夫の口うるさい言動に疲れた妻へ!穏やかに伝える上手な対処法5選
愛し合って結婚したとはいえ、夫婦として一緒に暮らしていると、相手の嫌な面が見えてくることもありますよね。「夫が口うるさくて、ストレスが溜まってしまう!」というお悩みもその一つです。グチグチ、ネチネチした夫の一言一言が心に突き刺さり、ストレスを感じる女性は多いのではないでしょうか。
自分のストレスのはけ口として妻との生活に完璧を求めるなど、夫が家の中で口うるさい理由はさまざまです。このまま夫婦生活を続けるのであれば、一度きちんと気持ちを伝えて改善してもらいたいですよね。
今回は、口うるさい夫に困る妻の体験談を紹介しながら、夫に穏やかに気持ちを伝えるためのセリフと使い方について解説していきます。
うちの夫はこんなに口うるさい!体験談
妻の行動や言動にいちいち注文をつけ、小姑のように小言を繰り返す夫には困ってしまいますよね。こういった夫に悩んでいる女性の多くは、「結婚前は、こんな人じゃなかったのに…。私が悪いの?私のワガママなの?」と困惑する方も多いですが、他の主婦たちはどのようなことで夫を口うるさいと思うのでしょうか。
私の育児がダメダメ?
結婚8年目、小学校1年生の男の子がいる主婦です。主人は5歳年上で職場の先輩として知り合って結婚したのですが、当時から年齢差があったので、多少上から目線でリードしたいタイプではありました。
ですが、子どもが生まれてからとても口うるさくなり、「おむつ替えが遅い」「もっときちんとした服を着せてやれ」などと私の育児に何かと文句をつけ始め、正直うんざりしています。
今年小学校に入った長男が、クラスの女の子に授業中にホースで水をかけてしまって学校に呼び出された後には、「お前の育て方が悪いんだ」と、自分の父親としての責任を放棄するような言い方をするので、とても腹立たしくなりました。しばらくは家の中で無視してやったのですが、なかなか主人の態度は治りません。
これって愛されているの?過干渉に困っています
新婚1年目で、今待望のベビーを妊娠中です。彼とは交際2年目でゴールインしましたが、とても優しい人です。不満があるわけではないのですが、私が妊娠してから過保護というかなんというか、口うるさいのでちょっと困っています。
「そんなにカカトのある靴は履いちゃダメ」「もっと栄養のあるメニューにしないとダメ」から始まって、「信用できないから、一緒に病院についていく!」とまで言って干渉してきて、ちょっとイライラしてしまうのです。
別にハイヒールを履いたわけではありませんし、身体にだって気を付けているのに、あまり子ども扱いされるのはちょっと嫌ですね。
新婚期を乗り切れるか不安です…
半年前に結婚しましたが、早速夫婦生活に挫折しそうになっています。というのも、夫が何かと口やかましい男だとわかったからです。夫とは普通の恋愛結婚ですが、まず結婚式の式場選びから結婚準備で意見が食い違い、その頃から夫の口やかましさに気付き始めました。
そして新婚旅行に出かけたときには、「財布を出しちゃいけない」とか「お土産はもっと買っておかないと安心できない」などと、もう口うるさくて仕方ありません。ちなみに夫は新婚旅行が初海外ですが、私は何回も海外に出かけていて、アメリカに留学経験もあるベテランです。
その後帰国して夫婦二人だけの新婚生活が始まっても、「妻はお替わりのご飯をよそってくれなといけない」とか、「ゴミ出しの時でも化粧をしろ」なんて口うるさくて、もう家事をするのも嫌になってしまいました。正直新婚生活を乗り切れるか、自信がありません。
これってモラハラ?
結婚10年目、夫婦共働きで子どもはいません。夫は私の3歳年下で、職場で知り合って結婚しましたが、交際していた当時は優しい人でした。私には離婚経験がありましたし、年上だったので、もともと夫と結婚するつもりはなかったのですが、夫に熱心に口説かれて結婚したのです。
ところが、結婚した後に夫がとても嫉妬深い人だとわかり、毎日のように「そんな恰好で、若い男を誘うつもりか」「新しいバッグは、誰に買ってもらったんだ」と私の行動をいちいちチェックして口うるさく文句を言ったり、自分が会社の休みの日には、仕事に行く私を尾行したりしているみたいなんです。
私は年齢も高かったので結婚してすぐに子どもが欲しかったのですが、「俺以外の家族はいらない」と言われて、あまりにしつこいのであきらめました。このままでは自分の人生がどうなってしまうのかわからず、いつも不安です。
離婚すべきなのでしょうか
結婚2年目の専業主婦です。私はもともと家事が得意ではなく、夫の転勤が決まって仕事をやめて仕方なしに専業主婦になったのですが、それ以来夫は、私が何をしても「お前は家事ができないし飯がまずい」とネチネチと文句をつけてきます。
しかも神経質で、事細かに洗濯物のたたみ方まで口うるさく指示してくるので、もう嫌になって「じゃあ、自分でやってよ!」と大喧嘩をしました。それからは夫が自分で家事をしていて、私がふてくされている状態です。
とりあえず夫は自分が家事をすることに不満はないようで、今度は私の服装にネチネチと文句をつけ始めたのですが、私がもう取り合わないで受け流すようになったら、今度は「一人の方が生活しやすい」と離婚をちらつかせはじめました。
夫の言動を見ていると、本当に私のことが嫌いなのか、それともかまってほしいのかがわかりません。本当に離婚をすべきなのか悩んでいます。
夫が口うるさくなる心理
口うるさい夫にはいろいろなタイプがいますが、何らかの原因で「夫である自分が、妻よりもしっかりしなくてはいけない」と思い込んでいることが多いです。しかも、ほとんどの口うるさい夫は「自分は妻のためを思って言っているだけで、妻に嫌われるほど口うるさくはない」とも思い込んでいます。
この口うるさくなる心理は、男性だけに見られるものではありませんよね。子どもの頃、あるいは今も自分の両親が口うるさかったり、義両親が口うるさかったりして嫌気がさしている人もいるでしょう。「気づいたら子どもから口うるさいと思われる母親になっていた…」なんてこともあります。
将来に不安を抱きやすいタイプの人は、どうしても先回りして失敗を回避しようとする心理が働きやすくなります。「安定した幸せな生活がこれからも続く」「将来はもっと幸せになる」と考えられず、今の幸せが壊れるのが怖いのです。
夫が口うるさい!上手な伝え方5選
勝手な思い込みや自分の不安から口うるさくなられては、夫婦の距離が広がっていっても仕方がないですよね。でも、「夫のことは大好きだけど、このままの生活では夫を嫌いになっちゃう!」と思うなら、男性の自尊心を傷つけて怒りに火をつけないような上手な伝え方で、「もう口うるさいのはご勘弁!」という気持ちを伝えて、夫の口うるさい発言を改めてもらいましょう。
1「あなたの大きな声で近所から苦情が来たら困るよ」
一般的に男性は声が大きく、一度興奮して小言を言い出すと止まらない人が多いです。妻が途中で言い返すと、さらにエスカレートしてしまうので、そんな時には「あなたの大きな声で、ご近所さんから苦情が来たら困るよ」と言ってみましょう。見栄っ張りで周りの目を気にする夫なら、ハッとして自分の口うるさい言動を改めようとするはずです。
この時、開けておいた窓などをカラカラと閉めていくと、より迷惑っぽさが出て効果的です。ですが、この時に「夫だけが悪い」という印象を与えてしまうと、拗ねてしまうかもしれませんので「私も気を付けるからね」と一言添えておきましょう。
2実家の母に相談してみるね
一般的に男性は、妻には強く出られても「母親」には強く出ることができません。ましてや妻の実家の義理の母へは、自分の母親以上に気を使っているものです。あまりにも夫があなたの家事のやり方などに文句をつけてくる場合には、「あっ、そう。実家の母にも伝えとくね」と言い返してみましょう。自分が妻の実家のやり方を批判していることに気が付いて、少し反省してくれるはずです。
家事や育児方法を事細かく指摘するタイプの男性は、自分の育ってきた環境が最高と思い込んでいることが多いのですが、夫婦生活はお互いの協調で成り立っています。「あなたの実家ではこうしていたのね。うちの実家ではこうするんだよ」と、少しずつお互いの育ってきた環境の違いを理解してもらえるように働きかけていきましょう。
3あなたってすごいね!お手本見せて
神経質な夫で、妻のやることなすことに口うるさい場合、妻がちょっと大人になって「あなたってすごいね!お手本を見せてくれる?」とおだててあげましょう。面倒な用事を押し付けることもできるので、妻の負担も減って一石二鳥です。ただし、「じゃあ、あなたがやれば!」なんて言わないでくださいね。夫のタイプによっては、火に油を注いで夫婦喧嘩になってしまうリスクがありますからね。
一般的に男性はプライドが高いので、褒められて嫌な思いをすることは滅多にありません。ですから、用事を押し付けた後は放っておくのではなく「すごーい、これもお願い」とどんどん褒めてあげると、いい気になって口うるさい小言をやめやすくなりますよ。
夫が口ばっかりで満足にできないとわかった場合は、「私も一緒にやるね」と助け船を出して、夫のプライドを傷つけないようにご配慮くださいね。
4もう!私は子どもじゃないの
妻の服装や持ち物、自宅外での行動をいちいち細かくチェックして口うるさくなっている夫の場合は、妻を周りの男性から遠ざけようとする、夫の愛情(または独占欲)が見え隠れしています。こういった場合は、あまりに夫の保護欲が強くなっているので、「もう!私はあなたの子どもじゃないの」と、自立した大人であることをアピールしつつ、夫の嫉妬心をやんわりとけん制しましょう。
ここで「妻の私を疑っているの!?」と責めてしまうと、嫉妬心を指摘されたことで夫が嫌な思いをしてしまうので気を付けてくださいね。妻ではなく子どもとして扱われたことに対して自分が腹を立てていることをアピールすると、男性も「しまった!やり過ぎた」と素直に受け入れやすくなり、口うるさく嫉妬心を表に出さないようになるかもしれませんよ。
5ごめんね、その小言、正直言ってつらいの
愛情を持っている相手に自分が嫌がっている気持ちを伝えることはなかなか難しいのですが、夫婦は長い一生を共にするパートナーです。あれこれ手を変えてやんわりと伝える努力をしても、どうしても夫が口うるさい態度を改めないのなら、正直に「ごめんね。あなたの小言、正直言ってつらいの」と素直に気持ちを伝えるのも一つの方法です。
本当は、これが一番夫の心に響くかもしれません。大人になると、どうしても自分の悪い部分を指摘されるのは嫌なものですよね。ましてや一番自分を理解して守るべき妻からの一言は、夫の心に深く刺さり、反省させる効果があります。
ただし、これは両刃の剣です。夫が何らかのストレスで落ち込み、八つ当たりで口うるさくなっているのであれば、使うのを避けましょう。
また、言われた夫は少なからず傷ついているはずですので、伝えた後には妻の方から「でも、あなたのことは大切に思っているよ」という気持ちを言葉に出してしっかり伝えておきましょうね。
夫の口うるさい態度がモラルハラスメント(モラハラ)レベルなら要注意
夫の言動が単に「口うるさい」だけであれば、妻の方で上手に受け流していくことも可能かもしれませんが、それが「モラルハラスメント(モラハラ)」レベルになってしまうなら注意が必要です。
モラルハラスメントとは、言葉や態度によって人の精神や尊厳を傷つける行為を指します。その時自覚があるなしにかかわらず、夫からモラルハラスメントを受けたことで、自分自身の価値が見いだせなくなり、人生を台無しにしてしまう妻も多いのです。モラハラの怖いところは、妻に被害意識がなく、なかなか周りが救いの手を出すことができないことです。それだけでなく、下手に口ごたえするとさらにエスカレートしたり、乱暴な態度に出たりすることも考えられます。
愛情で結びついているとはいえ、家庭はドアを閉めれば世間からは密室です。夫の言動がモラハラに該当する可能性がある場合は、状況によっては別居や離婚を視野に入れ、ご自身とご家族の人権や心身の健康を守ることが大切です。
もし、「うちの夫の口うるさいレベル、モラハラレベルに近いかも…」と疑いが頭をかすめたら、まず身近な人や、自治体などが設けている相談窓口、専門のカウンセラー、弁護士などの専門家に相談してみましょう。女性の相談全般にのってくれる相談窓口もありますので、活用していきましょうね。
夫だけでなく自分も口うるさいところがあるかも!
夫があまりに口うるさいと、「もう、あっちへ行っちゃえ」なんて思ってしまいますよね。口うるさいケースだけではなく夫婦のトラブルの多くは、あなたが我慢ばかりすることで「これでいいんだな」と夫側に勘違いさせてしまい、改善しにくくなります。夫婦の溝が深まる前に、できるだけ早く改善していくことをおすすめします。
それとともに注意したいのが、夫婦はお互いを映す鏡のような存在であるということです。あなたが「夫は口うるさい」と感じているように、実は夫側も「妻は口うるさい」と感じているかもしれませんよね。相手の姿は自分の姿、妻の悩みは夫の悩みであることを理解することが、円満な夫婦生活の基本です。お互いの態度を少しずつ見直して、円満な結婚生活を維持していくように心掛けてみてくださいね。