め直すので手間はあまり変わらず、冷えたミルクの脂肪が哺乳瓶につく様子も気になり、結局面倒でやめてしまいました。

ミルクの飲み残しも与えたことがあります。200ml作って10mlしか飲んでくれず、もったいないので冷蔵庫で保存して1時間後に飲ませましたが、なんとなく飲み残しは「雑菌とか大丈夫かな?」とその後も心配で、自分のストレスが増すだけでした。

赤ちゃんの頃は便も柔らかいからちょっとした体調不良は見落とすこともあるし、後で飲み残しを与える危険性を知ってゾッとしました。無事でよかった。

ミルクの作り置き以外に調乳を楽にする方法

ミルクの調乳が面倒なのは、なんといっても夜間。特に、赤ちゃんが小さい内は、2~3時間ごとの授乳とおむつ替えで十分に睡眠時間が取れない時期です。
こんな時こそ作り置きミルクを利用したいのですが、安全に飲むための時間制限がありますので、作り置きミルクの利用だけでなく、もっと楽に夜間の調乳ができる方法を考えていきましょう。

調乳を楽にするためのポイントは、しっかりと準備をしておくことです。省けるところは上手に省いて、少しでも体を休めることを考えてみてくださいね。

夜間の授乳に備えて準備するポイント

・哺乳瓶は昼間のうちにまとめて何本か消毒をして、衛生的なケースで密封して保管をしておく
・ミルクはミルカーで必要量を取り分けておくか、スティックやキューブ上のミルクを使う
・調乳ポットをつかって一定の温度のお湯を、常に用意しておく
・授乳後の哺乳瓶はさっと水で流して水桶などにつけておき、朝になったらまとめて洗う

ミルクの作り置きに使う哺乳瓶はしっかりと消毒しましょう

哺乳瓶の煮沸消毒

作り置きのミルクに限らず、赤ちゃんのお世話で一番重視しなくてはいけないのは、「清潔」であることです。
どんなに栄養が豊富なミルクでも、一旦雑菌に汚染させてしまえば、赤ちゃんの命を脅かす危険な飲み物でしかありません。

赤ちゃんはママの身体からある程度の免疫力を受け取って生まれてきますが、出生後に免疫力は急激に低下してしまい、生後3ヵ月を過ぎたころから回復を始めても、生後10ヵ月を過ぎても大人の半分程度しかないのです。
大事な赤ちゃんの命を守るためにも、赤ちゃんが口にするミルクは清潔な環境で、安全に作ってあげるようにしましょう。

調乳をする際に手を洗うことはもちろんですが、赤ちゃんの口に直接触れる哺乳瓶の消毒はとても重要です。哺乳瓶に残されたわずかなミルクのカスでも雑菌の繁殖する絶好のエサになってしまうので、しっかり洗った「つもり」にならないように注意しましょう。
少なくとも、赤ちゃんが生後4ヵ月を過ぎるまでは、しっかりと哺乳瓶や道具を消毒して、感染症のリスクを減らすよう心掛けましょう。

哺乳瓶の消毒の方法

・煮沸消毒
・薬剤消毒
・電子レンジ消毒

ミルクの作り置きは安全性に配慮して活用しましょう

「せっかくミルクを作ったのに、時間がかかった隙に赤ちゃんが寝てしまった…」
「昨日の量を同じミルクを作ったのに、今日に限って大量に飲み残してしまった…」

育児は自分の思い通りにならないことの方が多いもの。そんなガッカリなトラブルは、しょっちゅう起きてしまいますが、予定通りにならないことに神経質にならずに、おおらかに受け止めたいところです。

育児書には「しても良い」とは書かれてはいませんが、衛生的に調乳してきちんと管理をして保管をすれば、作り置きミルクを赤ちゃんに与えることはいけないことではありません。
ポイントを押さえて作り置きの方法を上手に活用し、育児を少しでもラクして楽しんでくださいね。

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!