高齢ママは子育てが大変?園で浮いちゃう?リアルボイスを大公開
ご縁があり授かった可愛い赤ちゃん。無事産むために若いママより厳しい体調管理&出産を乗り切った高齢ママ達を、次に待ち受けているのが育児です。初産でも、経産婦でも、年齢が高いぶん体力は落ちているため不安になりがちですが、「園でママ友ができにくい」「育児に不利」といったさらに不安をあおる噂は本当なのでしょうか?
今回は高齢ママが子育て中に抱えやすい悩み、母親の年齢と出生数の動向、先輩高齢ママ達の子育てに関するリアルボイス、「おばあちゃんみたい」といった傷つく発言への受け止め方をご紹介します。
高齢ママが子育て中に抱えやすい悩み
35歳以上の高齢出産により赤ちゃんを授かった高齢ママ。年齢が高いだけに出産のリスクも高く、何かと不安なマタニティライフだったママがいる反面、「高齢出産だったからこそ気をつけて体調管理をしたり、精神的に安定して過ごせたりして安産だった」と感じているママも少なくありません。
ところが無事出産したのに、産後は育児でくたびれる毎日。体力的に辛く「高齢だから」と一旦ネガティブに捉えてしまうと、次々と不安に襲われて次のような悩みや不安を抱えてしまうことがあります。
高齢だから!?ママが抱えやすい子育て悩み
- ママ友ができないのでは?
- 若いママと話が合わないのでは?
- おばあちゃんみたいに見えない?
- 子供が嫌な思いをしない?
- 育児に不利で上手に育てられない?
- 一人っ子でいい?もう一人産むべき?
確かに体力的には若いころに比べて大変ですが、体力だけで育児が大変といえるのでしょうか?また、保育園や幼稚園に入園後、ママ友ができないなどのトラブルは本当に起こるのでしょうか?
母親の年齢と出生数の動向
内閣府「平成28年版少子化社会対策白書」(注1)によると日本人の婚姻率は、今からおよそ70年前の終戦直後の1947年12.0%から2014年時点で5.1%へと減少。また15~19年連れ添った夫婦の平均出生子供数も、およそ70年前の4.27%から1.96%へと減少し、今後はさらなる人口減少が予測されています。
このように人口減少が加速する現代。実は高齢ママが過ごしやすい社会になっているともいえるデータがあるのです。
晩婚化
同白書によると、女性の平均初婚年齢は1975年(昭和50年)で24.7歳。あなたも結婚年齢とバースデーケーキに例えば「25日(歳)以降は売れ残り」といった話を聞いたことはありませんか?ところがこれは昭和の話。
2000年(平成12年)前後から流れは一気に晩婚化へと進み、2000年27歳→2005年28歳→2011年29歳と一気に女性の初婚年齢は上昇。厚生労働省「平成29年 我が国の人口動態」(注2)を見ても2015年(平成27年)で29.4歳と、晩婚化がさらに進んでいることがわかります。
第1子出生時の母親の年齢
これに伴い第1子出生時の母親の年齢も1980年26.4歳→1990年27歳→2000年28歳→2010年29.9歳と上昇を続け、最新の調査結果(注3)では2015年30.7歳となっています。
また40歳以上で出生する高齢ママは全国で5万4千人、そのうち第1子の割合は39.1%で前年調査より増加している反面、第2子第3子以上は減少しています。ですからこうした数値から高齢ママの割合はここ数年で急速に増加していることや、高齢ママは一人っ子を選択する割合が高いことが推察できます。
実際に子育てをしているママの高齢化が進んでいるのですから、ママ友作りは数十年前よりも随分楽になっているはず。むしろ若いママの方がママ友付き合いのマナーが分からず、ママ友作りに苦労しているケースも多いのです。
実際に子育てをしている高齢ママ達はどのように感じているか、体験談を見ていきましょう。
Q 高齢ママはママ友ができない?育児が大変?先輩ママ教えて!
大変な子育ても、子供達の笑顔で頑張れます
35歳と38歳で出産した2児の母です。自分ではまだまだ元気と思いながらも、やっぱり子育てをしていると体力的には年齢を感じるところはありますが、育メンの私より5歳若いパパが助けてくれ、夫婦で協力して頑張っています。
高齢出産なので「子供が成人する頃には何歳になっているんだろう」と少し不安になる事もありますが、歳を重ねている分、子育ての色々な問題にも心の余裕があって、臨機応変に対応出来ているのではないかなぁと思います。
子供は2人共保育園へ通っていますが、もちろん若いママも沢山いますが、時代のせいか同年代のママも沢山いて全く不安に思った事もなく、逆に若いママとも仲良くなって、色々と新しい情報を教えてもらったり自分も若くいれたりします。
たまに体力がついていかない時もあって、公園などで遊ぶのがしんどくなったりして子供が十分に満足出来るまで遊び回れない事もありますが、私の周りにはもう少し年齢を高くして出産された方も多くいますし、子育ては大変でも本当に子供は可愛いので、不安はあると思いますが、ぜひ前向きな気持ちで出産を迎えて欲しいと思います。
こんな私でも頼りにされてありがたい
30歳で上の子、37歳で下の子を産みました。産休明けで職場復帰しています。子供は2人です。最初の子の時より、2番目の子の時は明らかに疲れていて体を使って遊ぶのが大変でした。そこは上の子に手伝ってもらい、周囲の知人に甘えたりもしました。
周囲の理解があり、困っていることはありません。幼稚園にも小学校にもママ友はいます。高齢だからママ友ができづらいことはないと思います。高齢ママですが、子供が不満に感じていることはなさそうです。同世代の高齢ママも多いので、心配ありません。
今は親の時代と変わって40歳前後の出産も増えているので、何も心配はいりません。楽しいことを考えて産めるように、周囲に味方をつけて元気な赤ちゃんを産んでください。
高齢ママに仕事や遊びの未練はなし!
私は35歳で第一子を出産し、現在は働いておらず子供は一人です。高齢での子育て、初めはとても不安でした。若いママと会話があわないのではないか、体力的に大丈夫かなど心配は尽きませんでした。
でも、実際子育てを始めると、それぞれが自分の子供に必死、ママの年齢など気にする暇もなく沢山のママ友に恵まれました。私より年上のママさんには出会ったことがないですが、だからといって特に疎外感を感じたこともありません。
子供はまだ幼いので嫌な思いをするということはないと思いますが、もう少し大きくなると、身だしなみだけはしっかりしなければなと思います。高齢ママの子育てで大変なのが、体力がないといところです。動きが活発になり、一緒に遊んだり抱っこしたりするのに相当な体力が必要で本気で遊ぶとかなり消耗します。年齢も年齢なので二人目も早く欲しいと思いながら、一人目を世話しながらはなかなか厳しいなぁと二の足を踏んでいます。
高齢ママでよかったのは、仕事や遊びを散々謳歌したので未練がなく育児に集中できることです。若い頃に産んでしまっていたら、もしかして後悔していたかもと思いますが、全く後悔や未練がありません。
高齢で妊娠出産をされるママさん、子育てに若いも高齢も関係ありません。子育ては思ったよりもハードですがそれ以上に楽しみがまっています。今までは自分の人生を謳歌した分、これからは子供との人生を楽しんでみるのもお勧めです。
自分の経験した知識などを子供に有意義に教えられること
私は現在幼稚園の子供がいる専業主婦ママです。34歳のときに子供を産みました。現在一人っ子です。高齢ママで大変なことはやはり体力が若いころのようにないことで、子供がやんちゃすぎたり、成長に不安があって手間が普通よりかかったりすると、非常に疲れることです。
そんなわけで体力をとても取られてしまい、日々の睡眠不足もあって毎日がふらふらとばてています。ですので今は子供が幼稚園に行っている間にスポーツジムに行って体を鍛えています。
高齢ママとしてのメリットは今までの経験が豊富なほうですので、そういった点を踏まえて子供にいろんなことを教えられることです。
高齢ママとしての悩みはこのまま一人っ子にするか、きょうだいを作るか、リミットに迫られているということです。今は正直、子供の成長もゆっくりさんなのできょうだいは考えられませんが、もう少し待つと今度は年齢的な出産のリミットもあります。
子供が幼稚園に行き始めママ友もいます。高齢だからとママ友ができにくいと感じたことはありません。また子供も高齢だからということで嫌な思いをしたこともないようです。私自身が実年齢よりもかなり若く見えるようなので、実際実年齢に見えていません。
これから高齢ママになる方は増えていますので、特に気になさらずお子さんを出産し、自分なりの子育てをしていけばよいと思います。
高齢ママも成せばなる!
現在41歳の専業主婦です。39歳の時に元気な男の子を出産しました。二人目の予定はなく一人っ子です。出産自体は大変でしたが、大きなトラブルもないまま子育てに突入しました。まぁ何が大変って体力がないことです。
妊娠中ずっと安静を宣告されていたのと、年齢の部分とで体力が落ちていました。夜中の授乳もヘロヘロでした。次第に夜長く寝るようになって、歩くようになって走り回るようになった現在。もう追い付きません。子供は元気に走り回ってますが、母は息切れしています。疲れたときは一緒に昼寝をして回復させています。
高齢ですがその分経済的には余裕があるのがメリットかと思います。若いときは貯金もなかったので。あとは一般常識も身に付いてるかな。
現在の心配は健康です。特に病気はしていませんが、やはりこの子の為に長生きしないと、と思って薄味にする等心がけています。特定のママ友はまだいません。でも公園でよく会うママ達はいてよく話しています。同じ年齢層ですね。若いママとは距離があるように思います。
今はまだ自分のママが高齢ということは理解してないと思いますが、若いママが多い今だから身なりや言葉使い等気を付けようと思っています。不安は高齢でも若くてもそれぞれあると思います。でも子供の笑顔をみるとぶっ飛ぶんですよね。あまり気にせず、人と比較せず、なんとかなる、なんとかする、で頑張れます。大丈夫、やればできる!
高齢ママは、知識が豊富
わたしは、三十六歳で上の子を出産、下の子は四十歳で出産しました。現在も仕事をしている二児の母です。高齢であるので、体力面では若いママには勝てないと思いますが、トラブルがあったときには経験豊富な高齢ママのほうが冷静な気がします。なので高齢ママだからという悩みは今のところあまりありません。
高齢ママは幼稚園にも意外に多く、ママ友もあまり気にならずにできました。とくに今の世の中は高齢出産の方が多いせいか、高齢ママだからと子供に嫌な思いをさせることはほとんどないと思います。
高齢で産んだことを誇りに思って子育てをしてほしいと思います。きっと若いママより武器は沢山持っていると思いますので。
高齢ママ、年齢よりも身なりと振る舞いが大事!
32歳~39歳までに3人の子供を産みました。高齢ママのよいところといえば、やっぱり落ち着いて育児ができるところです。金銭的にも比較的余裕がありますし、親も人間的に経験値が高いので、ある程度は腹が立つこともぐっと我慢がきいた子育てができるなと考えます。
高齢ママの子育てで一番大変なところは、ずばり体力がないことです。子供が走り回っても追いかけるだけのフットワークと反射神経がない。なんとかしつけで走り回らないよう「おいで」と言ったらすぐにくるようにしつけました(笑)
また、幼稚園や小学校など子供関係のコミュニティに参加した時、年齢が高いと少し気後れして仲良しを作るのが難しくなる気がします。周りは大体20代後半~30代前半で子供を産み終わっている人が大多数で、声をかけてもらうチャンスも若い子よりは少ない気がします。子供から「お母さんが年で恥ずかしい」などと言われないのが数少ない救いです。
高齢ママが昨今は普通という認識なのか、周りはそれほど気にしていない事が多いです。年齢よりも身なりや振る舞いも明るくして、社交的でいることが大切かと思います。
若いときに比べて気持ちに余裕がある
26歳で長男を産み29歳で次女、35歳で次男を出産しました3人のママです。仕事は臨月に入るまで医療事務をしていました。久しぶりの出産であり高齢だということで夜泣きされて起きられるかとか、もう一度子育てを始めることなど正直不安が多くありました。ですが実際に出産してみると不思議なくらい気持ちに余裕があり、夜中に何度起こされようともいとおしく思えます。
ただ、高齢ということもあり体の痛みが辛いです。腰、背中特に膝が痛みしゃがむ時に掛け声をかけてしまいます。小学校にママ友はいます。最近友達になったママ友もいます。初産で私と同い年の方もそれ以上の方もいます。今のところは高齢ママだからといって嫌な想いをさせてはいませんが、これから保育園、小学校に入った時に高齢ママだと参観日など恥ずかしい思いをさせてしまうかもしれません。ですから無理な若作りはしませんが努力はするつもりです。
高齢ママだからと恥じることはないと思います。長く生きてきてママになられた分、色々な経験をしていますしそれを生かした子育てが出きるはずです。ただ、産後だけは必ず周りに甘えてゆっくりしてください。
周りのママが若くても姉さん役で頑張っています
36歳で長女を、38歳で長男を出産し、現在は専業主婦で学校の役員などもこなしながら子供中心の生活を送っています。一人目の時は感じなかったのですが、二人目の時はそろそろ39歳という頃だったので、体力的にきつく産後の回復が遅かったです。
赤ちゃんの他にも上の子がいたので、ゆっくり寝ていることも出来ず大変でした。ある程度仕事もキャリアを積んで、遊びに仕事に楽しんできてからの結婚だったので、結婚して子供をもうけてから遊べないとか、自分の時間が無いなどという不満も少なかったので落ち着いて出産子育てが出来たことが良かったと思います。
ただ、幼稚園に入ってみて周りのお母さんたちが若い方も多く、最初は憂鬱な感じでしたが、案外若いお母さんもフレンドリーに接してくれて楽しく過ごしているうちに、私がお姉さん役のような立ち位置になっていて慕ってくれるようになりました。
子供にはいつまでも若々しいお母さんだと思ってもらいたいので、ファッションや健康には気をつけていますね。体力的なことで困ったら、サポートセンターなどにお世話になっても良いし、案外今のご時世は高齢出産のママがたくさんいます。積極的にサークルなどに参加して、お子様と楽しんで欲しいです。
高齢ママは体力はないが心にゆとりがある!
私は子供を38歳で出産しました。一人っ子です。ちなみに現在は仕事はしていません。高齢ママという事で一番大変だと感じるのは何と言っても「体力の衰え」。抱っこするにしてみても、公園で一緒に遊ぶにしてみても、子供と接するには体力が必要です。もう少し若かったら何てことない事も信じられない位しんどく感じます。
そんな時は自分の年が恨めしく思います。若かったらなあ…。が、そうは言っても子育ては待ってくれません。「なんとか頑張らなきゃ!」と思い、子供が幼稚園に行ったと同時にスポーツジムに通い始めました。年々衰えていく体力を取り戻す為です。通い始めて少しはタフになったかなと思います。
そんな高齢ママですが、勿論高齢だからこそのメリットも感じています。それは「心の余裕」です。若い頃と比べれば色々な事を経験してきて、様々な事態に対応してきましたので、ちょっとやそっとじゃ動じません。また年を重ねた分、要領も良くなっていると思うので、心にゆとりがあるのかなと思います。
今は高齢であるがゆえに抱えている悩みは特にありません。子供の為にいつまでも健康でいないといけないな、とは思っていますが。幼稚園や近所でのママ達とは年齢に関係なく仲良くしてもらっていますし、今は割と高齢ママが多いので子供も違和感は抱いていないようです。高齢ママだからってなにも特別な事はありません。今の世の中は高齢ママも多いので心配ないですよ。
高齢ママの育児は不利という噂。この体験談では「体力がない分、お金やメンタルに余裕があるため楽しめる」という意見が多いという結果になりました。
またママ友作りで悩むという噂も、「今は高齢ママが増えているので問題ない」というママが圧倒的に多く、運悪く排他的な集団に入ったり、自分が気おくれしたりしなければ、ママ友付き合いを楽しめるという実態が見えてきました。
おばあちゃんみたい発言への受け止め方
高齢ママが50代前後のアラフィフに突入すると、周囲の人から「おばあちゃんとお散歩しているの?いいわね」といった、おばあちゃんみたい発言をされ、高齢ママが悲しい思いをするケースがあります。その多くは悪気なく本当に勘違いして出ている言葉なのですが、だからこそ余計に高齢ママは傷ついてしまいます。
世の中には十人十色の好みや見え方があり、それら全てを統一することはできません。ですから全ての人に評価され、評好かれることはできませんし、案外おばあちゃんみたいと思った人は後から己の軽率な言葉を恥じているかもしれません。おばあちゃんみたい発言で傷ついた時は、あなたが年齢を重ねても素敵だと思う女性を思い出してみましょう。
女性の美しさは容姿だけでなく、内面から湧き出すもの。経験値の高い高齢ママには内面の美しさという武器があります。今の自分に胸を張り、上を向いて、輝いているママの姿を子供の目に焼き付けてあげましょう。