新米&子育て中のパパ・ママにおススメの育児マンガ7選
育児という毎日は、喜びや感動がたくさんある一方で、想像以上の体力と気力を消耗する連続です。「また夜泣きで眠れなかった」「離乳食を床に投げられてしまった」と、思い通りにいかない現実に涙が出そうになる夜もあるでしょう。そんな新米パパやママの心をふっと軽くしてくれるのが、育児マンガの存在です。
育児マンガは、単なる暇つぶしではありません。自分と同じように悩み、失敗し、それでも我が子を愛おしいと感じる「同士」の姿を通して、育児の孤独感を和らげる心強い味方になってくれます。人気のある育児マンガは、育児という平凡なことの中に、笑いや感動を見つけることができます。
ここではほっこりして癒されたり、元気づけられたりするおすすめの育児マンガを7つ厳選してご紹介します。子育て真っ最中のパパ・ママはもちろん、これから親になる新米パパ・ママも、未来のドタバタな日々を想像しながらぜひ自分にぴったりの一冊を見つけてください。
育児に疲れたときの気分転換に
「なぜ私ばかりがこんなに大変なの?」「今日は一日中、子どもとしか話していない気がする…」
育児って毎日同じことの繰り返しのように見えて、常に予期せぬトラブルが起こるハードな日々です。特に月齢の低い時期は、社会からポツンと切り離されたような閉塞感に息が詰まってしまうことも珍しくありません。ときには、すべてを忘れて気分転換をする時間も必要です。
そんなとき、「立派な親にならなきゃ」という張り詰めた緊張の糸をほぐし、「そんなに頑張らなくてもいいんだよ」と優しく背中をさすってもらいたいときにおススメの育児漫画2作品をご紹介します。
1. 毎日かあさん カニ母編
著 / 西原理恵子
毎日新聞社
価格:838 円 + 税
作者の西原理恵子さん自身が「子育ての敷居を下げたい」と語っていたように、本作には「かあさん(=西原さん)」の人間くささ、そして時に破天荒とも言えるありのままの日常が全面に描かれている作品です。
育児の現場では、理想通りにいかないことの連続です。「手作りのごはんを作りたいのに、今日はレトルトにしてしまった」「ついイライラして怒鳴ってしまった」と、自己嫌悪に陥るママは少なくありません。しかし、アル中・離婚・借金などシリアスな出来事があったのにもかかわらず、かあさんの豪快な失敗っぷりや子どもたちの予想の斜め上をいく言動を見ていると、思わず笑ってしまいます。
例えば、子どもがお茶を盛大にこぼして床が水浸しになり、「もう嫌だ!」と泣きたくなったとき。「あぁ、かあさんならここで笑い飛ばすかもな」と視点が切り替わるはずです。完璧な母親じゃなくてもいい、子どもが元気に笑っていてくれるのが一番、と本質を思い出させてくれる人気シリーズです。
2.
育児なし日記VS育児され日記
著 / 逢坂みえこ
ベネッセコーポレーション
価格:905 円 税込み
育児のつらさの一つに、「子どもが何を考えているのかわからない」というコミュニケーションの壁があります。言葉を話せない赤ちゃんが泣き止まないとき、親は途方に暮れてしまいますが、そんな閉塞感を見事なユーモアで打ち破ってくれるのが本作です。
最大の特徴は、赤ちゃん目線からのセリフです。あくまで想像の中であるのにもかかわらず、「あたち、今ここが不満なのよね」「大人の都合で振り回さないでちょうだい」と言わんばかりのリアリティがあり過ぎて笑ってしまいます。
夜泣きで抱っこし続けて腕がパンパンになったとき、イライラをぶつける代わりに、このマンガの視点を借りてみましょう。パパとママで「今、絶対『早くミルク持ってきなさいよ!』って言ってるよね」と笑い合うことができれば、張り詰めた空気が一気に和みます。こんなふうにギャグっぽく育児に対して向き合えば、ポジティブになって、きっと毎日楽しく過ごせますね。
思わず「あるある」とうなずいてしまう作品
子育てのつらい部分や、誰にもわかってもらえないと感じる孤独な悩みも、他の人のエピソードを読んで「あるある!」と共感できたら、笑い話で済むこともありますよね。自分の行動や子どもの突拍子もないイタズラが「育児の定番」だと知るだけで、肩の荷がふっと下りるものです。
そんな、良き味方を得たような安心感をもたらしてくれる育児マンガ3作品を紹介します。
3.
オカアチャン1年生 トリペと2
著 / コンドウアキ
主婦と生活社
価格:952 円 + 税
コンドウアキさんは、あのリラックマの作者でもあります。このシリーズの前作では長女のトリペちゃんがお腹の中にいる頃を描き、今作ではトリペちゃんが1歳になるまでの、まさに「オカアチャン1年生」の奮闘を描いています。
初めての育児は、オムツ替えひとつ、離乳食ひとさじが手探りです。「これで合っているのかな?」と不安になる毎日ですが、本作を読むと、平凡な日常の中にこんなにいろいろな発見があるのだと気づかされます。例えば、子どもがふと見せる変な寝相や、謎の宇宙語をしゃべる姿など、見過ごしてしまいそうな小さな成長が丁寧にすくい取られています。
この「あるある」を発見することで、親自身の観察力が磨かれ、育児に対する取り組み方も変わってくるかもしれません。「あ、今マンガと同じ顔をした!」と、子どもの行動を面白がる余裕が生まれる一冊です。
4.
ソダテコ
著 / 宇仁田ゆみ
竹書房
価格:857 円 + 税
宇仁田ゆみさんは、芦田愛菜ちゃん出演で映画にもなった人気漫画「うさぎドロップ」の作者でもあります。この「ソダテコ」は、しっかり者のアモちゃん(12歳)と、甘えん坊のぬー太くん(5歳)との生活を淡々と綴ったエッセイマンガです。
きょうだい育児、特に歳の差がある姉弟の育児は、それぞれの発達段階に合わせた対応が必要で目が回りそうです。しかし本作では、お姉ちゃんが弟の面倒を少し面倒くさそうに、でも愛情を持って見る姿や、弟がお姉ちゃんに憧れて真似をする姿がリアルに描かれています。
同じような歳の差姉弟ならではの「あるある」がたくさん見つかるはずです。また、今はまだ一人っ子を育てているママにとっても、「数年後にはこんなふうにお兄ちゃん・お姉ちゃんになっていくんだな」と、成長の先回り体験ができる点でも非常に魅力的です。
5.
おかあさんの扉
著 / 伊藤理佐
オレンジページ
価格:905 円 税込み
40歳で母になった伊藤理佐さんによる、高齢出産育児ならではの悲喜こもごもを描いた名作です。「気持ちは若いのに、公園を少し走っただけで息切れが止まらない」「抱っこ紐のダメージが翌々日に来る」といった、体力面でのリアルな「あるある」はもちろん、子育て中の毎日をシュールに描く感じには、思わず失笑、そして爆笑してしまいます。
子どもが泣いてグズっているときも、親が一歩引いて「この生き物、観察すると面白いな」と客観視する伊藤さんの視点は、パニックになりがちな新米ママにとって素晴らしい処方箋になります。無表情なときのムスメちゃんの顔が、だんだん我が子と重なってしまうほど、愛おしくてかわいいと感じられる作品です。
男性作家が描く育児マンガ
今やイクメンの時代、男性だって一生懸命子育てにコミットしています。しかし、パパにはパパなりの戸惑いや、「ママのようにはうまくできない」という葛藤があるものです。
パパ自身のバイブルとしてはもちろん、ママが読んでも「うちの夫も裏でこんなふうに頑張ってくれているのかも」と共感し、夫婦の絆を深めるきっかけになる、男性作家が描く育児マンガを2作紹介します。
6.
親バカ日誌
著 / 摩夜峰央
白泉社
価格:619 円 + 税
摩夜峰央さんは、大人気マンガ「パタリロ」の作者としてご存知の方も多いはずです。本作は、そのタイトルどおり「親バカ」っぷりを全面に押し出しており、子どもへの愛が振り切れた父親の姿がユーモラスに描かれています。
マリエちゃん&マオくんの本気なのか、ボケなのかわからない行動に対しても、パパの偏愛は止まりません。「うちのパパも、子どもの何気ない一言でこんなにデレデレになっちゃうよね」と、ママの立場からすると、あきれながらも好感を持ってしまいます。
育児のタスク分担で夫婦がギスギスしてしまったとき、このマンガをリビングの机にそっと置いておいてみてください。「子どもが可愛くて仕方ない」という根本の愛情は夫婦で同じなのだと再確認でき、お互いに優しい気持ちで接することができるようになります。
7.
まんが親
著 / 吉田戦車
小学館
価格:743 円 + 税
「5. おかあさんの扉」の作者、伊藤理佐さんと夫婦である吉田戦車さんの作品です。「おかあさんの扉」が母親目線なのに対して、この「まんが親」は当たり前ですが父親目線で同じ家庭の日常が描かれています。
夫婦で同じ出来事を経験しているはずなのに、受け取り方や気にするポイントが微妙に違うところが最大の読みどころです。父親目線ならではの自然な驚きや戸惑いが、ママにとっては「男性はこういうところで悩むのか」と非常に新鮮に映ります。一方パパにとっては、「そうそう、妻には言えないけど実はそう思ってた!」と、同志を得た心境になること間違いなしです。
夫婦で2つの作品を読み比べて、「このエピソードのとき、パパはこんなこと考えてたんだね」と会話のネタにするのも大変素晴らしいコミュニケーションになります。
育児マンガを活用する際のよくある疑問
育児マンガを読みたいけれど、日々の忙しさからなかなか手に取れないという方に向けて、先輩ママ・パパたちがどのようにマンガを活用しているかをご紹介します。
| 疑問点 | 先輩ママ・パパの実践アイデアと対処法 |
|---|---|
| 忙しくてマンガを読む時間がまったく取れません。 | まとまった時間を確保する必要はありません。夜泣きの寝かしつけ中や、子どもが昼寝をした直後の「ちょっとした5分間」に数ページだけ読むスタイルが主流です。電子書籍を活用すれば、抱っこ紐で寝かしつけながら片手で読むこともでき、気分転換に最適です。 |
| パートナー(パパ)にも育児マンガを読んでほしいのですが、どう勧めればいいですか? | 「これ読んで勉強して!」と押し付けるのは逆効果になりがちです。「このシーン、うちの子の昨日のイタズラとそっくりで面白かったよ」と、笑えるエピソードをピンポイントで共有するのがおすすめです。特に男性作家の作品(『まんが親』など)は、パパも感情移入しやすく入り口として最適です。 |
| マンガのようにおおらかな気持ちで育児ができず、落ち込んでしまいます。 | マンガの作者たちも、最初から完璧でおおらかだったわけではありません。失敗やイライラを乗り越えた結果として、それを「笑い」に昇華させて作品にしています。マンガのようにならなくても、「いつかこのドタバタも笑い話になる日が来る」と未来の自分に期待する視点を持つだけで十分です。 |







