幼児のプール5つの効果とは?恐怖心を克服できる顔つけの教え方
幼児期になると行動範囲が広がり、夏にはそろそろプールデビューさせようと考えているママもいますよね。プールには幼児期の子供に嬉しい効果が多いためおすすめしたいのですが、ママにとって気になるのは顔つけでしょう。頭からシャワーをかけて頭を洗える幼児や、口だけ浴槽でブクブクして遊べる子でも、広いプールで顔つけとなると恐怖心をいだきがちです。
そこで今回は、幼児期のプールで得られる効果、プールで水への恐怖心を克服し楽しく顔つけができるようになる教え方、公共施設のプールデビューの時期など、幼児のプールデビュー前に必読の情報をご紹介します。
幼児をプールで遊ばせる5つの効果
幼児の習い事でトップクラスの人気を誇るスイミング。プールには、幼児の成長に嬉しい効果がたっぷりです!子供の喘息やアトピー、花粉症、アレルギー症状にお悩みのママや運動神経のいい子に育てたいママは、ぜひ幼児期からプール遊びを楽しませてあげましょう。
1小児喘息やアトピーにいい
小児喘息がある幼児にとって、プールは喘息治療のひとつとして効果があります。プールで泳ぐことで呼吸筋が発達し、喘息が起こりくい体をつくることができるのです。そのため「小児喘息だったのに治った」「発作が起こりにくくなった」という人もいるんですよ。
また、軽度のアトピーやアレルギー性皮膚炎なども、プールで皮膚が鍛えられるため改善する効果があると考えられています。ただし、水質管理がきちんと行われていることや、プールから出た後にしっかりシャワーで流し保湿するなどのケアは大切です。かかりつけ医に相談してからデビューさせてあげるとよいでしょう。
2姿勢が良くなる
泳ぐことは全身運動!水圧を受けるのでバランスよく筋力がつき、しなやかな身体になって姿勢が良くなります。子供が将来何かスポーツを始める時にも、プールで身についたしなやかな体や良い姿勢はプラスになるため、初めての習い事に水泳を選んだというママやパパも多いです。プロ野球選手など有名スポーツ選手にも、幼児期にプールを習っていたという人は意外と多いですよ。
3基礎体力がつく
水圧のかかる水の中で歩いたり泳いだりすることで、陸上で運動する時の何倍もの体力を使います。そのため、幼児期にプールで遊んだり泳いだりすることで基礎体力をつけることができますし、運動量が増えるため寝つきや睡眠の質も向上します。
4努力する大切さを学べる
幼児をスイミングスクールに通わせた場合、一般的には泳力レベルに応じて「級」がつけられることになります。練習を頑張ったり、勇気を出してトライしたりして級があがっていくとで、子供は努力することの大切さを幼児期から学べます。
5神経系の発達を促す
水の中は空気中とは異なる動きができますね。このような陸上ではできない体験が、脳へのよい刺激となり幼児の運動神経などの発達を促してくれます。幼児の神経系は5歳までに80%発達すると言われていますので、幼児期にはぜひプールで遊んだり泳いだりさせてあげたいですね。
また、浮力を感じながら色々な動きをしたり、泳げない幼児でも水中に沈めた物が勝手に浮くのを観察したり、体を動かすのが大変であることや水から上がると体が軽くなったように感じることなどを体験できますので、これらの経験が将来の理科や科学の勉強にも役立ちますよ。
幼児のプールデビューは何歳から?
幼児のプールデビューの時期は、子供により様々です。赤ちゃんのうちから自宅のビニールプールで水遊びを楽しむ赤ちゃんもいますよ。お座りが出来るようになる生後6~9ヶ月頃からであれば、お庭用のビニールプールに入ることができます。また、赤ちゃんとママ向けの水泳教室も沢山ありますね。
ただし、ホテルや公共施設のプールデビューをさせるのは、基本的には2~3歳のオムツが外れてからになります。ホテルや公共施設の注意書きに記されていて入場を断られることもありますので、水遊び用パンツでプールに連れていこうと思っている人は、予め確認しておきましょう。
また、そういった注意書きがない場合でも、他の利用者への迷惑を考慮して、水遊びパンツの選び方などマナーを守って施設を利用しましょう。
幼児をプールで顔つけデビュー!恐怖心を克服する教え方
広い公共施設やホテルのプールに幼児を連れて行くと、顔つけができず水が顔にかかっただけで大泣きしてしまう子も…。早く顔つけができるようになって、プール遊びを楽しんでもらいたいですよね。こちらでは、水を怖がっていた幼児でも、次第に恐怖心を克服できるようになる教え方を7つご紹介します。
1遊び道具を使って水慣れさせる
幼児に顔つけを教える時は、道具やおもちゃを使ってみましょう!道具を使った方法を3つ挙げてみました。
- フラフープで洗濯機
フラフープを幼児に握らせて反対側を大人が握り、一緒に水面でフラフープを揺らします。水が顔にかかることに慣れて来たら、フラフープをくぐらせてみましょう。フラフープを揺らすと水面に泡が出来るので、顔に水がかかることを忘れて揺らすのに夢中になっていきますよ。顔に水がかかることを気にしなくなったら、潜らせるチャンスです!
- ビート板をくぐってみよう!
ビート板で屋根を作って、屋根の下を幼児に通らせます。初めは、しゃがまずに通れる高さにして、徐々にお口が浸かる高さ・鼻が浸かる高さと低くしていきましょう。怖がる幼児には、大人が手を引いて一緒に歩いてあげましょう。
段階的に顔を浸けることで、次第に幼児が自信をつけていくことができます。
- ジョウロのシャワー
100円ショップなどに売っているおもちゃのジョウロ(ゾウさんのお鼻などの形など)を準備して、幼児に遊ばせましょう。幼児に自分の腕などに水をかけさせて、慣れてきたら顔や頭に水をかけるように促してみてくださいね。大人がかけるより幼児が自分のタイミングで水をかける方が、恐怖心を抱かせずに水慣れできますよ。
2ジャンプで呼吸法を教える
水中での呼吸法は普段とは異なり、水中では息を吸いませんよね。まずは、呼吸を止めて顔を浸ける呼吸法からマスターさせてあげ、顔を浸けた時に水を吸わないようにしてあげましょう。それには、ジャンプの時に無意識に呼吸が止まるのを利用するのが効果的です!
- ママやパパがプールに入る
- プールサイドに立つ幼児の両脇を軽くつかむ
- パパやママに向かってジャンプさせる
- そのまま頭まで一緒に潜り、すぐに水上へ抱き上げる
この方法だとジャンプしたことでしばらく呼吸を止めますので、素早く引き上げてあげれば水を吸い込むことはありません。ただし無理強いは禁物!上の子同じ遊びで楽しむ姿を見て興味をもったり、水中から「おいで~」と声をかけて自らトライする気になったりした時にしましょう。
また、恐怖心より喜びを感じさせるために、水面に上がったらすぐに多少大げさなくらい褒めてあげましょう!水に入る前にモタモタして一息ついてしまったり長く水中にいたりすると、水を吸ってしまうことがあるので一気に潜らせて素早く水上に抱き上げるのがコツですよ。
3水の中でハイハイさせる
幼児用の浅いプールでハイハイの姿勢をとらせ、プールの中をお散歩してみましょう。前に進む際に水圧で顔に水がかかることがありますが、水の中を自由に歩く楽しさで気にならない子が多いです。大人がハイハイの姿勢で顔を浸ける見本を見せてあげると、真似をしてくれますよ。「ワニさんみたいだねぇ~」と声をかけながら行うのも良いでしょう。
4お友達が顔つけしているのを見せる
周りにいる子供が顔を浸けても平気そうにしている様子を見て、やる気になってくれる子もいます。周りの子供を見ながら「○○ちゃんもやってみようか?」などと声をかけてあげましょう。大人が顔つけしている姿よりも、同年代のお友達が顔つけしている姿の方が、幼児には刺激になりますよ。
5プールでいないいないばぁ!
幼児が大好きないないないばぁ遊びを、プールで子供と一緒に行ってみましょう。
- 両手で顔を隠していないいないばぁをする
- 大人が水に顔を浸けていないいないばぁをしている姿を子供に見せる
大好きないないいないばぁ遊びなら、幼児もやる気になってくれる可能性がありますよ。この方法なら、公共施設のプールにデビューさせる前に、毎日のお風呂で水慣れさせることができますね。
6お口ブクブク
水中での呼吸になれるための練習のひとつが「お口ブクブク」です。幼児の両手を握って、水面が口の高さになるように座らせ、一緒にお口をブクブクさせる練習をしてあげましょう。口から泡が出る様子が楽しくて、気に入って何度もブクブクする幼児もいますよ。
水に顔を浸けることが出来なくても上手にお口グブクブクが出来たら、いっぱい褒めて子供のやる気を引き出しましょう。
7手のお皿を覗いてみよう
顔に水がかかる恐怖心がないくらいに水に慣れてきたら、こんな方法で少しずつ水に顔をつけさせてあげましょう。
- 大人の両方の手のひらを上にして、水面でお皿を作る
- 「おてての中を覗いてごらん」と言って、顔を手のひらに近づけさせる
- だんだん手のひらを水中に沈めて行き、少しずつ顔を浸ける練習をする
幼稚園ぐらいの年齢の幼児であれば、プールの底におはじきなどを沈めて取らせる競争を兄弟でさせると、ひょっこり顔つけをすることもありますよ。
幼児プール教室の選び方
最近は、幼児向けのプール教室が沢山ありますね。いざ始めようと思っても、どのプール教室に通わせればよいか悩んでしまうママも多いでしょう。そこで、プール教室の選び方とおすすめのプール教室をご紹介します。
幼児のプール教室選びのポイントを5つ挙げてみました。気になる教室がある場合は、実際に教室に通っているお友達にお話を聞いてみるのも良いでしょう。
1通いやすい場所にあるか
幼児向けのプール教室のほとんどは、ママやパパが教室まで連れていく必要があります。毎週のことですので、通いやすい場所にある教室の方が良いでしょう。車で通う場合は駐車料金なども気になりますね。
小学生になってからも通わせることも考えて、小学生向けのスクールバスがある教室をあらかじめ選んでおくのもよいでしょう。
2レッスン時間帯・曜日
都合のよい時間帯や曜日にレッスンがあるかは重要ですね。最近は保育園に通う幼児が多く、平日は習い事ができないため、土日のレッスンに人気が集中しているプール教室もあります。希望の時間帯に空きがなく入会まで数ヶ月待つこともありますので、空きがあるかまず確認しましょう。
3授業料・揃えるもの
プール教室の場合、授業料だけでなく入会金や水着・プールバックなどを買う必要があり得ます。初めにどの程度のお金が必要になるか確認しておきましょう。年に数回キャンペーンで入会金が無料になる教室もあるので、チェックしてみてくださいね。
4レッスン内容・人数
実際見学に行ってどのようなレッスンをしているのか、どれくらいの人数で行っているのか確認しておきましょう。安全にレッスンが行われているかは一番重要ですね。プールによって何歳から子供だけでレッスンを行っているかも異なりますが、ママが一緒に入りたくない場合は、低年齢から子供だけのレッスンができる教室を選ぶとよいでしょう。
5コーチの様子
どのようなコーチがいるかも重要ですね。コーチがみんな楽しそうにレッスンをしているかも、とても重要なポイントです。また幼児によっては、男性コーチは苦手という場合もあるかもしれませんね。
ただし、プール教室では級が上がるにつれてコーチが変わるのが一般的です。また、担当替えもありますので、どのコーチにあたるかはわからないと思っておいたほうが良いでしょう。
おすすめ幼児プール教室
幼児に水慣れさせたり顔つけを教えたりするのは、1日や2日でできることではありません。そのため、「あまりプールに行きたくない」「専門家にきちんと習わせたい」というママやパパも多いですよね。そこでおちらでは、おすすめの幼児プール教室をご紹介します。お子さんにあうプール教室が見つかるといいですね。
東京スイミングセンター
北島康介選手をはじめとして多くのオリンピック選手を輩出しているプール教室です。伝統あるスイミング教室なので安心できますね。
コナミスポーツクラブ
コナミスポーツクラブのプール教室は、クラス分けがこまやかなので子供の年齢やレベルに応じたレッスンを受けることができます。また、大手スポーツクラブで全国に店舗があるので、転勤族の方は転勤先でも通えるとそろえた水着などが無駄にならなくてすみますね。
東京マリン
東京マリンは、本物のベビースイミングを体験させてあげられる国際プログラム研究所(IISP)のカリキュラムを導入している、数少ないプール教室です。親子で有意義な時間をすごしたいと思われる方は、一度体験に行ってみてくださいね。
幼児が楽しめるプールがあるホテル
家族旅行もプールのあるホテルに宿泊するとより一層楽しみが増えますね。幼児が楽しめるプールがあるホテルをご紹介します。
1北海道!定山渓ビューホテル
定山渓ビューホテルのプールは、なんと総面積4000㎡。ラグーン・スライダーなど子供から大人まで楽しめる施設が沢山あります。オムツが取れていない幼児用のゾーン「パルパル」には浅瀬のプールやスライダーもあり、幼児が安全に遊ぶことができます。
オムツ替えスペースや授乳室もあるので、ママも安心して過ごせますね。プールで沢山遊んだ後は温泉にゆっくり浸かってくださいね。
2千葉!龍宮城スパホテル三日月
屋外プールやスパ、屋内のアトラクションプールなど色々な種類のプールがあるので、家族みんなで楽しめるホテルです。東京湾を一望するプールでお子さんと楽しい時間を過ごせますよ。アウトレットも近くにあるので、買い物好きのママにもおすすめです♪
アクアラインを通れば、東京・神奈川からの好アクセス!春から夏にかけては、ホテル前の海岸で潮干狩りも楽しめますよ。
3山梨!星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳
リゾナーレ八ヶ岳は、子供だけでなく大人も楽しめるホテルです。プールは大型プールだけでなく、子供用プールもあるので幼児でも安心。ボールで遊びながらプールを楽しむことができます。
日常から離れて家族で贅沢な時間を過ごしたい方にピッタリですね。豊かな自然と美味しい料理やプール遊びを家族全員で満喫できますよ。
幼児をプールに連れて行く時の持ち物
幼児とプールに行く時は、プールで困らないように忘れ物のないように事前に準備しておきたいですね。また、荷物の準備も大事ですが子供の体調管理も忘れずに!子供の様子にいつもと変わった点が見られる場合には、無理をしないようにしてくださいね。
持ち物リストを「必需品」と「あると便利なもの」に分けてご紹介します。
必需品
- 水着
- 帽子
- 着替えの洋服
- オムツ・おしりふき
- レジャーシート
- サンダル
- 飲み物
- 日焼け止め
- ビニール袋
着替えやごみを入れるので多めに準備する
- 浮き輪
使用可能か事前に確認しましょう
- プール用オムツ
多めに準備する
- タオル
大小それぞれ多めに準備する
- 救急セット
バンドエイドや消毒など
あると便利なもの
- うちわ
- ゴーグル
- サングラス
- 食べ物
プール遊びはお腹がすくので、すぐに食べられるおにぎりなどがあると便利
- クーラーBOX
お弁当や飲み物の保管に
- 小銭入れ
ロッカーや食べ物を買う時にあると便利
- 保冷剤
熱中症になった時用