正月遊びで楽しい年始を!親子におすすめの昔の遊び10選
昔ながらの正月遊びは、子供には目新しく新鮮に、大人には子供時代を思い出す懐かしいものとして感じられるものです。
テレビゲームやスマートフォンで盛り上がるのも楽しいですが、今年のお正月は、家族みんなで日本の伝統的な正月遊びを通して、いつもとは一味違った温かい時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
家族や親戚など、幅広い世代が集まるお正月だからこそ、昔の遊びが大活躍します。「おじいちゃん、コマ回しそんなに上手だったの!?」と、今まで見たことのない家族の意外な特技や一面が見られるかもしれません。
今回は、かるたや福笑い、すごろくなど、子供も大人も一緒に熱中できる正月遊び10選をまとめました。それぞれの遊びに込められたおめでたい由来や、家にあるもので簡単に作れる手作りアイデア、小さい子向けのアレンジルールも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
昔ながらの遊びは家族の絆を深めるキッカケに!
デジタルな遊びも楽しい現代ですが、自分の指先や体全体を使って遊ぶアナログな遊びには、子供の感覚を豊かにするたくさんの魅力が詰まっています。
例えば、女の子の遊びの定番である「お手玉」は、ただ上に投げて取るだけのように見えて、投げる高さや力加減、キャッチするタイミングを瞬時に判断する必要があるため、遊びながら自然と手先の器用さや集中力を育むことができます。いつもと逆の手で回してみるなど、少し難易度を上げることで、大人でもついムキになって楽しめます。
また、ストリート系スポーツとしても世界的にブームとなっている「けん玉」は、膝のクッションを使った全身運動です。「あともう少しで大皿に乗りそう!」と何度も挑戦するうちに、失敗から学んで工夫する力(忍耐力)が養われます。できた時の達成感はひとしおで、「パパ見てて!乗ったよ!」という誇らしげな笑顔を引き出すことができます。
大人も子供も楽しめるお正月遊びの由来とやり方
昔からお正月に遊ばれてきたおもちゃには、ただ楽しいだけでなく「今年一年、元気に幸せに過ごせますように」という願いがたくさん込められているのを知っていましたか?由来を子供に話してあげながら、家族みんなで楽しみたいお正月遊びを10個ご紹介します。
1すごろく
奈良時代に中国から伝わってきたすごろくには、「盤双六」と「絵双六」と呼ばれるものがあります。私たちが現在お正月によく遊んでいるのは、紙にマス目が書かれた絵双六の方です。
絵双六は極楽浄土を目指していく「浄土双六」がルーツで、江戸時代には東海道五十三次を進む「道中双六」や、出世の階段を登っていく「出世双六」などが大流行し、新年の縁起物として正月遊びに定着しました。
【遊び方の工夫と声かけ】
すごろくのルールはサイコロを振って出た目の数だけ進むというシンプルなもの。純粋に運が勝敗を左右するため、大人も子供もハンデなしで対等に戦えるのが最大の魅力です。
「あーっ、パパ一回休みになっちゃったね!」「やった、3マス進める!」と一喜一憂して盛り上がります。プリンターがあれば、インターネットから無料でダウンロードできるすごろくもたくさんあります。また、大きな模造紙に「パパの肩たたきをする」「変な顔でモノマネする」など、家族オリジナルのマスを書き込んで手作りすごろくを作るのも、準備段階から楽しめておすすめです。
人生ゲーム
タカラトミー
価格:3,600円+税
現代のすごろくといえば、やはりルーレットを回して進んでいく人生ゲームが鉄板です。ジュニアステージと億万長者ステージと、2つのステージが楽しめるボードゲームで、6歳のお子さんからが対象年齢となっています。生まれた頃からお仕事につくまでの疑似体験に、子供も夢中になりますし、大人は給料日や「ふりだしにもどる」の悲劇に昔を思い出して白熱すること間違いなしです。
2福笑い
目隠しをした状態で、のっぺらぼうの輪郭を描いた紙の上に、目・鼻・口・眉毛などのパーツを手探りで置いていく福笑い。「笑う門には福来る(いつも笑いが絶えない家には、自然と幸福がやってくる)」ということわざの通り、新年を笑顔で迎えるための縁起の良いお正月遊びです。
【遊び方の工夫と声かけ】
目隠しをした人がパーツを手にした時、周りの家族が「もっと上だよ!」「違う違う、そこはホッペタ!」と声をかけて誘導してあげるのが盛り上がるコツです。目隠しを外して、チグハグになった顔を見た瞬間の「なんだこれー!」という大爆笑は、まさに初笑いにぴったりです。
インターネットで無料ダウンロードもできますが、おじいちゃんやパパの顔をベースにして、手作りの福笑いを作ると面白さが倍増します。のっぺらぼうの輪郭だけ描いておき、パーツは子供に色鉛筆で自由に描かせて切り取れば、簡単にオリジナル福笑いが完成します。
3めんこ
めんこは「面子」と書き、もともとは粘土で作った「泥めんこ」や鉛で作った「鉛めんこ」が主流でしたが、時代とともに安全で手軽な厚紙へと移行してきました。
昔はプロ野球選手や人気漫画の柄が印刷されためんこがあり、駄菓子屋さんでゲットしては、友達と勝負してコレクションを増やしていたというパパやおじいちゃんも多いはずです。
基本のルールは、地面に置いた相手のめんこに向かって自分のめんこを勢いよく叩きつけ、風圧などで相手のめんこをひっくり返せば自分のものになる(勝つ)というものです。
地域によってルールが異なる場合も!
・落とし…台の上や箱の上にめんこを置き、弾き飛ばして落としていく
・おこし…裏返したら相手のめんこがもらえる(最も一般的なルール)
・はたき…地面に丸い円を書き、その枠の中から相手のめんこを弾き出す
【遊び方の工夫と声かけ】
「どうやったらうまく裏返るかな?」「端っこを狙って思い切り叩きつけてごらん!」と、コツを教え合いながら遊びましょう。昔のめんこが家にない場合は、牛乳パックや段ボールを丸や四角に切り抜き、子供が好きなシールを貼って自作することができます。適度な重さを持たせるために、2〜3枚の厚紙をボンドでしっかり重ねて貼り合わせるのが、よく裏返る強いめんこを作るポイントです。
4羽根つき
女の子のお正月の遊びといえば、羽子板(はごいた)を使ってバドミントンのように羽を打ち合う羽根つきが思い浮かびます。
羽根の先についている黒くて硬い玉は「ムクロジ(無患子)」という植物の種でできており、字の通り「子供が患い(病や災い)にかかることが無いように」という切実な親の願いが込められています。
また、空を飛ぶ羽の姿がトンボに似ていることから、一年の厄や災難をはね除ける(はね飛ばす)という縁起担ぎの意味合いもあり、古くから大切にされてきた風習です。
【遊び方の工夫と声かけ】
羽根つきの罰ゲームとして有名なのが「落とすと顔に墨を塗られる」というルールですが、実はこの黒い墨にも魔除け(悪いものを遠ざける)の意味が込められています。
本物の羽子板が重くて小さな子供には難しい場合は、うちわと風船を使って「風船羽根つき」にするのがおすすめです。家の中でも安全にでき、「そーれ、ポーン!」「パパに負けないぞ!」とラリーが続いてとても楽しく遊べます。
5凧揚げ
「お正月には凧あげてー♪」の童謡でもおなじみのように、冬の澄んだ空に舞う凧揚げは、お正月ならではの風物詩です。
もともとは戦の合図や占いの道具として中国から伝わったとされていますが、江戸時代に庶民の間に広まると、新年に男の子が生まれたことを祝い、健やかな成長と立身出世を願って凧を高く揚げる風習へと定着しました。「天高く揚がる凧に乗せて、神様に願い事を届ける」という素敵な意味も込められています。
【遊び方の工夫と声かけ】
子供と一緒に「いっぱい走って風をつかまえて!」「糸を少しずつ伸ばしていくんだよ」と空を見上げながら走り回れば、冬の運動不足解消にもぴったりです。本格的な凧を買わなくても、スーパーのレジ袋(ビニール袋)の持ち手にタコ糸を結びつけ、袋にマジックで絵を描くだけの「手作りビニール凧」なら、幼児でも簡単にフワフワと揚げることができます。
電線に注意!
凧揚げをするときは、電線や高い木がない広い公園や河川敷を必ず選んでください。万が一、電線に凧が引っかかってしまった場合は感電の恐れがあり非常に危険です。絶対に自分で取ろうとせず、ポールから手を離し、迷わず管轄の電力会社へ連絡をしてください。
6けん玉
けん玉のルーツはフランスの「ビルボケ」など世界中に諸説ありますが、現在のような「日月ボール(大皿・小皿・中皿・けん先がある形)」として日本に定着したのは大正時代から昭和初期にかけてです。当時は大人も子供も夢中になる大ブームを巻き起こしました。
難関である「剣先にスコッとささる」と、お正月から縁起が良くてとてもスッキリしますよね。場所を選ばず室内で静かに遊べるため、こたつに集まった親戚同士で「誰が一番長く『もしかめ』を続けられるか」と競い合うのも楽しいです。
はじめてのけん玉
幻冬舎
価格:1450円+税
公益社団法人日本けん玉協会が推薦する、4歳以上を対象とした子供用のけん玉です。通常のけん玉と比べて玉が約30%軽く、お皿のサイズも少し大きめに設計されているため、小さな子供でも扱いやすく「できた!」という成功体験を味わいやすくなっています。プラスチック製で子供の手によくフィットすると口コミでも評判の商品です。
7だるま落とし
だるま落としは、何段にも積み重ねた円柱の積み木を、一番上に乗っている「だるま」が倒れないように、下の段から順番に小槌(こづち)でスパーン!と叩き抜いていくスリル満点の遊びです。
だるまのモデルは禅宗の祖である達磨大師と言われており、「何度転んでも起き上がる(七転び八起き)」ことから、不屈の精神と縁起の良さの象徴とされています。
【遊び方の工夫と声かけ】
「いくよ、せーのっ!」「ああっ、だるまさんが転がっちゃった〜!」と、失敗しても盛り上がります。叩くときに躊躇すると上の段が崩れてしまうため、「思い切り横にシュッと振り抜くのがコツだよ」とお手本を見せてあげましょう。100円ショップでも木製のものが購入できますが、トイレットペーパーの芯を輪切りにして重ねたり、空のペットボトルを積んだりして代用し、丸めた新聞紙の棒で叩いて遊ぶ手作りだるま落としも手軽で楽しいですよ。
8百人一首・かるた
お正月といえば、こたつを囲んでの「かるた取り」が欠かせません。「小さい頃はお正月に親戚みんなで百人一首をやったなぁ」と思い出すパパやママも多いことでしょう。
百人一首は、鎌倉時代に藤原定家が選んだとされる100首の和歌を使った遊びです。読み手が「上の句」を読み上げ、並べられた「下の句」の札を誰よりも早く見つけて取り合います。
【遊び方の工夫と声かけ】
和歌を覚えていないと札が取れないため、小学生くらいの子供なら「冬休みの間に3首だけ得意な札を作ってみようか!」と目標を持たせるのも良い学習になります。
百人一首の基本ルールがまだ難しい幼児〜低学年の場合は、文字が読めなくても絵柄だけで楽しめる「坊主めくり」が絶対におすすめです。読み札だけを裏返して山積みにし、順番にめくっていきます。「男性(殿)」が出たら手元にもらう、「お坊さん(坊主)」が出たら手持ちの札をすべて場に捨てる、「女性(姫)」が出たら場にある札を全てもらえる、という単純かつ逆転要素の強いルールなので、運だけで小さな子供が大勝することもあり、家族全員で大爆笑できます。
小学生のまんが百人一首辞典 改訂版
神作 光一
出版社:学研プラス
価格:1,000円+税
百人一首の和歌の意味や、読まれた当時の背景、作者の思いなどが、漫画を通して楽しく分かりやすく覚えられます。小学生のお子さんの入門書としてぴったりで、かるたを早く取るための「決まり字」の覚え方も紹介されています。お正月を迎える前にリビングに置いておけば、かるた遊びが何倍も白熱するはずです。
9独楽(コマ)回し
奈良時代に唐から高麗(こま)を経由して伝来したことが、「独楽(こま)」という名前の由来とされています。江戸時代には庶民の子供たちに広がり、色を塗ったり、長く回るように削ったりとさまざまな工夫が生まれました。
コマが勢いよく回る美しい姿は「物事が円滑に回る」「お金が回る」という意味合いで縁起が良いとされ、また一本の芯が真っ直ぐに通っていることから「自分の意思を貫くたくましい子に育つように」という願いも込められています。
【遊び方の工夫と声かけ】
ヒモを巻きつけて投げる本格的なベーゴマや鉄コマは、特におじいちゃん世代が大得意です。「おじいちゃん、どうやってヒモを巻くの?」と教えてもらうことで、最高のコミュニケーションになります。小さな子供には、牛乳パックの底を切り取って真ん中にペットボトルのキャップを貼り付けた手作りコマや、折り紙で作るコマを用意してあげると、指先でひねるだけで簡単に回せるため、「見て見て!いっぱい回ってる!」と大喜びで遊んでくれます。
10お手玉
お手玉は古代ギリシャでの遊びがルーツだとも言われており、日本では平安時代に石や水晶を投げて遊んでいた「石なご」が変化し、江戸時代になって小豆や大豆、ひえなどを布の袋に入れて遊ぶ現代のスタイルになりました。
お手玉の遊び方は、地方によって歌われる「お手玉歌」も異なり、片手で2つを回す「片手ゆり」や、両手で3つを回す高度な技まで様々です。形も、定番の長方形である「たわら型」や、四角い「座布団型」のほか、うさぎや小鳥といった動物の形をした可愛らしいものもあります。
【遊び方の工夫と声かけ】
おばあちゃんからママへ、そして孫娘へ。「こうやって、落ちてくる前に下にあるお手玉をサッと拾うのよ」と、向かい合って座りながら伝承していく時間は、お正月ならではの温かい光景です。家にお手玉がない場合は、不要になった子供の小さな靴下に小豆やアイロンビーズを詰め、口を縫い合わせるだけで簡単に可愛い手作りお手玉が完成しますよ。
今年のお正月はお正月遊びで盛り上がりましょう
普段は離れて暮らしていてなかなか会えないおじいちゃんおばあちゃん、そして親戚や従兄弟など、みんなが一堂に集まる機会であるお正月。そんな時こそ、ルールが簡単で誰もが知っている昔ながらの正月遊びが、世代を超えたコミュニケーションの最高のツールになります。
お正月は、古き良き日本の遊びの面白さと、そこに込められた優しい願いを子供たちへ伝承していく絶好の機会です。初めて触れる昔のおもちゃの感触に、子供たちはきっと目を輝かせて夢中になるはずです。今年のお正月はテレビを少しだけ消して、こたつを囲んで正月遊びを通し、家族の笑顔あふれる豊かな時間を楽しんでくださいね。






