布絵本の簡単な作り方~型紙ナシの手作り仕掛けで能力を伸ばそう
0歳から2歳前後の子どもは、「自分でやりたい!」という意欲が芽生える大切な時期。でも、まだ手先がうまく使えずに癇癪を起こしてしまうことも多く、毎日の対応に悩むママも多いですよね。そんな「やりたいけど、できない」という葛藤を、楽しい遊びへと変えてくれるのが布絵本です。
「でも、お裁縫は苦手だし、ミシンもない…」という方でも大丈夫。今回は、ぶきっちょママでも手縫いで簡単にトライできる、型紙なしの布絵本の作り方をご紹介します。端の処理がいらないフェルトをメインに使うので、切りっぱなしでOK。温かみのある手作り布絵本は、お子さんへのプレゼントにもぴったりです。
子育て4コマ漫画~入園準備は布絵本で!
布絵本は、赤ちゃんの感覚遊びだけでなく、幼稚園や保育園の入園準備としても大活躍します。入園前には「自分のことは自分で一通りできるようになってほしい」と願うもの。布絵本に生活の基本動作を取り入れることで、遊びの中で自然と練習ができます。
- ボタンのつけ外し
- スナップボタンのつけ外し
- チャックの開け閉め
- ヒモ結び
発達心理学の観点から見ても、指先を使って「つまむ・ひっぱる・はめる」といった細かな動作を繰り返すことは、脳に心地よい刺激を与え、集中力や器用さを育むとされます。まずは「できた!」という達成感を味わえるよう、遊び感覚で取り入れてみましょう。
100均で揃う!布絵本の材料と選び方のコツ
布絵本作りに必要な材料は、すべて100円ショップの手芸コーナーで揃えることができます。手軽に始められるのが嬉しいポイントですね。
- コットン地(絵本の台紙用)
- フェルト(アップリケや仕掛けアイテム用)
- サマーヤーン(リボンなどヒモ代わりにも)
- 縫い糸・刺繍糸
- 手芸用ボンド
- キルト芯
- ワタ
- 大きめのボタン
- スナップボタン
- チャック
- ビーズ
- A4のコピー用紙(下書き用)
メインで使うフェルトは、ハサミで切っても布端がほつれないため、縫い代の処理をする必要がなく、パーツ作りに最適な素材です。ただし、フェルトは強く引っ張ると伸びやすい性質があります。
そこで、布絵本の土台となるページ部分には伸びにくいコットン地を使用し、アップリケや動かすパーツにフェルトを使うのが長持ちさせるコツです。コットン地は中表にして袋縫いにすることで、面倒な端処理を省けます。
【よくあるつまずきと対処法】
「フェルトを切り抜くのがガタガタになってしまう」というお悩みには、フェルトに直接下書きせず、紙に書いた型をセロハンテープでフェルトに貼り付け、紙ごとハサミで切る方法がおすすめです。きれいなカーブが切れますよ。
型紙ナシで簡単!布絵本の作り方ステップ
今回は、面倒な寸法の計算がいらない「A4サイズの紙を半分に折ったサイズ」で作る手順をご紹介します。仕上がりが大きめになるため、小さな子どもの手でも扱いやすく、ママも細かいパーツを縫う手間が省けます。
特に0歳から1歳の時期は、まだ指先を細かくコントロールするのが難しいため、取り外すパーツは手のひら全体でギュッと掴める大きめサイズで作ると、繰り返し楽しく遊んでくれます。
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まずはA4のコピー用紙を半分に折り、作りたいページごとの仕掛けやストーリーを下書きします。 -
布絵本の台紙となるコットン地は、A4サイズの大きさに2cm程度の縫い代を残して裁断します。残った布で背表紙用のリボンも作っておきます。下書きした紙を半分に切り離し、裏・表で1ページになるように布の上に仮置きしてバランスを見ます。 -
フェルトでアップリケを作ります。手芸用ボンドで軽く仮止めしてから、ブランケットステッチ(または並み縫い)で台紙に縫い付けます。ボンドが乾くと硬くなって針が通りにくくなるため、針を刺す縁のギリギリにはボンドを塗らないのがポイントです。 -
取り外して遊ぶマスコットは、裏面にスナップボタンの凸側を縫い付け、フェルト2枚を縫い合わせる際に薄くワタを詰めます。ぷっくりと厚みを持たせることで、子どもが手で掴みやすくなります。 -
この要領で、すべてのページの仕掛けパーツを縫い付けます。 -
A4の半分のサイズに切ったキルト芯を、片方の台紙の裏面にボンドで貼り付けます。表紙と裏表紙など、各ページを中表(表面同士を合わせる)にして、返し口を少し残して周囲をぐるりと縫います(袋縫い)。 -
返し口から布を表にひっくり返し、形を整えてから返し口をまつり縫いで閉じます。これでふかふかのページが出来上がりました。 -
出来上がった各ページを重ねてクリップなどで固定し、背表紙用の布リボンを当てて、厚みのある部分を「本返し縫い」でしっかりと貫通させて製本します。 -
背表紙用リボンを裏側に折り込み、まつり縫いで縫い留めれば完成です!表紙にお子さんの名前を刺繍したり、フェルトで名札を付けたりすると、自分だけの特別な絵本になって大喜びしてくれます。
大きな布を見開き状態で重ねて中央を縫い合わせる作り方もありますが、キルト芯が重なると中央が分厚くなりすぎて形が崩れやすくなります。今回のように「1ページずつ独立して作り、最後に背表紙でまとめる」製本方法のほうが、初心者でもズレずにきれいに仕上がるのでおすすめです。
親子の会話が弾む!布絵本の遊び方と声かけ例
布絵本の最大の魅力は、触って動かせる仕掛けを通して、子どもが物語の世界に没入できることです。ママやパパが「これは何色かな?」「次はどうする?」と声かけをすることで、想像力や語彙力も自然と広がっていきます。
休日の午後、リビングに座ってお子さんを膝の上に乗せながら、ゆったりと絵本を開くシーンを想像してみてください。どんな声かけをすると楽しめるのか、具体的なやり取りの例を見てみましょう。
【ドアを叩く仕掛け(いないいないばあ)】
ママ:「トントントン!緑色のドアの向こうには、誰がいるのかな?」
子ども:(フェルトのドアをめくる)「あ!ひよこさん!」
ママ:「正解!『こんにちは、ひよこさん』ってご挨拶してみようか」
【動物に食べ物をあげる仕掛け(チャックの開け閉め)】
ママ:「ワニさん、お腹がペコペコみたい。お口(チャック)を開けて、おにぎりをどうぞしてあげて」
子ども:(チャックを引っ張って開け、フェルトのおにぎりを入れる)
ママ:「もぐもぐ、おいしいね!食べた後は、歯ブラシでゴシゴシしてあげようね」
※遊びの最後には、「おにぎりさんはここ(スナップボタン)にくっつけてお片付けしようね」と促すことで、定位置に戻す習慣づけにもなります。
【よくあるつまずきと対処法】
子どもがスナップボタンやチャックをうまくできず「やって!」と怒り出してしまうことがあります。そんな時は「パチンとできないねえ、固かったね」とまずは気持ちを受け止めましょう。そして、ママが手を添えて一緒に動かし、「パチン、できたね!」と成功体験をサポートしてあげることで、次へ向かう意欲に繋がります。
月齢・年齢別!子どもの発達に合わせた仕掛けアイデア
基本の作り方がわかったら、お子さんの年齢や興味に合わせてオリジナルの仕掛けを考えてみましょう。詰め込みすぎるとページが分厚くなってめくりにくくなるため、見開き2〜3シーン程度のボリュームに抑えるのが、子どもが飽きずに遊び切れるコツです。
| 年齢の目安 | 発達の特徴とおすすめの仕掛け |
|---|---|
| 0〜1歳 (感触・音の時期) |
五感で世界を捉える時期です。台紙の間に清潔なレジ袋やセロハンを挟んで「カシャカシャ音」が鳴るようにしたり、マスコットの中にプラスチックの鈴を入れたりすると大喜びします。ふわふわのファー生地や、ツルツルしたサテンリボンを縫い付けて、手触りの違いを楽しむ仕掛けが向いています。 |
| 1〜2歳 (つまむ・はがす時期) |
親指と人差し指を使って物をしっかりつまめるようになります。マジックテープで果物のパーツを「ビリッ」とはがす仕掛けや、大きめのスナップボタンでパーツを留める遊びがおすすめ。色や形を教えながら、「赤いりんごをカゴに入れてね」といったやり取りが楽しめます。 |
| 2〜3歳 (生活習慣・指先の巧緻性) |
着替えなどの自立に向けて指先の細かい動きが洗練されていきます。大きめのボタンをボタンホールに通す仕掛け(お花の真ん中にボタンをつけるなど)、ヒモ結び、チャックの開け閉めなど、実際の衣服についているパーツを取り入れることで、入園準備の力強い味方になります。 |
布絵本は、子どもが乱暴に引っ張ったり、舐めたりして汚れることもあります。フェルト部分は毛玉ができやすいので、優しく手洗いして形を整えて干すことで、長く楽しむことができますよ。愛情たっぷりの手作り布絵本で、親子の笑顔あふれる時間を過ごしてくださいね。



