【簡単・おしゃれ】子供のズボンの穴を徹底補修!デニムやジャージの上手な直し方(ミシンなしOK)
子供のズボン、特にひざの部分に穴があいたり擦り切れたりすることは日常茶飯事です。歩き始めたばかりの小さな頃だけでなく、幼稚園や小学校に入ると、ブランド物のデニムや指定のジャージなど、高価なものに穴をあけてくることも少なくありません。すぐに買い替えるわけにもいかないため、補修方法を知っておくと、子育て中の節約や時短にもつながり、とても役立ちます。
ズボンの穴はほとんどがひざ部分ですが、補修方法を覚えておけば、どうしても取れないシミを隠すためのリメイクにも活用できます。この記事では、ミシンを使わない簡単な縫い方や、縫わずに補修する方法、さらにはおしゃれなアレンジ方法まで、子供のズボンを長持ちさせるための上手な直し方をまとめてご紹介します。
子育て4コマ漫画:子供のズボン穴の補修のつもりがリメイクに!
子供のズボンの小さな穴の簡単な補修方法~応急処置
子供のズボンにあいてしまったごく小さな穴は、手縫いでかがり縫いをするだけで、ごく簡単に補修できます。これは、穴がそれ以上広がらないようにするための応急処置として有効です。外出先などで手軽に修復できる方法として知っておくと便利です。
- ズボンを裏返し、穴が空いた部分を半分に折ります。
- 端からかがり縫いをして穴を塞ぎます。
この直し方だと多少布が引きつることがありますが、穴の場所が端の縫い目近くだとそれほど目立ちません。ひきつりが気になる場合や、強度を持たせたい場合は、ワッペンなどを上から縫い付けて、穴を隠してあげるのもおすすめです。
子供のズボンの大きな穴の補修方法~当て布を使った基本の直し方(ジャージ・デニムにも)
ひざの部分などに大きな穴があいてしまった場合は、当て布(補修布)を使った直し方が基本です。この方法で補修しておくと、破れや穴あき部分が補強されて丈夫になり、再度穴があきにくくなるというメリットがあります。
1ズボンの穴より少し大きめの当て布を用意する
穴があいたら、まず穴より少し大きめにカットした当て布を用意します。当て布は、ズボンと同じ素材、または似たような色や素材を選ぶと目立たずにきれいに仕上がります。スポーツブランドのジャージや制服のズボンなどを購入した際に付いてくる共布(当て布)は捨てずに保管しておきましょう。
また、サイズアウトして処分するジャージやデニムのズボンは、当て布として使える部分をカットして保管しておくのもおすすめです。100均や手芸店でも、さまざまな色や素材の補修用あて布が販売されていますので、そちらを活用してもよいでしょう。
2裏返したズボンの穴に当て布を固定する
穴の開いたズボンを裏返し、裏側から穴の部分に当て布をかぶせて固定します。当て布を固定する際は、待ち針を使うか、布用接着芯(両面接着シート)や布用接着剤を使うと、作業中にズレにくく、よりきれいに仕上がります。
当て布を貼る前に、穴の部分の生地をしっかりと伸ばし、元の形に整えてください。また、ズボンと当て布の生地の目の向きを合わせるようにすると、補修跡が目立たず自然な仕上がりになります。
3ズボンを表にして穴をジグザグ縫い(ミシン刺し)で縫い合わせる
ズボンを表に返したら、ズボンと同じ色の糸、またはあえて目立つ色の糸を使って、穴があいた部分を細かくジグザグに縫い(ミシン刺し)で縫っていきます。ミシンを使う場合は、フリーアームにズボンを通し、返し縫い機能などを活用して、穴の周囲と当て布をしっかりと縫い付けましょう。
手縫いの場合は、細かく重ねたなみ縫いやたてまつり縫いで穴の縁と当て布を縫い合わせます。下の布を当て布と一緒に縫い合わせないように、ズボンの筒部分に手を入れて作業するなど、十分に注意してください。ジャージなど伸縮性のある素材の場合は、ニット用針とウーリーロック糸を使うと、洗濯しても糸が切れにくく、より丈夫に仕上がります。
ミシン・手縫いなしで簡単!100均の補修用あて布活用法
「縫い物をする時間がない」「ミシンや裁縫が苦手」という方には、アイロンで接着できる補修布やワッペンを使った方法がおすすめです。100均(ダイソー、セリア、キャンドゥなど)の手芸用品コーナーには、布用接着剤やアイロン接着タイプの補修用あて布が豊富に揃っており、手軽に修理することができます。
ただし、ひざなど負担がかかる部分は、何度も洗濯するうちに接着面が剥がれてくることがあります。そのため、接着した後に、当て布の端や穴の部分を数ヶ所手縫いで縫い留めて補強しておくと、より長持ちします。
子供が喜ぶデザインに!ズボンの穴をおしゃれに補修するアイデア
ズボンの穴を補修する際に、ワッペンやアップリケを利用すると、穴あきを隠しつつ、元の服とは雰囲気が変わったおしゃれなリメイクデザインに変身させることができます。市販のワッペンだけでなく、サイズアウトしたTシャツなどから切り取ったモチーフを活用するのもおすすめです。
1穴をふさいだ子供のズボンにワッペンを仮止めする
ワッペンやアップリケを縫いつける際は、作業中に位置がずれないように必ず仮止めをしましょう。アイロン接着タイプのワッペンを使う場合は、まずアイロンで接着し、その後に剥がれ防止のために端を縫いつけます。アイロン接着タイプではない場合は、待ち針や布用接着剤などで仮止めします。
2ワッペンの端を丈夫にかわいく縫う方法
ワッペンの端の縫い方としては、図のようなブランケットステッチ、縦まつり縫い、バックステッチなどがかわいくて丈夫でおすすめです。デザインやワッペンの素材に合わせて縫い方を選びましょう。
ミシンを使う場合は、フチを目立たせたくないならワッペンのフチに近い色の糸や透明な糸を使い、ジグザグステッチやブラインドステッチで縫います。逆に縫い目を目立たせたい場合は、糸の色を変え、サテンステッチやブランケットステッチなどのお好みのステッチを使うと、よりおしゃれに仕上がります。
ひざなど屈伸があり負担のかかる部分にワッペンをつける場合は、縫い目を小さく、細かく縫うとほつれにくくなり、強度が増します。
子供が喜ぶデザインにズボンの穴を補修するリメイクアイデア
ワッペン以外にも、余り布や手芸用の小物を活用して、子供が喜ぶオリジナルデザインにリメイクすることができます。普段そのズボンに合わせている服のイメージともマッチするデザインに仕上げると、コーディネートもしやすく、子供もよりおしゃれを楽しめます。
パッチワーク風に布を組み合わせて飾る
家に余っているはぎれ(余り布)や、タグ、レース、リボンなどを組み合わせてパッチワーク風に飾ると、オリジナリティあふれるかわいいズボンに生まれ変わります。布の組み合わせに迷ったら、同系色でまとめると統一感が出やすいでしょう。無地の布に、カラフルな糸でなみ縫いをして模様を描くのも素敵なアイデアです。
フェルトや余り布地でアップリケ
余った布やフェルトでアップリケを作り、スパンコールやボタン、ビーズなどを組み合わせると、クオリティが上がり子供が喜びます。モチーフは、動物のシルエットなど、顔を付けずにシンプルな形にすると失敗が少なく簡単に作ることができます。
手縫いでアップリケをする際、布の端のほつれが気になる場合は、布を少し大きめに切って、裏側に折り込んでアイロンをかけておくときれいに仕上がります。
目立つ色の糸で縫い小さなモチーフと組み合わせる
小さな穴やちょっとしたシミの補修には、あえて目立つ色の糸を使い、縦と横になみ縫いして毛糸の小花モチーフなどを縫い付けるアイデアもおすすめです。縫い糸は2〜3色使うとさらにかわいくなります。
縫うときは、ザクザクとなみ縫いするだけで十分です。縫い目が揃わなくても、それがラフな可愛さにつながります。たくさん縫い付けることで、その分丈夫にもなります。縦や横、ジグザグや渦巻、星型など、自由な模様を描くように縫ってみましょう。
小さなモチーフをズボン穴とその他の場所にまばらにつける
ワッペンやリボン、スパンコールなどを、ズボンの穴を補修する部分だけでなく、他の部分にもバランス良く付けるようにすると、不自然さがなくなりおしゃれに仕上がります。
- 大きさや種類の違うワッペンを何種類か組み合わせる
- 女の子なら手芸用のリボンやレースを付けてみる
- 色んな大きさや色のボタンをいくつかバランス良く付けてみる
- スパンコール、ビーズ、ラインストーン等をアクセントに使うと、100均のワッペンも豪華に見える
- フェルトの上にステッチを入れて模様を付ける
- 刺繍や、別布に刺繍したものをワッペンとして付ける
こうした修復に使える小物は、日頃からサイズアウトした子供服から外して保管しておくと便利です。ただし、安全上の注意点として、ひざやおしりに穴があいた部分に、ボタンなど硬い小物で補修することは避けましょう。転んだ時に硬いものが当たると、ケガの原因になる可能性があります。おしゃれなボタンなどは、転んでも地面にぶつからない場所の飾りに使うようにしてください。
その他の子供のズボン穴の補修・リメイクアイデア
小さい頃はワッペンでもいいですが、少し大きくなってシンプルな服を好むようになった男の子や女の子には、古着をリメイクに使って、穴を補修しつつおしゃれにアレンジするアイデアがおすすめです。
- ズボンのひざの部分を丸ごと別の布にチェンジし、切り替えズボンにする。
- デニムなら、穴の裏地に目立つ色の布を使ったり、柄物の布を当てたりしてもおしゃれ。
- ジーパンにはデニム地のアップリケ(別の色のデニムを使う)。
- 別の服についていたポケットをワッペンのように切り取って縫いつける。
サイズアウトした子供のズボンを筒型にカットし、穴があいた部分の上と下を切って入れ替えて縫い合わせれば、おしゃれなひざ切り替えズボンに早変わりします。また、最近はダメージジーンズが流行しているため、あえて当て布に派手な布を当てるのもおしゃれなリメイクになります。当て布と同じ色の糸で穴の外側に刺繍をすれば、さらにおしゃれに補修できます。
子供服はリメイクで長持ち!ズボン穴の補修はお金をかけずに楽しむ
子供がズボンに穴をあけるのは、活発に遊んでいる証拠であり、子育て中の家庭ではよくあることです。「また穴をあけた!」とイライラせずに済むよう、ママは子供のズボン穴補修の達人を目指してみてはいかがでしょうか。
サイズアウトした子供服や100均のアイテムをリメイクに活用すれば、お金をかけずにおしゃれな補修を楽しむことができます。浮いたお金を自分や家族の楽しみに使うことも可能です。子供服は捨てずにリメイクに活用し、節約しながら子供のおしゃれも楽しんでください。ズボン穴の補修以外にも、ヘアアクセサリーやポケットポーチなど、様々なリメイクが可能です。