母親が娘を嫌いで息子を好きな理由~永遠のライバル!?本音体験談
「母親は娘より息子が好き」とよく耳にしますが、実際に「息子は溺愛するのに、娘のことは嫌いなの?」と感じさせるママはすくなくありません。
「娘を嫌ってはいないけど、やっぱり息子の方が可愛い」と感じたこと、あなたにはありませんか?
こちらでは、母親が娘を嫌いだと思う理由、息子の方が好きだと思う理由、ママ達の本音体験談、子供を平等に愛せないことによる悪影響をご紹介します。
母親が「娘が嫌い」と思う理由
本心から娘を嫌いとまでは思わなくても、一時的に「なんて可愛くないの」「腹が立つ」と感じて娘にキツイ態度を取ってしまうことで、娘に「ママは私のこと嫌いなんだ」「兄(弟)の方が好きなんだ」と誤解させてしまう母親は少なくありません。
一体どのような理由から、娘に嫌いだと感じさせる態度をとってしまうのでしょう?
- 甘え下手だから
- 可愛い息子に意地悪をするから
- いちいち反抗してくる
- 女としてダメ出ししてくるから
- まどろっこしいから
- 同性だから見方が厳しくなる
- 我が儘で疲れるから
- 自分に似ているから
- 策略家で、生意気で、こざかしいから
- 自分よりパパに懐いているから
同性である母と娘。体の構造、立場、生き方などの全てが息子より近い存在で、自分は人としてだけではなく、女性としても先輩。そのため心の距離が近づきすぎる傾向があり、母親は娘に対して無遠慮になりがちです。
また多くの母親に息子より娘に無意識に依存する傾向があり、「同性だからこそ、私の理解者でいて欲しい」「大きくなってからも近くに住んでね」などと、現在から未来まで産んで育てた自分への見返りを求めてしまいます。
そのため娘は本来母親から与えられるはずの無償の愛を感じられず、実の母親だからこそ許せないと感じ、自立してから母親を遠ざけようとするようになったり、それができずに苦しんで病んでしまったりする人すらいるのです。
母親が「息子の方が好き」と思う理由
母親が必ずしも娘より息子の方が好きとは言えませんが、息子の方が好きだと思う母親が多いのもまた事実。体験談でも息子の方が可愛いと思う次のような理由が挙げられました。
- 甘え上手だから
- 何でも黙って従うから
- 単純明快だから
- 聞き分けがよくて育てやすいから
- 素直で幼いから
- 自分に懐いているから
- 何を頼んでも嫌な顔をしないから
- 優しいから
- 純粋だから
- 姉(妹)に意地悪されて不憫
こうしてみると母親が息子の方が可愛いと感じるのは、母親との相性が関係していると考えられます。長所は短所、短所は長所と接する相手によって見え方が違ってきます。「手がかかった分可愛い」と思う母親がいる反面、「手がかかるから可愛くない」と思う母親もいますので、「母親=息子の方が可愛い」とは言えません。
息子が従順で優しい性格なのでただただ可愛いと感じ、母性がくすぐられて愛情を注ぎたくなる。一方娘は自我の芽生えによる自己主張、自立が早い傾向があるため、単純に可愛いと感じにくくなり、母性がそれほどくすぐられない傾向があると考えられます。
ただし「息子がかわいい」と心から感じられる時期には限りがあり、思春期になって反抗期を迎え、徐々に自我を確立すべく反発しだすと、「あんなに可愛かったのに」と涙する母親も増えます。
娘を嫌いで息子を好きなママの本音体験談
筆者にも娘と息子がいますが、この体験には頷く面がある反面、リアルな本音だけに涙ぐんでしまうものもあります。そのため母娘の距離感を、改めて見直す必要性を感じることができます。
女の子は永遠のライバル
うちの子達は姉と弟で、年齢差が5歳あります。弟が生まれた当時は娘に「寂しいかもしれないけどごめん」と気遣っていました。しかし、自立して育てやすい娘と違い、甘えて手のかかる息子はとても可愛く感じました。
最初はおままごとの延長のように弟を可愛がっていた娘ですがそのうち、イタズラしても粗相をしても私に泣きつく弟に、だんだん意地悪をするようになりました。一時期、かわいい息子に対して罵声や陰で意地悪する娘が本当に憎くなり、触ることさえ不快に感じるようになりました。
時には「あなたを見てるとイライラする!ちょっと離れてて」と言ってしまったこともありました。とはいえ冷たくしてしまった娘に対し、母親としての自己嫌悪に陥り、夜ごと泣きました。
そんな様子を見かねて、私の父が休みのたびに娘を引き取ってケアをしてくれました。父のおかげで娘は心を壊すことなく、今を過ごせているのだと思います。その時父に言われたことが「小さい頃のお前と一緒だね」という言葉。
幼い時に弟妹に掛かりきりで憎くて愛おしかった母の記憶が蘇り、娘へ辛く当たるのがなくなりました。思えば、寂しい反面子育てや家事を手伝ってくれた娘に、私が甘えていたのかもしれません。
おかげで娘は小学校高学年にしては大人びており、低学年の弟の面倒もよく見ているので、娘が好きという感情より、今や友であり相談相手であり息子の保護者ライバルです。
何でも黙って従う息子がかわいい
我が家は長男である息子が13歳、娘が8歳で4歳の年の差があります。兄の息子はとにかく昔からおとなしくて真面目でいい子なのですが、娘は私が何か言うことに幼いころからいちいち反抗してくるので好きではありません。
しかも、私に対する女としての冷静なダメ出しにも腹が立ちます。なるべく態度には出さないようにしているのですが、夫から「ママは娘には冷たいよ」と注意されることもあります。息子が話すときにはニコニコと対応でいるのですが、娘が話し出すと顔が怖いんだそうです。
娘も何となく私の気持ちを接してか、夫である父親になついています。時折それでも寂しそうにしているので、なるべく優しく接するようにしていますが、時々我慢できずに爆発することもあります。
同性同士なので、お互いに正直にものを言い合ってしまうのも良くないのかもしれません。また、男の子なので何かとどんくさい息子に世話を焼きたくなる気持ちもあります。娘はなんでもそつなくこなして要領がいいのです。どうしても、子供としてではなく同性として見てしまう自分を反省していますが、やっぱり、素直な息子が大好きです。
自分が男家系で育ったから?
我が家の子供は6歳の娘と、4歳の息子の2人姉弟です。自分が兄と弟という3人の男兄妹に囲まれて逞しくがさつに育ったせいか、娘が友達のことで「あの子のこういうところが好きじゃなくて、でも仲良くしないといけないし」などと話してくるのを聞くと、まどろっこしくて「好きなら付き合えばいいし、嫌いならケンカすればいいじゃない!」と言いたくなってしまいます。
その点息子は、まだ小さいせいもありますが、何ごとも単純明快で見ているこちらもストレスがありません。もちろん娘のこともかわいいので、極力態度に出さずに相談に乗るようにしていますが、私の話し方が雑だったようで、主人からは「女の子なんだから、もう少し丁寧に接してやりなよ」と諭されたことがありました。
息子は「男の子だから」と思えるのが、娘だと同性なので甘えているというより見方が厳しくなってしまうのかもと反省しました。それ以来、娘がいるママ友を参考にして接するようにして、だいぶましになり、娘も以前より私になついている気がします。
普通の女の子としては問題ないのですが、今でも少し「私の娘なんだから、もう少しサバサバしてほしいな」と心の中で思っています。
自分に似てるから?
4歳違いの現在5歳の息子、9歳の娘がいます。娘よりも息子が好きな理由は断然、素直なことです。娘は弟と同じ5歳の頃には考え方や発想が生意気、こざかしいところがありましたが、息子は純粋無垢、素直でかわいらしいです。もちろん2人とも大事な子どもですので、態度に出していないつもりですし、いろいろ平等にさせてあげたいとは思っています。
周りの人にも気づかれてはいないと思いますが、心の中では息子への溺愛ぶりは自覚しています。娘には絶対に悟られたくはないので常に二人を平等に考えていることや、むしろ姉には弟ができる前にものすごくかわいがっていた、ママとパパを独り占めしていた時期があったことを強調しています。
どこかで娘は同性、似ているところがあって、そこを生意気だとかんじているところがあったんだと思います。だからなるべくそこを理解しつつ、私とは別人格だと思うようにして接しています。
年代的にもいろんなことを考えたり、言葉で表現できるようになってきたりしたこともあり、自分と弟への態度が違うことを悟られてはいけないと思っています。おそらく私は、娘に自分を重ねて、自分が嫌なところを見てしまい、強く当たってしまうところがあるんだと思います。
だから素直で無邪気な息子がかわいいんだと思います。でも、それは本当に自分勝手な私の都合であり、娘には何の関係もないことなので、私の治すべきところだと気を付けているところです。
娘は自分に似ているから腹が立つ
中学1年生の息子と小学校3年生の娘がいます。年の差は4つです。夫からよく「お前は息子のほうがかわいいだろ」と言われます。息子はとにかく幼くてかわいいです。性格がものすごく素直だと思います。反対に娘はもうすでに口答えするし口が立つので、口論になることもしばしば。その姿を見ているから言われたのでしょう。
今はそれなりに娘が成長してきてややこしい時期に突入したので、顔には出さないようにしています。娘も私が怒らなくなったので、以前ほど口答えはなくなりました。そうなると私も以前ほどには娘に腹が立つことはなくなっています。
娘に甘えているとは思いません。どちらかと言えば息子に甘えていると思います。何を頼んでも嫌な顔しないので。娘には悪いけど、やっぱり女の子は自分とかぶるところがあって、腹が立つことが多いです。それに比べたら息子はとにかく優しいので、どうしても息子のほうが好きなのは否めません。ごめんね。
ママ思いの息子
6歳の男の子と4歳の女の子の2歳差の兄妹を持つ母親です。息子の方が兄なのもあり、すごく面倒見が良く聞き分けのいい子で、小さい頃から育てやすい子でした。妹は一番下の子だからか我が儘で何がなんでも自分の気持ちを突き通す性格をしていて、毎日一緒にいるとすごく疲れてしまいます。
同じように接して育てないといけない事は分かっているので、極力態度に出さないようにはしていますが、やはり娘ばかり怒ってしまいます。毎日怒ってしまうのにも関わらず、娘はすごくベタベタしてきて〝娘苦手だな〟という私の気持ちには気が付いていない様です。
気が付いて少し性格を抑えてくれたら助かるのですが。息子を溺愛して娘ばかり怒ることを辞めようと思い、1週間程怒るのを抑えて生活してみたのですが、私自身がダメになってしまったので、娘を怒ることはやめられそうにないです。
私自身が娘に甘えているのではなく、娘の性格に原因があると私は思っています。ママ友と遊ぶ時に娘を連れて行けない程、我が儘で度が過ぎています。娘にはもう少し性格を抑えて、兄を見習え!と心から言いたいです。
だって息子は私の小さな彼氏だから!
4歳差の兄妹を持つ母です。男の子は可愛いと言いますが、本当にその通り。甘え上手でママ大好きっていう気持ちを全面に出してくれて。でも自分では兄妹で差別していたつもりは全くなくて、2人ともに同じ愛情を注いでいたつもりでした。
ところがある時主人に言われたんです。「娘にだけ厳し過ぎる。これじゃあ娘が捻くれた子になる。差別するな」って。ショックでした。でも確かに思い当たる節もあって。例えば息子が幼稚園の頃に流行っていた戦隊もの。周りの影響もあって玩具は一通り揃えたし、ガチャガチャだってやりたい時にさせていた甘い私。
なのに、娘が同じように幼稚園に入り、プリキュアの玩具を欲しがったり、ガチャガチャをしたがったりしても「そんなのまた1年で違うプリキュアに変わるんだから買わないよ?」と全く希望を受け入れませんでした。
それだけでなく、甘え上手な息子に比べ、ストレートな愛情表現が苦手な娘なので、私もそれにかまけて抱っこやギュってすることも娘のほうが少なかったし、口達者な娘と口論になることも。娘に悲しい思いをさせていたんだなと反省です。
指摘されてからは私も意識的に娘とハグしたり、スキンシップをするようにしたり、今では娘のほうから「ママ、抱っこ!」って甘えてくることもあります。子供は本当に可愛い。2人とも大事なだいじな宝物。娘のことも大好きでしょうがないのよ。でもね。やっぱり息子は私の小さな彼氏なの!
息子は純粋、娘は策略家
年齢差5歳の兄と妹です。息子は簡単に言うと純粋で、大きくなっても可愛らしいところが残っているけれど、娘はそんな兄を見て育ったからか、どうすれば可愛がられるか策略する考えを持っているようです。
妹権限をフル活用して、年下で自分は小さいからというのもわかっているようだし、女の子だから口も達者で驚くほどいろんなことを言ってきます。これらを私から吸収しているのかと思うと、ちょっと怖いくらいです。
たまにお兄ちゃんが不憫でならない時があります。私は夫に言われました。妹である娘に厳しく、兄である息子に甘いのではないかと。夫がフォローしてくれれば良いのに、といつも思うのですが、怒るばかりの父親なので、子供達もあまり寄り付かない状況です。平等に接しているつもりでも、なかなか難しいなと思います。
息子の子育てで手がかかった分可愛い
7歳差の息子と娘がいます。息子は兄です。娘は生まれてすぐから旦那にべったりで、何をするにもお父さんと一緒が良いと言っていましたが、息子は逆でした。ママ友から娘にはパパがいないとダメだねと言われることが多く、その言葉に自分でも納得してしまいます。
子供には平等に接しているので、娘が嫌いだとは伝わっていないと思います。息子がいない時に娘とのコミュニケーションを多く取るようにしたら、娘も喜んでくれて一緒に遊びたがるようになったと思います。
息子より娘に甘えているとは思わないです。息子は先に生まれていて初めての子育てで分からないことだらけで、苦労が多かった分とても可愛く思えます。泣き虫で手のかかる男の子は目にいれても痛くない存在なのです。
ストレートな男子がかわいい!
我が家は初めての子が女の子。両家初孫とあって、私たち夫婦だけでなく祖父母も巻き込み大フィーバーで、フリルの付いたかわいい洋服やらおもちゃで部屋が埋まり、お姫様のように扱っていました。一番デレデレなのはパパで、私より娘と接している方が長く、大事な話をしたくてもできずにもやもやする時もありました。娘自身もパパべったりで、もちろん娘が初めてしゃべった言葉も「パパ」でした。
そんな関係が変わったのは、3年後に息子が生まれてからです。下が男の子と分かって、お下がりが使えないのは正直残念に思っていましたが、息子にも娘が生まれたときと同様、愛情を注いでお世話をしてきました。娘も甘えたい盛りでしたが、下の子のお世話に手がかかってしまうことが多く、正直、日中は一人遊びやDVDに任せてしまうことも多かったです。
だからこそ娘のパパ愛は強まるばかりで、私の陰口ばかりパパに言うようになってきました。このままでは性格の悪い女の子になるかも・・・と心配し、私もパパがいるときは息子を任せて、娘と買い物に行く、本を読んであげるなど努力しましたが、息子との距離より少し遠い気がしました。
3歳になった息子はママ一辺倒といわんばかりに「好き」をぶつけてくるので、愛情に答えようと私も「大好きよ」と返してしまいます。パパからも「やり過ぎ」と怒られてしまうこともありますが、なるべく娘の見ていないところでやるようにしています。
娘と息子を平等に愛せない悪影響と対策
子供は成長するに従ってひいきや差別に敏感になり、理不尽な振る舞いをする大人を嫌う傾向があります。「娘のことは父親が可愛がっているからそれでいい」というものではなく、父親には父親、母親には母親の役割があり、子供にとっては2人で一人ではなく、各々個別の存在。
様々な事情から娘と触れ合う時間が取れなくても、接した時の母親の表情や態度から子供は親の愛情を感じ取ります。そのため母親が態度に出さないように注意しているつもりでも、こどもが平等に愛されていないと感じてそだつことで悪影響が出てしまうことが多いです。
- きょうだい仲が悪くなる
- 反抗的になる
- 子供の情緒が不安定になる
- 親子関係が悪くなる など
ですから「娘は嫌い」「息子の方が好き」と感じて平等に愛せないと思う時は、悪影響を回避する対策として子供を比較することをやめましょう。
娘も息子もあなたが命がけで産み育てている、世界にたった一つの命。その唯一無二の存在を、比べない子育てでまるごと愛することができるようになれば、子供だけでなくあなたの毎日も人生も、今よりもっと楽しめるようになるでしょう。