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こども向けボードゲームおすすめ10選:初心者ママも楽しめる知育効果と年齢別選び方

こども向けボードゲームおすすめ10選:初心者ママも楽しめる知育効果と年齢別選び方

「どうぶつしょうぎ」や「カタン」など人気ゲームのルールや知育効果に加え、負けて泣いてしまう時の上手な声かけ、ルールの教え方など、子どもの発達心理に基づいた親子のコミュニケーションのコツを徹底解説します。初心者ママも安心のガイドです。

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こども向けボードゲームおすすめ10選:初心者ママも楽しめる知育効果と年齢別選び方

親子で一緒に楽しめる遊びといえば、何が思い浮かびますか?外に出かけて元気いっぱいに体を動かすのも素晴らしい経験ですが、雨の日や夏の暑い日、冬の寒い日など、天気が悪い日には、まったりお家で楽しみたいですよね。家にいると、ついついテレビを見せ続けたり、スマホのゲームや動画に頼ってしまいがちですが、「受け身の遊びばかりで、こどもの成長や視力に悪影響がないか」と悩んでしまう親御さんも多いと思います。

そこでおすすめなのが、ボードゲームです。デジタル機器に頼らないアナログゲームなら、画面を凝視し続ける視力への懸念も減り、なにより節電にもなります。そして最大の魅力は、子どもの脳の発達を促す「知育」に最適だということです。最近では、3歳・4歳といった低年齢から遊べるルールが工夫されたものも劇的に増えています

「オセロや人生ゲーム、トランプくらいしか知らない」というボードゲーム初心者ママでも全く問題ありません。こどもと一緒に説明書を読み、一からルールを覚えて、家族みんなでテーブルを囲んで楽しみましょう。子どもの論理的思考やコミュニケーション能力を飛躍的に伸ばすボードゲームの教育的効果と、年齢別のおすすめ名作ボードゲーム10選を、具体的な遊び方のコツと共にご紹介します。

ゲームはゲームでもアナログゲーム:ボードゲームの教育的効果がすごい

スマホ等の電子ゲームが決して悪いわけではありませんが、ボードゲームなどのアナログゲームには、こどもの「考える力」や「感情をコントロールする力(社会性)」を実体験として伸ばす効果があると、近年、教育現場や心理学の分野でも再注目されています。具体的にどのような力が育つのか、子どもの発達の観点から解説します。

戦略と戦術の必要性を認識し「論理的に考える力」を伸ばす

ボードゲームで遊ぶ子供達

ボードゲームに勝つには、サイコロの運だけでなく、自ら計画を立てる戦略や戦術が必要です。戦略を考えることで、先を読む想像力・周囲の状況を観察する洞察力・ピンチを切り抜ける戦術を思いつく発想力、そして勝負所を見逃さない判断力が総合的に身に付きます。これらは心理学で「実行機能(目標に向けて行動を制御する脳の働き)」と呼ばれ、普段の生活の中で「論理的に考えなさい」と口で教えても身につくものではありませんが、ゲームという楽しい空間なら自然に鍛えることができます。

実は一流の経営者や研究者の中には、子供時代によくボードゲームで遊んでいた人や、大人になっても、仲間とボードゲームやカードゲームをしながら情報交換や思考訓練をする人たちが非常に多いのです。良質なボードゲームは、何回やっても毎回違う展開になり、やりこむ楽しさがあります。「次は絶対に勝ちたい!」という健全な競争心が、子どもの脳をフル稼働させる最高のスパイスになります。

ルールを理解し、社会のルールを守って遊ぶことを覚える

こどもに細かいルールを覚えさせるのは難しいのでは?と思うかもしれませんが、こどもは「楽しいこと」に対する飲み込みが驚くほど早いものです。言葉で長々と説明するよりも、とりあえず見切り発車で遊び始めると、感覚的にルールを覚えてしまいます。時には、大人よりも先に例外ルールを把握して、逆に「ママ、そこはこう動かすんだよ」と教えてくれることも珍しくありません。

ゲームのルールを理解し、それに従って勝敗を競うことで、子どもは「ルールを守るからこそ、みんなで楽しく遊べる」という社会の基本原理を体感します。そうして、日常生活の中にも交通ルールや集団生活のルールがあることを意識し、納得して守る姿勢を学んでいきます。

コミュニケーション能力を発達させ、感情コントロールと社会性が身につく

ボードゲームを遊んでいる家族のイラスト

ボードゲームを通して、相手の表情を読み取り、対話しながら遊ぶことの楽しさを学びます。とくに重要なのが「負ける経験」です。時には、負けて悔しくて泣き出したり、不機嫌になって盤面を崩してしまうこともあります。しかし、自分や対戦相手がそうした態度をとる経験を通じて、「こういう態度をとると、みんなが楽しくなくなるから感情を抑えよう」と、子どもなりに徐々にその場にふさわしい振る舞い(アンガーマネジメント)を覚えていきます。

ママやパパだけでなく、祖父母や親戚、近所のお友達など、自分と異なる世代が集まる場で行えば、更に相手を思いやるコミュニケーションを学ぶでしょう。最初は人見知りをしていても、年代や普段の立場を問わず、ゲームという共通の目的を通してすぐにうちとけてしまうのもボードゲームの魅力です。自然な形で、こどもの社会性を豊かに育むことができます。

安全に遊ぶためのお約束
消費者庁の注意喚起にもあるように、スゴロクのコマや小さなサイコロなど、ボードゲームの備品の中には口に入れられる小さなパーツが含まれるものがあります。3歳未満の乳幼児がいるご家庭では、小さな部品の誤飲による窒息リスクに十分な配慮が必要です。対象年齢を守ることはもちろん、遊ぶときは必ず大人が見守り、遊び終わったら子どもの手の届かない場所に片付けるという安全管理を徹底して楽しみましょう。

3歳・4歳の幼児がはじめられるおすすめボードゲーム

子供とボードゲームで遊ぶパパ

「ボードゲームがまったくの初めて」という幼児でも直感的に楽しめるゲームをご紹介します。パッケージに記載された対象年齢はあくまで目安です。この年頃の子は、勝敗を競って遊ぶよりも、描かれている可愛い絵に興味を持ったり、ゲームに使う駒をごっこ遊びに使ったりと、本来のルールとは違うことに集中しがちです。無理にルールを押し付けず、「まずはコンポーネント(部品)に親しむ」ところから焦らずに付き合ってあげましょう。大人が本気になっても楽しく、成長に合わせて長く遊べるものばかりです。

すすめコブタくん

すすめコブタくん

ドライマギア社(ドイツ)

7,020 円

1本道を木製の可愛いコブタが進むスゴロクです。最大の特徴は、サイコロに5と6の目がないこと(1〜4までしか進めない)です。一気に進むことがないため大差がつかず、負けているとすぐに嫌になってしまう小さなこどもでも最後まで希望を持って遊べます。さらに、他のコブタと同じマスに止まると「おんぶ」をしてもらい、下のコブタが進むと一緒に運んでもらえるというユニークなルールがあります。一番後ろの人が1を出した時にはもう一度サイコロを振れたり、コースの板を延長してゴールを先延ばしにしたりと、逆転できる工夫が満載です。
対象年齢3.4歳~/プレイ人数2~7人/所要時間15~25分

【子どもの発達と知育効果】
3歳〜4歳は「サイコロの目に出た数だけ、コマを1マスずつ動かす」という「数の1対1対応」の基礎が育つ時期です。5と6の目がないことで計算が容易になり、数の概念を無理なく定着させます。また、おんぶのシステムは「他者との協力・相乗り」という概念を視覚的に理解させます。

【親子の声かけ例・情景描写】
休日の午後、リビングのテーブルで。「わあ、ママのピンクのコブタさんが、〇〇くんの黒いコブタさんの上に乗っちゃった!おんぶして運んでね〜」「やったー!一緒にゴールしよう!」と、重なるコマの可愛らしさに自然と笑いが起きます。競争というより、協力して進む温かい雰囲気が生まれます。

【つまずきポイントと対処法】
ルールがわからず、サイコロの目以上に勝手に自分のコブタを進めたがることがあります。「いっぱーい進みたいんだね。でも、サイコロさんが『3』って言ってるから、1、2、3でお休みだよ。次はママの番だから、おててはお膝で待っててね」と、順番を待つルール(衝動の抑制)を優しく繰り返して伝えます。

ガイスタートレッペ:おばけだぞ〜

ガイスタートレッペおばけだぞ〜

ドライマギア社(ドイツ)

8,424 円

記憶力と観察力が鍛えられる、ちょっと変わったスゴロクです。サイコロにある「オバケの目」が出たら、自分のコマ(子どもたちの木製コマ)に、上からすっぽりと真っ白なオバケのコマを被せられてしまいます。すると、全員が白いオバケの姿になり、誰がどのオバケかわからなくなってしまいます。自分のコマだと思って一生懸命ゴールに向けて動かしていたら、ゴールした瞬間にオバケを脱がせてみると、実は違う人のコマだった!なんて大爆笑のサプライズが起こります。ゴールするまで誰が勝っているか見えないので、途中で飽きずに楽しめます。
対象年齢3.4歳~/プレイ人数2~4人/所要時間10~15分

【子どもの発達と知育効果】
心理学でいう「ワーキングメモリ(作業記憶)」と「対象の永続性(見えなくなってもそこに存在していると理解する力)」をフルに使うゲームです。複数のオバケが入り乱れて動く中、「自分の色のコマがどのオバケの下にいるか」を頭の中で記憶し続ける処理は、幼児の前頭葉を強く刺激し、集中力を飛躍的に高めます。

【親子の声かけ例・情景描写】
「あれ?ママのオバケ、どれだっけ?こっちかな?」「ちがうよ!ママのはあっちだよ!」と、子どもが親のコマの場所まで覚えていて得意げに教えてくれるシーンがよく見られます。「えー、助かるなあ。よく見てたね!」と褒めることで、子どもの観察意欲がさらに増します。

【つまずきポイントと対処法】
途中で自分のコマがどれか完全にわからなくなり、「もうやだ!」とパニックになることがあります。「わからなくなっても大丈夫、開けてみてのお楽しみだよ」「どれがお宝か当てるクジ引きみたいだね」と、分からなくなること自体が面白いというゲームの趣旨に意識を向けさせましょう。

どうぶつしょうぎ

どうぶつしょうぎ

幻冬舎

1,429円+税

ライオン、ぞう、キリン、ひよこの4種の駒を使って遊ぶ、3×4マスの小さな盤面を用いたミニ将棋です。可愛い動物のコマには、それぞれ動ける向きが赤い点で分かりやすく記されています。女流棋士である北尾まどか氏がルールを考案しました。単純なようでとっても奥が深く、こどもはもちろん、大人も手加減なしで十分楽しめます。将棋を始めてみたい!という女性やママにも非常に人気があります。1対1で短時間で決着がつくので、きょうだいが寝た後など、少しの時間で親子の濃密な時間を持ちたいご家庭にもおすすめです。
対象年齢3歳~/プレイ人数2人

【子どもの発達と知育効果】
「前・斜め・横」といった空間認識能力と、「自分がここに動いたら、相手のライオンはどう動くか」という先読みの力(視点取得)を養います。文字が読めない幼児でも、コマに描かれた視覚的な点を見るだけで動きのルールを理解できるインターフェースが秀逸です。

【親子の声かけ例・情景描写】
「ぞうさんは斜めに歩くんだよね。のっしのっし。あーっ、ママのひよこさん、つかまえた!」「キャー!ママの大事なひよこさんが食べられちゃった!じゃあ、ライオンさんで追いかけちゃうぞ〜」と、動物になりきって効果音をつけながら進めると、子どもは将棋という固いイメージを感じずにのめり込みます。

【つまずきポイントと対処法】
最初は「相手のコマを取る(キャプチャする)」という概念がわからず、ただ自分のコマを前進させるだけになりがちです。最初は「ママのコマを捕まえる鬼ごっこだよ」と教え、取れたら親が大げさに悔しがってあげると、ルールの本質と「取る快感」を楽しく理解してくれます。

5歳・6歳のこども向けおすすめのボードゲーム

この年頃になってくると、ただコマを進めるだけでなく、ゲームのデザイン性や背景にあるストーリーなども含めて世界観を楽しめるようになります。スゴロクなどの簡単なゲームにも、「少し頭を使って選択する」というルールが追加されているのがポイントです。男の子と女の子で好みのゲームやテーマが明確に違ってくる時期でもありますので、乗り物好き、動物好きなど、その子の興味に合ったゲームを選んであげましょう。
まだ、この子には難しいかなあ?と思う時は、すべてのルールを適用せず、ルールを簡略化してあげてももちろんOKです。柔軟にマイルールを作って遊べるのもアナログゲームの良さです。

ねことねずみの大レース

ねことねずみの大レース

セレクタ, ドイツ

5,184円

2003年にドイツでキッズゲーム大賞を受賞した、世界的にも人気の高い名作ゲームです。プレイヤーはネズミとなり、後ろから追いかけてくる大きなネコにつかまらないように、より多くのチーズを集めるという、わかりやすくスリリングな設定が子どもの心をがっちり掴みます。
各自4~5匹のネズミのコマを操ってゴールを目指す、少しだけ複雑なスゴロクです。遠くまで逃げ切れば大きな丸ごとのチーズがもらえますが、ネコに追いつかれるリスクも高まります。手近な部屋に逃げ込めば小さなチーズの欠片で我慢しなければなりません。時にじっくり考え、欲張るか安全を取るかの駆け引きが必要なルールに、こどもも大人も夢中になります。
対象年齢4歳半~/プレイ人数2~4人/所要時間20~30分

【子どもの発達と知育効果】
「ハイリスク・ハイリターン」か「ローリスク・ローリターン」かを選択する、リスク評価と確率論の基礎を実体験として学びます。また、自分が持つ複数のネズミのうち、どれを動かすのが今一番得策かを比較検討する「状況判断力」が鍛えられます。

【親子の声かけ例・情景描写】
「ニャーオ、ネコさんが近づいてきたよ!〇〇くんのネズミさん、どうする?この小さいチーズのお部屋に逃げ込む?それとも、もっと遠くの大きなチーズを狙う?」「うーん、逃げる!小さいチーズでいい!」と、ドキドキしながら決断を下す子どもの表情は真剣そのものです。

【つまずきポイントと対処法】
欲張って遠くを目指しすぎ、ネコに食べられて手持ちのネズミがゼロになり、大泣きしてしまうことがあります。「ネコさんに捕まっちゃったね。でも、次は手前の部屋で小さいチーズを確実にゲットする作戦に変えてみようか!」と、失敗を次の戦術に活かす声かけを心がけましょう。

HABA カーレース

HABAカーレース

ハバ社(ドイツ)

3,456 円

乗り物や競争が大好きな男の子に圧倒的な人気があるレーシングゲームです。6個のカラーサイコロを一度に振り、コースの色と一致するサイコロの色を使って、自分のレーシングカーを進めていきます。出た色とコースの色がうまく噛み合えば、ライバルを一気に追い抜き、大差をつけることも可能という爽快感があります!どの色のサイコロから使えば一番遠くまで進めるか、パズルのように考える戦略的な思考も必要で、こどもの論理的思考力を養います。車好きの男の子へのプレゼントにも、自信を持っておすすめできます。
対象年齢5歳~/プレイ人数2~6人

【子どもの発達と知育効果】
「青、赤、黄…」と出たサイコロの色と、盤面のコースの色の配列を見比べ、「どの順序で色を使えば効率よく進めるか」というプログラミング的思考の第一歩を体験できます。複数の情報を同時に処理し、最適なルートを割り出す能力が養われます。

【親子の声かけ例・情景描写】
「パパの赤い車、青・黄・緑のサイコロが出たから、ここまで一気にブーーンって進むよ!」「えー!ずるい!次はぼくの番だ、お願い、緑のサイコロ出て〜!」と、一度にたくさんのサイコロを振るアクションの派手さも手伝って、家族で大興奮のレース展開になります。

【つまずきポイントと対処法】
色の組み合わせが複雑になると、自分でルートを見つけられずに混乱することがあります。「まずは最初のマスは何色かな?黄色だね。黄色のサイコロはある?あった!じゃあ1マス進めるね」と、一緒に一つずつ色をマッチングしていく過程を手伝ってあげましょう。

ドブル 日本語版

ドブル日本語版

日本語版販売:ホビージャパン

1,800円+税

アメリカ、フランスで大ヒットし、日本でも大定番となったカードゲーム。日本経済新聞の「世界のボードゲーム」ランキングでも1位を獲得した実力派です。55枚の丸いカードにはそれぞれ8つのマークが描かれており、どの2枚のカードを比べても、必ず1つだけ同じマークが存在するという魔法のような数学的構造を持っています。その共通するマークを誰よりも早く見つけて宣言することがゲームの目的。素早さ、観察力、反射神経が必要なミニゲームが5種類楽しめます。準備も簡単で、パーティーや帰省の際にも持ってこいの、大人も白熱するゲームです。
対象年齢6歳~/プレイ人数2~8人/所要時間15分

【子どもの発達と知育効果】
雑多な視覚情報の中から、特定の共通パターンを素早く見つけ出す「視覚的探索能力」と「パターン認識力」を極限まで高めます。マークの大小がカードによって異なるため、「形という本質的特徴」を瞬時に抽出する脳の柔軟性が鍛えられます。

【親子の声かけ例・情景描写】
カードをめくった瞬間、全員が前のめりになってカードを凝視。「あ!……ああっ、名前が出てこない!あれ、あれだよ!」「雪だるま!もらったー!」「あー、ママ先に言おうと思ったのに!」と、大人も子どもも関係なく反射神経の勝負になり、常に笑い声が絶えません。

【つまずきポイントと対処法】
大人が本気で探すと子どもが全く勝てず、不貞腐れてしまうことがあります。慣れるまでは大人がわざと「うーん、どれが同じだろう?」と数秒フリーズしてあげるハンデをつけるか、「雪だるまマーク縛り」などの特別ルールを設けて、子どもに成功体験を積ませてあげましょう。

小学生以上のこどもにおすすめのボードゲーム

ボードゲームに慣れてきたら、所要時間が少し長く、難易度の高い「戦略型」のゲームを選んでみるのもおすすめです。小学生以上になると、理解力も飛躍的に上がり、難しいゲームで大人を理詰めで倒すなんて子も出てきます。下手に手加減するよりも、ママやパパも時には本気を出して勝負しましょう。こどもの「次は絶対勝つ!」という負けず嫌いな心を刺激して、ますます熱心に頭を使って遊ぶようになり、気が付いたら「手加減してないのに、普通に負けた!」なんて事態も十分にあり得ます。

最初はルールが難しすぎて投げ出してしまいそうな時は、独自の簡単ルールに変更したり、大人とチームを組んでタッグ戦にしたりするなどの工夫をすれば楽しめますよ。

スピンデレラ

スピンデレラ

ツォッホ (ドイツ)

6,499円

2015年にドイツでキッズゲーム大賞を受賞した、見た目もギミックも斬新なゲームです。上下2層構造(森の地面と、木の上)になった立体的なボードで、下層ではアリのコマがゴールを目指して進むスゴロクを行います。しかし、上層からはアリのレースを邪魔するクモの兄弟が、糸でぶら下がって狙ってきます。自分のアリを進めながら、時にはサイコロの目でクモを動かし、ライバルのアリを磁石で「カチッ」と捕まえたりと、下と上、色々な角度からの観察力が必要なゲームです。
対象年齢6歳~/プレイ人数2~4人/所要時間20分

【子どもの発達と知育効果】
平面ではなく「3次元空間(立体)」を把握する力と、「自分のアリを進める」「クモで相手を邪魔する」という2つの異なる目的を同時に考慮する「分割的注意(マルチタスク能力)」を強く養います。

【親子の声かけ例・情景描写】
「やった、サイコロでクモの目が出た!パパのアリさん、上で待ち伏せしてるクモで捕まえちゃうぞ〜、カチッ!」「うわー!ゴール寸前だったのに、クモに連れ去られた〜!」と、磁石で吸い付くギミックの面白さに、子どもは夢中になってクモを操作します。

【つまずきポイントと対処法】
自分のアリを進めることに集中しすぎて、クモを動かす戦術を忘れがちです。「〇〇ちゃん、今は自分のアリさんを進めることもできるけど、クモさんを動かしてママのアリを邪魔することもできるよ。どっちにする?」と、選択肢があることをその都度提示してあげましょう。

ブロックス

ボードゲームのブロックス

Sekkoia(フランス),日本版:マテルインターナショナル

2,800円(税別)

フランス生まれのブロックスは、テトリスのようなパズル感覚で楽しめる陣取りゲームです。ルールは非常にシンプルで、ボードの上に自分の色のピース(様々な形のブロック)を、角と角が接するように置いていき、より多くのコマを置いた(手持ちのブロックを減らした)人が勝ちとなります。誰にでもすぐに理解できるルールですが、計画的に自分の陣地を広げつつ、相手の進路をブロックするための緻密な戦略が必要。頭をフル稼働するので、こどもから大人、おじいちゃんおばあちゃんまで幅広く楽しむことができます。
対象年齢7歳~/プレイ人数2~4人/所要時間20分

【子どもの発達と知育効果】
「この形のブロックを回転させたら、あの隙間に入るか?」を頭の中でイメージする「心的回転(メンタルローテーション)能力」と図形認識力を劇的に鍛えます。図形問題に強くなるため、算数・数学のセンスを磨くのにも最適です。

【親子の声かけ例・情景描写】
「うーん、ここに入れたいのに、この十字のブロックじゃぶつかっちゃうな…」「あ、こっちのL字のブロックなら、角っこだけピッタリくっつくよ!」「本当だ!ママ、あっちの陣地にも侵入成功!」と、パズルがカチッとはまった時の爽快感を共有できます。

【つまずきポイントと対処法】
「角と角しか繋げてはいけない」というルールを忘れ、辺をぴったりくっつけて置いてしまうことがあります。最初は厳しく指摘せず、「辺がくっつくと仲良しすぎちゃうから、角っこのツンツン同士だけで手をつなごうね」と視覚的にわかりやすい言葉で修正してあげましょう。

モノポリー

モノポリー

タカラトミー

2,800円(税抜)

誕生から80年以上、世界中で長く愛されているボードゲームの絶対的定番商品です。愛好者による世界選手権なども行われています。スゴロクの要領で盤面を周回しますが、単なるゴール競争ではなく、途中で土地や鉄道などの不動産資産を購入し、そこに止まった他のプレイヤーからレンタル料を徴収して資産を増やしていきます。いかに効率よく資産を増やすかを考えながら、プレイヤー同士で土地の売買や交渉をする中で、社会に出てから必要になるお金の計算や経済の仕組みを自然に学ぶことができます。
対象年齢8歳~/プレイ人数2~8人

【子どもの発達と知育効果】
「お金を払って土地を買うと、後で大きな利益を生む」という投資の概念や、お釣りの計算(算数)、そして何より「お互いにメリットがある条件を提示して取引を成立させる」という高度な交渉力(ウィン・ウィンの思考)を実地で学びます。

【親子の声かけ例・情景描写】
「〇〇くん、パパが持ってる青い土地と、〇〇くんが持ってる駅を交換してくれない?プラスでお金も払うから!」「うーん、駅を手放すとパパが強くなっちゃうから、もっとお金をくれるならいいよ!」と、大人顔負けのシビアな交渉術を子どもが展開し始めます。

【つまずきポイントと対処法】
破産(お金がなくなる)するとゲームから脱落するため、負けた時のショックが非常に大きいゲームです。最初は「破産なしの特別ルール(銀行から無限に借りられる等)」にするか、時間を区切って「1時間後に一番資産が多かった人の勝ち」にするなど、最後まで全員が盤面に残れる工夫をすると平和に楽しめます。

カタンの開拓者たち

カタンの開拓者たち

Kosmos(ドイツ),日本語版:ジーピー

5,880円

全世界で数千万個を売り上げ、「近代ボードゲームの王様」とも呼ばれる歴史的傑作です。カタンという無人島に道や家を建てながら、サイコロの目に応じて生み出される資源(木、レンガ、羊、麦、鉄)を集め、島を開拓してポイントを競います。必要な資源が自分の土地からうまく集まらない時は、手持ちの資源と相手の資源を交換する「交渉」が必須になります。プレイヤー同士で「麦あげるから、鉄ちょうだい!」と常に会話をしながら進めるため、家族の絆も深く結びつくゲームです。
対象年齢10歳~/プレイ人数3~4人/所要時間90分

【子どもの発達と知育効果】
「どの数字の目が出やすいか」という確率の理解、「今は家を建てるより、資源を貯めて都市にするべきか」という長期的な経営戦略、そして「相手が今何を欲しがっているか」を推し量る「心の理論(他者の視点の理解)」という、極めて高度で総合的な思考力が鍛えられます。

【親子の声かけ例・情景描写】
「ママ、いまレンガ欲しいでしょ?僕のレンガ1つと、ママの羊2つで交換してあげてもいいよ」「えー、それは足元見すぎ!羊1つならいいよ」「じゃあそれで交渉成立!」と、テーブルの上はさながら活気ある市場のようになります。

【つまずきポイントと対処法】
ルールが多岐にわたるため、最初の1〜2回はルール説明だけで疲れてしまうことがあります。初回は「勝ち負けなしのチュートリアルプレイ」と割り切り、親が「ここはこうすると道が引けるよ」と全員の手札をオープンにしてプレイ(相談プレイ)するのが、カタンを楽しむ最大のコツです。

ボードゲームの本場ドイツの「キッズゲーム大賞」に注目して選ぶ

木のおもちゃで有名なドイツですが、実は世界一のボードゲーム大国でもあります。ドイツでは、週末の夜やクリスマスの時期などに、大人もこどもも日常的にテーブルを囲んでボードゲームを楽しみます。ドイツ人のボードゲームにかける情熱と文化の成熟度にはすごいものがあるんです。

そんなドイツでは、年間で一番おもしろく、優れているボードゲームを決める「ドイツ年間ボードゲーム大賞(Spiel des Jahres)」という権威ある賞が存在し、その中には幼児やこどもも存分に楽しめる「キッズゲーム大賞(Kinderspiel des Jahres)」という部門もあります。
今回紹介した商品(ねことねずみの大レース、スピンデレラなど)にも大賞受賞作が含まれていますが、その年の「キッズゲーム大賞」を受賞したりノミネートされた作品は、ルールのわかりやすさ、コンポーネント(部品)の安全性や美しさ、そして「大人も退屈しない面白さ」が保証されており、日本でも流行すること間違いなしです。何を買えばいいか迷った時は、是非「ドイツ キッズゲーム大賞」の受賞歴という情報もチェックしてみてください。

また、最近では都市部を中心にボードゲーム専門店やボードゲームカフェも増えており、実際のボードゲームを手にとって確かめたり、店員さんにルールを教えてもらいながら試遊することもできますので、のぞいてみても楽しいですよ。中には、親子向けのイベントを開催しているお店もありますので、機会があれば、ぜひ家族で参加してみてはいかがでしょうか?

【FAQ】自宅でのボードゲーム遊びを長続きさせるための工夫
Q. 子どもが負けると泣いて癇癪を起こし、片付けもせずに怒ってしまいます。どうしたらいいですか?
A. ボードゲームにおける「負けて悔しい」という感情は、競争心が育っている証拠であり素晴らしいことです。親は「負けたからって泣かないの!」と否定するのではなく、「あーあ、負けて悔しいね!ママも悔しい!」と共感してあげましょう。親自身が負けた時に「悔しいけど、楽しかった!次は勝つぞー」と感情を上手に切り替えるお手本(モデリング)を見せ続けることで、子どもも少しずつ「負けとの付き合い方」を学んでいきます。
Q. きょうだいで年齢差があり、難しいゲームだと下の子が遊べず、簡単なゲームだと上の子が退屈してしまいます。
A. 「大人+下の子」のタッグチームを組んで、「サイコロを振る係」と「戦術を考える係」に分業するのがおすすめです。また、上の子には初期の手持ちアイテムを減らす、下の子は2回サイコロを振れるなど、ハンデ(特別ルール)を導入するのもアナログゲームならではの柔軟な解決策です。
Q. 子どもが勝つために、勝手にルールを変えて(マイルールを作って)しまいます。注意すべきでしょうか?
A. 「ゲームのルールを自分たちで面白くなるように作り変える」というのは、実は非常に高度な認知能力を必要とするクリエイティブな作業です。勝つためのズルではなく、「こういうルールにした方が面白くない?」という提案であれば、「それ面白いね!じゃあ今回はその特別ルールでやってみよう」と受け入れてあげるのも大賛成です。大切なのは「参加者全員が納得して合意したルールで遊ぶ」という民主主義のプロセスを経験することです。

ボードゲームは、箱を開けて部品を並べる瞬間から、親子の豊かな対話が始まります。雨の日やのんびり過ごしたい休日には、ぜひ温かい飲み物とおやつを用意して、家族みんなでテーブルを囲み、笑い声の絶えないアナログゲームの時間を取り入れてみてくださいね。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪