赤ちゃんから2歳まで絵本の選び方!0歳から読み聞かせる効果とは?
赤ちゃんがお腹の中にいるときからずっと聞いていたママの声は、赤ちゃんにとって格別に安心できる特別な音です。あたたかいママやパパの声で語りかける絵本の時間は、赤ちゃんに深い安心感を与え、心穏やかな時間を作る何にも替えがたいひとときではないでしょうか。
さらに、絵本を優しい声で読んであげることは赤ちゃんの心の栄養になり、言葉や想像力の健やかな成長を支えてくれます。「でも、まだ言葉が分からないのに意味があるの?」「どんな絵本を選べばいいか分からない」と悩むママも多いはず。
赤ちゃんは月齢に応じて視力や脳、体の動かし方が目覚ましく発達していくため、読み聞かせもその時の発達段階に合った絵本を選んであげることが大切です。赤ちゃんの絵本選びのポイントや読み方のコツを押さえて、お子さまが夢中になるぴったりの一冊を見つけてあげましょう。
月齢別・絵本の選び方~赤ちゃんの発達に合わせた読み聞かせのために~
人によっては胎教として、赤ちゃんがまだお腹の中にいる頃から絵本の読み聞かせを始めている方もいるのではないでしょうか。
赤ちゃんが生まれると、日々の授乳やおむつ替え、離乳食、家事などでママは目が回るほど忙しく、ゆっくり絵本を読んであげられる時間は意外と少ないものです。だからこそ、1日5分でもいいので、今この瞬間に赤ちゃんとくっついて読み聞かせを楽しむことが大切だと言えるかもしれません。
赤ちゃんが生まれたあとは、子どもの発育に合った絵本選びが必要になります。赤ちゃんへの読み聞かせは、パパもママもしてあげたいと思うからこそ、発達を促す最適な絵本を選んであげたいですね。それではさっそく、月齢・年齢別に絵本選びのポイントを見ていきましょう。
【0歳】生まれて間もない赤ちゃんの絵本の選び方
生まれて間もない赤ちゃんは視力がまだ未発達ですが、20〜30cm先のものはぼんやりとは見えているため、黒・白・赤などのコントラストがはっきりした色合いの絵本がおすすめです。視界はぼんやりでも耳はしっかりとママの声を聴き取っていますので、生後すぐから絵本を読むことは決して早すぎることはありません。絵本は何冊あっても嬉しいものですから、お友達の出産祝いに絵本を贈るのも喜ばれますよ!
とはいえ、言葉の意味の理解はまだ先のため、複雑な物語の文字よりも、シンプルで色彩がカラフルな絵中心のものを選んであげましょう。
生後6カ月を過ぎる頃からは、赤ちゃんの視界もはっきりしてきて、絵本の絵やママの顔をしっかり目で追う(追視する)ようになります。また、手を自由に動かしていろいろな物を掴んだり、口に入れて感触を通して物の認識を深めていきます。
なんでも口に入れて舐めて確かめたがる時期なので、口に入れても安心で、角で手を切る心配のない厚紙のボードブックや布絵本などを持たせてあげると、赤ちゃんも思い切り絵本に触れて楽しむことができます。
布で作った絵本は、ボタンやマジックテープでくっつけたり剥がしたりする仕掛けがあり、カシャカシャという手触りや素材の音などを通じて、指先からさまざまな感覚を楽しむことができます。
また、「ブーブー」「ポッポー」「コロコロ」「ビリビリ」「ガタゴト」などのリズミカルな擬音語(オノマトペ)が出てくる絵本も、音の響きが心地よく、赤ちゃんがキャッキャと喜んでくれるようになります。
【1歳頃】真似っこが楽しい時期の絵本の選び方
1歳を過ぎるとだんだんと男の子らしいもの、女の子らしいものなど好みもはっきりとしてきて、ただ食べる寝るだけではない「日々の生活習慣」にも親しみはじめる頃です。
「わんわん、いたね」「ブーブーだね」と、子供が大好きな「動物」や「乗りもの」で興味を引く絵本が大活躍します。また、「こんにちは」のあいさつ、「はみがき」「トイレ」「お着替え」などといった、子供の身近な生活習慣について遊びながら学べるような生活絵本も、イヤイヤ期へのステップとして役に立ってきます。
日々のなかでお子さんがどんなものに興味があるのか、何が好きなのかを一緒に探していく意味も含めて、この時期は幅広いジャンルとたくさんの絵本に触れさせてあげるのが良いですね。
多くの子は一人でよちよち歩き始めて活動的になり、ベビーカーや電車で親子でお出かけする機会も増えます。まだまだマナーを理解してじっと静かに座っているのが難しい年齢ですから、お出かけの相棒として持ち運びやすい手のひらサイズのお気に入りのおでかけ絵本や仕掛け絵本があると、外出先の待ち時間でグズった時に助かることが度々あるはずです。
【2歳頃】少しずつストーリーを楽しむ絵本の選び方
言葉の爆発期と呼ばれる2歳ぐらいになると、絵本の物語の流れ(ストーリー)が少しずつ理解出来るようになります。言葉のやり取りも成り立つようになりますから、ストーリーに対して「どうして泣いてるの?」「〇〇ちゃんもこれ食べる!」といった感情や疑問なども持って聞いてくるようになります。
複雑な物語はまだ難しくても、身近な出来事をテーマにしたシンプルな「起承転結」なら十分に楽しめます。
絵本に慣れ親しんでいる子なら、「これ読んで!」と自分でお気に入りの絵本を持ってくる子も増えます。「またこの本?」と同じ本を何度もリクエストされることもありますが、それは子供がその世界観に安心し、展開を予測する楽しさを味わっている証拠です。
一方で、なかなか絵本に馴染めず途中でどこかへ行ってしまう子もいます。そんな子には、なるべく短い文章のシンプルな絵本をサッと読んだり、絵探しの本を使って「あ、ここにアリさんが隠れてるよ!」とゲーム感覚で楽しい時間を過ごしていくと、子供の興味のツボが見えてくるはずです。
図書館や本屋さんに行って、「どっちの絵本が見たい?」と親子で会話しながら好きな本を選ばせてあげるのも、自立心を育む素晴らしい経験になりますよ。
月齢別・赤ちゃんが喜ぶ絵本の読み聞かせ方
字がまだ読めない赤ちゃんは、ママが絵本を読んでくれたとき、ただ耳で聞いているだけでなく、全身の感覚を使ってママの温もりや匂いを肌で感じながら読み聞かせの時間を過ごしています。
赤ちゃんにとって優しいママとパパの声がする時間は、心からリラックスできる時間。あたたかい声色でたっぷりの愛情を感じながら楽しんだり安らいだり出来るのです。
まずは、赤ちゃんに優しく語りかけるように絵本を開いてみましょう。膝の上で抱っこしたり、お布団で添い寝をしたりしながら、赤ちゃんとぴったり寄り添って絵本を囲んでみてください。
0歳児への読み聞かせ方:距離感と声のトーン
まだ視力がはっきりしていない生後間もない赤ちゃんの場合、赤ちゃんからだいたい20〜30センチほど(ママの顔が見える距離)に絵本を持ってあげると、赤ちゃんが絵本の存在に気付きやすくなります。最初は無反応に見えても、少し高めの明るい声でゆっくり読んであげているうちに、赤ちゃんがジッと絵本を見つめ始めてくれます。
もし途中で手足をバタバタさせたり、絵本をバンバン叩いたりしても、「楽しいね!」とその反応を受け止めてあげましょう。心の栄養とともに、視覚や聴覚へのとても良い刺激になります。
1歳児への読み聞かせ方:対話とコミュニケーション
大人のジェスチャーを真似したり、指差しをして音で遊ぶようになる1歳頃は、一方的に読むだけでなく、絵本を通してお話しをしたり歌を歌ったりと、双方向の楽しい絵本タイムを過ごすことをおすすめします。
絵本の中の犬を指差して「あ!ワンワンいたねぇ」と共感したり、「モグモグ、美味しいね」と食べる真似をしたりと、大袈裟なリアクションを加えると興味がぐんと拡がります。途中でページをめくってしまっても、「早く次が見たかったんだね」と赤ちゃんのペースに合わせて自由に楽しむことがポイントです。
2歳児への読み聞かせ方:感情の共有と「なんで?」への対応
簡単なお話しの流れが理解出来るようになり、ストーリー中に疑問や感情が湧いて出てくるようになる頃。早い子なら、ページをめくるたびに「これは?」「なんで?」の質問攻めが出てきて、お話がなかなか最後まで進まない…ということもあります。
しかし、無理に最後まで読み終えようとせず、たくさん話を聞いてあげながら「本当だね、なんでだろうね?」と子供の興味に寄り添った絵本タイムを過ごすのも悪くありません。
絵本が親子の対話の立派な材料となって、絵本と過ごす時間が多かった子供は、人の話に耳を傾けるベースや想像力が豊かに育ちます。「なかなかお話が進まない…」と思っているうちに、実は最も充実した知的な絵本タイムを過ごすことが出来ているのです。
赤ちゃんの頃から絵本を読み聞かせる3つの嬉しい効果
両親が子供を膝に乗せて絵本を読んであげる時間は、親子の大切なスキンシップの時間です。パパやママと一緒にあたたかい時間を過ごすことで、子供は「自分は愛されている」という自己肯定感や満足感から深い安心を感じることが出来、それが子供の心の成長のブレない土台になるのです。
実際に、乳児健診時に「ブックスタート」として絵本を赤ちゃんに無料で配付し、絵本との出会いをサポートする自治体もあるほど、絵本の読み聞かせは重要視されています。具体的に絵本の読み聞かせがもたらすメリットがどのようなところにあるのかを見ていきましょう。
1豊かな心を育む・喜怒哀楽の感情が豊かになる
絵本タイムを過ごしているあいだ、子供は絵本の主人公の気持ちに寄り添い、「悲しい」「嬉しい」「怖い」といった様々な感情を擬似体験します。
子供一人ひとりのペースに合わせて、ママが「うさぎさん、泣いちゃったね」と優しく声をかけながら進めていく読み聞かせが、子供の心を動かし、喜怒哀楽の感情や他者を思いやる情緒面をじっくりと豊かに育むのに何役も買っていると言えます。
2言葉のシャワーで、語彙力や想像力が向上する
乳幼児期にママやパパの声でたくさんの絵本を読んであげることで、赤ちゃんは日常会話以外の多様な「言葉のシャワー」を浴びることになります。赤ちゃんの頃から絵本の美しい言葉やリズミカルな表現に慣れ親しんでいると、自然と語彙力が育ち、想像力や集中力も養われます。絵本を開いて座って話を聞くという習慣は、その後の保育園や小学校での集団生活における「聞く力」の土台にも繋がります。
3かけがえのない親子の絆・愛着関係が深まる
絵本を囲み、同じ物語を見つめて一緒の時間を共有していくなかで、「面白いね」「びっくりしたね」とお互いを思いやる豊かなコミュニケーションが生まれていきます。肌のふれあいと同じ体験の共有により、親から子への愛情が真っ直ぐに伝わりやすくなり、子供の精神的な安定(愛着形成)にも繋がります。この時期に築かれた信頼関係は、親子が後々まで良い関係を築くための強固なベースとなります。
いまからでも遅くない!!1日5分、たくさん絵本を読んであげよう
子育て中のパパ、ママは毎日が時間との戦いで、とても慌ただしい日々を過ごしていますよね。「寝る前に絵本を読んであげたくても、疲れ果てて一緒に寝落ちしてしまう…」と、落ち着いた時間を取れないことに罪悪感を覚えることもあるでしょう。
しかし、絵本の読み聞かせは「毎日絶対に何冊読まなければならない」という厳しい義務ではありません。
「今日は時間がないから短い絵本を1冊だけね」でも十分に愛情は伝わります。パパママの「絵本を読んであげたい」「一緒に楽しみたい」というあたたかい気持ちそのものが、子供の豊かな心と情緒を育みます。赤ちゃんの頃は忙しくてあまり絵本の読み聞かせをしてあげられなかったパパママも、気にする必要はありません。決して遅すぎることはないのです。
今日からでも、寝る前の5分間や、休日のリラックスタイムに少しだけ時間を工面して、お子さんのお気に入りの一冊を一緒に開いてみませんか?








