牛乳パック椅子の作り方~全5種類のリーズナブルなイスを作ろう!
子どもが多ければ多いほど、日々大量に出る「牛乳パック」のゴミ。ただ捨ててしまうのはもったいない!実は牛乳パックは、特殊なコーティングが施された上質な紙でできており、工作の材料として意外なほどの強度があるのです。
この丈夫さを生かして、思い切って子ども用の「椅子」にリメイクしてみませんか?
構造を工夫して上手に作れば、大人の体重をしっかり支えられるほど頑丈な椅子になります。一時期しか使わない赤ちゃんや子ども用の椅子にかける出費を抑えられるだけでなく、子どもの好きなキャラクターや柄の布を使って、市販品以上に子どもが愛着を持ってくれる「世界に一つだけのマイチェア」を作ってあげることもできますよ♪
今回は、基本の六角形から背もたれ付き、赤ちゃん用のバンボ型まで、5種類の作り方とコツをご紹介します。
目次
失敗しない!牛乳パック椅子の土台の材料や道具
牛乳パック椅子の土台となる材料や道具は、どれも家庭にあるものや100円ショップで手軽に揃うものばかりです。
- 牛乳パック(※作る椅子の種類によって15〜36個程度必要)
- 布製ガムテープ
- 段ボール
- 新聞紙
- ハサミ・カッター
椅子に使用する牛乳パックは、飲み口のある三角形の部分を開き、中身を水でよく洗って、カビが生えないようしっかりと乾燥させておきましょう。
また、使う道具によって作業のしやすさや椅子の強度が大きく変わります。例えば、紙製のクラフトテープは重ね貼りができず剥がれやすいため、必ず粘着力が高く頑丈な「布製ガムテープ」を使用してください。
ハサミも、工作用の万能ハサミ(厚紙切り用)を使うと、硬い牛乳パックをサクサク切れて作業のストレスが激減しますよ。
お子さんと一緒に作業する場合は、牛乳パックの切り口で手や指を切ってしまうことがあるため、安全のために軍手を着用させてあげましょう。
基本!簡単な六角形の牛乳パック椅子の作り方
まずは牛乳パック椅子の中でも、一番オーソドックスで作り方が簡単な「六角形のスツール」を作ってみましょう。牛乳パックを折って「三角柱」を作り、それをいくつも束ねることで、驚くほど丈夫な土台が完成します。
この三角形を組み合わせる技法はトラス構造と呼ばれ、外からの圧力を分散させて変形しにくいという物理的な特徴があります。ピラミッドや東京スカイツリー、橋の骨組みなど、世界中の様々な巨大建築物にも用いられている非常に優れた構造なのです。
簡単な六角形牛乳パック椅子の材料
- 牛乳パック36個
- 布製ガムテープ
- 段ボール
- カバー用の布(約80cm×100cm)
- クッション用の綿(またはキルト芯)
- 手芸用ボンド(または木工用ボンド)
- 縫い糸と針
1土台の要となる「三角柱」の基礎を作る
まずは、牛乳パックをハサミで切り、強度の要となる三角柱の基礎部分を24個作ります。
1. 牛乳パックの縦の一辺(角のライン)をハサミで下まで切り開いたら、そのまま底の部分も対角線に向かって切り進めます。底が2つの三角形に分かれるようにカットします。
2. 次に、牛乳パックの上部(屋根のようになっている飲み口部分)を横に切り落とします。元々ついている折り目の線に沿ってカットするとまっすぐ綺麗に切れますよ。
2三角柱の中に入れる「補強パーツ」を作る
次に、残った12個の牛乳パックを使って、三角柱の中に入れて強度を上げるための補強パーツを24個作ります。
1. 牛乳パックの底と飲み口を切り落とし、筒状になった側面を縦に2つに切り分けて、長方形の板を2枚作ります。
2. この補強パーツを後で三角柱の中にスムーズに差し込めるようにするため、二つ折りにした状態で長辺の端を5mmほど切り落とし、ひと回り小さくしておきます。
3パーツを組み合わせて「三角柱」を完成させる
基礎部分(ステップ1)を三角形になるように折りたたみ、ガムテープでしっかり留めます。そこに補強パーツ(ステップ2)をV字型に折って内側に差し込み、牛乳パックの壁が「二重」になるようにして強度を上げます。
これを24個作り、最後は2個ずつガムテープでまとめて、それをさらに六角形になるように全体を束ねてテープでぐるぐる巻きに固定すれば、大人が乗っても潰れない屈強な土台の完成です!
高さの低い牛乳パック椅子の作り方
牛乳パックの椅子の高さは、カットする長さを変えるだけで自由に調整できます。
1歳前後の小さなお子様が座りやすい「高さ15cmの低い椅子」を作る場合は、最初の工程で牛乳パックを底から15cmの高さで切り揃えるだけです。ただし、高さが低くなるとトラス構造のバランスが変わり強度が落ちやすくなるため、三角柱の中に丸めた新聞紙をギュッと詰めて補強すると、つぶれにくく安定します。
背もたれ付き牛乳パック椅子の作り方
六角形の椅子はいわば「スツール」ですが、テレビを見たり絵本を読んだりする時には、背もたれがある方が子どもはリラックスして座れますよね。四角形の牛乳パックを切らずにそのまま活かした、背もたれ付きのソファー風チェアの作り方もあります。
飲み口を切り開いた牛乳パックに、見開き2〜3枚分の新聞紙を固く丸めてギュウギュウに詰め込み、フタを閉じて四角いブロックを作ります。
これを横に並べて座面を作り、後ろに立てて並べたものを背もたれとしてガムテープで合体させるだけで、しっかりとした背もたれ付きの椅子になります。新聞紙がしっかり詰まっているため、大人がもたれかかってもビクともしません。
赤ちゃん用のバンボ型椅子の作り方
お座りができるようになった赤ちゃん向けに、市販の「バンボ」のようにお尻がすっぽり収まる形状の椅子も作れます。
座面の中央に、赤ちゃんの股の間にくる「ストッパー(支柱)」となる四角いパーツを配置し、その周りを囲むように低い牛乳パックパーツをU字型に配置します。デリケートな赤ちゃんの太ももが当たる部分は、牛乳パックの角を親指でギュッと内側に押し潰して丸みを持たせておくのが、痛くならないための最大のポイントです。
カバーの工夫でさらに使いやすく!
赤ちゃんは食べこぼしやよだれで椅子を汚しやすいので、布ではなく100円ショップで売っているビニール製のクッションシート(レジャーシート素材など)をカバーとして両面テープで貼り付けると、汚れてもサッと水拭きできて非常に衛生的です。
バンボ型からキッズソファへのリメイク
赤ちゃんの成長は目覚ましく、お尻を固定するバンボ型椅子があっという間に窮屈になってしまうことも。しかし、手作りの牛乳パック椅子なら、成長に合わせて簡単にリメイクが可能です!
お腹の支えになっていた中央のストッパー(支柱)部分をカッターで切り取り、新しく平らな座面シート(段ボール+クッション材+布)を作って上から被せてボンドで貼り付けるだけで、幼児期まで長く使える「キッズソファ」に早変わりします。エコで経済的な素晴らしいアイデアですね。
牛乳パック椅子制作にかかる費用は?
牛乳パックで椅子を作る際にかかる費用は、市販のキッズチェアを買うのに比べて驚くほどリーズナブルです。
中身に詰める新聞紙や段ボールは廃材を利用し、カバー用の布も手芸店のハギレコーナーや、100円ショップの大きめの布(はぎれクロスやフェルト)を活用すれば、基本的に数百円程度で作ることができます。
クッション性を高めるために100均のジョイントマットを座面に仕込んだり、お気に入りのキャラクターの布を少しだけ奮発して買ったりしても、1000円〜2000円以内で世界に一つだけの愛着の湧く椅子が完成します。雨で外に遊びに行けない週末などに、ぜひお子さんと一緒に工作を楽しんでみてくださいね!



