子供を育てられないに関する記事

『【子供を育てられない】本当に困ったママが頼るべき場所6』

「子供をもう、育てられない…」そんな悩みを抱えるママ、育児はとってもたいへんなお仕事だから、がんばり過ぎて心が疲れてしまったんですね。追い詰められたとき、あなたや子供を助ける機関や制度が日本には存在します。一度、利用を考えてみませんか?

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【子供を育てられない】追い詰められたママに頼って欲しい場所

子育ての悩みは千差万別で、さまざまな事情から「子供を育てられない」と深刻に考えてしまうことは、女性にとってとてもつらいことですね。追い詰められると「私は独り」「誰にも相談できない」「誰も助けてくれない」と思ってしまいがちですが、実は「こんなことでも相談できるんだ~」と思うようなお悩みでも、様々な場所で、無料であなたを助けるお手伝いをしてくれるんですよ。

今回はさまざまな事情で追い詰められてしまったママのために、子供を育てられないと思った時に頼るべき場所、同じように追い詰められる母親に多い悩みの原因、対処法などについてご紹介していきます。

子供を育てられないと思ったら頼るべき3つの場所

どんなに子供が可愛いくとも、どれだけ子供を愛していても、「子供を育てられない」と追い詰められる経験をしたことがあるママは実はたくさんいます。同じ悩みで苦しむママはアナタだけではありませんよ。そのような考え方は、生きるために尊重されていることでもあり、全国の様々な機関でもサポートが行われています。

頼るべき行政機関

  • 市町村の役所
  • 児童相談所
  • 保健センター

他にも、様々なNPOなどの支援機関や電話相談などで、母子を助ける手助けをしてくれるんですよ。

ところが、「母親なのに」と自分を責めてしまい、「もう、どうしようもない…」と自分で自分を思い込んで、助けを求めないママも多く、それが母子にとって一番悲しい結末に繋がってしまうこともあります。子供を育てられないと感じるのは、全てが悪いことではありませんよ。そういった母親の感覚が、母子を助ける第一歩になることもあるんです。

「子供を育てられない」と感じて追い詰められたら、勇気を出してこういった機関に連絡をし、自分の気持ちを素直に相談してみましょう。きっとママも子供も前に進むためのよい方法を得ることができ、幸せになるためにきっかけになるはずです。

子供を育てられないと感じる原因

人間にはさまざまな事情があり、我が子の子育てを心から楽しめず、苦痛に感じてしまうことがあっても当然です。そういった事情を理解して受け入れるためにも、他の母親達が子供を育てることをあきらめたくなる原因を、知っておきましょう。

子供の発達障害

子供を育てられないと感じる大きな原因には、子供の育てにくさがあります。そういった気持ちを抱く場合は、子供に何らかの発達障害があることが多く、母親はさまざまな育児の悩みや困難さ、人生の苦悩に追い詰められやすい傾向があるのです。

  • 子供に落ち着きがない
  • 言うことを聞いてくれない
  • 学校に行ってくれない
  • お友達とトラブルばかりを起こしている
  • 乱暴
  • 頭から子供の障害のことが拭い去れずに辛い
  • 子供のことで夫や姑から責められる
  • 部屋に引きこもっている
  • 普通の母子関係を築けないのがツライ など

子供の発達障害は、子供と母親の関係を行き詰まらせるだけでなく、父親や他の家族との関係、家庭環境を悪化させ居心地が悪くなることも多いです。発達障害はきちんと専門医の診察を受けて、母親や家族がその子の持つ障害について正しく理解し、家族一丸となって療育をすすめることが大切。きちんと療育を行い、環境を整えることで子供は次第に社会への適応能力を増していけますし、障害があっても幸せに暮らしている人は大勢います。

ところが、家族や幼稚園、学校などの協力が得られないと、二次障害を起こしてしまい家族関係にまでヒビが入ってしまったり、母親が「この状態が一生続くの…」などと子供の将来を悲観してしまい、母親自身がそのストレスでやけをおこして日常生活を疎かにしてしまったり、鬱病になったり、何かに逃げて家庭を粗末にしてしまったりして家庭崩壊や離婚に繋がることもあるのです。

国や専門機関では、発達障害の子供への支援だけでなく、母親の支援にも力を注いでいます。子供の育てにくさに追い詰められたら、一度児童相談に相談に行ってみましょう。

お金がない

いま、日本の社会は深刻な不況が長引いていて、夜中でも煌々と街に明かりがつき、24時間スーパーに物が溢れているのに、家族の収入が少なく生活が立ちいかない家庭が増えています。子供を育てていくためには、食費、被服費、教育費など、さまざまなお金がかかりますから、お金が無いために子供の幸せを考えて手放すことを考えざるをえない母親も多いのです。

基本的に日本は社会制度が整っていて、何らかの理由で家族が生活するだけの収入を得ることができない場合には、市町村で生活保護を受けることができるのですが、「子供の貧困」という言葉に代表されるように、子供が多く出費が多い、親の病気のために高額な治療費が必要になるなど、行政の支援で十分に救援できない家庭も増えています。

乱暴な夫など家庭環境の悪さ

近年ニュースでも大きく取り上げられるように、愛し合って結婚したはずなのに、夫が子供を愛することができなかったり、妻に対して乱暴な行為が日常化していたりする危険なケースが増えています。こういった家庭環境の悪さは、経済的にも、子供の精神衛生的にも好ましくなく、子供の命を守るために子供を手放す決心をする女性も少なくありません。

離婚しても、再婚によりステップファミリーを築いたことで、再婚相手が子供を邪険に扱ったり、乱暴な行為をしたりしても、母親として「子供が可哀想」と思いつつも、生活のため離婚することもできず、追い詰められ深刻な悩みを抱えるケースも…。

母親の病気

子育ては夫婦そろっての共同作業であることが望ましいのですが、男性はどうしても家庭外の仕事についていることが多く、子育ての責任は母親に大きく降りかかっています。そういったストレスや育児による疲労から、母親自身が病気を患ってしまい、育児が出来なくなって「子供を育てられない」と追い詰められるケースが近年急増しています。

子供を育てられないと思う母親に多い病気

  • うつ
  • ノイローゼなどの精神的な疾患
  • 寝不足
  • 若年性更年期障害

こういった時に夫が母親の替わりになって育児をしてくれたり、実家に預けたりできれば問題は解決するのですが、夫が働くことで生計を立てていることが多いため夫の協力が得られなかったり高齢になっていたりして子供を預けられないと、「もう、子供を育てられない」と追い詰められてしまうのです。

核家族

日本では家族関係が多様化していて、古き良き大家族は少なくなり核家族化が進んでいますよね。村社会の崩壊は若い世代にとって気楽であるものの、育児経験者の助力を得にくくなり母親が孤立し、人知れず育児の悩みを抱え込んでしまうといったデメリットもあります。

子供の世話の仕方がわからず、子供にどう対応すべきか不安なママは、たった一人で子育ての不安と闘いながら、子供と24時間過ごさなくてはいけないストレスで、育児の楽しさを味わうどころか育児のつらさしか感じられなくなる傾向があります。そしてそのストレスに負けて、「子供を育てられない」と追い詰められる女性も増えています。

「子供を育てられない=里子」ではない

「子供を育てられない」と思った時、「児童相談所などの専門機関に行くと、子供を里子に出されてしまうのでは?」と不安になり、相談できないママも多いですよね。日本には児童福祉法に基づく里親制度があり、役割によって次のような里親が、親元で育てられない子供を受け入れてくれます。

日本の里親制度

  • 養育里親
    実の親が子供を引き取ることができる状態になるまで、一時的に家庭で里子を養育する
  • 専門里親
    養育経験や児童福祉分野の経験がある里親が、児童虐待などによって心に傷を負った里子や、知的障害を持つ里子を一時的に家庭内で養育する
  • 養子縁組を前提とした里親
    将来的な里子との養子縁組を目的として、家庭内で里子を養育する
  • 親族里親
    両親が亡くなったり行方不明になったりしたため、3親等以内の親族関係にある里子を家庭内で養育する

里親となる人たちは家庭的にも、経済的にも一定の基準をクリアしていて、確かに安心して我が子を託すことができる相手ではあるのですが、親子のつながりは思ったよりも強く、一度子供と離れる決断をしたものの、後になって子供を手放したことを後悔してしまうママは多いです。

また、女性が「子供を育てられない」とか、「子供を里子に出したい」と決断した場合、本人はかなり疲れていて、精神的に追い詰められて正常な判断能力を持っていない可能性もあります。子供を育てることができないからといって、里子に出せば、全てが解決するという訳ではありませんよね

そのため、里子に出して完全に他人の手にゆだねるのではなく、行政機関に相談をして児童養護施設などに一時的に子供を預かってもらい、自分が元気を取り戻したら子供と再び一緒に暮らすという方法も残されています。悪い方向に自分を追い詰めず、自分の気持ちを誰かに素直に伝える勇気をもって、助けの手をとることを考えてみてくださいね。

子供を育てられない時に預かってくれる3つの施設

里親以外でも子供を受け入れてくれる、万が一のときに頼れる施設には、次のようなものがあります。

乳児院

乳児院は児童福祉法の規定で設けられた、地方自治体などが運営する児童福祉施設で、事情があって親が子供を育てることができない子供のうち、原則として1歳未満の乳児を養育してくれる施設です。昔は親がなくなって天涯孤独になってしまった赤ちゃんや、経済的な理由で養育できない赤ちゃんが預けられることが多かったのですが、最近は親の病気や行き過ぎた体罰など、さまざまな理由で子供を引き受けることが多くなっています。

乳児院では、後になって親が子供を引きとることを希望すれば、子供を親元にかえしてくれます。子供が親元にかえった後も、その後生活に関する相談や、さまざまな援助の受け口になってくれるので、乳児院は乳飲み子を抱えて追い詰められた女性にとって、頼れる施設だといえますね。

児童養護施設

児童養護施設は、乳児院と同じ役割を果たす児童福祉施設で、満1歳以上18歳未満の児童を預かってくれます。児童養護施設では児童指導員や保育士などの資格を持つ指導員が子供たちの生活の面倒を見てくれますが、限られた施設や予算でサポート体制が万全ではない面もあるようです。

児童養護施設に居られるのは18歳までですので、児童養護施設で育った子供は一般家庭の子供よりも早く社会に出て経済的に独り立ちをしなくてはならず、経済的な理由から進学ができないといった問題も、しばしば大きく取り上げられています。

こどものためのシェルター

子供のためのシェルターは、児童福祉分野の専門家たちが集まって運営している子供の避難センターで、親の乱暴な行為などで生活や命が脅かされている20歳までの子供を、一時的に保護して手助けしてくれる施設です。

シェルターに逃げ込む子の親がする行為

  • 殴る
  • 暴言で心を傷つける
  • 働くことを強要された挙句、給料を搾取される
  • 嫌がらせをされる
  • 食事や衣服を与えてもらえない

児童福祉では支援ができない年齢層の子供のケアもでき、子供の人権相談をしてくれる機関とも連携して、親の保護下から離れた子供の細やかなケアを目指しています。

また、発達障害のあるお子さんが二次障害を起こしているため親子で疲弊しきっている時も、シェルターで一時子供を預かってもらい親子で支援を受けることもできます。

日本全国には、ご紹介した以外にもNPO法人によるシェルターがあり、児童相談所ではシェルターの紹介も行ってくれますので、「子供を育てられない」と追い詰められたときは、紹介してもらうことも検討しましょう。

子供を育てられないと思った時にすべきこと

女性は母親として我が子を自分の胎内で育み、最も身近に子供を感じて愛する存在です。そんな母親が育児に行き詰まるということは、本人にとってとても切なく悲しい出来事なのです。どうぞ自分を責めるのではなく、労わってあげることを考えて下さい。母親の心身の状態は子育てに直結していますので、つらい時こそ自分の体を大切にし、不調を感じたら迷わず専門医を受診したり、専門機関に相談したりすることも検討して下さいね。

育児に対する悩みは人ぞれぞれで、家族に相談してもその辛さをわかってもらえないことがよくあります。でも、あきらめてはいけません。行政機関や専門家は、家族ではないからこそ冷静に相談に乗り、的確に救いの手を差し伸べることができます。そういったプロたちは真剣に話しを聞いて、本気であなたを助けようとしてくれます。

相談先の専門家が分からない場合には、とにかく児童相談所などの身近な行政機関に遠慮なく相談し、子供を育てられないと感じる苦しい状況から抜け出すことを考えて下さいね。

この記事を書いたライター

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!