子供の室内遊び12ママに聞いた家の中でできる楽しい遊びは
朝からしとしと雨。外遊びが大好きな子ほど、窓の外を見ながら「今日どこも行けないの?」と不満そうな顔をします。かといって一日中テレビというのも気が引ける。そんな日に、家の中で何をして過ごすかは、多くの家庭に共通する悩みです。
そこでマーミーでは、ママ12人に「雨の日は室内でどんな遊びをしていますか」と聞きました。1歳から11歳まで、年齢も家庭の事情もさまざまです。集まった答えを並べると、盛り上がる遊びにははっきりした共通点があり、しかもそのほとんどがお金をかけずにできるものでした。
この記事では、12人の声をそのまま紹介したうえで、年齢別の選び方、準備1分でできる遊び、体力が有り余っている日の遊び方、動画やゲームとのつきあい方、そして大人がずっと相手をしなくてもいい形の作り方まで、雨の日をしのぐための具体策をまとめました。
室内遊びは「面白さ」より「準備の重さ」で選ぶと続く
雨の日の室内遊びがうまくいかないとき、多くの場合、遊びの内容が悪いわけではありません。準備が重すぎるのです。ネットで見つけた工作を用意しようとして、材料をそろえるうちに午前中が終わり、子どもは待ちくたびれて機嫌が悪くなる。作り始めたら10分で飽きる。これで大人だけが疲れてしまう、というのはよくある流れです。
そこで発想を変えて、遊びを「準備時間」で並べておくと格段に楽になります。準備0分でできるもの、1分でできるもの、10分かかるもの。雨の日の朝に選ぶのは、まず準備0分か1分のものからです。子どもの集中は短く、特に幼児は一つの遊びが10分から20分持てばじゅうぶんです。つまり、一日を乗り切るには一つの大作より、小さな遊びを何本か用意しておくほうが現実的なのです。
もう一つ大事なのは、大人が「今日は完璧に相手をする日」と決めないことです。ひちさんが書いているように、雨の日に少しだけ一緒に遊ぶと子どもは飽きずに楽しめます。逆にいえば、最初の5分だけ本気で一緒にやって、あとは子どもに預ける形が長続きします。始まりのエンジンをかけるところだけ手を貸す。この考え方でいくと、家事の合間でも室内遊びは回せます。
定番から最新まで!家の中で子供が喜ぶ遊びとは
ここからは、12人の先輩ママが実際にしている室内遊びを、そのまま紹介します。同じ年齢の子がいる人はもちろん、少し上の子や下の子の話にも、そのまま使えるヒントが混じっています。
プラレールを作る
公園など、外遊びが大好きな4歳の息子と2歳の娘がいます。雨の日は、プラレールを大きく作って、私も一緒に室内遊びに付き合います。基本は私と息子と娘だけで遊びます。
家にいると、私は家事を優先しがちですが、雨の日は一緒に遊ぶと子どもたちは飽きずに楽しんでくれます。粘土やお絵かき、何を作っているか描いているかクイズも、とても喜びます。
家にあるおもちゃで遊ぶのも良いですが、雨が続くと外に行きたいと言い出すので、ダンボールハウスを手作りしたりもします。
スーパーで貰ってきたダンボールを使うので、費用を抑えて楽しく工作できます。息子も娘もダンボールハウスに大喜びでしたが、やはりプラレールを大きく作るのが一番喜んでくれます。
自宅以外だと、公園で走り回ることが多いので、私は見守るのみです。暑い日や寒い日は、近所の児童館を利用しています。
ままごと、学校ごっこ
今は、少しませてきた9歳の女の子がいます。雨が降った日や天気が悪い日には、おうちでお絵かきや、学校で借りてきた本を読んでいます。
室内で一番好きな遊びは、ままごとや工作、あと、折り紙も好きです。友だちの家が近いので、雨が降っているときは、傘をさして友だちの家に行き、おもちゃで遊んだり、学校ごっこをして遊びます。
自宅以外で天気が悪いときには、うちから少し離れたところにある、児童館に行きます。そこにある、たくさんのおもちゃや絵本を見て遊んだり、あやとり、コマ回し、卓球もできます。
おやつやお弁当を持って行けば、何時間いても無料なので、雨の日や天気が悪いときには、最適な場所です。
すぐ隣に、図書館もあるので、飽きたら図書館で大好きな本を読んでくつろいでいます。何もかも無料なので、長時間時間を潰すことができます。
ローカルプレイでゲーム
子どもは11歳です。お天気の悪い日は、家の中で本を読んだり、パソコンで動画を見たり、テレビを見たりして過ごします。
子どもが一番好きな室内遊びは、やはりゲームです。携帯型のゲームで遊ぶことが、お天気の悪い日には多くなってしまいます。時間を決めて、長時間にならないように気をつけています。
ゲームをする時は、ひとりのことが多いですが、お友達と一緒にする時は、ローカルプレイというやり方で、同じゲームで遊ぶことができるらしく、それをしている時はとても楽しそうです。
自宅以外では、図書館に行ったり、児童館に行って遊ぶことが多いです。児童館に行くと、特に約束をしていなくても、学校のお友達に会えるので楽しいようです。
児童館では、将棋、UNO、ボードゲームで遊ぶこともあるようです。ゲームをしないで、将棋などの昔ながらの遊びをしてくれた方が、親としてはありがたいですね。
ボールハウスでキャンプごっこ
我が家には、小学2年生と1歳の子供がいます。上の子は、外遊びが大好きなので、雨の日はつまらないとよくぼやいていました。かと言って、下の子はまだ小さく、雨の日のお出掛けは大変なので、どこかに連れて行くのも難しいです。
DSなどのゲームは、普段から時間を決めてやっているので、特に楽しみでもないようで困っていました。そんな時、友達から出産祝いでもらったボールハウスが役に立ちました。
大きめのボールハウスなので、上の子が入っても余裕があるので、下の子と一緒に遊んでくれます。なので、二人とも雨の日だけ、ボールハウスでキャンプごっこが大好きになりました。
ご飯も、ボールを片付けたボールハウスの中で食べるので、いつもと違って面白いみたいです。ちゃんとおにぎりと水筒で、キャンプっぽくすると喜びます。
私からすると、ご飯の用意も楽で嬉しいです。家の中を探検したり、片付けながら遊べるので、上の子と下の子と私でキャンプごっこが、雨の日だけの特別な遊びになりました。
たまに、児童館の本を借りにも行きます。子どもの本だけでなく、遊べるスペースもあるので、雨の日が続くときは、キャンプごっこと児童館を交互に行って、じめじめ気分を乗り越えて、雨の日も楽しく遊んでいます。
人形でママの真似ごっこ
我が家の子どもは4歳です。天気が悪い日の室内遊びといえば、まずは、ユーチューブを存分に見ることから始まり、その流れにのって、お人形さんを使ってごっこ遊び。飽きたころに親を誘って塗り絵が始まります。
中でも、特に好きなものは、ごっこ遊びですね。3つの人形を使って、声色を替え、お買い物やお茶会などをやっています。この遊びは、相手がいりません。
全て一人でやってのけるので親は楽ですし、普段の私の生活がだだ漏れで、見ていてかなり笑えます。「今日はお金がなかったから何も買えなかったわ~」など…。
娘は、塗り絵も大好きなんですが、これは大人が必要です。細かい部分がうまく塗れないのが悔しいらしく、最後は、私が一生懸命塗っているのを、いつも横から娘が応援する形になってしまいます。
夫は、塗り絵にはあまり興味がなく、一緒に喜んでくれないのが嫌みたいで、塗り絵の相手は私ばかりです。
自宅以外では、図書館に行ったり、100円ショップでその日だけでも楽しめそうなものを少しだけ買ってあげて、家に帰って遊ぶようにしています。
例えば、シールやステッキなどです。200円くらいでその日満足できるなら、たとえ飽きて使わなくても、安い買い物と割り切るようにしています。
車のおもちゃでご機嫌
子どもの年齢は1歳です。雨や天気の悪い日は、絵本を読んだり、「おかあさんといっしょ」のテレビを見せたり、おもちゃで遊ばせています。
子どもが一番好きなことは、車のおもちゃが好きで、最近は、よく車のおもちゃで遊んでいます。この遊びは1人で遊んだり、私と一緒に遊んだりしています。
自宅以外だと、児童館に行ったり、図書館のお話会に行ったり、子育て交流施設に行ったりしています。
児童館だと、決まった曜日に色々な遊びを提案して遊んでもらったり、他の子供さんもたくさんいて刺激になるのか、とても楽しそうにしています。
最近は、子育て交流施設もたくさんあります。保育士さんが常駐していて、子育ての悩みを聞いてくれたりするので、母親も子供と一緒に行って安心して遊べます。
お風呂プールで水遊び
我が家の息子は1歳半です。息子は、何よりも体を動かすことが大好きなので、天気が悪くて外に出られない日は、どうしてもパワーが有り余ってしまいます。そこで我が家では、お風呂に少しお湯をためて、お風呂プールをしています。
水遊びが大好きな息子は、1人で1時間近く、平気で遊びます。バケツやじょうろで自分に水をかけたり、人形すくいをしたり、バチャバチャしたり…しっかり体を動かして気が済むまで遊んでいます。
自宅外では、地域の子育て支援センターへ遊びに行くことが多いです。毎日朝から夕方まで開放されているので、1日中遊んでいることもしばしばです。
支援センターなら、どんなに走っても大きな声を上げても大丈夫なので、私も気分が楽でよく利用しています。
粘土でなんちゃってお弁当作り
我が家には、2歳4ヶ月になる娘がいます。雨や天気の悪い日は、お家で粘土遊び、塗り絵、折り紙、お絵描き、ブロック遊び、そしてピアノを弾いて、一緒に歌ったり踊ったりしています。
娘が一番好きな室内遊びは、粘土遊びです。以前、粘土を使っておかずを形作り、「なんちゃってお弁当」を作った事があったのですが、食べる事が大好きな娘は、大喜びして作っていました。
今では、粘土も100円ショップで10色セット100円で売られているので、とても手軽に手に入れる事ができるのも、粘土遊びの魅力だと思います。
室内遊びは、主に私と遊ぶ事が多いですが、両方のおばあちゃんと甥っ子がすぐ近所に住んでいるので、毎日のようにおばあちゃんと遊んだり、甥っ子と楽しく遊んだりしています。
自宅以外では、主に児童館で遊ぶ事が多いです。近所にたくさん児童館があり、絵本を読み聞かせしてくれたり、小さな遊具があったり、子供が喜ぶ遊びを提供して下さいますので、とても助かっています。
ママとお絵かき
7歳、小1の息子は、毎日元気いっぱいで、力を持て余しているようです。天気が良ければ、ほとんど公園で走り回っています。
雨の日は、ゲームやビデオなどで時間を過ごしていますが、集中しているのは始めだけです。比較的、絵を書くのは好きなようで、室内遊びの中では、一番好きなのではないでしょうか。
絵を書く時は、私と一緒です。鉛筆で書いた時は、色鉛筆や水彩絵の具で色を付けます。色付けは、私も一緒に手伝うことが多いです。
「何色がいいと思う?」と息子が聞いてきたり、私が塗ろうとしている色を、「こっちの色の方がいいと思うよ」と提案してくれたりします。親子の会話も弾み、お互いに楽しい時を過ごせています。
自宅以外に雨の日で過ごす場所は、図書館と図書館近くの私の実家です。図書館で本を借りて暫く過ごし、おばあちゃんの家に寄るという流れです。
レゴブロックにはまっています
子どもの年齢は8歳と7歳です。雨や天気の悪い日は、室内で絵本を読んだり工作をしたり、レゴブロックをして遊びます。一番好きというか、最近はまっているのは、やはりレゴブロックです。
最近は、レゴブロックで遊べれば、特に外出はできなくてもいいという感じになってきました。女の子同士なので、特にお城やお店などを作って、ごっこ遊びをするのが楽しいようです。
基本的には子供2人で遊んでいますが、たまに呼ばれれば、私が参加したりもします。自宅以外でお金を使いたくないときは、もっぱら図書館もしくは児童館です。
お金を使ってもいいときは、ゲームセンターやキッズランド(ジャングルジムなどが室内にある遊び場)に行ったりもします。
ニンテンドー3DSでゲーム三昧
我が子は、小学4年生の男の子です。一人っ子だからか、天気の悪い日の室内遊びは、もっぱら携帯ゲーム機(3DS)で、ゲーム三昧です。
一応、一日にゲームできる時間を決めたルールはあるんです。でも、全く守られていない現状です。ましてや、天気が悪い日なんて特に。
ゲームにも飽きてくると、トランプやUNOを一緒にやります。でも、一番好きなことは、ゲームなんでしょうね。ゲームであれば、一人で黙って集中してやっています。
トランプやUNOなどは、兄弟がいないので、私たち親や、同居するおばあちゃんと一緒にやります。こんな時は、兄弟がいれば一緒に遊べて違うんだろうなと、ちょっと申し訳ない気分にもなります。
自宅以外だと、図書館が多いです。市の図書館だと、学校の図書館とは違う本がたくさんあるので、嬉しいみたいです。
りかちゃん人形とアナ雪人形
私の子供は5歳になります。最近雨の日が続いていますが、そんなときに、子供とどうやって遊んでいるのか教えたいと思います。
我が家では、夫がゲームをする人なので、子供と遊べるようなゲームを選んで遊ばせています。そうすることによって、普段夫がいない分、これでコミュニケーションが取れていいと思います。
私も、楽しく子供と夫と遊んでいます。また、室内には滑り台など、色々遊ぶものがあるので、それで遊ばせたりしてやっています。
子供が一番好きな室内遊びは、何よりお人形さんで遊ぶことです。友達を連れて来た時は、女の子なので、りかちゃん人形だったり、アナ雪人形で遊んだりと楽しくやっています。自宅以外だと、図書館だったりゲームセンターで遊んだりしています。
12人の声に共通していた、盛り上がる遊びの3つの条件
遊びの内容はばらばらでしたが、「一番好き」と挙げられたものを見ていくと、次の3つのどれかを満たしていました。ここを押さえると、家にあるおもちゃでも新しく盛り上がります。
- いつもより大きく、いつもと違う:ひちさんの「プラレールを大きく作る」、もちママさんの「ボールハウスの中でおにぎりを食べる」。同じ道具でもスケールや場所を変えると、特別な遊びに変わります。
- 自分でお話を作れる:ひろさんの人形遊び、ゆっちゃんさんの学校ごっこ、Mmmさんのレゴでのお城づくり。答えが決まっていない遊びほど長く続きます。
- 手を動かして形が残る:ますななさんの粘土のお弁当、さちさんのお絵かき。できあがったものを見せられることが、次の意欲につながります。
逆に、続きにくいのは大人が用意した正解に沿って進める遊びです。「こう作るんだよ」と先に手本を見せると、その通りにできないことがつまらなくなってしまいます。ますななさんの「なんちゃってお弁当」がうまくいったのは、粘土で何を作るかを子ども自身が決められたからでしょう。大人の役目は、材料を出して最初のひと言をかけるところまでで十分です。
年齢別に見る、家の中で盛り上がりやすい遊び
同じ室内遊びでも、集中できる時間と楽しめる中身は年齢で変わります。1歳の子に工作を求めても続きませんし、小学校高学年に「ごっこ遊びしよう」と言っても乗ってきません。目安として整理しておくと、遊びを選ぶ迷いが減ります。
| 年齢 | 続きやすい遊び | 集中の目安 |
|---|---|---|
| 0~1歳 | 車や積み木などのおもちゃ、絵本、ボール転がし、洗濯ばさみの出し入れ | 5分から10分 |
| 2~3歳 | 粘土、シール貼り、新聞紙びりびり、ダンボールハウス、簡単なごっこ遊び | 10分から20分 |
| 4~6歳 | 人形やお店屋さんのごっこ遊び、塗り絵、折り紙、プラレールや線路づくり | 20分から40分 |
| 小学校低学年 | お絵かき、工作、ブロック、トランプ、すごろく、キャンプごっこ | 30分から1時間 |
| 小学校中学年以上 | ボードゲーム、将棋、カードゲーム、読書、手の込んだ工作 | 1時間前後 |
この表で見てほしいのは、遊びの名前よりも集中の目安のほうです。1歳の子が5分で次の遊びに移るのは飽きっぽいからではなく、その年齢では自然なことです。「もっと集中してよ」と思わずにすむだけで、大人の疲れ方はずいぶん変わります。逆に小学生は一つの遊びを長く続けられるので、朝のうちに何をするか本人に決めさせておくと、一日が回りやすくなります。
きょうだいで年齢が離れている場合は、もちママさんのボールハウスのように同じ場所を共有する形が便利です。上の子はキャンプごっこの設定を作り、下の子はボールで遊ぶ。同じ遊びをさせようとせず、同じ空間で別のことをしていていいと考えると、雨の日はぐっと楽になります。
準備1分でできる、家にあるものだけの室内遊び
買い物に行けない日でも、家の中にはすでに遊び道具があります。特に幼児は、おもちゃとして売られているものより、大人が普段使っているものに反応します。
- 新聞紙:びりびりに破く、丸めてボールにする、細くねじって剣にする。破いた紙を最後に袋に集めるところまで遊びになります。
- ダンボール:ひちさんも作っていたダンボールハウス。窓を切り抜くだけでも喜びます。屋根まで作らず、囲いだけでも十分です。
- 洗濯ばさみ:紙皿のふちに挟んでライオンのたてがみにする、色ごとに分ける。指先を使う遊びは幼児がよく集中します。
- マスキングテープ:床に線路や道路を貼ると、車のおもちゃが一気に楽しくなります。剥がせるので後片づけも簡単です。
- 紙コップ:積み上げて崩す、的当ての的にする。単純ですが、崩れる瞬間が子どもには面白いのです。
- 風船:ふわふわ落ちてくるので、狭い場所でも遊べます。うちわで打ち合うと大人も一緒に楽しめます。
コツは、一度に全部出さないことです。おもちゃも道具も、目の前に大量にあると子どもは選べません。一つ出して、飽きたらしまってから次を出す。この順番にするだけで、遊びの持ち時間が伸び、片づけの量も減ります。
体力が有り余っている日は、動く遊びを先に持ってくる
そらさんの息子さんのように、体を動かすことが何より好きな子は、雨の日にエネルギーが行き場を失います。さちさんの「力を持て余しているようです」という表現も、同じ状況でしょう。こういう日は、静かな遊びから始めても長続きしません。先に動く時間を作ってしまうほうが、そのあとの落ち着き方が違います。
とはいえ、家の中で走り回るのは難しい家庭も多いはずです。跳んだり走ったりしなくてもエネルギーを使える遊びとして、次のようなものがあります。布団を積んで山を作って登る、床にマスキングテープで色の線を貼って言われた色にタッチする、うちわで風船を打ち合う、タオルの端を持って引っ張り合う、おしりだけで前に進む競争をする。どれも音や振動が出にくく、集合住宅でも取り入れやすい遊びです。
朝いちばんにこの時間を10分だけ入れると、そのあとの粘土やお絵かきに座って向かえるようになります。順番を逆にして、静かな遊び、動く遊び、と進めると、最後に興奮したまま昼寝や夕方に突入してしまい、かえって大変になります。動く遊びは午前中と覚えておくと、一日の設計が楽です。
ごっこ遊びは、大人が少し役に入るだけで一気に伸びる
ひろさんが書いていた「3つの人形を使って、声色を替え」という遊びは、幼児期のごっこ遊びの典型です。子どもは自分が見てきた世界を再現しながら、言葉と役割を練習しています。「今日はお金がなかったから何も買えなかったわ~」というセリフが出てくるのは、それだけ日常をよく見ているということです。
この遊びは、大人が長時間つきあわなくても伸ばせます。ポイントは、指示ではなく役として一言入ることです。
「すみません、この人形さんのお店、何時まで開いてますか?」
「先生、この生徒は宿題を忘れてしまったみたいです。どうしましょう」
こう声をかけると、子どもは急に張り切って店員や先生になりきります。反対に「もっとこうしたら?」と外から言うと、遊びは止まります。役として入り、少ししたら「お客さん帰りますね」と抜ける。この出入りができるようになると、洗濯物をたたみながらでもごっこ遊びに参加できます。
つまずきやすいのは、子どもがセリフを指定してくるときです。「ママはこう言って」と何度も言われて疲れてしまう場合は、人形を一つ増やして「この子にも言わせてあげて」と渡すと、子どもが二役こなす形に移っていきます。ひろさんの娘さんのように一人で全部やってのけるようになれば、大人はかなり楽になります。
動画やゲームは、時間より「終わり方」を決めておく
12人の中でも、めがねさん、ぱなりんさん、さちさん、ひろさんが動画やゲームに触れていました。雨の日に増えるのは自然なことで、めがねさんの「時間を決めて、長時間にならないように気をつけています」という形が基本になります。ただ、ぱなりんさんの「全く守られていない現状です」という声も、多くの家庭の実感でしょう。
時間のルールが守られにくいのは、終わりのタイミングが悪いことが多いからです。ゲームは区切りが来る前に止められると、子どもは強く抵抗します。そこで、時間ではなく区切りで決める方法があります。
「あと30分ね」ではなく「この1試合が終わったらおしまいね」
「動画は3本まで。3本目が始まったら教えて」
こう決めておくと、子ども自身が終わりを予測できます。さらに、終わったあとに何をするかを先に用意しておくと切り替えが早くなります。「終わったらトランプしよう」「終わったらおやつにしよう」と次の予定があるだけで、抵抗はかなり減ります。ぱなりんさんの家庭のようにトランプやUNOに移れているのは、この流れが自然にできている例といえます。
もう一つ、めがねさんの声にあったローカルプレイのように、友達や家族と一緒に遊ぶ形なら、ゲームもやりとりのある遊びになります。ひなママさんの家庭のように、夫が子どもと一緒に遊べるゲームを選んでいるケースもあります。一人で黙って続く時間だけが長くならないように組み立てる、と考えると扱いやすくなります。
片づけまでを遊びの一部にしてしまう
室内遊びで大人が一番げんなりするのは、遊びのあとの部屋です。粘土のかけら、床いっぱいのブロック、切りっぱなしの折り紙。ここで叱ってしまうと、次から「散らかるから出したくない」という気持ちになり、遊びの選択肢が狭まります。
おすすめは、片づけを別作業にせず、遊びの最後の場面として組み込むことです。もちママさんの「片付けながら遊べる」という一文は、まさにこれです。具体的には、こんな形が使えます。ブロックは「色ごとに競争でしまう」、粘土は「全部丸めて団子にしてから箱へ」、新聞紙は「大きなゴミ袋にシュートして入れる」。数える、競う、狙うという要素を足すと、片づけがそのままゲームになります。
それでも動かないときは、終わりの合図を先に出しておくと違います。「時計の長い針が6になったらお片づけタイムね」と伝えておき、時間になったら「お片づけタイム、スタート」と明るく宣言する。急に止められるより、子どもは切り替えやすくなります。うまくいかない日もありますが、片づけの声かけが「怒られる時間」にならないだけで、翌日の遊びの出しやすさが変わります。
大人がずっと相手をしなくていい形をつくる
雨の日がしんどいのは、遊び相手を求められ続けるからです。ひろさんが「全て一人でやってのけるので親は楽です」と書き、優さんが「1人で遊んだり、私と一緒に遊んだりしています」と書いているように、一人で遊べる時間があるかどうかが、大人の負担を大きく左右します。
一人遊びに移りやすくするコツは、最初の5分だけ濃く関わることです。プラレールなら線路を一緒に組み始める、粘土なら最初の一つを一緒に作る。そこで気持ちが乗ったら、「ママはお昼の準備してくるから、続きを作っておいて。あとで見せてね」と抜けます。「あとで見せてね」があると、子どもは見せる相手を意識して続けられます。
戻ってきたときは、出来を評価するより過程を聞くほうが次につながります。「上手だね」より「これ、どうやって作ったの?」のほうが会話が続き、子どもはもう一度やりたくなります。さちさんの家庭で「何色がいいと思う?」というやりとりが生まれているのも、作業そのものより会話が楽しいからでしょう。
それでも「一緒にやって」と離れない日はあります。そういう日は、遊びを完全に区切ってしまうより、家事に子どもを巻き込むほうが早いこともあります。洗濯物をたたむのを競争にする、野菜を洗ってもらう、テーブルを拭いてもらう。手伝いは幼児にとって立派な遊びで、しかも大人の作業も進みます。
児童館や子育て支援拠点は、雨の日の避難先になる
12人のうち実に多くの人が、児童館や子育て支援センター、図書館を挙げていました。ゆっちゃんさんの「何もかも無料なので、長時間時間を潰すことができます」、そらさんの「どんなに走っても大きな声を上げても大丈夫なので、私も気分が楽」という声は、実際に使っている人ならではの実感です。
こうした場所は、地域の子育てを支える仕組みとして各地に整えられています。児童福祉法に位置づけられた市町村の事業として、公共施設や保育所、児童館などの身近な場所で、親子が集まって交流したり、地域の子育て情報を得たりできる場が設けられており、厚生労働省の資料では地域子育て支援拠点事業として説明されています。名称は自治体によって子育て支援センター、子育てひろば、つどいの広場などさまざまで、主に3歳未満の子どもとその家族が対象となる拠点が多くなっています。土日に開いている拠点もあるので、お住まいの自治体のサイトで開所日時を確認してから出かけると確実です。
初めて行くときに気後れする人は多いのですが、優さんの家庭のように決まった曜日に遊びのプログラムがある施設なら、その時間に合わせて行くと過ごしやすくなります。雨の日の避難先を一つ決めておくと、朝の「今日どうしよう」がなくなります。もちママさんのように、家での遊びと施設を交互にする組み立ても、雨が続く時期には現実的です。
遊びが続かないときによくあるつまずきと、その直し方
最後に、うまくいかないときに見直したい点をまとめます。どれか一つ当てはまれば、そこを変えるだけで流れが変わります。
- おもちゃを出しすぎている:選択肢が多いと子どもは決められません。一度に出すのは一種類までにします。
- 大人が先に完成形を見せている:真似できずに嫌になります。材料だけ出して、あとは任せてみます。
- 静かな遊びから始めている:体力が余っている日は、先に動く遊びを10分入れます。
- 朝から一日分の予定を詰めている:午前と午後に一つずつで十分です。余白があるほうが子どもは自分で遊び出します。
- 片づけが叱る時間になっている:終わりの合図を先に出し、競争やシュートの要素を足します。
- 大人が休んでいない:雨の日は大人も消耗します。動画やゲームの時間を、こちらが座って休む時間として堂々と使って構いません。
子供の室内遊びについてよくある疑問
雨の日にテレビや動画ばかりになってしまいます
一日のうち何時間かがそうなっても、それだけで困ったことにはなりません。気になるときは、量を減らすより合間に別の遊びを挟むほうが取り組みやすいです。動画を見終わったタイミングで「次はトランプ」「次はおやつ作り」と続きを用意しておくと、自然に区切れます。ひろさんの家庭のように、動画から人形遊びへ流れていく形もよくあるパターンです。
一人遊びがまったくできません
年齢によっては当然のことです。1歳から2歳のうちは、大人がそばにいることが遊びの前提になります。まずは同じ部屋で自分の用事をしながら、時々「上手にできたね」と声をかける形から始めてみてください。5分でも一人で続けられたら、その時間は少しずつ伸びていきます。
きょうだいの年齢差があって、同じ遊びができません
同じ遊びをさせようとしなくて大丈夫です。もちママさんのボールハウスのように、同じ場所で別のことをしている形が現実的です。上の子には役割を作ると満足度が上がります。「今日はキャンプの隊長ね」「下の子に絵本読んであげて」と頼むと、遊びの一部として引き受けてくれることがあります。
お金をかけずに新しい遊びを増やすには
家にあるものを使うのがいちばん手軽です。新聞紙、ダンボール、紙コップ、洗濯ばさみは、それだけで何通りにも遊べます。ひろさんのように100円ショップでその日だけのアイテムを買う方法も、割り切って使えば十分に楽しめます。図書館で遊びの本を借りてくると、次の雨の日のネタが手に入ります。
室内遊びに毎回つきあうのが正直しんどいです
全部につきあう必要はありません。最初の5分だけ一緒にやって、あとは「あとで見せてね」と伝えて離れる形で十分です。ひちさんのように「雨の日は一緒に遊ぶ」と決めて、そのぶん普段は家事を優先する、というメリハリのつけ方もあります。大人が疲れきってしまうと家全体の空気が重くなるので、休むことも遊びの計画に入れておいてください。
雨の日は、いつもと違うことができる日
12人の話を読んで印象的だったのは、雨の日を「仕方なくしのぐ日」ではなく、その日だけの特別な遊びに変えている家庭が多かったことです。ボールハウスの中で食べるおにぎり、粘土で作るなんちゃってお弁当、いつもより大きく組んだ線路。どれもお金はほとんどかかっていません。
今日うまくいかなくても、明日また雨が降れば別の手が試せます。準備の軽いものから一つ選んで、最初の5分だけ一緒に始めてみてください。子どもが自分で遊び出したら、その日はもう成功です。






