キックバイクが人気の理由~2・3歳で遊べば自転車への移行もスムーズ!?
ここ最近、ペダルの無い小さな自転車で遊ぶ子供達を良く見かけませんか?「キックバイク」と呼ばれる二輪の乗用玩具が数年前からブームになっているんです。バランス感覚が身に付くことから、自転車の練習として取り入れたり、三輪車の代わりに購入するという家庭も増えています。
今回は、キックバイクについて、始める時期や、その効果、購入のポイント等をご紹介します。さらに、人気の商品もまとめてみました。2歳から始めると良いといわれているキックバイク。三輪車や補助輪付き自転車を買う前に検討してみてはいかがでしょうか。
キックバイクとは?
ランニングバイクやバランスバイクなど、さまざまな名前で呼ばれている「キックバイク」は、ペダルの無い自転車型の玩具です。ペダルやチェーンを取り外したシンプルな構造で、とても軽量。両手でハンドルを持ち、サドルに座ってバランスを取りながら、足で地面を蹴り前に進みます。
キックバイクは、両足を地面に着けて進むため、特別なテクニックが必要ありません。操作方法を教えることなく、子供一人で直感的に遊べるようになります。簡単に乗りこなせる一方、二輪で支えているため、4つのタイヤが付いたコンビカーや三輪車よりも、バランス感覚が身に付きます。
キックバイクは2歳から乗り始めるのが1番おすすめ
子供の成長には個人差がありますが、歩く、走る、跳ねるといった基本的な動きが出来るようになる2歳頃からキックバイクを始めるのがおすすめです。キックバイクの多くも2歳~を対象としており、2歳の誕生日プレゼントとしてキックバイクを与えるというご家庭も増えてきているようです。
2歳といえば、外遊びが楽しくて、体力もついてくる時期。キックバイクがあれば、お外遊びがますます大好きになって、運動神経も鍛えられそうです。
キックバイクがあれば三輪車はいらない?
一般的には2歳頃に三輪車を乗り始めますが、三輪車から始めてしまうと、二輪のキックバイクの不安定感に馴染めないこともあるようです。両方買うのが悪いというわけではありませんが、メリットは薄いので、最近では、三輪車は買わずに、キックバイクから乗用玩具を始めるという家庭も増えています。
3歳はもう自転車?キックバイク購入は遅い?
3歳過ぎからキックバイクを始めても遅くはありませんが、3歳といえばそろそろ自転車の購入も意識しはじめる時期ですよね。自転車に乗れるようになると、子供は自由に走れる自転車にばかり乗るようになりますので、キックバイクにはなかなか出番が回ってきません。すぐに自転車に移行するつもりなら、キックバイクで遊べる期間は短く、少しもったいないかもしれません。
ですが、キックバイクはバランス感覚を鍛えてくれるので、自転車の前段階としては最適な玩具ですし、純粋に乗って遊ぶのが楽しいはずです。また、運動能力の発達には個人差があり、2歳でキックバイクを乗りこなすのが難しかった子も、3歳ぐらいになると安定して乗れるようになってくるので、挫折しにくいというメリットもあります。
自転車デビューを焦る必要はありませんし、キックバイクで遊んでいたら、あっという間に補助輪なし自転車への移行ができたという例もあります。ペダルを後付けして自転車のように走れるキックバイクもありますので、そうしたタイプを購入すれば、3歳からでも長く遊べるかもしれませんね。
自転車の練習としても使える!?キックバイクの効果とは?
大人気のキックバイク。子供自身が乗っていて楽しいのはもちろん、ママやパパたちが子供に買ってあげたいと思うのには、他にも理由があるようです。
バランス感覚が身に付く
体重移動により動きをコントロールするキックバイクは、遊びながらバランス感覚を養うことができます。これは、4つのタイヤが付いたコンビカーや三輪車など、安定している乗り物では身につけられないものです。
スムーズに自転車への移行ができる
サドルに体重を乗せて体を支えるバランス感覚は、自転車に乗るために欠かせないものです。キックバイクでその感覚を身につけた子供は、スムーズに自転車への移行ができるといわれています。
2歳でキックバイクに乗り始めると、3歳には自転車に移行できたという体験談が多く聞かれます。自転車の練習のためにキックバイクでトレーニングをするという人もいるようですよ。上手にバランスが取れるようになれば、自転車に移行する際も、補助輪の必要がなくなります。
子供の活発な心を刺激する
子供は好奇心旺盛。自分で立ち上がり、歩けるようになると、もっともっと楽しいものを求め、乗用玩具に興味を持ちます。自分でできることが増えると嬉しくなりますよね。
キックバイクは、大人が教えなくても子供自身の力で乗れるようになることから、達成感も得ることができます。子供の活発な心を刺激し、次は○○にチャレンジしようという気持ちを後押ししてくれます。
キックバイクの選び方
バランスバイク、ランニングバイク、ペダルなし自転車など、多くの名称で呼ばれている通り、キックバイクには様々な種類があります。選び方のポイントを解説していきます。
サドルの高さ
キックバイクを選ぶ際、サドルの高さを確認するのはとても大切です。両足が地面にぴったり着いているか必ず確認しましょう。サドルの高さは、ほとんどの商品で調整可能。サドルを一番低い位置にした時の高さは、30cmや40cmなど、商品により異なります。一番低い位置にしても足がしっかり着かない場合は、もう少し大きくなってから乗るようにしましょう。
ブレーキの有無
ペダルの無いキックバイクは、地面を蹴って進み、止まる時にも足を使います。ブレーキが無いと心配に思うかもしれませんが、軽量なキックバイクは、足を地面に押さえつければしっかり止まることができるため、ブレーキが付いていない商品が多いです。
ブレーキが付いていても、小さな子供は握力が弱いことから、それだけで止まることができず、また「ブレーキを握る=止まる」という仕組みを理解し、その感覚を掴むというのは、2,3歳では難しいともいわれています。
ブレーキの仕組みを理解すれば、自転車への移行もよりスムーズになりますが、ブレーキが付いているからと過信するのは危険です。スピードを出して坂を下るなど、危険な遊び方をしないようパパママがしっかり見守ってあげましょう。
タイヤの素材
キックバイクを選ぶ際には、タイヤ選びも重要です。大きく分けて、「EVA樹脂タイヤ」と「ゴムタイヤ」の2種類がありますので、特徴を覚えておきましょう。
EVA樹脂タイヤは、ノーパンクタイヤとも言われており、空気を入れる必要がないためパンクの心配がありません。軽量なのも特徴で、EVA樹脂タイヤ使用のキックバイクは、軽くて持ち運び安い商品が多いです。クッション性が悪く、タイヤ表面の溝が減りやすいというデメリットはありますが、人気商品のストライダーにもこのタイヤが採用されています。
ゴムタイヤは、空気を入れる一般的なタイヤです。重量は重いですが、クッション性が高く、重心が下がることで安定して走ることができます。タイヤ表面の溝が減りにくいのも特徴で、滑りにくくなっています。
また、ホイールベースも確認すると良いでしょう。前輪から後輪までの長さについては記載のないものが多いですが、キックバイク全体の長さを比較してみましょう。長いものの方が安定します。
本体の重さ
キックバイクは、ペダルやチェーンが無い分とても軽量に作られていますが、小さな子供が扱うものなので軽さも重視したいところです。軽いものの方が操作も楽ですし、持ち運びも便利です。ブレーキやスタンドが付いているものは、その分重くなります。
スタンドの有無
通常キックバイクは、横に寝かせたり、どこかに立てかけて収納します。別売りでスタンドを用意しているものもありますが、外出先には持ち運ぶのは面倒ですよね。自転車のように、キックスタンドが付いている商品もありますので、収納に困るという方はチェックしてみてください。
キックバイクの人気商品は?おすすめ商品を比較しました
キックバイクにはさまざまな種類がありますが、どんな商品が人気なのでしょう?おすすめの商品をご紹介します。
STRIDER(ストライダー)クラシックモデル
ストライダー
10,900 円 + 税
キックバイクを紹介する上で欠かすことのできない人気商品「ストライダー」。世界中の子供達に愛されているランニングバイクです。全国各地でストライダーのレースイベントも開催されています。
EVA樹脂タイヤを採用し、重量3kgと軽量なのが特徴。シンプルなデザインで、カラーバリエーションも豊富。2歳~を対象としています。価格は高めですが、一番人気の商品です。
RANGS BALANCE BIKE(ラングスバランスバイク)
RANGS(ラングスジャパン)
6,000 円 + 税
子供のためのさまざまなバランス玩具を販売するラングスジャパンの2歳以上を対象としたバランスバイクです。EVA樹脂タイヤで、総重量3,005gと軽量なのが特徴。車にもサッと詰めて、持ち運びも楽々です。
色はレッドとブルー。サドルのオシャレなデザインが目を引きます。ブレーキ、スタンド無しのシンプルな設計。お手頃価格が嬉しいポイントです。
RADIO FLYER(ラジオフライヤー)#800 GLIDE & GO?バランスバイク
ラジオフライヤー
オープンプライス
アメリカで子供用ワゴンや三輪車を販売するラジオフライヤーのキックバイク。自転車のようなベルが付いているのが特徴。チリンチリンと鳴らしながら楽しく走れます。
EVA樹脂タイヤを使用し、総重量は4kg。2.5歳~を対象にしています。男の子でも女の子でもスタイリッシュに乗りこなせるデザインと赤いカラーが魅力。ブレーキは付いていません。
SPARKY(スパーキー)
サーチライト
オープンプライス
ブレーキとキックスタンドを標準装備したキックバイクです。自転車と同じゴムタイヤを採用。重量は4.5kgと少し重めですが、滑りにくく、安定した走りを実現しています。
ストライダーを含め、多くのキックバイクは、自分で組み立てる必要がありますが、スパーキーは組み立ててある状態で届くのも嬉しいポイント。別売りのロングサドルを付けるとサドルの高さを49cmまで伸ばすことができます。カラーは赤・青・緑・ピンクの4色。2歳中ごろ~を対象としています。
キックバイクで遊ぶときの注意点~公道NG!ヘルメットもお忘れなく!
キックバイクはあくまで玩具。移動を目的とした自転車とは違いますので、公道を走ることはできません。お庭や公園などで遊ぶようにしましょう。
また、バランスが取りやすいといっても転倒の危険はあります。膝を保護できるよう長ズボンやサポーター、そしてヘルメットを着用しましょう。スピードを出し過ぎず、パパママが見ているところで遊ばせるようにしましょうね。