【廃材で簡単】知恵の輪4種の作り方!牛乳パック・割り箸で手作り知育おもちゃ
知恵の輪の作り方といえば、「硬い針金を使うから難しそう」とイメージするパパやママも多いでしょう。
しかし実際は、わざわざ針金やニッパーを使ったり材料を買ってきたりしなくても、**家にある廃材を利用し、紐や紙などの代用品を使う**ことで誰でも簡単に手作りできます。
知恵の輪は、物体の構造や動きを読み解く力を養う、理想的な知育玩具です。購入しなくても大人も子供も一緒に楽しめるおもちゃですので、簡単な方法で手作りして、親子で頭の体操をしてみましょう。
子育てマンガ!魅惑の知恵の輪作り
牛乳パックで作れる!紙の知恵の輪
最初にご紹介するのは、家庭で一番作りやすい紙と紐を使った知恵の輪の作り方です。
繰り返し遊べるように今回は**牛乳パック**を使って作りますが、厚手の画用紙でも代用できます。
ただし、外れないことにいらだった子供が、本体を破いてしまうこともありますのでご注意ください。
紙の知恵の輪の材料
- 牛乳パック 1個
- 紐
- ウッドビーズ 2個
- カッター・ハサミ
紙の知恵の輪の作り方
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牛乳パックの1辺を板状に切り取り、写真のように中央に2本、その下に同じ幅で5mm程度のすき間穴を開けます。**すき間穴はビーズが通れそうで、絶対に通れない幅にする**のがポイントです。
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20cm程度に切った紐を写真のように牛乳パックにくぐらせ、紐の両端に大きめのウッドビーズを結びます。これで完成です。
紙の知恵の輪の解き方
牛乳パックからビーズのついた紐を完全に分離できれば、知恵の輪成功です。
単純に紐を引っ張ってすき間穴にビーズを通そうとしても、ビーズが大きくて抜けません。次の方法で外します。
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牛乳パックを中央でぐっと曲げて、すき間穴に差し込みます。
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ビーズのついた紐を、曲げた牛乳パックの輪の方に移動させます。
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曲げた牛乳パックの輪から、紐を引っ張って分離させれば終了です。
紙の知恵の輪のひっかけは、牛乳パックにあけたすき間の大きさです。すき間穴をビーズが通れない幅にすることで、遊ぶ人の目や意識がすき間穴に集中し、混乱してしまうのです。
割り箸の知恵の棒!ボタンホールパズル
次はボタンホールやカバンの持ち手に仕掛けて楽しめる、割り箸を使った知恵の輪の作り方をご紹介します。
これは100年以上も前に考案されたパズルだと言われており、「**知恵の棒**」や「**ボタンホール パズル**」という名前でも知られています。
大人でも意外と外し方がわからず、シンプルな材料だけで短時間で作れるため、ちょっとした手品や遊びにもおすすめです。
要注意!割り箸の知恵の輪の安全性
**小さな子供の場合、目や口の中などに割り箸が刺さる事故が起こる危険性があります。**小さな子供に割り箸製の知恵の輪や知恵の棒で遊ばせる際は、大人がしっかりと見守り、安全に配慮して遊ばせましょう。
知恵の棒の材料
- 割り箸 1本
- 細めの紐
- マスキングテープ
紐が太いと割り箸が割れてしまうことがあるため、細めの紐を使ってください。写真では刺し子用の手芸糸を使っています。
知恵の棒の作り方
作り方はとても簡単です。
割り箸の間に紐を挟んだら、マスキングテープで割りばしの上下の端と紐の下をグルグル巻きにして止め、紐を割り箸よりも短めにカットするだけです。
完成したらカバンの持ち手やボタンホールなどに、輪のようにひっかけて結び付けましょう。
知恵の棒の解き方
解き方は仕掛け方を逆順でたどるだけです。
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知恵の輪についている紐の輪に、二つ折りにしたカバンの持ち手を通します。(仕掛ける時の手順)
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割り箸を写真のようにカバンの持ち手に通します。(仕掛ける時の手順)
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これで完成です。解くには、持ち手を充分に引き出して大きな輪を作り、そこに割りばしを通せば、簡単に外れます。
持ち手を充分に引き出して大きな輪を作り、そこに割りばしを通せば、簡単に外れます。
Oリングと紐で代用!分離型知恵の輪
今度も外せそうで外れない、棒と輪と紐を組み合わせた**解き外しパズル**の作り方です。
紐を伸ばしてリングを割り箸の先から抜ければ良いのですが、紐が短いため抜けません。逆の方向からリングを抜こうとしても、今度は紐が絡んで2つには分離できないという、思考を巡らせる知恵の輪です。
今回は**事務用品のOリングと家庭にある紐を代用**して作りました。2つのパーツの構成をよく観察することで解けますので、ぜひ親子でチャレンジしてみてください。
分離型知恵の輪の材料
- 割り箸 1本
- Oリング 2個
- 紐
- マスキングテープ
分離型知恵の輪の作り方
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割り箸よりも短く切った紐にOリングを結び、2本に割った割り箸のうちの1本にマスキングテープで留めます。
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これを2本作ればパーツの完成です!できたパーツの紐をクロスさせてから、割りばしにリングを通して遊びます。
分離型知恵の輪の解き方
この知恵の輪は、2つのパーツに完全に分離できれば成功です。2つの棒がくっついておらず、自由に動くところにヒントがあります。
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2つの割り箸の紐をくくりつけた方を、写真のようにくっつけます。
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右側のリングを左側の棒に移します。
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右側の割りばしを左側の紐の間に通すと、2本の割り箸が分離します。
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残ったパーツは、紐を括りつけたほうからリングを抜きます。これで分離成功です!
2つのパーツを組み合わせて最初の状態に戻すことも難しいです。分離ができるようになったら、元に戻すことにも挑戦して、さらに頭脳を鍛えましょう。
固定金具の知恵の輪!アフリカンボール
最後にご紹介する作り方は、古典パズルの名作とも称されている「**アフリカンボール**」です。1500年代に書かれたイタリアの数学者の著書にも、この種の知恵の輪が登場しています。
木を使って作ることが多いアフリカンボールは、木の板に3つの穴をあけて作ることで、感性や豊かな心を育むのに役立つ**木育おもちゃ**にもなります。
木にきれいに穴をあける工具がないご家庭でも、100均やホームセンターでも安く手に入る**固定金具で代用**することで、**2~3分で簡単に手作り**できます。
アフリカンボールの材料
- 穴が3つ開いている固定金具 2個(または厚紙)
- 紐
- ウッドビーズ 2個(または五円玉など)
固定金具がご家庭にない場合は、段ボールや硬めの箱を切って板を作り、パンチで3つの穴をあけても作れます。
またウッドビーズの代わりに五円玉を使えば、材料費を抑えて作って遊ぶことができますのでぜひ作ってみてください。
アフリカンボールの作り方
30cmに切った紐を二つ折りにして固定金具の中央の穴に通してくくり、紐にビーズを通してから左右の穴に通して後ろで紐を結べば完成です。
アフリカンボールの解き方
この知恵の輪はパーツを分離するのではなく、**2つの輪に別れたビーズを一方に動かすことができれば成功**です。
結び目があるため見た瞬間に誰もが「絶対できない!」と思うのですが、紐のつながりをじっくり解析していくと、ビーズの動かし方がわかってきます。
**コツは表側だけでなく、裏側も含めて考えること**です。板に開いた穴は小さくてビーズを通すことはできませんが、紐は通すことができることに注目して解いていきましょう。
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まず中央の穴に括りつけられている紐を引っ張って広げて、右側のビーズを通します。
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中央の穴に通っている、左側の輪に繋がる紐を引き出します。
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そのまま中央の輪から、後ろ側に隠れている紐を結び目ごと引き出します。
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充分に引き出して輪を広げてから、右側のビーズを通します。これで右側のビーズを固定金具の裏側にも移動することができるようになります。
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固定金具をひっくり返します。
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あとは紐の流れに従って結び目を潜り抜けてビーズを通していけば、左側の紐に右側のビーズが移ります。
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固定金具を表返し、紐を引っ張って形を整えればアフリカンボール成功です!
知恵の輪で育まれる子供の能力
知恵の輪は「外れそうで外れない」というひっかけで引きつける、面白い知育玩具です。じっくり観察して答えを見つけることで「できた!」という**達成感**を得ることができる他、深く考える**思考力**や、立体的な構造を理解する**空間認識能力**を養ってくれます。
自分で解くことができなくても大丈夫です。答えを学んで、その仕組みを理解するだけでも、小学校の算数などで学ぶ図形問題に取り組む基礎的な能力を養うことができます。
また、知恵の輪などの指先を使う遊びは、**集中力**や**器用さ**の向上にもつながります。知恵の輪や100均グッズで簡単に作れる指先を使うおもちゃを手作りして、ご家庭で子供の能力をリーズナブルに開花させてあげましょう。




