新生児が指しゃぶりをする理由とは?やめさせるべきと決めつけないで!
新生児や赤ちゃんの指しゃぶりはかわいいものですが、指しゃぶりをしていてもよいものなのか、やめさせた方がよいのか心配になるパパやママも少なくありません。
昔から子供の指しゃぶりは「愛情不足や母乳不足が原因」と言われていたので、それを知っているママやパパは心配になるでしょうし、実親や義両親から指摘されるママもいます。
けれど今は赤ちゃんの指しゃぶりには成長に必要な理由があると考えられている時期もあり、新生児と生後6~7ヶ月以降では意味が異なりますので、始まる時期や対応と共に現代の育児情報を知っておきましょう。
新生児の指しゃぶりはいつから?胎児の頃から始まっている
指しゃぶりは新生児の頃から見られる行動ですが、実はおなかの中にいる時から指しゃぶりをしている胎児は大勢います。
タイミングよくエコーで指しゃぶりをする胎児の姿を見たことがあるママもいるでしょう。
新生児の指しゃぶりは「吸啜反射」なので心配無用
新生児や胎児の指しゃぶりは、「吸啜反射(きゅうてつはんしゃ)」と呼ばれる原始反射で、胎児のころから見られる赤ちゃんもいます。
吸啜反射は赤ちゃんが口に触れたものに無意識に吸いつく行動で、生きる為に必要な動作。つまりお腹の中や新生児にみられる指しゃぶりは、母乳やミルクを上手に飲むための練習なのです。
新生児や赤ちゃんによく見られる口をもぐもぐチュパチュパする動作も、吸啜反射によるものです。
吸啜反射による指しゃぶりは生後6~7ヶ月で消失する
新生児吸啜反射による指しゃぶりは早い赤ちゃんだと生後4~5ヶ月から、一般的には生後6~7ヶ月で消失するので、新生児から生後6~7ヶ月までの指しゃぶりは発達の過程と捉え、特に心配する必要はありません。
満1歳までの吸啜反射以外の指しゃぶりの理由
指しゃぶりは、成長するうえで自然にするものです。「指しゃぶりをしてるけれど、お腹が空いているんじゃない?」と言われがちですが、赤ちゃんの指しゃぶりには空腹以外にも理由があります。特に心配する必要はありませんので安心してくださいね。
生後3ヶ月からのハンドリガードで手を発見し口で確認するため
新生児~生後3ヶ月頃までに指しゃぶりをしている赤ちゃんは、たまたま口元にあった手を手と意識せず吸啜反射で吸っているだけでした。
生後3ヶ月になり手をじっと見つめるハンドリガードが始まると、口に持って行き指しゃぶりなどで手の存在を確かめるようになります。
生後5~6ヶ月の好奇心・歯や歯茎のムズムズ緩和・吸啜本能のため
生後5~6ヶ月から自分の声や手など色々な物に気づき、満1歳までは好奇心が膨らんで指に限らず何でも口に持っていて確かめて遊びます。
この頃には前歯も生え始めるので歯茎がムズムズして嫌な感じがし、抑えるために指しゃぶりをしたり、手の届くところにあるものを何でも口に持っていってかじったりもします。
歯がゆさは生後5~6ヶ月の夜泣きの原因にもなりますが、喜んでかじる歯固めを与えると指しゃぶりをやめる子もいます。
また生まれる前から備わっている吸啜本能を満たし、心を落ち着かせるために指しゃぶりをする赤ちゃんもいます。
新生児やそれ以降の赤ちゃんの指しゃぶりは生理的な自然現象なので、「おなかが減っているのかな?」「母乳(又はミルク)が足りないのかな?」と思っても、機嫌がよく体重が増加していれば心配する必要はありません。
この頃は好奇心がとにかく旺盛になってきていますので、無理に止める必要はありません。つかまり立ちやはいはいをするようになると、指しゃぶりが邪魔になりますので、自然と回数が減っていきます。
新生児からの指しゃぶりと発達への影響
新生児~1歳までの赤ちゃんの指しゃぶりは、発達に大きな役割をはたしています。
新生児の頃から吸啜反射で吸っていた指に、成長と共に次第に気づき始め、「これは何?」「動いている!」という興味を持ち、生後5ヶ月頃は物の形や大きさ、感触を確かめ、手と目の協調運動を学び、意志をもってしゃぶるようになるのです。
赤ちゃんは口と舌の感覚が最初に発達するため、しゃぶることで色々なことを感じとります。また、少しずつ吸う以外の口の動きを知ることもできるようになり、指しゃぶりで口の筋肉を使うことで離乳食の準備にもなっているのです。
このように、最初は不思議なもののようにじっと手を見ている赤ちゃんが、口に入れ、指をしゃぶるようになる、ということは脳の発達の過程においても大切なことだということが分かりますね。赤ちゃんが指しゃぶりをするのはごく自然のことなので、無理にやめさせる必要はないと考えられています。
指しゃぶりはやめさせるべき?医師/歯科医/精神科医の見解
指しゃぶりに対する、見解は専門家によって少しずつ違っています。そのため、どうしたらよいのか迷うママも少なくありませんよね。赤ちゃんの指しゃぶりはいつごろまで心配しなくてもよいものかをまとめました。ぜひ参考にしてくださいね。
小児科医の見解
- 新生児~1歳までの指しゃぶりは、生理的な行動
- 幼児期の指しゃぶりも、無理にやめさせるひつようはない
- 不安や緊張を解消することができる効果もがある
- 心の健全な発達が重要
精神科医の見解
- 乳児の指しゃぶりは生理的なもの
- 4~5歳まで継続している場合、生活環境や、親子の関係などが影響している可能性がある
- 4歳以降は心理的問題行動のため、なんらかの対応が必要
- ひどい指しゃぶりが入園後も減らない場合は、専門医の指導が必要な場合もある
歯科医の見解
- 乳児期は特に心配する必要はない
- 4~5歳を過ぎると、歯並びやかみ合わせに影響が出るため、習慣化している子への指導が必要
- 発音や顎の突出など、成長に影響がある
- 1歳を過ぎて親があまりにも気になる場合や、指たこができているようなケースは、4歳以降の習慣化を防ぐために親子への専門医の指導が必要
指しゃぶりへの親の対応
3歳くらいまでの幼児期の指しゃぶりは、過度でなければ特に心配する必要はありません。あまり神経質にならず、安心感を与えることを心がけましょう。
3歳を過ぎた子供の場合は歯並びへの悪影響が心配ですが、子供は安心感を得るために指しゃぶりをしているので、怒ったり注意したりは逆効果!
指しゃぶりをやめさせたい場合は「一緒に遊ぼう」「折り紙しようか」などと、手を使う遊びに誘導する等して指から気をそらし、日頃からスキンシップを増やすなどの対応で安心感を与えるようにしましょう。
赤ちゃんの指しゃぶりでたこができてもやめれば自然に消える
赤ちゃんの指しゃぶりは自然な行為で、無理にやめる必要はないとわかっても、指にたこができるくらい指しゃぶりをしてしまう子もいます。たこができているのを見て、「このままで大丈夫?!」と心配になるママも多いでしょう。
もし、指にたこができても、指しゃぶりを止めればいつの間にかなくなっている場合がほとんどなので、心配をしなくても自然に消えていきます。しかし、指にたこができて出血している場合などは、強い力で吸っていることも考えられますので、気をそらすなどの対策を取っていくことも検討しましょう。
注意が必要な指しゃぶり
- 一日中指しゃぶりをしている
- 爪が変形してきた
赤ちゃんの指しゃぶりには指よりおしゃぶりがいい?メリットデメリットを知って選ぼう
指しゃぶりは、赤ちゃんにとって自然の行為ですが、市販のおしゃぶりを与えるべきか考えるママも多いようです。指しゃぶりでは、指や手についた雑菌が体に入ってしまうなどの衛生面が心配なので、おしゃぶりに代えることで指しゃぶりをさせないようにするという考え方もあり、迷ってしまいますよね。
指しゃぶりだけでなく、おしゃぶりにもメリットとデメリットがあります。
おしゃぶりをすることで精神的な安らぎを得ることができたり、泣いたり、入眠の時に役立つなどのメリットの反面、歯並びやかみ合わせが気になるなどのデメリットも挙げられます。どちらもよく知って選んであげることが大切です。
新生児指しゃぶりおもちゃ対策!先輩ママの体験談
新生児の赤ちゃんが指しゃぶりを始めるのは生後2~3か月のころと言われています。3か月を過ぎたくらいから退屈な時などに指しゃぶりをする赤ちゃんが多いので、気になる時には、代わりのものを与えて遊ばせるのも効果的です。先輩ママはどのようなおもちゃで気をそらしたのでしょうか?
Aオーボールがオススメです!
網になったボールで、新生児からおもちゃとして遊べます。ボールになっているので、コロコロ転がしたり、手に持ってぐにゃぐにゃして遊んだりと、色々な遊びができます。
今は、4ヶ月の息子がもぐもぐ食べていますが、そのうちボール遊びもできるようになったらまた、遊びのバリエーションも広がりそうです。
接着剤を使っていないのも安心ですし、簡単に洗えるので使えます。専用のリングもありますし、家にあるフックにひっかけてベビーカーにつけて出かけるのもよいですよ。
私はベーシックを購入しましたが、ガラガラがついていたり、形が違ったりするものもありますので好みで選ぶのも楽しそうです。
A長く使えるし、よく遊びますよ♪
このゆらりんタワーは、与えたおもちゃの中でも、大ヒットのおもちゃでした。6か月を過ぎたくらいから、指しゃぶりでよだれかぶれができたので、おもちゃで遊ばせるようにしてみましたところ、このおもちゃは大好きみたいで、しばらく遊んでいました。
ドーナツのようになっているわっかを持っては、なめたりして遊んでいました。ちょうど持ちやすかったみたいです。コロコロ転がすのも楽しそうでした。成長とともに、遊び方も変わっていくのがまた面白いです。
ゆらゆらさせて遊ぶのも好きですが、1歳を過ぎてからはタワーを順番に入れて行くのも楽しいみたいです。カラフルで色も覚えられるかな?と期待しています。お値段以上に感じてお得感もありました(笑)
おもちゃ以外でもできる指しゃぶり対策もあります♪
- スキンシップをして遊ぶ
- 指しゃぶりをしようとしたら、手を握ってあげる
- 軽い運動をして気分を変える