子供の自転車練習の準備や手順をチェックしよう
他の子供や同年代の子が自転車を乗りこなしているのを見ると、「みんな自転車に乗っているから、自分もやってみたい!」と言い出すことがあると思います。親も「そろそろ練習させようかな?」と考えるのではないでしょうか?
親世代の自転車練習といえば、わりとスパルタで、いきなり補助輪を外され、怪我だらけになりながら練習した人もいるかもしれません。しかし、根性頼みの古いやり方では、痛い思いばかりで自転車自体が嫌いになり、トラウマになってしまう可能性もあります。
正しい手順で練習をすれば、短期間で乗れるようになります。今回は、子供の自転車練習に必要な準備や練習方法についてご紹介します。これからお子さんと一緒に練習を始めようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
自転車練習を始める年齢について

自転車練習を何歳から始めればよいのか悩む人もいるでしょう。ここでは、自転車練習を始めるタイミングや、補助輪を外す適切な時期について考えていきます。
結論から言えば、子供にやる気が出た時期に始めるのが最適で、何歳からという明確な区切りはありません。4歳で乗れるようになる子もいれば、小学校に入ってから上達する子もいます。無理に練習させるよりも、本人のやる気に合わせた方が短期間でマスターできるため、「いつから」と区切る必要はないでしょう。
自転車練習を始める前に準備すること

子供にやる気が出て自転車の練習を始めるとなったら、事前に準備しておくべきことがあります。ここでは、練習前に整えておきたい2つのポイントをご紹介します。
ヘルメットやひざあてを購入する
自転車の練習を始める前に、頭や体を守るヘルメットやひざあてなどの安全グッズを準備しましょう。練習中は転ぶことが多いため、ヘルメットは必須ですし、怪我しやすいひざも保護すると安心です。必ず試着して、子供の体に合ったサイズを選んであげてください。
練習場所の確保をする
自転車の練習ができる安全な場所を確保しましょう。地方であれば自宅の駐車場など、安全な場所で練習できますが、東京や大阪など都市部のマンション住まいでは、家の前での練習は難しい場合もあります。
東京や大阪には自転車練習が可能なスポットがあり、自転車教室が開催されていることもあります。交通公園など、レンタル自転車のみ使用可能な場所が多いですが、中には自転車を持ち込める公園もあります。事前に調べてから出かけるようにしましょう。ここでは、東京で自分の自転車を持ち込んで練習できるスポットをご紹介します。
名称 |
神宮外苑サイクリングコース |
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公式HP |
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TEL |
080-1272-7243 |
時間 |
9:30〜15:30(日曜・祭日のみ) |
自転車練習の手順
安全に練習できる場所を見つけたら、さっそく子供を自転車の練習に連れて行ってあげましょう。子供自身が張り切って練習してもなかなか乗れるようにならないのが自転車ですので、次の練習手順に沿って要領よく楽しく練習させてあげましょう。
【ステップ1】補助輪付きの自転車に十分慣れる
まずは補助輪付きの自転車でいいので慣れる事から始めます。ペダルを踏みながらのハンドル操作、ブレーキをかけるなど自転車を動かす感覚を遊びながら身に付けましょう。ここでマスターした自転車の基本操作は補助輪外しの時にも役立ちます。
【ステップ2】ペダルを外してバランスを取る

自転車に慣れてきたら補助輪とペダルを外し、足でこぎながらバランスを取る練習をします。
補助輪なしの自転車に乗るときはバランス感覚が大切です。地面を足で蹴りながら前に進み、足を浮かせたままで進める距離を伸ばしていくと感覚がつかみやすいです。
練習時の注意
ペダルを取り外せない場合はつけたままでいいですが、足に当たってけがをしないように気を付けてください。自転車とは別にもともとべダルのないバランスバイクなどを用意して練習するのもよいでしょう。
【ステップ3】ペダルをつけてこぐ練習をする

バランスが上手にとれるようになったらペダルをつけてこぐ練習をします。バランスを取りながらペダルをこぐのはなかなか難しいですが、補助輪付き自転車で十分に慣れていれば短期間で習得できると思います。
練習時の注意
補助輪を外すと転ぶことも増えるので始めは大人が支えるなど安全面に気を付けて練習してください。
【ステップ4】ハンドル操作やブレーキの練習をする

ペダルをこぎながらまっすぐ進めるようになってきたら、曲がる練習やブレーキをかける練習をします。
道の形を確認しながらハンドルを操作して、止まりたいところでブレーキをかける練習をしっかり行いましょう。ハンドルをどのぐらい傾けたらちょうどよく曲がれるのか、ブレーキをつかむ力加減はどのくらいかを知ることは安全のためにも重要なことです。
練習時の注意
下の方ばかり見ていると不安定になりやすく障害物などもよけきれません。前の方を見るよう声掛けしてください。
安全に乗れるようになるまでは親も同伴して
自転車の練習が進み補助輪が外れて一人で乗れるようになっても、しばらくは不安定であぶなっかしさが残るため、子供が自転車に乗るときは親の見守りが必要です。それは自転車に乗った子供が人や物にぶつかったら親の責任が問われることもあるからです。小さいうちから交通ルールを守らせ安全に配慮しながら楽しく自転車に乗れる子に育てましょう。