赤ちゃんも幼児も喜ぶぬいぐるみの作り方~簡単で安全な手作り術
「初めて腕に抱く我が子に、最初のおもちゃを送りたい」と思うなら、赤ちゃんのお肌にも優しいコットンのガーゼやパイル地を使って、ぬいぐるみを作ってみましょう。自分のイメージを形にすれば、世界でたった一つのプレゼントを作ることができます。
今回は低コスパ・型紙不要・ミシン不要。手縫いで初心者でも作りやすい、赤ちゃんや入園前の小さな幼児が喜ぶぬいぐるみの作り方を2種類、写真付きでご紹介していきます。育児の隙間時間に作れば、集中して楽しむことでストレスの発散にもなりますのでぜひ作ってみてください。
枕にもなる!くたくたネコちゃんの作り方
赤ちゃんや小さな幼児用のぬいぐるみ作りで最も重視すべきなのは安全性。デザインの良さや出来・不出来ではありません。赤ちゃんや小さな幼児はなんにでも興味を示し、ぬいぐるみをアーンと口元に持っていってしまいます。
ビーズやボタン等の外れる可能性があるパーツは使わず、赤ちゃんが舐めても安全な素材を使いましょう!
こちらでは100均ショップで手に入るダブルガーゼを使って、枕にもなる猫をモチーフとしたぬいぐるみの作り方をご紹介します。
枕にもなる!くたくたネコちゃんの材料
- ダブルガーゼ(水通ししてから使うと縮まない)
- 綿
- 刺繍糸
- 手芸用マーカー(水で消えるもの)
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まずは自分の作りたいモチーフを考え、大胆に生地に直接、絵を描いていきましょう。モチーフが決まったら、1~2cm程度の縫い代を残して2枚のパーツを切り出します。ガーゼは縫い目が荒く、ほつれやすいので、縫い代は多めに取るのがポイントです。 -
刺繍糸を4本取りにして、ストレートステッチを使って顔のパーツを作っていきます。 -
表面に書いたマーカーの印は裏からも透けて見えますので、裏側にわざわざマーカーで縫い代線を引く必要はありません。中合わせにして2枚のパーツを細かい並縫いで縫い合わせ、お腹の部分に開口部を作り、ひっくり返しましょう。ガーゼは糸を強く引っ張ってしまうと布目が崩れて穴が開いてしまうので、緩めの細かい並縫いにする方がきれいに仕上がります -
顔や脚、尻尾や背中に程よく綿を入れたら、綿の量を加減するためにいったんお腹の部分を縫い合わせます。背中の部分よりもお腹の部分の綿を少なくすることで、ぬいぐるみとしてだけでなく子供の枕としても使うことができます。 -
お腹の部分に薄めに綿を入れ、かがり縫いで開口部を縫い合わせ、チャコペンを洗い流して乾かしたら完成です。
月齢が低い赤ちゃんは手の握力が弱いので、パンパンに綿を詰めてしまうと握ったりして遊ぶことができません。赤ちゃんが頭を乗せても支障がない程度に軽めに綿を入れておくことで、赤ちゃんの身近においても安心して使うことができます。
今回作ったのは猫のモチーフですが、同じような形としては、ゾウやキリンなどで作っても面白いです。赤ちゃんの目は赤色などの色の濃い布のほうが興味を引きやすいのですが、ミルクの吐き戻しなどで体調の変化を見ることも大事なので、枕としても使うのであれば、白い生地や色味の薄いガーゼを使うことをおすすめします。
ガラガラにもなる!にぎにぎネズミの作り方
今度はお耳の大きなネズミのモチーフを使って、大きさ次第で赤ちゃんのニギニギにも、幼児のお友達にもなるぬいぐるみを作っていきましょう。面倒な型紙を作る必要はありません。感性に従ってオリジナルのぬいぐるみを作ってみてください。
赤ちゃん用のにぎにぎにする場合、形が小さいので手芸店で少しばかりの布を買うのは不経済。ダブルガーゼではなく100円ショップで安価に手に入る、ガーゼとパイルの2枚重ねのタオルやハンチを使うのも良い手です。ガーゼとパイルのそれぞれの面を切り替えて使うと、手触りで赤ちゃんの興味を引きやすい、赤ちゃん大喜びのぬいぐるみができあがります。
にぎにぎネズミの材料
- タオルガーゼ
- ガーゼのハンカチ
- 手芸糸
- 綿手芸用マーカー(水で消えるもの)
- 鈴(ガラガラにしたいとき)
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まずは自分がどんなぬいぐるみを作りたいのか、イメージを絵にかいてみましょう。 -
作るモチーフが決まったら、タオルやハンカチに絵を写し込み、1~2cm程度の縫い代を残してパーツを切断します。動物をモチーフにしたぬいぐるみは手足のバランスが不格好な方が、面白味がでます。 -
ニギニギの手足パーツは外側をタオル面、内側をガーゼ面にして四つ折りにし、写真のようにすみを細かくなみ縫いで縫い留めていきます。 -
できた手足を中に入れ、内側にガーゼ地がくるように胴体の両端を縫い合わせてから、ひっくり返して外側にガーゼ面や手足を出します。 -
この胴がニギニギになる部分です。首元までしっかり綿を詰めて、形を作っておきましょう。 -
ネズミの耳の部分もタオル面を外側に出しますので、ガーゼ地の方を中合わせにしてパーツを縫い合わせてひっくり返し、耳の形を作ります。 -
耳らしく見えるように、中央にタックを入れてしつけ糸で仮止めしておきます。 -
顔のパーツはガーゼ面を外側に出します。ネズミの顔は4本取りの刺繍糸を使い、ストレートステッチで目鼻やヒゲを入れましょう。 -
耳がイメージした位置に来るよう調整し、顔のパーツを中あわせにして縫い合わせます。耳のサイズが顔よりも大きい場合は、適度に折りたたんで中合わせにしましょう。 -
胴体がちょうど入る大きさに首の部分に開口部を残して縫い留め、ひっくり返します。 -
胴体と同様に顔のパーツにもしっかり綿を詰めて、丸い顔を作ります。このとき綿と一緒に鈴を入れておくと、握って手を振ると「リンリン!」と鳴る、音のでるガラガラとしても使えます。 -
胴体に顔のパーツを被せるように接合します。顔のパーツは胴体が入るぶん、綿を少なめに入れておくのが上手につなげるポイントです。 -
顔と胴体がきれいに繋がったら、かがり縫いで縫い合わせます。 -
糸の処理をし、チャコペンを洗い流して乾かせば完成です。
同様のモチーフとしては、ウサギ、犬、クマなどを作っても面白いです。赤ちゃんや幼児用のぬいぐるみは、動物の特徴をデフォルメして作ると子どもが特徴をとらえやすいです。ご紹介したネズミ場合は、耳の大きさがポイントですので、ぜひ自分のアイディアを使って可愛いぬいぐるみを作ってみてください。
意外と汚れる!手作りぬいぐるみの洗濯の仕方
今回作り方をご紹介した2種類のぬいぐるみは、色落ちしないダブルガーゼやタオルを使っていますので、気兼ねなくジャブジャブと洗濯ができます。手縫いの場合は長時間脱水をすると縫い目が崩れて、中から綿が出仕舞うこともありますので、脱水は軽めにし、日陰の風通しの良い場所に平らにおいて、しっかり乾燥させましょう。
もし綿がよってしまったら、完全に乾く前に手で揉んで均一にならし、型崩れを防いでください。
成長したらぬいぐるみを処分すべき?
赤ちゃんが小さい頃は喜んで抱きしめてくれたぬいぐるみも、子供が成長していろいろな物に興味が向くようになると、やがて役割を終えます。けれど手作りだとどうしても愛着が湧き、「我が子が可愛がっていたものを処分するのは忍びない」と気がひけて捨てるには忍びなくなることも。そんな時は刺繍でつけていた目や鼻をほどいて、ビーズなどに付け替えてリメイクしてみましょう。
様子が変わることで子供の興味が戻り、新たなお気に入りとして出番がやってくるかもしれません。女の子の場合は、自分が抱きしめるぬいぐるみではなく、自分の人形に与えてごっこ遊びをするといったことも多いです。
ママにもらった手作りのぬいぐるみは、もらった愛情ごと子どもの心の中に植え付けられて成長の糧となっていきますので、ぬいぐるみが役割を終えたことを嘆かずに、処分も検討していくといいでしょう。