子育てがしんどいママは多い!だからこそ自分のためのセルフケアを怠らないで
内閣府などが実施する少子化社会対策に関する意識調査などを見ると、「子育てをしんどいと感じたことがある」「楽しさと同じくらい、あるいはそれ以上に負担を感じる」と答える親の割合は非常に多く、決して珍しいことではありません。
子育ては、我が子の成長を喜ぶ楽しい瞬間と、思い通りにいかない辛いことの連続です。毎日のように「しんどい」と感じているのは確かにあなただけではありませんが、だからといって「みんな我慢しているのだから」と、自分の疲れた心をおざなりにするのはよくありません。あなたは今、自分自身の心をいたわるための「セルフケア」を何か行っていますか?
なぜ現代のママの子育てはこんなにしんどいの?手助けなしのワンオペ増加が一因
パパやママが子育てをしんどいと感じる大きな一因として、少子化、核家族化、共働き世帯の増加が進んだことが挙げられます。昔は複数の世代が同居する大家族のなかで、当たり前のように子育ての手助けやアドバイスを年長者(祖父母など)から受けることができましたし、ご近所づきあいなどの地域との結びつきも強く、家族以外の人からも容易にサポートが得られました。
しかし現在は、夫婦どちらかの実家から離れて暮らし、孤立した環境での育児を強いられるママが増えています。パパの帰りが遅いご家庭では、ご存知の通りワンオペ育児(家事や育児をママ一人でこなしている状態)が常態化しており、体力面でも精神面でも休まる暇がありません。
子育てがしんどいママに必要なのは、完璧を目指さないこと
子育てを「仕事(就労)」として考えると、その労働条件はかなりハードなものです。年中無休の24時間労働(夜泣き対応などの当直あり)、そしてもちろんお給料は発生しません。もしこれが会社での仕事だったら、誰も「楽しい」とは感じられないでしょう。それでもパパやママが子育てに喜びを感じられるのは、損得勘定抜きの愛情と心のつながりがあるからです。
【子育てに喜びや楽しさを感じる理由】
- 子どもの日々の成長や初めての瞬間に立ち会える
- 子どもの無邪気な様子を見ているだけで癒やされる
- 子育てを通じて親である自分自身も成長できる
- 家族としてのきずなが強まる など
これだけ過酷な条件なのですから、子育てが「しんどい」のはごく当たり前のことです!だからこそ、ママは自分の心のケアを怠らず、子どもに100%のエネルギーを注ぐだけでなく、意識して自分自身をいたわることが必要です。
「子どもにはいつも笑顔で接したい」と思うあまり、完璧な母親を目指して無理を重ねていませんか?ママが無理をせず、時には適当に肩の力を抜いて、機嫌良く生活する姿を見せることって、実はトイレトレーニングやしつけと同じくらい子どもにとっても大切なことなのです。ママやパパの楽しそうな姿を見て育った子どもは、「大人になるって楽しそう」と未来に希望を抱きやすくなります。
子育てがしんどいママの気分転換に役立つおすすめの本7選
「本なんかゆっくり読む時間がない」「疲れすぎて頭を使いたくない」と、自分の心をケアする余裕さえ失っているママに、まずは気分転換のきっかけとしておすすめしたい、7冊のマンガや絵本、育児書をご紹介します。
どれも短時間で手軽にサクッと読めるものや、子どもがお昼寝している数十分の隙間時間、または美容院などで少し子どもと離れている時間におすすめのものばかりです。フッと肩の力が抜けて、ママの心がふわりと軽くなり、子どもに対してまた優しい気持ちを取り戻させてくれる本を厳選しました。
ありのまま子育て
著者:井桁容子
赤ちゃんとママ社
1,200円 + 税
テレビ番組「すくすく子育て」などに出演されている専門家の先生による本です。押し付けがましくない優しい言葉が心にストンと入ってきて、毎日子どもに対してイライラし、ガミガミ叱ってばかりで自己嫌悪に陥っていたカチカチの頭が、柔らかくほぐれていくような感覚を味わえます。
「ありのままの子どもをまずは受け止めること」の大切さを気づかせてくれ、周りと比べず自分のペースで子育てをしていいんだよ、と優しく背中を押してくれる一冊です。見開きごとにテーマがまとまっていてすぐに読めるので、まとまった時間が取れない方にもとてもおすすめです。
おかあさんがもっと自分を好きになる本
著者:北村年子
学陽書房
1,400円 + 税
毎日頑張っているのに誰からも感謝されないと感じている、すべてのママに読んでいただきたい一冊です。ママだって、たまには誰かに褒められたいし、認められたいですよね!この本を読んでいると「子育てがうまくいかなくて自分が嫌になる前に、無理せずに自分自身のことを好きになってあげてね」と優しく語りかけられているように感じます。
凝り固まっていたママの心が救われ、すーっと洗われるような読後感があり、明日からまたプラス思考で頑張ろうと思わせてくれる温かい本です。
ママも子どももハッピーになる!がんばらない子育て
著者:高見知日子
総合出版すばる舎
1,300円 + 税
子どもの安全やしつけを守るため、どうしても毎日「ダメダメ!」と否定の言葉ばかりを浴びせてしまい、どう対応したらいいものかと悩むママは多いはず。そんな時に出会ってほしいのがこの本です。「ダメ」と禁止するのではなく、「〜してほしいな」と肯定的な言葉で伝えれば良かったのだと、目から鱗が落ちるようなアドバイスが満載です。
本の中には「子育て中に全くイライラしないなんて絶対に無理」と明言されており、「イライラしてしまうのは私だけじゃないんだ」と肩の荷が下りて心が軽くなります。
子供はみんな問題児
著者:中川季枝子
新潮社
1,000円 + 税
大ベストセラー絵本「ぐりとぐら」の著者であり、長年保育園の主任保母さんとして子どもたちと接してきた経験を持つ中川さんが書いたエッセイです。「焦らないでだいじょうぶ。悩まないでだいじょうぶ。子どもをよく見ていればだいじょうぶ。手がかかって子どもらしいのがいちばんよ」と、ベテランの包容力で優しく語りかけてくれます。
大人の言うことを聞かず、問題行動ばかりだと思い込んでいた子どもの振る舞いが、「子どもらしく健やかに育っている証拠」なのだと気づかされ、不思議と我が子がより愛おしく思えるようになります。挿絵もとっても可愛いので、ページをめくるだけで癒やされます。
ママの心がふらりと軽くなる子育てサプリ
著者:佐々木正美 画:松本ぷりっつ
主婦の友社
1,200円 + 税
育児の専門家として著名な佐々木正美さんと、テレビアニメ化もされた大人気ブログ「うちの3姉妹」でおなじみの漫画家・松本ぷりっつさんのコラボ作品です。専門家による説得力のある真面目な文章と、松本さんのクスッと笑えるゆるいマンガの配分が絶妙で、活字を読むのが辛い時でもスラスラと読み進められます。
著者の「子育て以上に価値のある仕事はありません」という言葉を見た時、社会から孤立し、誰にも評価されないと感じていた毎日の育児を、真正面から認めてもらえたように感じて涙が出そうになります。読み終わった時に、パッと明るく前向きな気持ちにさせてくれる一冊です。
たまご絵日記
著者:ナナイロペリカン
マイナビ出版
1,000円 + 税
育児の大変さや泥臭さを、隠すことなく面白おかしく描いたコミックエッセイで、激しく共感できます。「こんなことで悩んでいるのは私だけ?」と思っていたことが、「なんだ、みんなも同じように悩んで、そして笑いに変えているんだ!」と解らせてくれます。作中にはパパとのリアルなやり取りも描かれているため、リビングに置いてパパにも読んでもらうのがおすすめ。
この漫画を読んだパパが「育児って想像以上に壮絶なんだな…」と感じてくれ、以前より家事や育児に協力的になったという声も多数あります。続編も2冊出版されており、そちらは第2子が誕生して「二人育児がさらにしんどい!」と奮闘しているママにもぴったり。大変で毎日辛いはずなのに、思わずクスッと笑いが出てしまうデトックス効果抜群の漫画です。
おやすみ、ぼく
文:アンドリュー・ダッド 絵:エマ・クエイ 訳:落合恵子
クレヨンハウス
1,500円 + 税
子どもと一緒に読み聞かせをしながら、大人の心も優しい気持ちで満たされる海外の絵本です。「おやすみ、ぼくの~」という繰り返しのフレーズの「ぼく」の部分を、子どもの名前に置き換えて読んであげると、子どもは自分が主人公になったようでとても喜びます。そして、絵本の物語に沿って子どもの身体の部位を優しく撫でながら読むと、スキンシップ効果で子どもが安心してスッと眠りについてくれます。
もうひとつのおすすめの読み方は、子どもが寝入ってしまった後でママ一人で開くこと。余裕がなくてイライラしてしまった日や、つい怒りすぎてしまった夜にページをめくると、トゲトゲしていたママの心が静かに落ち着きます。寝顔を見ながらこの本を読むと、いっそう子どもへの愛おしさが増してきますよ。
大人にお勧めの絵本や育児書は他にもたくさんあります。子育てがしんどい時、どうしても気力が湧かない時は、エナジードリンク代わりにパラパラとページをめくってみてください。心がすっきりと整理され、また明日から頑張るための活力になります。
忙しい毎日の中でできる!ママのための簡単なセルフケア術
本を読む以外にも、毎日の生活のなかにほんの少し「自分のためのケア」を取り入れるだけで、心の負担は大きく変わります。しんどい時こそ、意識してセルフケアの時間を確保しましょう。
音楽や映画で思い切り泣いてスッキリする「涙活(るいかつ)」
子育てがしんどいママには、マーミー記事でおすすめしている子育ての曲などを聴いて、思い切り涙を流すのもおすすめです。
辛い時は無理に明るい曲を聴いてテンションを上げようとするかもしれませんが、本当に心が疲労しきっている時は、むしろバラードや悲しい曲、心に沁みる曲に深い癒やし効果があります。ポロポロと涙があふれてくればしめたもの。我慢せずに思い切り泣くことで、心に溜まっていたモヤモヤした感情が外に吐き出され、気持ちがスッキリとリセットされます。子どもが寝た後の夜の一人の時間などを利用して、こまめに感情を解放してあげましょう。
1日5分だけ!温かい飲み物でホッとする時間を作る
子どもとずっと一緒にいると、座ってコーヒーやお茶を飲む時間すら取れませんよね。しかし、「1日1回、5分間だけ」と決めて、温かいお茶やコーヒー、あるいはお気に入りのハーブティーをいれて座る時間を死守してみてください。好きな香りを嗅ぎながら温かいものをゆっくり飲むだけで、交感神経が落ち着き、張り詰めていた緊張がゆるみます。「このお茶を飲んでいる5分間だけは、どんなに部屋が散らかっていても見ないふりをする」とルールを決めるのがコツです。
完璧な家事を手放す「やらないことリスト」を作る
子育てがしんどい時は、「やらなければならないこと」で頭がパンクしそうになっています。そんな時は、逆に「今はやらないことリスト」を作って家事のハードルを大胆に下げましょう。
- 休日の昼ごはんは作らない(レトルトやテイクアウトに頼る)
- アイロンがけが必要な服は買わない・着ない
- 洗濯物は綺麗に畳まない(種類ごとにカゴに放り込むだけ)
- お風呂掃除は毎日しない(週末にパパにお願いする)
家事のクオリティが下がっても、家族の命に関わることはありません。「今は子どもを生かして育てるだけで100点満点」と割り切る潔さが、セルフケアの第一歩です。
便利なサービス(一時預かり・家事代行・宅配弁当)を堂々と頼る
ワンオペ育児でどうにもならない時は、外部のサービスをお金で解決することも立派なセルフケアです。自治体が運営するファミリーサポート(一時預かり)や、民間のベビーシッターサービスを利用して「美容院に行く」「一人でランチをする」「ただひたすら寝る」時間を作りましょう。また、夕食作りがしんどい日は食材宅配や冷凍弁当サービスを活用するのもおすすめ。親や親戚に頼れなくても、社会の便利なサービスを堂々と頼って、ママの体力を温存してください。
SNSと少しだけ距離を置いてみる
子育ての合間にスマホでSNSを見るのは楽しいですが、他人のキラキラした育児記録や、綺麗に片付いた部屋の写真を見て「それに比べて私は…」と落ち込んでしまうことはありませんか?心がしんどい時は、他人の充実した生活がノイズになりがちです。「SNSを開くのは1日30分まで」と制限したり、思い切ってアプリをログアウトしてみたりと、意識してデジタルデトックスを行うことで心が驚くほど穏やかになります。
いつまでしんどい子育ては続くの?答えは人それぞれ
「このしんどさは一体いつまで続くの?」と先が見えずに途方に暮れるママは多いでしょう。この問いに対する明確な答えや、万人に共通するゴールはありません。なぜならば、子どもの成長スピードや性格がそれぞれ違うように、ママのキャパシティや感じ方も多種多様だからです。ただ一つ確実にはっきり言えるのは、子どもの成長にともなって、今あなたが抱えている「現在の悩み」は必ず解決する日が来るということです。
現在、夜泣きで毎日寝不足に苦しんでいるママも、数ヶ月後にはまとまって寝てくれるようになります。おむつ外しでイライラしているママも、1年後にはおむつが外れてトイレトレーニングの苦悩から嘘のように解放されます。永遠に夜泣きが続くわけでも、永遠におむつが外れないわけでもありません。次から次へと新しい悩みは出てきますが、少なくとも「今のしんどさ」からは必ず抜け出せる日が来ます。
本を読んだり、誰かに頼ったりすることは、気持ちの切り替えに大いに役立つだけでなく、客観的に現状や未来の姿をイメージしやすくなるため、「なんだ、いずれ終わる悩みなんだ」という新しい発見をもたらしてくれます。たくさんの不安を少しでも和らげてしんどい子育て期を乗り切るために、気分転換の引き出しをいくつも持っておく習慣をつけましょう。
子育てがしんどいのは頑張り屋さんの証拠!自分をたっぷり褒めてあげよう
子育てがしんどいと感じるのは、あなたが子どもと真正面から真剣に向き合っている何よりの証拠です。適当に手を抜いて放置していれば悩むこともありません。一生懸命に、投げ出さずに毎日踏ん張っているからこそ、上手くいかなくて辛い、苦しいと感じてしまうのです。
ところが、しんどさを感じているママの多くは「私なんて全然ダメな母親だ」と自己評価が異常に低く、自分が誰よりも「頑張り屋さんのママ」であることに気づいていません。
今回ご紹介した心が軽くなる本を読んだり、実践的なセルフケアを試したりして、まずは毎日奮闘している自分の頑張りを、自分自身が一番に認めて「私、毎日よくやってる!」と褒めてあげましょう。そして、心がホッとリラックスできる時間を意識して作ってください。そうやって自分自身を大切にいたわるママの姿を見て、子どももまた「自分自身を大切にすること」を自然に学んでいくはずです。



