保育園の給食について知りたい!子どもが喜ぶマル秘レシピは?
これから子どもを預けようと探しているママも、今現在子どもを通わせているママも、保育園でどんな給食が出されているのかは気になるところ。
栄養や量が十分なのかを心配するママもいますが、中には給食が美味しくなかったり、楽しくなかったりして、子どもが保育園に通うのを嫌がるために困っているママも。
そこで今回は、気になる保育園の給食の献立の作り方や1週間の献立サンプル、給食トラブルへの子供や園への対応、子どもが喜んで食べる保育園給食のマル秘レシピなどを詳しくご紹介していきます。
保育園の給食の献立はどうやって作るの?
保育園の給食には、園内に設備があって園が雇用する栄養士が献立を作って調理してくれる自家給食と、委託業者が給食センターで作ってから配達する給食の2種類があります。
どちらの方式でも「保育所における食事の提供ガイドライン」や「日本人の食事摂取基準」などの厚生労働省が示しているガイドラインを元に献立が作られているので、子ども達は栄養もカロリーも充分なものを給食から摂取できます。
1週間の献立サンプル
具体的にはどのようなメニューなのか、自家給食を行っているある保育園の1歳児以上の1週間分の献立を見てみましょう。
曜日 | 給食 |
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火 |
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土 希望保育 |
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どの園でも毎月の献立を明記した献立表(給食だより)を家庭に配布しています。中には保護者用に毎日の給食の見本をサンプルケースに入れて展示してくれる保育園もあります。
実際の見本があると親も内容や量がわかりやすく、親子で見本を見ることで「今日は、○○食べた。美味しかった!」という子供のリアルな感想を聞くことができるので、園での給食の様子がわかりやすくなります。
他にも給食に使われている食材を紹介する掲示物があたったり、給食だよりに書いてあったりと園ごとに様々な工夫をして料理が苦手なママにも参考になる情報を提供しています。こういった情報も家庭での食事やおやつづくりの参考にしてみるとよいでしょう。
ちなみに1週間のおやつの献立サンプルは、次のとおりです。
曜日 | 午前おやつ(未満児のみ) |
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月 |
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火 |
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水 |
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木 |
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金 |
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土 希望保育 |
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曜日 | 午後おやつ |
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月 |
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火 |
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水 |
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木 |
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金 |
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土 希望保育 |
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どうなっているの?保育園の給食
Q&A
近年赤ちゃんから保育園に預ける家庭が増加傾向にあり、これから保育園に預けるママにとっては離乳食やアレルギー食について気になることもあるでしょう。まずはよくある保育園給食へのQ&Aを見ていきましょう。
Q家庭で与えていない離乳食や食材は?
A 保育園ではきちんと栄養士が献立を考えるので、普通の家庭よりも料理のバリエーションは多く、使われる食材も多彩です。そのため0~1歳半前後の離乳食期の乳幼児の場合は、まだ家庭で与えたことがない食材を使われるのではと不安に感じることでしょう。
卵や小麦粉、乳製品やエビなどの甲殻類、ピーナツやフルーツなどのアレルギーが出やすい食材を離乳食期に使用することについては、保育園でも充分注意を払っています。離乳食の場合は保育園で事前に献立表や給食だよりを保護者に渡すだけでなく、食べたことがある食材の確認を行っていきますので、まずは自宅で食べさせたことがある、安全性が確認してある食材だけを使って給食を作ってもらいましょう。
また家庭で使ったことがない食材を給食に出して良いか打診がきたら、まずその食材を家庭で使ってみてください。少量を食べさせて様子を見て、1週間ほどかけて数回子どもに与えて皮膚に発疹がでたり、嘔吐や呼吸がしにくくなったりなどの全身症状が起きないかを時間をかけて確認してから、給食に出してもらうのが理想です。
Qアレルギー食材の代替えはしているの?
A 卵や牛乳など、特定のアレルギーがある子どもに対しては、自家給食であれ業務委託であれ、アレルゲンの除去食を給食に出すのが基本です。アレルギーは子どもの命にかかわる重要事項。保育園の入園申し込みの際にしっかり申し出て対応してもらう必要があるのですが、なかにはアレルギー食材を除去しただけで代替食品を使わないため、栄養不足を放置している園があるという口コミも。
認定、認定外にかかわらず、保育園の給食は厚生労働省のガイドラインに従って子どもが必要とする栄養をバランスよく摂るように考えられています。例えば卵を除去してタンパク質が不足する場合は、大豆などの植物性タンパク質に代替するなどの献立で対策が摂られることが一般的。
アレルギーのある子どもの親に対しては給食だよりだけでなく、安全面の周知のためにも通常より詳細な献立表が配られることが多いので、家庭でもしっかり食材を確認しておきましょう。子どもの安全確保のためですので、アレルギー除去食の内容やどんな代替食材を使っているのかは具体的に園に説明を求めても大丈夫です。積極的に相談をしてみるといいでしょう。
保育園の給食トラブルへの対処法
子どもは大勢の友達と一緒に食事をする方が、競争心が湧いて食が進みます。保育園の工夫されたレシピのおかげだけでなく、友達や先生に励まされてたくさん食べられるようになる子は多いのですが、中にはやっぱり食が細かったり、好き嫌いが多かったりと給食を残しがちな子も。
無理に食べさせると食を楽しめなくなり好き嫌いを悪化させますし、心に傷を負ってしまう子もいますので、給食を食べなくなったなどの給食トラブルが起こった場合は家庭からの働きかけと保育園での適切な対応が必要です。子どもの様子にあわせて家庭から園に相談をして、連絡を取り合っていきましょう。
食が細い子供と園への対応
摂取カロリーや栄養は年齢や体重で大まかな目安が示されていますが、子どもの食事量は胃や消化器官の発達状況にも左右されるために個人差が大きく、どうしてもたくさん食べることができない子もいます。
無理にたくさん食べさせると腹痛や嘔吐など体調を崩すリスクがありますので、もともと家庭でも食事量が少ない子の場合は家庭での分量を詳しく先生に説明しておき、少なめに盛り付けてもらうなどの配慮もお願いしておきましょう。
少量しか食べられずに残すことで、周りのお友達の目を気にしてしまう子もいます。給食は食べることで栄養を摂取することだけでなく、食事の楽しさを教える食育も重要な目的。
無理に食べさせようとせず、家庭と園で協力して子供が食べられないことで失った食への自信を回復し、楽しい食事になるように工夫していきましょう。
好き嫌いが激しい子供と園への対応
子供の食事に関する好き嫌いが激しと「ワガママを言わない!」などと怒ってしまう人がいますが、先天的な感覚過敏など大人からは分かりにくい原因により、食が進まないといったケースもあります。
また親が気づいていないだけで実は軽いアレルギーなどにより、特定の食べ物を食べると口内がチクチクする、腹痛が起こるなどの体調不良を経験したことから、自然に食べなくなってしまったというケースもあります。
いずれにせよ家庭や保育園側のサポートが必要になりますが、保育園によっては家庭から要望を伝えても話がスムーズに進まないことも。
そのような場合は家庭での食事・食べ方・量・調理方法などのデータを口で伝えるだけでなく、文章や写真で渡すと保育園側も対応がしやすくなります。食の好き嫌いへの対応が不得意な保育園には家庭でそうした準備を行ってから、子どもに必要な対応を分かりやすくお願いしていくとよいでしょう。
給食で通園を嫌がる子供と園への対応
一昔前は「子どもの好き嫌いは許されない」とか、「生産者のためにも、食べ残しは許されない」という方針が取られることが多かったのですが、現行のガイドラインでは「子どもが楽しく食べること」が目標とされています。そのため、食べ残しや好き嫌いについて昔ほど厳しい指導は行われていないのですが、中には厳しい対応をする先生もいて、給食の時間が嫌で保育園に登園できなくなるといったケースも。
そんなときは親が感情的になって子供を叱るのは好ましくありません。まずは子どもの話をよく聞いて、給食のどんな部分がつらいのかを親として把握し、理解してあげましょう。同時に周りのママ達からもそれとなく話を聞いて、他の子どもが給食を楽しんで食べているのかを把握しておくことも大切です。
問題の解決のためには、保育園の担当の先生や施設の責任者との話し合いを避けて通ることはできません。ただしここでも感情的になるのは厳禁。親がむやみにクレームをつけることで、より子供を傷つけてしまうこともありますので、家庭で把握している子どもの様子を相談しながら、まずは子供が楽しく給食を食べることができるように協力を求める方向でお願いしてみましょう。
給食の量が少ない子供と園への対応
給食へのお悩みは好き嫌いや小食に関することが圧倒的に多いのですが、中には給食の分量が足りていないのではと不安を感じているパパやママもいます。
コスト削減のために給食の分量を少なめに作って出していたという悪質な保育園が一時期メディアなどで大きく取り上げられたこともあるので、子供が頻繁に「お腹が空いた!」と訴えていたり、夕方自宅に帰るとすぐにおやつをねだってガツガツ食べていたりすると不安になってしまうかもしれませんが、こういった場合も家庭での様子を説明して、園とよく相談をしましょう。
多くの園ではある程度おかわりができるので、もともとの盛り付け量を大目にしてもらえないかお願いしてみる価値はあります!
ただし保育園の給食は基本的に人数分しか作っていませんし、年齢ごとに必要なカロリーが決まっています。仮に保護者が望むおかわり以外の特別対応で給食量を増やすことを園側が許可したとしても、近年問題視される子供の肥満のリスクが上がることも心配ですし、子供や保護者の間で不公平感が生まれるのも好ましくありません。
保育園から帰ってきたらお腹が空いているのは、その子が保育園でしっかり遊んできた証拠。朝ご飯を多めに食べさせて保育園に登園させる、夜ご飯の前につまめる小さめのおにぎりを朝用意しておくなど家庭でも対応はできますので、もし必要な量の給食を食べているのにいつも子どものお腹は空くようであれば、自宅の食事も見直して対応してあげましょう。
保育園の給食人気レシピ
保育園に子どもを通わせたパパやママの感想で多いのが、「好き嫌いが無くなった!」という意見。もちろんお友達と食べる給食は美味しいのですが、子どもは見た目や味、舌触りなどで大人よりも好き嫌いが多いので、克服させるために給食ではさまざまな工夫がされています。そのため「自宅では食べない食材を、保育園では喜んで食べている」という子が多いのです。
保育園のマル秘レシピにはどのようなものがあるのでしょう?
小魚や豆嫌いにおすすめの給食メニュー
カルシウムが摂れる小魚、良質なタンパク質が摂れる豆類は、小さな子供にぜひ食べさせたいおすすめの食材ですが、ボソボソとした食感が嫌われることも。
ところがカリカリに炒めて青のりで風味をつけることで、おやつの様で子供が食べやすくなるため、保育園の給食でも人気の一品。そのまま食べるだけでなく、オムレツの具にするのもおすすめです。
青のりポテトビーンズのレシピ
材料:ジャガイモ・大豆の水煮・小麦粉・植物油・塩・青のり
- ジャガイモは皮をむき、さいの目に切る
- 大豆の水煮は水をしっかりと切り、じゃことあわせて薄力粉をまぶし、じゃがいもと一緒に熱した油でカリカリに炒める
- 火が通ったら塩と青のりを加えて調味すれば完成です
納豆嫌いの幼児向け給食メニュー
納豆はネバネバや独特の臭いがあるため、特に関西圏では食文化に根付いていないこともあり子供だけでなく大人でも食べにくい人が少なくありません。ところが子供が大好きなお肉を入れてタバスコの風味で臭いを消すと、不思議と子供に食べやすい納豆になります。
鶏そぼろはチャーハンやオムレツの具になりますし、マヨネーズと混ぜてサンドイッチにもできるので、スタミナ納豆を作るときにたくさん作っておくと、小さな子どものいる家庭の常備菜にもなり便利です。
スタミナ納豆のレシピ
材料:鶏ひき肉・ネギ・醤油・砂糖・ひきわり納豆・タバスコ
- 鶏ひき肉と小口切りにしたネギを醤油と砂糖、水で炒め煮にし、鶏そぼろを作る
- ひきわり納豆に冷めた鶏そぼろと醤油、タバスコ1滴を入れてよく混ぜたらできあがり♪
幼児に不足しがちな栄養補給ができる!
ニラの香りがアクセントになって、味つけに塩などを使わなくても美味しく食べることができる保育園の栄養補給メニューです。じゃこや桜エビはカルシウム、小松菜やニラは鉄分が豊富。ニラは風邪予防などにも良く、冬のこどものおやつにもおすすめ。
野菜を細かく切ると、野菜が嫌いな子も食べやすくなります。
わんぱく野菜焼きのレシピ
材料:小松菜、ニラ、ニンジン、タマネギ、卵、ダシ、薄力粉、味噌、桜エビ、じゃこ、植物油
- 小松菜・ニラ・ニンジン・タマネギを細かく切る
- 溶き卵にダシ少々を加え、薄力粉と混ぜ合わせ、味噌少々を加えてゆるい生地を作る
- 生地と野菜、サクラエビとじゃこをよく混ぜ合わせたら、油を引いたフライパンに小さな丸形で流し入れ、両面を焼いたらできあがり♪
野菜嫌いに!ドイツ風の幼児向けメニュー
ドイツ料理と言えば自家製ソーセージとキャベツの漬物ザワークラウトを思い出す人も多いでしょう。保育園の給食でも野菜を発酵していないザワークラウト風に調理すると、野菜に甘みがついて食べやすくなり、子どもが嫌がる青臭さや苦味がとれる嬉しい効果があるため、幼児が野菜を食べやすくなります。
酢は煮ることでまろやかになり、程よい酸味となって食欲を刺激してくれますし、量が減るので野菜がたくさん摂れるんです。そのまま食べるだけでなく、肉や魚の付け合わせにソテーして食べるのもおすすめ。
野菜のザワークラウト風のレシピ
材料:キャベツ、キュウリ、人参、ピーマン、玉ねぎ、ブロッコリー、酢、コンソメ、塩コショウ、砂糖
- キャベツ・キュウリ・人参・ピーマンは薄めの短冊切りに、玉ねぎは薄切りにしてブロッコリーは小さく切り分けておく
- 水と酢を1:2であわせて鍋にいれ、コンソメ1個と塩コショウ、砂糖少々を加えて温め、煮立ったら野菜を入れて一煮たちさせる
- そのまま蓋をして冷ましたらできあがり♪
栄養満点!保育園給食の簡単おやつ
子どもの世話が忙しくて買い物に行けなくても、味噌汁用に麩(ふ)をストックしておけば、5分で出来あがる簡単な手作りおやつです。
小麦粉などのグルテンからつくられる麩は、植物性のタンパク質のかたまり。栄養満点なうえに乾物の特性でカリカリ食感が簡単に作れて子供も喜んで食べてくれますので、家庭でもぜひ作ってみましょう。
麩ラスクのレシピ
材料:麩、バター、砂糖
- フライパンにバターを溶かし、麩を入れて全体にまぶす
- 砂糖を加えて混ぜ、砂糖がカラメル状になるまでカリカリに焼いたらできあがり♪
※バターは麩の半量
※最後にきな粉をまぶしても美味しい
年長さんにおすすめ!小学校人気メニュー
長野県塩尻市の給食センターが発祥元のキムタクご飯。日本テレビ系列の「噂のケンミンSHOW」でも取り上げられたことがある献立で、長野県では小中学生向けに出している人気メニュー。
埼玉県の保育園で子供達に出したところ、やっぱり喜んで食べてくれたキッズ人気の高い給食献立ですので、入学を控えて食があまり進まない年長児には特におすすめです。
キムタクごはんのレシピ
材料:豚こま肉(又はベーコン)、長ネギ、ツボ漬けたくあん、白菜キムチ、植物油、醤油、ゴマ油
- 豚こま肉とネギはみじん切りにする
- ツボ漬けたくあんと白菜キムチを食べやすい大きさに刻む
- フライパンに植物油を熱し、豚こま肉・ネギ・たくあん・白菜キムチにサッと火を通す
- 3に醤油とゴマ油を加えて味を調える
- 炒めた具材を温かいご飯に混ぜれば、キムタクご飯のできあがり♪
カリカリとしたツボ漬けたくあんの食感と甘さ、白菜キムチのすっぱさや塩辛さで、食の細い子でもご飯をモリモリ食べることができます。発酵食品に含まれる乳酸菌はお腹の健康にもよい効果がありますので、子供の様子を見て食べられそうであれば、少し大人に近づいた味を楽しませてみるのもおすすめです。
ただし大人味に仕上げると辛くて食べられないことがありますので、辛さと塩分は控えめに作りましょう。