割れないシャボン玉おもちゃは自宅で作れる!100均の簡単な作り方
割れないシャボンおもちゃとは、竹とんぼを飛ばす要領で支柱を回すことでシャボン玉のようにキラキラふわふわした玉が作れる、梅本春枝さんが考案した市販品「くるくるレインボー」のことです。
割れないシャボン玉おもちゃはバザーで手作りして販売する園もあるほど、幼児に大人気のおもちゃ。優しく回すと丸くなり、虹色に光ってまるで本物のシャボン玉のよう。これなら小さな赤ちゃんにも見せられ、園児くらいになれば自分で上手に回せるようになりますし、側で見守る大人も癒されます。
子育て4コマ漫画:子供を魅了する割れないシャボン玉おもちゃ
100均グッズで作れる!割れないシャボン玉おもちゃの材料
- キラキラホログラムチェーン
- 丸いシール
- シール穴に通る太さのストロー
- シール穴より太いストロー
- 鉛筆
- 穴あけパンチ
- マスキングテープ(又はビニールテープなど)
- ハサミ
キラキラホログラムチェーン(輪飾り用の折り紙)は、割れないシャボン玉の本体を作るのに使用します。今回は100均で購入しました。もしも近所の100均にない場合は、ホログラム折り紙や非粘着キラキラテープで代用することもできます。ただし必ず両面がキラキラした物を使用してください。
またテープ状の非粘着ホログラムテープを使えば、長さが自由に調節できるのでより大きな飾りが作れます。
バザーでの販売などの目的でさらに本格的に作りたい場合は、文具店にあるオーロラテープやプリズムテープを使うと、より丈夫で絡まりにくいものができます。
割れないシャボン玉を回転させるおもちゃの軸には今回ストローを使いますが、竹ひごで作るとより強度があり本格的でかっこよく作れます。竹ひごを使った作り方もストローを軸にした作り方の後にご紹介しますので、参考にしてみてください。
とっても簡単!割れないシャボン玉おもちゃの基本の作り方
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丸シールの真ん中に印を付けて穴あけパンチで穴を開けたものを3つ用意します。パンチが届かない時はシールを端っこに貼りなおすと上手く開けられます。 -
キラキラホログラムチェーンを0.4~0.6cm幅のテープ状に切ったものを8本又は16本用意します。今回は2.2cmの幅のキラキラホログラムチェーンを4等して8本使いました。非粘着キラキラテープなどを使う場合は、15~20cmの長さに切ってから細くカットしてください。 -
穴を開けた丸シールの接着面の上に、先ほど切ったキラキラホログラムチェーンを放射状に貼りますが、まずは十字に貼ってください。 -
間に残りを貼っていきます。8本でもいいのですが、16本使うとさらに華やかな割れないシャボン玉おもちゃになります。全て貼れたら穴の開いたもう一枚の丸シールを丸シールの接着面に上から重ねて貼ります。 -
穴の開いていない丸シールの接着面を上にして机に置き、先ほど丸シールに貼らなかったキラキラホログラムチェーンの先端をねじれや交差に注意して先ほどと同じように丸シールに貼り、割れないシャボン玉部分を作ります。全て貼れたら接着面に穴の開いた丸シールを貼って留めます。 -
マスキングテープを3~4cm程切り、ストローの先から5~6mm出して巻き付けます。ストローからはみ出した部分はハサミで5箇所くらい切れ込みを入れて花のように開きます。 -
ストローのマスキングテープがついていない方の先端を、5で完成した割れないシャボン玉本体の丸シールの穴に通します。ストローのマスキングテープがついている方の先端は、反対側の丸テープに接着します。 -
太い方のストローを2~3cmの長さに切り、さらに縦にハサミで切ります。これを飾りの内側の細いストローに巻き付けます。 -
太い方のストローを3~5cmの長さに切り、ストローの先から5~6mm出して巻き付けます。ストローからはみ出した部分はハサミで5箇所くらい切れ込みを入れて花のように開き、その部分を上にして持ち手の方から通したら、割れないシャボン玉本体の下の丸シールに貼りつけます。 -
持ち手の先に目立つ色のマスキングテープを巻き付ければ、割れないシャボン玉おもちゃの完成です!先端のマスキングテープはつけなくても遊べますが、幼児が使う場合は先端をマスキングテープで強調することで、危険を意識して遊べるようにすることをおすすめします。 -
割れないシャボン玉おもちゃは繊細なおもちゃです。保管する時は倒れたり潰れたりしないように、ラップの芯やクリアファイルを丸めた筒状の入れ物などに立てて入れておきましょう。絡まったり壊れたりしにくくなるため長く遊べます。
竹ひごを使った割れないシャボン玉おもちゃの作り方は?
ほぼストローを使った作り方と同じですが、先端の止め方が少し異なります。
穴の開いていない方の丸シールにキリなどで小さな穴を開けて竹ひごを刺し、竹ひごの先端に少し大きめの丸いビーズをボンドでつけて固定し、さらにビーズと丸シールを接着剤で貼り付けて本体と軸をしっかりと固定してください。
また、割れないシャボン玉の中に入れるストローの代わりにビーズを入れると、さらにお洒落になります。ビーズを使う場合は竹ひごの先端を上の丸シールに通す前にビーズを竹ひごに通して接着剤で固定してから、先端の処理を行いましょう。下の部分ストローもビーズにすると、さらに本格的で完成度の高いきれいな割れないシャボンおもちゃが作れます。
割れないシャボン玉おもちゃが回らない!?作り方のコツ
割れないシャボン玉本体の上につけた丸シールと支柱はしっかりと接着して固定し、逆に下につけた丸シールは固定しないように注意してください。
ストローの太さが丸シールにあけた穴の大きさと同じくらいの場合、割れないシャボン玉が摩擦で上手く回転しなくなります。上手く回らない場合は丸シールの穴をペンなど太いものを使って少し広げましょう。
ストローの軸で作り強度が足りないと思った場合は、縦に切れ目を入れたストロー軸になるストローの中に入れて補強します。工程8と9でつけたストローはつけ無くてもシャボン玉はできますが、お花の形を作ったりする時にあると遊びやすくなります。
割れないシャボン玉おもちゃは勢いよく遊ぶおもちゃですので、非常に壊れやすいです。子供がのびのびと遊べるように、壊れても怒らず、できるだけ頑丈に作ってあげてください。
割れないシャボン玉おもちゃの遊び方と花などの技
割れないシャボン玉おもちゃの基本的な遊び方は、竹とんぼと同じ要領で飛ばさずにゆっくり回すだけ。幼児でも楽しく遊べます。
他にも花を作る技などを試してみても楽しく遊べ、ネットを検索すると割れないシャボン玉おもちゃの色々な技が掲載されています。
今回は基本の遊び方とごく簡単な技をご紹介しますが、慣れてきたらネットを検索して親子でトライしてみても楽しいですよ。
基本の遊び方:竹とんぼの要領で軸を回転する
割れないシャボン玉部分を上にして両手でおもちゃの軸を優しくはさみ、手のひらをこすり合わせるようにして回します。
回す速さによって割れないシャボン玉がまん丸になったり楕円形になったりと違う形を楽しめますが、強く回し過ぎると絡まりやすいので注意してください。
一番簡単なクラゲの技:下に向けて軸をゆっくり上下
クラゲは、軸を回さず手首や腕を動かすだけで遊べる技ですので、割れないシャボン玉おもちゃを上手く回せない小さな幼児でも上手く遊べます。
写真のように割れないシャボン玉部分を斜め下に向けて、ゆっくり軸を上下させるだけです。クラゲのようにふわふわとシャボン玉部分が動く様子を楽しみましょう。
女の子が喜ぶお花の技:手のひらを添えて軸を回転
次は割れないシャボン玉おもちゃの中でもメジャーな技。コツはシャボン玉部分が絡まないようにゆっくり動かすことです。
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シャボン玉の下に付けたストローを利き手と反対の手で持ち、真っすぐ上にあげるとマーガレットのような大きな花が作れます。 -
利き手と反対の手はそのままにし、利き手でゆっくり軸を回すと、花びらがねじれて違う形の小さな花が作れます。 -
さらに利き手で軸を回すと、花のつぼみになります。ストローを付けなかった場合は、手の平で割れないシャボン玉本体の下の部分を支えて軸を回してください。
割れないシャボン玉おもちゃが絡まった時の直し方
割れないシャボン玉おもちゃには細いテープが沢山使われているため、激しく動かすとテープが絡まることがあります。今回作った8本タイプは本数が少ないので絡まりにくいですが、本数を増やすとより絡まりやすくなります。
子供が遊ぶと力加減が難しいこともあり遊んでいるうちに絡まることがよくありますが、夢中になって遊んでいる証拠ですので怒らずに、年齢に合わせて直し方を教えたりママやパパが直したりしてあげて下さい。
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テープがクロスしている所を探したら、テープが折れないようにつまんで外側に広げて輪を作り、他のテープをくぐらせて戻します。 -
絡まり方によっては下に向けて直した方が、直しやすいこともありますので、テープの流れをよく見て軸も動かしながら元の形に戻していきましょう。
アレンジするともっと面白い!割れないシャボン玉おもちゃのアレンジ
割れないシャボン玉おもちゃは意外と簡単に作れるので、慣れてきたら色々アレンジしてみましょう。ここでは、内側に小さな割れないシャボン玉を入れたダブルおもちゃと、小さな割れないシャボン玉を三つ重ねたトリプルおもちゃの作り方をご紹介します。
他にも雪だるまのように大きなシャボン玉の上に小さなシャボン玉を重ねたダブルおもちゃ、大きなシャボン玉の中に小さなシャボン玉2つを入れたトリプルおもちゃなどアレンジは無限大!好きな色や組み合わせで作ってみてください。
割れない小さなシャボン玉入りダブルおもちゃへのアレンジ
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割れない大玉のシャボン玉本体を1つ、中に入れる割れない小玉のシャボン玉本体を1つ作ります。キラキラテープの長さを変えることで、シャボン玉の大きさを調整できます。ただし小さめのシャボン玉本体の丸シールは、上下とも穴をあけたものを使ってください。 -
先に小玉の割れないシャボン玉本体を軸に通してから大玉の穴の開いた方に内側から差し込んでセットします。 -
後は基本の割れないシャボン玉おもちゃと同じ作り方ですが、中に小玉が入るので8のストローをつける工程は不要です。
割れないシャボン玉を3つ重ねたトリプルおもちゃへのアレンジ
全て半分の長さのキラキラホログラムチェーンを使って、小玉の割れないシャボン玉本体を3つ作ります。そのうち1つは片方に穴がない基本のタイプ、残り2つは両方穴あきタイプにし、片方に穴がないタイプを一番上に付けます。
その下に残り2つの小玉シャボン玉本体を軸に通して両面テープで上のシャボン玉と貼りつければ、トリプルの割れないシャボン玉おもちゃの完成です。
割れないシャボン玉おもちゃはキットも販売されている!
割れないシャボン玉おもちゃを見て「もっと本格的なものが欲しい」「時間があれば作りたいけど、できれば購入したい」と思った場合は、完成品や手作りキットが市販されていますのでそちらを利用してはいかがでしょう。
割れないシャボン玉の市販品といえば「くるくるレインボー」。われないシャボン玉おもちゃの発案者である梅本春枝さんのWebページにて、完成品ではなく手作りキットを販売しています。長めのキラキラテープが16本使われているので、今回作成した玩具より大きくて豪華なものが作成できます。
くるくるレインボー手作りキット(1本入)
NPO法人手と手の就労支援センターしずく
300円(税込み)
元祖くるくるレインボーは、雑誌「母の友」に紹介されたことがきっかけで、日本全国に広まったおもちゃ。発案者である梅本春枝さんの「作る過程から楽しんで欲しい」という想いから、公式オンラインショップでは手作りキットのみ販売しています。梅本さんのくるくるレインボーには梅本さんが一番作りやすいように開発した、特注サイズの梅のシールがついています。
完成した状態で販売されているシャボン玉おもちゃには「レインボウ・スティック」というものがあります。「レインボウ・スティック」は細いキラキラテープが48本使われていてとても繊細です。
くるくるレインボーの発案者、梅本さんからの願い
くるくるレインボーの発案者である梅本春枝さんは、おもちゃの工房「レインボールーム」で手品や工作をしたり、手作りの玩具のワークショップをしたりと子供とに関わる様々な活動をされています。
こうした活動を通して開発された「くるくるレインボー」は、これを独占して多くの子供が遊べなくなるのを防ぐためにあえて特許、実用新案の知的所有権を申請していません。(但し、他に独占されるのを防ぐために「くるくるレインボー」の名称のみ商標登録されています)
梅本さんからのお願いとしては、子供の玩具なので危険のないようにすぐに壊れないしっかりしたものを作ってほしいということと、このおもちゃを独占しないでほしいということです。
「くるくるレインボー」はたくさんの子供に遊んでもらえるように手作りはもちろん、販売することも禁止していません。梅本さんの温かな思いをくんで楽しく作り、楽しく遊びましょう。
バザーでの取り扱いに注意!割れないシャボン玉おもちゃの危険性
割れないシャボン玉はバザーでも人気の品ですが、細い棒を使っているため幼児が持って走り回ったり振り回したりするととても危険です。
ですから幼稚園や小学校のバザーで手作りして販売する時は、割りばしなど硬い棒を使わずストローを軸に使い、テープを使った飾り部分は握ったり潰したりすると壊れやすいので、バザーで販売する際は子供達が壊さずに持ち帰れるようにサランラップの芯をケースにして渡すのがおすすめです。
またバザーで割れないシャボン玉おもちゃを購入する場合は、家の外では本物のシャボン玉にして割れないシャボン玉おもちゃは家の中でだけ使う、座って遊ぶ、親のいる時だけ遊ぶなどの安全に配慮した約束ごとを決めたりしてから遊ばせるようにしましょう。