子供の習い事の送迎、ママの負担を軽減するには?いつまで必要か、みんなの体験談と対策を解説
お子さんが成長し、さまざまなことができるようになると、「そろそろ何か習い事をさせようかな」と考えるママは多いのではないでしょうか。
しかし、いざ習い事を始めると、ママには「送迎」という新たな役割が増え、それが大きな負担になる恐れがあります。特に、習い事の時間帯が夕飯時などママが最も忙しい時間と重なったり、下のお子さんがまだ小さかったりすると、送迎が難しくなってしまいますよね。この送迎の負担を少しでも軽くするためには、どのような方法があるのか、具体的な対策をご紹介します。
習い事の送迎体験談:先輩ママたちはどうしている?
送迎の負担は、各ご家庭の環境や習い事の場所、時間帯によって大きく異なります。実際に、他のママたちはどのようにお子さんの送迎を乗り切っているのでしょうか。送迎の工夫や大変さを感じているママたちのリアルな声をご紹介します。
英会話教室に徒歩で送迎しています
我が家は主人と私、そして2人の娘がいます。下の子は6歳で、年少の頃から英会話を習わせています。通っていた保育園で開講していたのがきっかけでしたが、転勤した今は、土曜日に開講している歩いて10分の教室に通っています。道のアップダウンが激しいので、基本的には私が徒歩で一緒に送り迎えをしています。
子どもがまだ保育園児なので、送り迎えは絶対に必要です。小学校に上がっても、このご時世は心配なので、高学年になるまでは送迎しようと思っています。
車で塾まで送迎
夫と私、実母と中学1年生の娘(13歳)の4人家族です。娘は学習塾に通っており、車で送迎をしています。自宅から塾までは片道30分、往復で1時間くらいかかります。
行きは私が送り、帰りは夜の21時頃になってしまうので、会社の帰りにパパがお迎えに行ってくれます。電車で通う手段もありますが、帰りの遅い時間に子ども一人で乗せるのは心配です。一度電車で帰らせたところ、酔っ払いの人や怖そうなお兄さんがいたと言って、娘自身が電車を拒むので、お迎えは必要だと感じています。
車で片道20分、安全を優先
主人、私、息子(5歳)で生活しています。息子はピアノを習っており、幼稚園からも近く、駐車場を借りていただけた教室を選びました。往復でかかる時間は40分くらいです。
まだ小さいので、自分で教室まで通うのは危なく無理なので、送迎は絶対に必要です。また、今後他の習い事をさせる場合も、送迎はできる限りする考えです。私が中学生だった頃、塾の帰り道に酔っ払いにからまれ怖い思いをしたため、子どもに同じ思いはしてほしくありません。
田舎道が真っ暗で危険なので、車で送迎
わが家は5人家族です。中学生の長男と小学生の次男がドラムを習い始めました。長男は駅が近いため一人で電車通学できますが、次男は送迎が必須です。自宅からドラム教室まで車で45分ほどかかり、往復で2時間かかるため、主に送迎を担当している私(母)にとっては大きな負担です。
住んでいる場所は田舎で、最短ルートでも夜は街灯がなく真っ暗な道が続きます。不審者が出没することもあるため、子どもだけでの外出は考えられません。夕方の最も忙しい時間帯の送迎は大変ですが、子どもが事故や事件に巻き込まれる恐れを考えれば、送迎をするしかないと思っています。
下の子が小さいと送迎が大変です
小学1年生の息子と3歳の子、夫婦の4人家族です。息子は水泳を習っており、私が車で週に1回、往復40分かけて送迎しています。送迎バスもあったのですが、子どもが匂いを苦手として酔ってしまうためやめました。
下の子がまだ3歳なので、泣き出したり寝る時間と重なったりすると非常に大変です。下の子が風邪を引いた時には、仕方なくプールを休むこともありました。まだ息子は小さいですし、先輩ママからも「今は男の子でも安心できないよ」と教えてもらったので、送迎は絶対に必要だと感じています。
下の子を連れての送迎が大変
夫婦と子供4人の6人家族です。小学3年生の娘が習い事をしており、基本的に私が車で送迎しています。車で往復20分の距離ですが、下の子が小さいため、一緒に連れていくことになります。下の子が走り回ったり、娘が友達と遊ぶのに夢中になったりして、なかなか帰宅できません。
習い事が終わる頃には外は暗くなるため、送迎なしでは女の子なので心配です。道路状況によっては、迎えに行くだけで1時間ほどかかることもあり、正直大変だと感じています。
基本は徒歩。暗い時間帯は自動車で送迎
我が家は主人、私、小学2年生の息子と年少の息子の4人家族です。長男は年少の時から体操教室に通っています。小学校に入ってからも本人の希望で継続しています。
幼稚園は家から徒歩10分なので、夏など夕方でも明るいときは、途中まで一緒に行って、徒歩で通わせています。雨の日や冬など夕方になるとすぐに暗くなってしまう時は、車で送迎しています。車だと5分くらいで着きます。
我が家は携帯電話を持たせていないので、安全面を考えると送迎は必要だと思います。何かあったら心配なので、しばらくは送迎を続けるつもりです。
親子のコミュニケーション時間を作るための送迎
パパ、ママ、長女、二女の四人家族です。小学1年生の長女はピアノを習っており、私が車で往復40分かけて送迎しています。
習い事の送迎は必要だと思います。なぜなら、習い事に行くまでの車内では、「今日は何を習うのかな、楽しみだね」などと親子で会話ができます。そして、お迎えに行ってからの帰宅中の車内では、「今日はどうだった?」「○○をやったよ」などと習い事の内容や様子を聞くことができます。
家に帰ってから習い事について聞こうとしても、やんちゃな保育園児がいるため、ゆっくり話を聞いてあげることができません。そのため、親子の時間を作るためにも送迎は大切だと考えています。
車で往復10分と近いので負担ではありません
家族構成は、夫・私・小学生の子供2人です。9歳(小学校3年生)の子供が習い事をしており、車で送迎しています。自宅から迎えに行く場所までの往復にかかる時間は、平均すると10分程度です。
送迎は常に私(ママ)が担当しています。夫が行けるときもありますが、専業主婦である私の仕事かな、という思いと、習い事の先生と少し話をしたいときもあるので、私が担当にしています。
住んでいるところが田舎で不便なので、車での送迎は必須ですが、送迎時間もそれほどかかりませんし、全く負担には思っていません。
長男の習い事と次男の保育園のお迎えで行ったり来たり
夫と8歳と1歳の息子と暮らしています。長男はサッカーとスイミングに通っており、どちらも同じ敷地にあるので、私が車で送迎しています。
私も仕事をしており、次男を保育園に預けているため、長男の送迎と保育園のお迎えの時間が迫っている時間でドタバタして大変です。送迎の時間に間に合うのであれば、夫にも協力してほしいというのが本音です。長男が習っている間に保育園のお迎えに行くという感じで、教室と保育園を行ったり来たりしている状態になっています。
本人が習いたくて通っているのだから自分で行ってほしい気持ちもありますが、終わる頃にはクタクタになっており、帰りの時間には暗くなっていることもあるので、今のところはまだ送迎が必要だと感じています。
近い所だけど送迎は絶対にします
夫と子供2人の4人家族です。習い事をしているのは5歳の下の子で、送迎手段は主に車、天気が良い日は自転車です。送迎時間は車で往復20分くらいです。習い事の時間は夕方なので、いつも母親である私が行きます。
まだ子どもが小さいので送迎は絶対必要だと思います。また、送迎することで子どもの習い事も見ることができるので、この点は良いと感じています。帰りの時間は季節によっては暗いので危険です。万が一、あの時迎えに行っていれば良かったと後悔するくらいなら、自分の時間は惜しくないと思っています。
車でしか行けない遠方の習い事
家族は6人家族です。双子の小学3年生の女の子がチアダンスを習っており、毎週水曜日に学校が終わってから通っています。車で片道40分、往復で80分かかります。
送迎バスはありますが、自宅からはバス停も遠いので使うことができません。住んでいる所が田舎で近場に習い事がなく、どうしても距離が遠い所になってしまいます。また時間帯も遅くなりがちなので、送迎が必要です。お迎えは基本的には私がしていますが、習い事の施設に実家が近いので、たまに実家に頼むこともあります。
習い事の送迎の負担を軽減する5つの方法
習い事を決める際、受講料だけでなく、送迎の負担や移動手段も考慮することが非常に重要です。事前に送迎の負担を軽くするためのポイントを押さえておけば、ママの負担を最小限に抑えることができます。これから習い事を検討中のママはぜひチェックしてください。
1. 自宅から近い場所や徒歩・自転車で通える教室を選ぶ
習い事の教室が自宅から近い場所にあれば、徒歩や自転車を利用できるため、送迎の手間が大幅に減ります。車を利用する場合でも、移動時間が短ければ負担は少なくなります。
お子さんが小学生になり、明るい時間帯であれば一人で通える可能性も高まります。ただし、夜遅くなる場合は、安全確保のためママが途中までお迎えに行ってあげるなど、状況に応じた対応が必要です。
2. 習い事の送迎バス・送迎サービスを利用する
習い事によっては、専用の送迎バスが出ている場合があります。交通手段が限られる場合や、共働きのママにとっては大変助かります。
また、最近ではベビーシッターや家事代行会社による有料の送迎サービスや、自治体のファミリーサポート、送迎に特化したタクシーサービスなども増えています。これらのサービスを利用すれば、ママが送迎時間に間に合わない、体調が悪いといった「いざという時」にも安心です。利用する場合は、保険の完備や、信頼のおける事業者であるかをしっかり確認することが大切です。
3. オンライン形式の習い事を取り入れる
自宅で受講できるオンライン形式の習い事も、送迎負担をゼロにする有効な選択肢です。学習系はもちろん、近年ではオンラインでの運動指導や音楽レッスンなども充実しています。
送迎時間が不要になるだけでなく、天候に左右されない、兄弟の都合に合わせやすいといったメリットもあります。対面での習い事と組み合わせて取り入れることで、送迎の回数自体を減らすことも可能です。
4. 夫や祖父母など家族に協力を求める
送迎の負担が一人に集中しないよう、夫(パパ)や近くに住む祖父母など、家族に協力を求めることは重要です。特に共働きの場合は、習い事の曜日や時間帯を調整し、夫婦で分担するルールを決めておくことが負担軽減につながります。
「送迎は母親の仕事」と抱え込まず、家族全員で子どもの習い事をサポートする体制を築きましょう。
5. ママ友やご近所さんと交代で送迎する
同じ習い事をしているママ友やご近所さんがいる場合、送迎を交代制で分担することも一つの手段です。「行きは自分、帰りはママ友」や「今週は自分、来週はママ友」など、ルールを決めておくことで、送迎の回数を減らし、負担を軽くできます。
ただし、子どもの安全に関わることなので、事前に親同士で送迎ルートや時間、万が一の際の連絡方法などを細かく話し合い、トラブルにならないよう配慮することが大切です。
習い事の送迎はいつまで必要?安全を確保する判断基準
習い事の送迎がいつまで必要かという判断は、ご家庭の教育方針や生活環境、お子さんの状況によって大きく異なります。送迎の必要性を判断する際の主なポイントは以下の通りです。
- お子さんの年齢と精神的な発達度合い(性格):小学校低学年までは送迎が必要不可欠とされるケースが多く、小学校中学年(3〜4年生)頃から徐々に一人で通えるかどうかの判断が始まります。
- 習い事の時間帯:帰りが夕方から夜間になる場合は、年齢に関わらず、事件や事故のリスクが高まるため、高学年や中学生でも送迎を検討する必要があります。
- 教室までの距離と道のりの安全性:交通量が多い、人通りが少ない、街灯がないといった危険な要素がある場合は、距離が短くても送迎や付き添いを続けましょう。
お子さんが一人で行けるかどうかは、交通ルールを理解しているか、不審者に遭遇した際に適切な対応ができるかといった、精神的な発達度合いも重要な判断基準です。GPS機能付きの携帯電話や防犯ブザーを持たせるなど、安全対策を講じながら、徐々に自立を促していくことが大切です。
送迎は負担になりがちですが、お子さんの成長を見守り、貴重なコミュニケーションの時間にもなります。できる限り負担を軽くする方法を取り入れながら、無理なくお子さんの習い事をサポートしてあげてください。