子供服のリメイクはアイデア次第!簡単で手縫いOKの6種の作り方
小さくなって着ることができなくなった子供服や、かぎ裂きができてしまった洋服はどうしていますか?
小さく切ってウエスにしたり、思い切って捨ててしまったりという選択肢もあるのですが、我が子が着た服は愛着があってただ捨てるには忍びない。そんな時は、リメイクしましょう。
今回は型紙不要で作り換えが可能な、アップリケ・ヘアアクセサリー3種・ペンケース・ベルトポシェットの6種類の子供服からのリメイクの仕方をご紹介します。
100均グッズの手芸用品を使えば安価にできますので、洋服のデザインを見て完成図をイメージしながら、ママのアイデアを凝らしてみてください。
アップリケへのリメイク

子供は這ったり転んだりと服の破れが多いものです。買ったばかりなのに買い替えなんてガッカリさせられこともあるのですが、そんな時は子供を叱るのではなく、不要になった子供服をリメイクしてアップリケで補修してみましょう。
子供服の最大の特徴は、デザインのかわいらしさ。可愛い部分だけを切り取ってアイロン接着テープを活用すれば、簡単にアップリケが作れます。
アップリケの材料

- いらなくなった子供のTシャツ
- アイロン接着テープ
- 針と糸
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不要になった子供のTシャツから、使えそうなモチーフを切り出します。周りは縫ってしまうので多少欠けてしまっても大丈夫。できるだけ下地は切り取ってしまいましょう。
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100均などでも売っているアイロン接着テープを、アップリケにあわせて切り抜きます。
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ズボンの穴あがいてしまった部分は、できるだけ閉じ合わせてアイロン台に置きます。
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上から高温スチームでアイロンをあてます。穴が大きく閉じ合わせができない場合は、裏側にも不要なTシャツを切り取って、あて布をしてください。接着ができたら、アップリケの周りを刺繍糸でかがり縫いをすれば完成です。
男の子用から女の子用へのリメイク
アップリケは補修だけでなく、男の子用からハートなどの可愛らしいモチーフを使って女の子用にリメイクするといった活用もできます。


アイロン接着テープを使えば、切り取ったアップリケ部分の布端の処理はそれほど気にせずに、簡単に飾りをプラスすることができて便利です。
3種のヘアアクセサリーへのリメイク

子供服はあまり布面積がありませんから、小さな小物のリメイクに向いています。100均などで安価に購入できるバレッタ金具やヘアピン金具などを使って、オリジナルのへアクセサリーを作ってみましょう。
1バレッタ
バレッタの材料

- いらなくなった子供のジーンズ
- バレッタ金具
- グルーガンとグルースティック
- 針と糸
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簡単にリボンの形を作るためには、子供服のズボンの筒部分をリメイクするのが一番です。3~5cm程度の好みの幅で、ジーンズの端を切り取りましょう。
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端の部分は裏に返して、リボンの中央の押さえに使います。不要な部分をきれいに切り取っておきましょう。
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ジーンズの筒は2枚に重ね、中央を窪ませて糸で縫い付けてから糸でしっかりと巻いておきます。ジーンズの裾が末広がりできれいな長方形にならない場合は、裏の方で重ね合わせて調整しましょう。
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ジーンズの裾の縫い目を中央に巻き、裏でしっかり縫い合わせます。
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バレッタ金具に糸を使って均等に縫いつけて、仮止めします。
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グルーガンで金具と接着して、補強すれば完成です。

頻繁に洗濯をするものではありませんし、ジーンズは布地がしっかりしていてほつれにくいので、布端の処理は不要です。レースなどを重ねるとより女の子らしくなりますが、ジーンズの縫い目を出すとボーイッシュな可愛さがでます。
2ヘアピン

ヘアピンの材料

- いらなくなった子供のTシャツ
- ヘアピン金具
- 針と糸
- 好みでビーズなど
- グルーガンとグルースティック
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裾の部分を2~3cm程度の幅でリボン状に切ります。
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布端から約1cm部分を、大きめのなみ縫いにします。
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縫い終わったら糸を縮めて丸くし、花のように縫い合わせます。形ができたら裏側をしっかり糸で止めつけましょう。
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好みでビーズを中央に飾り、グルーガンでヘアピン金具に止めつければ完成です。

裾の部分を使うとヒラヒラとした薄い花ができあがりますが、太目の幅で切ったリボン状の布を2枚に折って同様に作ると、ポッチャリとした印象の花が作れます。
ブローチ金具を使えば、ママのスカーフを止めるブローチや、帽子の飾りなどにもなります。色や柄を変えるとさまざまなお花ができますので、日替わりで手作りヘアアクセを楽しみましょう。
3カチューシャ

次は、同じTシャツの模様部分を使って、フンワリとした印象のカチューシャを作ってみましょう。
カチューシャの材料
- いらなくなった子供のTシャツ
- 平ゴム
- 針と糸
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使いたい模様部分を20cm程度の幅で切り取ります。幅は10cm以上あれば十分ですので、服の大きさなどによって臨機応変に変えてください。
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筒状に切った部分を裏返し、上側の部分を中に折り込んで包み、下の布を中表にあわせて端をグルッと縫い合わせていきます。
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中に折りたたんだ布を引き出しながら縫っていくと、きれいに表にかえって円盤状の筒ができます。5cm程度の空きを残して一旦糸を切り、頭の大きさにあわせて切った太めの平ゴムを中に入れて両端を縫い止めます。
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ゴムが入ったら開けておいた部分をかがり縫いで閉じれば、カチューシャの完成です。
フンワリとした仕上がりになるので、切り方に失敗して幅がところどころ変わってしまっても大丈夫。また縫い目が上手にできなくても、それほど気になりませんので手縫いでOK。
Tシャツの筒部分をそのまま使うので縫う場所が少なく、できあがりまでがとってもスピーディー。小さな子供の服を利用する場合には、カチューシャではなく細めの丸ゴムを使ってシュシュにするといいでしょう。
ポッケ付きペンケースへのリメイク

ポッケ付きの小物は便利なのですが、ハンドメイドとなるとポッケをつけるのに技術がいるし面倒。ところがこれも子供服のズボンについているポッケをリメイクすれば、とってもスムーズにできるんです。
消しゴムや付箋、ものさしなども小分けで収納できる筆箱を作ってみましょう。
ポッケ付きペンケースの材料

- いらなくなった子供のジーンズ
- ボタン
- 革ヒモ
- 針と糸
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ペンケースに使いたいポッケ部分を、鉛筆が入る程度の大きさに長方形に切り出します。2つ折りにした長さの幅で、底の部分になる楕円形の形も作ります。
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中表の2つ折りにして布を縫い合わせ、底の部分も縫い付けます。
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ひっくり返してボタンや皮ヒモを取り付ければ完成です。
ジーンズ地は縫いにくいのですが厚みがあってしっかりとしていますし、底マチを入れているので、立たせて使うこともできます。子供が着た後は独特なシワが残り、なんとも言えない古びた印象に。特にベルトの部分はゴムを抜くとシワが模様のようにもなるので、そのまま使うのがおすすめです。
ハンカチ入れ!ポケットポーチへのリメイク

子供に衛生管理のためにもハンカチやティッシュを持ち歩いて欲しいと思っても、子供服のポケットは小さくて意外と持ち歩きにくいもの。そんな時はズボンのベルトループなどに取り付けられるハンカチ入れ、ポケットポーチがあるととても便利です。
「蓋や口部分を縫うのが面倒じゃない?」と感じる人も多いでしょうが、そんな場合は子供服のTシャツの裾や首周りをそのまま活用して、リメイクしましょう。
ベルトポシェットの材料

- いらなくなった子供のTシャツ
- ベルト金具
- 好みでレースなど
- 針と糸
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ハンカチやティッシュなど、中に入れるものの大きさにあわせた幅で、Tシャツ部分を裾から襟元にかけて長方形に切り出します。余った部分でベルト金具のDカンを止める3~4cm程度のリボン状の布を2枚作っておきます。
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Dカンを止める部分は3つ折りにし、中央を細かいなみ縫いでヒモ状にしておきます。
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好みでレースなどの飾りを縫い付けます。
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蓋になる部分を残して中表で2つ折りにし、両端の部分2cm程度の部分を糸で縫い合わせます。このとき、口の近くにDカンを挟んで、一緒に止めつけていきましょう。
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蓋の部分の両端は3つ折りにして糸で縫い留め、Dカンにベルトストラップをつければ完成です。

蓋の部分を大きめにすれば、ボタンをつける必要はありません。ハンカチなどの脱落が心配な場合は、蓋の部分にスナップボタンなどをつけましょう。
ズボンなどのベルトループにつけるだけでなく、カバンに付けて使うと、必要な時にササットハンカチなどを取り出せて便利です。