子育て中の「寂しい・孤独感」を解消する方法:産後うつを防ぎ、育児の不安から抜け出す3つの行動
初めての育児、核家族での生活、ワンオペ育児による負担の増加など、現代のママたちは子育ての不安や孤独感に苦しむ方が非常に多いのが現状です。この育児中の寂しさを放置してしまうと、産後クライシスの悪化や産後のメンタルヘルスに影響を及ぼす可能性もあります。
でも安心してください。その寂しさや孤独感は、必ず終わりが来ます。この記事では、育児中のママたちの孤独感を解消する具体的な対処法と、この孤独のトンネルからいつ抜け出せるのか、よくあるきっかけについてご紹介します。
産後のメンタルヘルスケアの重要性
まず、強くお伝えしたいのは、孤独感や不安は、あなたが一人で抱え込むべき問題ではないということです。子育ての孤独は環境や社会構造によって引き起こされることが多く、誰にでも起こり得ることです。孤独を感じたら、自分を責めずに、早めに誰かに相談することが大切です。
もし、強い落ち込みや無気力感が続く場合は、産後うつなど専門的なケアが必要な状態になっている可能性もあります。無理せず、地域の保健センターや専門の相談窓口に連絡を取りましょう。あなたの心身の健康が、お子さまの健やかな成長の土台となります。
子育ての孤独に効果テキメン!さみしさを解消する3つの行動
孤独に苦しむママさんへ。その苦しみから少しでも早く抜け出すには、現状を変えるための行動が必要です。今日からさっそく孤独解消法を試してみましょう。
1自分の「好きなこと」を見つけ、育児から離れる時間を作る
パパが仕事で忙しかったり、両親と離れて暮らしているため、常に赤ちゃんと2人きりの生活。このような状況は、ママに社会から孤立しているという孤独感を感じさせる大きな原因の一つです。特に社会でバリバリ働いていた女性ほど、短期間での環境変化により社会との繋がりを失ったと感じ、孤独を感じやすい傾向があります。
しかし、乳幼児を育てる時期は、人生の中でほんの一時期です。いずれお子さまの成長や経済的な理由から、再び働く日がやってくるかもしれません。その日までは、テレビを見たり、本を読んだり、赤ちゃんと気ままにお昼寝したり、趣味に没頭したりと、自分の好きなことができる貴重な時間だと捉えて、思う存分楽しみましょう。
完全に育児を中断できなくても、お子さまが寝ている間にオンラインで社会と繋がる、資格の勉強をするなど、少しでも「社会との接点」や「自分のための時間」を持つことが、孤独感を和らげることにつながります。
子育ての孤独解消には…
「自分のための時間」を意識的に作り、趣味や社会との接点を持つことで、孤独感を和らげましょう。
2積極的に外に出て、人と関わる機会を増やす
もともと外出が好きだった人はもちろん、苦手な人も、無理のない程度に積極的に外出し、他人との関わりを増やすことが大切です。例えば、いつも同じ場所で買い物をするだけでも、店員さんと顔見知りになり、自然と会話が生まれることがあります。
お天気の良い日は、お弁当を持って公園でピクニックをしたり、パン屋さんなどで好きなパンを購入して、お子さまと外ランチをするのも気分転換になります。大切なのは、「子供と二人きり」という空間から抜け出し、第三者の視線や優しさに触れることです。
児童館や地域の子育て支援センターなど、人が集まる場所へ足を運ぶのも有効です。そこには、同じような育児の悩みを抱えるママたちが集まっており、孤独感を分かち合えるママ友に出会えるチャンスも増えます。
子育ての孤独解消には…
児童館や地域の子育てサロンなどを利用し、他人との関わりを持つことで社会的な孤立を防ぎましょう。
3一時預かりや公的サービスを上手に利用し、リフレッシュする!
毎日、お子さまと向き合ってばかりだと、精神的に息が詰まるのは当然のことです。パパがお休みの日の午前中だけでも構わないので、お子さまを預かってもらい、ママが一人でリフレッシュできる時間を確保しましょう。
パパが忙しい、または子育てに協力的でない、実家が遠いなどの場合は、公共のサポートを積極的に利用しましょう。厚生労働省が推進する一時預かり事業や、ファミリー・サポート・センター事業は、ママのリフレッシュ目的での利用も可能です。数時間だけでも自分の時間を持つことは、子育て中のママにとって非常に大切です。
無理して全部一人で背負いこもうとしないことが、孤独を解消する鍵です。ママがイライラしているよりも、笑顔でいてくれる方が、パパにもお子さまにも良い影響を与えます。また、他人の手を借りることで、客観的な子育てのアドバイスをもらえたり、悩みを相談できたりするチャンスも生まれます。
子育ての孤独解消には…
夫や実家、自治体のサポート(一時預かりなど)を上手に利用し、心身のリフレッシュを最優先しましょう。
孤独はいつまで続くの?孤独が解消される3つのタイミング
子育て中には、多かれ少なかれ孤独だと感じる時期が誰にでもあります。周りの幸せそうに見えるママたちも、実は「あの頃は辛かった」と漏らすことが多いのです。終わりが見えない状況は大きなストレスになりますので、孤独感が解消される具体的なきっかけを知って、気持ちを整理してみましょう。
1ママ友ができ、ソーシャルサポートを得られたとき
子育て中に感じていた孤独から解放されるのは、自分が一人ではないと気がついたときです。よくあるパターンとしては、幼稚園や保育園に入園したり、未就園児のママの場合は子育てサロンや支援センターなどに通い、ママ友ができたときです。
自分と同じような育児の悩みや愚痴を共有できる人がいると、「ああ、自分1人だけがこんな思いをしている訳ではないんだ」と共感と安心感を得ることができます。このような社会的な繋がり(ソーシャルサポート)は、精神的な安定に大きく貢献し、孤独感を打ち消してくれます。
2周囲の子育てへの支えに気がついたとき
「自分1人だけが頑張っている」という思い込みは、子育て中の孤独感をエスカレートさせます。この孤独感を解消するには、「子育ては周囲との共同作業」だと発想を転換させることが重要です。
お子さまの人格形成は、ママだけが行っているわけではありません。祖父母、親戚、保育士・先生、近所の方、店員さんなど、周囲の様々な大人たちの愛情や関わりの積み重ねが、お子さまの優しさや社交性を育んでいきます。
お子さまと外出中、「可愛い赤ちゃんね」「子育て大変だけど頑張ってね」などと、誰かが自分と子供に優しく声をかけてくれたことはありませんか?そうした周囲の支えに気がつき、自分から心を開いて助けを求められるようになったとき、孤独感は大きく解消されていきます。
3お子さまが「言葉」や「共感」で応えてくれたとき
月齢が上がり、お子さまが「ママ大好き」と言葉で伝えてくれたり、ママの感情に共感してくれたりする瞬間も、孤独感が解消される大きなきっかけです。それまでは一方的なお世話だと感じていた育児が、双方向のコミュニケーションに変わることで、「自分は必要とされている」という存在価値を強く感じられます。
自我の芽生えとともに、お子さまの成長を実感するたびに、孤独感は減っていくでしょう。焦らず、お子さまの成長をゆったりとした気持ちで見守りましょう。
産後うつ・孤独感に要注意!1人で抱えず相談窓口を探そう
孤独を感じているときは、思いきってお子さまを連れて外に出てみましょう。お子さまがいるからこそ、声を掛けてもらえたり、助けてもらえたりと、周囲の人の優しさに気づくかもしれません。
さらに、自治体や厚生労働省の支援サービスを積極的に利用しましょう。児童館や子育て支援センター、保健センター、ファミリー・サポート・センターといった公共施設やサービスは、子育て中のママの孤独や不安を解消するために存在しています。
自治体・公共機関の子育て支援窓口の例
- 地域子育て支援拠点(子育てサロン・ひろば)
未就園児の親子が集まり、交流したり相談したりできる場所です。 - 一時預かり事業
家庭での子育てが一時的に困難になった場合(ママの美容院、通院、習い事、出産、リフレッシュ目的も含む)に、保育園などで数時間預かってもらえるサービスです。 - 保健センター
保健師による育児相談やメンタルヘルス相談を無料で受けられます。 - ファミリー・サポート・センター事業
子育ての援助を受けたい人(依頼会員)と援助したい人(提供会員)が会員となり、地域の中で支え合う仕組みです。



