二人目ができた時の上の子のメンタルケアは出産前から始めよう!
待望の二人目を授かった時、女性はとても嬉しい気持ちでいっぱいになりますが、幸せな気持ちの反面「上の子にどう伝えようか」、「上の子の不安な気持ちをどうやって取り除いてあげようか」など、悩みが尽きない人も少なくありません。
二人目が生まれて自分だけのママでなくなってしまうということは、子供にとって大きな試練です。しかし乗り越えることは上の子にとって必要なことですので、ママやパパが上手にサポートしてあげることが重要です。
赤ちゃん返りや夜泣き、イヤイヤ(わがまま)など、出産前後の上の子の変化はきちんと対応すれば一時的なもの。親子で無理なく乗り切るために、上の子のケアは出産前から始めるようにしましょう。
二人目出産前のための上の子のケアのポイント
出産前はゆとりをもって上の子をしっかりと見つめてあげられるチャンスです。この時期に上の子の心をしっかりと把握しておきましょう。また、出産を伝えるタイミングを失敗してしまうママもいるので、気をつけましょう。
1. 兄弟が欲しいかをさぐりを入れる
現在二人目を妊活中の人も、妊娠中の人も、まず上の子となるお子さんの様子を把握しましょう。兄弟を欲しがっているかどうか、実際兄弟が生まれたらどんな感じになるのかを、世間話の一環として、さりげなく子供にさぐりを入れてみるのです。
兄弟姉妹がいるお友達がいると、子供も赤ちゃんを迎えるイメージがつきやすいのですが、まだ幼児期だったり、近くに赤ちゃんがいない環境だと、子供自身聞かれてもよく分からないでしょう。そのような場合は、赤ちゃんと触れ合えるチャンスを作ってみるのもよいかもしれません。
2. 赤ちゃんが産まれることを伝えるタイミングも大切
既に妊娠中の場合は、子供に兄弟が生まれることを伝えるタイミングを考慮しましょう。妊娠が分かってからすぐに子供に報告し、出産を楽しみにしていた子供を傷つけてしまうケースもあります。やはり安定期に入ってから伝える人が多いようです。
その際に気をつけたいのが、今までパパやママの愛情を独り占めしてきた上の子が、両親の愛情をまだ見ぬ兄弟に奪われてしまうと感じさせないことです。充分に愛情を伝えるようにしましょう。いかにパパとママが愛しているかということを感じさせてあげてください。たくさん抱っこしてあげたり、遊んであげたり、お話しを聞いてあげたりすることで、愛情は伝わっていきます。
出産前のママの愛情表現は、産後の第一子のメンタルを大きく左右します。生まれてくる赤ちゃんへの態度にも表れますので、愛情の貯金をたっぷりさせてあげましょう。
二人目出産で入院中の上の子のケアのポイント
入院中はママも上の子も大変!離れ離れになるので周囲の協力が不可欠。とはいえママが口添えしないと気が回らないパパもいますので、入院前に夫婦で上の子の対応について話し合っておきます。
1. 上の子を中心にしてあげる
二人目を出産でママが入院してしまうと、上の子は色々なことを我慢することになります。そのストレスと不安な気持ちから、子供によっては赤ちゃん返りをしてしまったり、ワガママをすごく言うようになったりと、普段ならば親が怒るような状況に何回も陥ることでしょう。
ですが、入院中はまず上の子の気持ちを1番に考えてあげることが重要です。多少のワガママにも目をつぶりましょう。あまりにひどい時は毅然と注意することも大切ですが、怒った後は必ずスキンシップで愛情を示すように心がけてください。たくさん抱っこしたり、膝の上にのせてあげたり、たくさんハグしてあげましょう。
2. 周りがフォローする
ママが入院中は、色々と我慢しなければならない上の子です。ママにあまり会えない分の寂しさは、周囲の大人がしっかりとフォローしてあげましょう!
パパと一緒にたくさん遊んだり、好きな食べ物を用意してあげたり、お祖父ちゃんお祖母ちゃんを呼んだりと、どうしたら寂しさを紛らわせられるか子供が楽しく過ごせる方法を1番に考えてあげることが大切になります。
入院中のケアがキチンとできていると、退院後はスムーズに下の子を受け入れやすくなります。退院後は一人っ子の時とは比べ物にならないくらい忙しくなっていきますが、上の子のフォローをしっかり行わないと大変さが倍増しますので気をつけて下さい。
出産後のポイント
「やっとママが病院から帰ってきたら、赤ちゃんのお世話ばかりでちっとも相手をしてくれない!」そんな状況で上の子が二人目の赤ちゃんを可愛がってくれるでしょうか?
赤ちゃんのお世話は確かに大変です。ですが、ここでの対応が後の兄弟仲を左右する場合もありますので、必ず上の子のメンタルケアをしましょう。
1. 二人目が寝ている間は上の子とたくさん触れ合う
赤ちゃんは基本的に寝ていることが多いですよね。夜も授乳しなければならないママは、退院後しばらくは寝不足で大変かもしれません。けれどこの赤ちゃんが寝ている時こそが、上の子にとっては大切なのです。
ママを取られても我慢していた上の子と、赤ちゃんが寝ている時間にたくさん触れ合ってあげてましょう。ママが上の子と一緒に遊んだり、抱っこしたり、膝にのせたりと愛情をたっぷり注ぐことによって、上の子はまた赤ちゃんが起きている時間を頑張ることが出来るのです。
2. 上の子に赤ちゃんのお世話を手伝ってもらう
赤ちゃんのいる生活に慣れさせるためにも、上の子と一緒に赤ちゃんのお世話をしてみて下さい。
スキンシップをすることで、脳内から愛情ホルモンが分泌されます!上の子が赤ちゃんと触れ合うことによって、愛情ホルモンにより幸福感を感じれば、二人目の子を可愛いと思う感情を抱かせることができるのです。
上の子にお世話を手伝ってもらったら
とにかく沢山褒めて上の子の自尊感情(自分が尊敬されるべき人間と思う気持ち)を高めましょう!「助けてくれてありがとう」「ママとっても助かる」「頼りになるね」という褒め方をすることで、自分の存在が大好きなママの助けになっていると感じます。次第に積極的にお世話をするようになり、感謝されることで幸福感を感じます。
二人目出産後も変わらぬ愛情が感じられれば上の子は満たされます
二人目を出産するにあたって、上の子の複雑な気持ちを考えて悩むママやパパは多いです。
ですが、出産しても今までと変わらない愛情を態度できちんと示せば、上の子も赤ちゃんを可愛がることができます。愛情は思っているだけでは伝わりません。きちんと言葉や態度で示してあげるようにしましょう。