子供の初めてのお財布の作り方!型紙なしで簡単「首かけキッズ財布」と「二つ折り財布」DIY
子供用のお財布の作り方は難しそうに見えますが、実はとても簡単です!今回は、型紙を使わず、直線縫いだけで手作りできる二種類のキッズ財布の作り方をご紹介します。材料も手芸店や100均で手軽に手に入るものばかりで、手軽にチャレンジできます。
子供のお小遣いには金銭感覚を育てる効果が期待できるため、お買い物の練習やお金の大切さを学ばせるためにもお財布は持たせてあげたいアイテムです。初めてのお財布が、お母さんの愛情たっぷりの手作りオリジナル財布だなんて素敵ですよね。
子供の名前や似顔絵、好きなモチーフなど、どんなお財布にするか親子で考える時間も楽しいひとときです。簡単なミシン作業なので、入園グッズ作りなどの練習にもぴったりです。世界に一つだけのオリジナルキッズ財布を、ぜひ手作りしてみませんか?
子供用の首かけキッズ財布の作り方と材料(ファスナータイプ)
まずは、紛失防止に役立つ首かけタイプのファスナー式キッズ財布の作り方をご紹介します。生地を組み合わせることで、耐久性もアップします。
手作りに使う材料
- 表生地(キャンバス地など厚手):縦16cm×横16cm
- 裏生地(柄のプリント生地など):縦21cm×横16cm
- ファスナー(12cm程度)
- 布リボン(またはDカンを通すためのループ用の布):6cm×2本
- 首かけ用ひも(柔らかい素材で首絞め防止の安全パーツ付きがおすすめ)
- ミシン(または裁縫セット/手縫い用)
- 刺繍糸、刺繍枠(ワッペンなどで代用可)
- 布用はさみ
- ものさし、チャコペン
生地は、厚手のキャンバス地と柄の入ったプリント生地の二種類を使用しました。プリント生地だけだと薄いため、キャンバス地やキルティング生地など、ある程度厚みがある生地を使うのがおすすめです。薄手の生地を使う場合は、接着芯を貼って強度を増してください。
ファスナー、リボン、紐は100均でも手に入ります。ミシンがない方は手縫いでも作れますよ。刺繍糸と刺繍枠は、生地に名前や似顔絵を刺繍するために使いましたが、ワッペンやアイロンプリントなどを活用しても可愛く仕上がります。
とっても簡単!首かけキッズ財布の作り方ステップ
子供が使いやすい首かけ財布ですが、作り方は切って縫うだけととっても簡単です。紹介する通りに生地をカットし、後はファスナーなどと合わせて順番通りにミシンで縫い合わせるだけで、あっという間に子供用のお財布ができちゃいます。
刺繍が苦手な方は、ワッペンを付けたり、くるみボタンの作り方を見ながらオリジナルボタンを作って付けるなど、様々なアレンジができます。
1二種の生地をカットする
柄のプリント生地は縦21cm×横16cmの長方形に、厚手のキャンバス地は縦横16cmの正方形にカットします。ものさしとチャコペンを使って印を付けてからカットすると正確に切りやすいです。
2キャンバス地に刺繍する(装飾)
キャンバス地を刺繍枠にはさめて、針と刺繍糸でイラストやメッセージを刺繍します。上の写真はバックステッチという簡単な方法で、絵を描くように刺繍しています。ビーズなどを縫い付けても素敵です。装飾を施すことで、よりオリジナル感が高まります。
3布リボン(紐通し)をカットする
布リボンを6cmにカットしたものを2つ用意します。このリボンは、後で首にかける紐を財布に通す部分(ループ)になります。布リボン以外に、細く切った生地やフェルトなどでも代用できます。
4二種の生地を縫い合わせる(本体底部分)
財布生地の表同士を合わせ、端から1cmぐらいのところをミシンで真っすぐに縫います。縫い始めと縫い終わりは返し縫いをすると強度が増します。
5更に二列目を縫い、底を丈夫にする
先ほど4で縫ったところから左に5cmずらしたところを、4の縫い目と平行にミシンで同じように縫います。こうする事によってキャンバス地とプリント地が重なり、お財布の底の部分が厚く丈夫になります。
6表側に倒して押さえ縫いをする
ひっくり返して表側にすると、上の写真のように生地が少し浮いた状態になるので、浮いた部分をミシンで潰すように真っすぐに押さえ縫いをしていきます。これにより縫い代が固定され、仕上がりが綺麗になります。
7片側にファスナーを縫いつける
裏返しにしたファスナーを刺繍したキャンバス地に上の写真のように合わせ、ミシンで縫っていきます。ファスナーの向きに注意して縫いましょう。ファスナーはズレやすいので、マチ針でしっかり固定するか、手で押さえながらゆっくり縫うのがポイントです。
8片側にファスナーが付いた状態を確認する
7で付けたファスナーをめくると、上の写真のようになります。これが片側にファスナーが付いた状態です。ファスナーの金具は、正面から見て左側にあると使いやすいです。
9反対側もファスナーを付ける
同じように反対側にもミシンでファスナーを縫いつけていきます。ファスナーを開けた状態で縫うと縫いやすいです。両側にファスナーを付けると上の写真のようになります。
ファスナーを両側に縫いつけると、裏側はこのようになります。厚手のキャンバス地なので小銭を入れても型崩れしづらくなっています。プリント生地のみで作る場合は、必ず接着芯を付けることをおすすめします。
10布リボンを挟み込み、両端を縫う
3でカットした布リボンを半分に折り、上の写真のように折った方を内側に向けて、ファスナー開口部の両脇に合わせます。このリボンを、ミシンで生地と一緒に綴じるように縫っていきます。必ずファスナーを少し開けておいてください。後でひっくり返す際に必要です。
同じように反対側もリボンを挟めてミシンで縫い合わせると、上の写真のように両側がとじた状態になります。布リボンがずれないように、糸で軽くリボンを縫いつけて仮止めしてからミシンをかけると、ひっくり返したときにリボンの形がきれいです。
11ファスナーから指を入れて裏返す
開けておいたファスナーから指を入れて中の生地を引っ張り出し、裏返しにします。裏返したら、角など指で形を整えます。これで財布本体は出来上がりです。
12リボンに紐を通して安全対策を施す
財布の両脇のリボン(ループ)に紐を通したら完成です!紐は柔らかい物を選び、子供が誤って首を絞めたり、遊具などに引っかかったりしたときに外れるように工夫することが大切です。手芸店で首絞め防止の安全パーツ(負荷がかかると外れるジョイント)などを販売していますので、ぜひ利用して安全面に配慮してください。
13オリジナルキッズ財布の出来上がり
子供用のキッズ首かけ財布の完成です。我が家の息子はさっそくおもちゃのお金を入れて、お買い物ごっこを楽しんでいます。少しの生地で簡単に作れるので、何パターンか作ってあげるのもいいですね。プレゼントにも喜ばれますよ。
作業中の安全に関する注意点
ミシンやハサミ、針などは子供が誤って使うとケガの恐れがあり大変危険です。ミシンを使用しない時は必ず電源を切り、子供の届かない場所に置きましょう。ハサミや針も同様に子供が触らないよう、作業中も子供の動きに充分注意しながら進めてください。
小銭とお札を整理整頓できる!手作りの子供用二つ折り財布
続いてご紹介するのは、金銭の整理や管理の練習に役立つ子供用の二つ折り財布の作り方です。なんでも大人の真似をしたい子供にとって、お札と小銭を分けて入れられる二つ折り財布は憧れでしょう。「子供 二つ折り財布 手作り」の検索ニーズにもお応えします。
ちょっと大人気分を味わえるお財布ですが、こちらも作り方は超簡単です。そして、生地までオール100均で手に入ります。お年玉なども入れられる二つ折り財布、ぜひ挑戦してみてください。
子供用の二つ折り財布の手作りに使う材料!オール100均素材の活用
- 表生地(合皮など):縦22cm×横9.5cm
- 内生地(フェルト):縦横18cmの正方形
- マジックテープ(2cm幅程度、縫い付けタイプ):6cm×2組
- 刺繍糸(またはワッペンなど)
- はさみ、ものさし、チャコペン
- ミシン(または裁縫道具/手縫い用)
子供用の二つ折り財布の作り方で使った材料は、なんとミシン以外すべて100均で揃います。表地に使った合皮は、100均のものでもなかなか立派な仕上がりになります。本革と違って臭いもなく、お手入れもいらないので優秀です。また、合皮やフェルトは「切りっぱなし」で使えるため、端の始末をする手間が省け、製作時間が大幅に短縮できます。
フェルトとマジックテープと刺繍糸も100均で購入しました。マジックテープは幅2cm程のもので縫い付けるタイプのものを選びましょう。時間はかかりますが、ミシンが無ければ手縫いでも手作りできます。
製作時間はたった30分!子供用二つ折り財布の作り方
子供の憧れの二つ折り財布ですが、作り方は首かけ財布よりも簡単です。材料を揃えてしまえば、制作時間わずか30分で作ることができました。
ポイントは生地選びです。切りっぱなしで使える合皮とフェルトを使うことにより、縫う場所が少なく時間をかけずに手作りできます。フェルトのポケットはカード入れにも活用できますよ。
1合皮とフェルトをカットする
上の写真のように合皮は縦22cm×横9.5cmに、縦横18cmの正方形のフェルトは端を縦4cm×横9cm切り取ります。ものさしで測ってチャコペンで印を付けてカットします。このフェルトが小銭入れとお札入れの部分になります。
2カットした合皮に刺繍をする(装飾)
せっかくのオリジナル財布なので、合皮の表面に子供の名前を刺繍してみました。刺繍以外にもボタンやワッペンを付けたり、女の子なら接着剤でビジューやビーズを付けてもかわいいですね。財布の顔となる部分ですので、工夫してみましょう。
3マジックテープを切る
マジックテープを6cmにカットします。これを2組用意します。マジックテープは剥がした状態で縫い付けるので、剥がして4枚にしておきましょう。縫い付けタイプのマジックテープは、強度を出すために四方をミシンでしっかり縫い付ける必要があります。
4マジックテープの片側をフェルトに縫い付ける(小銭入れの内側)
ミシンでフェルトにマジックテープを縫いつけていきます。まず上の写真のようにフェルトの出っ張っている部分(小銭入れのフタになる部分)に、マジックテープの淵を1周囲うように縫いつけましょう。
5マジックテープを両方縫い付ける(小銭入れの表側と裏側)
4で縫いつけたマジックテープにくっつく反対側のマジックテープを、上の写真のように下から折り曲げた表側にも縫い付けます。この部分が小銭を入れる部分になります。これにより、小銭入れのフタがマジックテープでしっかり留まるようになります。
6フェルトを折ってポケットを作る
マジックテープを縫い付けたら、上の写真のようにフェルトを下から持ち上げて上から1cm程ずらしたところで折り、左端と真ん中と右端をそれぞれ平行になるように縦に縫います。この縦の縫い線により、小銭入れとカード入れなど、複数のポケットができます。
7合皮にマジックテープを縫い付ける(財布の開閉部分)
刺繍した合皮にも、上の写真のように内側の端と表側の反対の端にマジックテープを縫い付けます。これが財布の表面の開け閉めに使う部分になります。折り畳んだときに、マジックテープがきちんと合うように、位置を正確に測って縫い付けましょう。
8フェルトと合皮を縫い合わせる(お札入れの作成)
7の合皮を広げて裏側にし、6のフェルトを下に重ねます。右端と左端と底辺をコの字になるようにミシンで縫います。この時、間違って上や真ん中を縫ってしまうと、お札が入らなくなるので注意しましょう。お札が入る空間を確保するのがこの工程の重要なポイントです。
合皮とフェルトを縫い合わせると上の写真のようになります。小銭を入れるフタは開けた状態で縫いましょう。
9子供用二つ折り財布の出来上がり!
フェルトの部分の真ん中を折って、マジックテープでとめれば子供用二つ折り財布の完成です。ボタンよりマジックテープのほうが、子供でも開けやすいのでおすすめです。
切りっぱなしでとっても簡単に作れるのに、お札や小銭、カードまで分けて入れられる優れものです。我が家の息子は、お買い物の時に自分のお財布を持って行きたがるようになりました。会計の際に折り紙のお札を出そうとする事もあり、とても気に入って貰えたということですね。
子育て4コマ漫画~初めての財布はママの手作り!
子供用のお財布二種類の作り方はいかがでしたか?本格的にきっちり作るとなると、型紙を作って生地に接着芯を貼って内側をバイアスでとめて…と、手間がかかってしまうので、今回はより簡単に作れる方法にこだわりました。どちらも初めての方でも1時間以内で作れると思います。
テレビで子供がおつかいをする番組を見ると、お母さんが手作りしたと思われる首かけ財布やおまもりをよく目にします。母からの「がんばってね!」という想いが込めてあると思うと、心が温まりますね。
プラバンおもちゃなど、子供のために何か手作りしたいと思っているママさん、お財布は子供が金銭感覚を養い、社会性を学ぶために必ず必要なものの一つです。初めてのお財布を愛情たっぷりに手作りして、子供にお金の大切さを教えてあげてはいかがでしょうか?



