赤ちゃんのお座りの時期に関する記事

赤ちゃんのお座りはいつから:月齢別の発達ステップと無理なく続く練習法・サポート椅子の選び方

赤ちゃんのお座りはいつから:月齢別の発達ステップと無理なく続く練習法・サポート椅子の選び方

お座りの平均は生後6〜7ヵ月、安定するのは9〜10ヵ月頃。早い子と遅い子の差、発達のサイン、家具の角への対策、ママの正座サポートやおもちゃを使った4ステップの練習、椅子3タイプの使い分けまで、わが子のペースを尊重しながら毎日のサポートに迷わない情報を網羅しました。

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赤ちゃんのお座りはいつから:月齢別ステップと上手にひとり座りするための練習法

まだお座りができない3ヶ月の赤ちゃん

赤ちゃんが寝返りを覚えると、ママの頭の中の次の問いはたいてい同じ。「うちの子はいつからお座りができるんだろう」。SNSを開けば同じ月齢の赤ちゃんが、にこにこ笑顔で座って遊んでいる写真が流れてきて、ふと焦ってしまう日もありますよね。けれどお座りは、首すわり・寝返り・腰すわりの積み重ねで自然に完成していくもの。月齢ごとの「だいたいの目安」を知り、わが子のペースに合わせて見守るのが、結果的にいちばんスムーズです。

この記事では、お座りを始める時期と月齢別の姿勢の変化、お座りがハイハイや言葉に与える波及効果、4つの練習法、お座り椅子の3タイプ別の選び方、そして「なかなか始まらない」と感じるときの考え方までを、先輩ママの視点でまとめました。今日の関わり方が、明日の「できた!」につながる小さなヒントが見つかれば嬉しいです。

赤ちゃんがお座りを始める時期:月齢別の発達ステップ

まずは月齢別に、お座りの姿勢がどう変化していくのかを押さえておきましょう。発達には大きな個人差があるので、下の表は「だいたいの目安」として眺めてくださいね。

月齢お座りの状態ママの関わり方の目安
生後3ヵ月頃座りたがる素振りを見せる子も。首と腰はまだ未完成縦抱っこで景色を見せる、無理に座らせない
4〜5ヵ月頃首がしっかりし、支えがあれば短時間お座り風の姿勢背中を支えて短時間。前のめりに注意
6〜7ヵ月頃平均的にお座りが始まる時期。横や後ろは不安定周囲にクッション、家具の角を保護
9〜10ヵ月頃腰がすわり、両手を使って遊べる安定したお座り行動範囲が広がるので部屋の安全点検を更新

早い子は3ヵ月頃からお座りに興味を示す

生後3ヵ月頃から「座りたい」と意思表示する赤ちゃんもいます。横抱っこで部屋を見渡しているうちに、もっと景色が見たいと体をぐっと起こしてくるあの仕草。首すわりは4〜5ヵ月、寝返りは5〜6ヵ月が平均と言われるので、3ヵ月でお座りに興味を持つのはずいぶん早いほうです。

このタイプの赤ちゃんは、体幹の力が早めについてきていて、好奇心も旺盛。寝ている姿勢では限られていた視界が、頭を持ち上げただけで一気に広がるのが楽しいのです。ただし、首と腰が完成しきっていない3ヵ月では一人座りは難しい段階。後ろにコテンと倒れて後頭部を打ったり、家具の角に頭がぶつかったりするリスクが高いので、座らせるよりも縦抱っこで世界を見せてあげるのが安全です。

3ヵ月から無理に座らせる必要はありません。赤ちゃんが景色を見たがっているサインを感じたら、縦抱っこやお膝の上で座らせるなど、ママの体を支えにする形で世界を見せてあげましょう。発達途中の背骨や腰に無理な負担をかけずに済みます。

次のアクション:今日、抱っこのときに赤ちゃんが体を起こそうとする回数を数えてみましょう。3回以上ある日は「景色を見たい欲求が高まっている合図」。縦抱っこ散歩を1回追加してみてください。

4〜5ヵ月頃のお座りの状態

首がしっかりしてくる4〜5ヵ月頃は、ママが背中を支えると、お座り風の姿勢を短時間とれる赤ちゃんが増えてきます。両手を前についた前傾姿勢で、背中は丸まり気味。腕の力もまだ弱いので、ふっと前に崩れて顔から倒れることもあります。不安定でも、視界が広がる快感を覚えた赤ちゃんは目をキラキラさせて喜ぶもの。短時間だけ、ママの胸とお腹で背中を包むようにして座らせてあげると、新しい景色を一緒に楽しめます。

先輩ママの観察によると、この時期に座らせて喜ぶ赤ちゃんは、お風呂上がりや授乳後など機嫌のいい時間帯に試すと長続きしやすいそう。逆に眠い時間帯やお腹が空いている時間帯は、すぐに崩れてぐずってしまいがちです。「いつ座らせるか」は「座らせる時間の長さ」と同じくらい結果に影響するので、機嫌のリズムを観察してみてください。

座らせた瞬間に前にコロンと倒れてしまう場合は、まだ体幹が支えるには早い段階。腰すわりが進んでから再チャレンジで大丈夫です。月齢に焦らず、わが子の体が「準備できたよ」のサインを出すまで待ちましょう。

次のアクション:今日のお風呂上がり、機嫌のいい3分間だけ「ママの胸で背中を支える短時間お座り」を試してみてください。赤ちゃんの表情をよく観察し、楽しそうなら明日も続け、嫌そうなら一旦お休みでOKです。

6〜7ヵ月頃のお座りの状態

おもちゃの前に座って遊んでいる赤ちゃん

生後6〜7ヵ月頃が、お座りを始める平均的な時期と言われています。寝返りでコロコロ転がっているうちに、腰・背中・腕の筋肉が少しずつ育ち、お座りに必要な土台が整ってくるのです。床に座らせると、両手を前についた三点支えの姿勢で、しばらく安定して座れる赤ちゃんが増えてきます。

ただし横や後ろへのバランスはまだ取りにくい時期。前にぐらついたときは両手で立て直せても、横に倒れた瞬間に手が出ず、そのまま頭をゴツン……というシーンが起きがちです。周囲にクッションを置く、テーブルの角にコーナーガードをつける、ラグの上で練習する、といった環境づくりが、この月齢の安心ポイント。赤ちゃんの周り90度の範囲は「やわらかい床面」を意識して整えると、思いきり練習させてあげられます。

独自視点として、6〜7ヵ月のお座りは「親の見守りの解像度」が問われる時期。座っている赤ちゃんの目線の高さに、家具の角や、口に入れたら危ない小物がないか、ハイハイ前の段階でぐるりと部屋を見回しておきましょう。お座り対応の安全点検を済ませておくと、次のハイハイ・つかまり立ち時代も同じ目線でアップデートしやすくなります。

次のアクション:今日、赤ちゃんがいつも座る場所に大人もしゃがんで、赤ちゃんの目線で部屋を一周見回してみましょう。テーブルの角、コードの先、誤飲しやすい小物の位置がはっきり見えてきます。

9〜10ヵ月頃のお座りの状態

9〜10ヵ月頃には、腰がしっかりすわり、腹筋と背筋の力でぴんと背筋を伸ばして座れる赤ちゃんが多数派になります。両手で上半身を持ち上げる力もつき、自分で寝姿勢からお座りに移行する子も。両手が自由に使えるようになるので、おもちゃを左右に持ち替えたり、パチパチと手を打ち鳴らしたり、ページをめくったり、座ったままの遊びの幅が一気に広がります。

お座りが完成してくると、すぐ後ろに控えているのがハイハイ・つかまり立ちの時期。テーブルやソファに手をかけて立ち上がろうとし、椅子の脚やテレビ台のフチに手を伸ばす毎日が始まります。倒れて頭をぶつけるリスクは一段階上がるので、家具の角、ストッパーのない引き出し、コンセント、観葉植物の鉢など、もう一度部屋の安全点検をアップデートしましょう。「お座りが安定した日」は、家の安全装備を見直すリマインダーの日でもあります。

次のアクション:お座りが安定してきたら、今週末のうちに「ハイハイ・つかまり立ち対応の部屋づくり」をひとつだけ追加してみましょう。コーナーガード、ストッパー、コードカバーなど、1つずつ進めれば負担になりません。

お座りが赤ちゃんの発達にもたらす嬉しい影響

お座りはただ座れるようになる、というだけではありません。姿勢の変化は、視覚・好奇心・運動能力・言葉の発達まで、波紋のように広がるもの。お座りができるようになると、赤ちゃんの世界は文字どおり立体的に広がっていきます。

お尻と腰の筋力アップがハイハイにつながる

ハイハイで部屋を出ていこうとしている赤ちゃん

座る姿勢を保ち続けるとき、お尻まわりや、骨盤と腰をつなぐ筋肉がしっかり働いています。この腰まわりの筋肉は、上半身と下半身の動きをつなぐ要。手と足を交互に動かしながら進むハイハイには、まさにここの筋肉がいい働きをしてくれるのです。お座りで体幹が育つと、ハイハイのスタートもスムーズになります。

独自視点として、ハイハイの上達は「お座りの時間の長さ」より「お座りの質」に左右されるところがあります。背中を丸めて支えだけで座っている時間より、自分の力でバランスを取り直しながら座っている時間のほうが、体幹を育てます。おもちゃに手を伸ばす、ふらついて持ち直す、振り返る——そんな細かな動きをじっくり繰り返す時間を、たっぷり確保してあげましょう。

次のアクション:今日のお座り時間に、赤ちゃんの正面ではなく斜め前におもちゃを置いてみましょう。体をひねりながらバランスを取り直す動きが自然に出てきて、体幹が刺激されます。

視野が広がって好奇心が刺激される

お座りができるようになると、見える世界が一気に立体的になります。生後4〜5ヵ月頃には、視力もぐんと上がり、物の形や奥行きがはっきり見えはじめる時期。同じおもちゃでも、寝た姿勢で見上げるのと、座った姿勢で見下ろすのとでは、まったく別の物体に見えています。「見える」が「触りたい」「近づきたい」に変わり、自発的な動作がどんどん増えていくのが、お座り以降の赤ちゃんの面白さです。

家庭でできる小さな工夫として、座った時の視界に「届きそうで届かないおもちゃ」を置いてみるのがおすすめ。手を伸ばし、上半身をひねり、ふらつきを立て直す——好奇心と運動が一緒に育つ、最強のセッティングです。次のハイハイへの動機づけにもなります。

言葉の発達にもプラスに働く

椅子につかまりながらお座りしている赤ちゃん

「お座りと言葉に何の関係があるの?」と意外に思うかもしれませんが、実は深いつながりがあります。赤ちゃんの体は、大きな筋肉(粗大運動)から細かな筋肉(微細運動)へ、順を追って発達していくもの。腕や足など大きな筋肉がしっかり動かせるようになると、その先にある指先や口まわりの細かな筋肉も、徐々に思いどおりに動かせるようになっていきます。

お座りができる赤ちゃんは、体幹と大きな筋肉の発達が一段落しているサイン。次に来るのが指先の操作と、口まわりの動き=おしゃべりの土台です。ママの「あー」「うー」を真似て同じ音を返してくる、口を「ぱ」「ば」の形に動かして遊ぶ——そんな日が、お座りの後ろを追いかけてやってきます。体の発達と言葉の発達は別物ではなく、地続きの一本道。お座りができた日は、おしゃべり開始のカウントダウンが始まった日でもあります。

独自視点として、座って向き合える時間が増えると、ママと赤ちゃんの「顔の見え方」も変わります。寝かせて話しかける時より、座って向き合って話しかける時のほうが、赤ちゃんはママの口の動きをじっくり観察できる。言葉の真似は、見えていない口は真似できない。座って目を合わせる時間を意識的に増やすことが、おしゃべりの近道になります。

次のアクション:今日のお座り時間に、赤ちゃんの正面に座って、ゆっくり大きな口の動きで「まんま」「あー」と話しかけてみましょう。ママの口を凝視する時間が、言葉のレッスンの始まりです。

お座りが上達するおすすめの練習法4つ

お座りは無理に練習させるものではありませんが、赤ちゃん自身が「座ってみたい」サインを出してきたら、ママができるサポートを少しずつ加えてあげると上達がスムーズになります。大切なのは「ママが座らせる」のではなく「赤ちゃんが座る練習をママが手伝う」スタンス。下の4つの方法を組み合わせて、毎日のお遊び時間にゆるく取り入れてみてください。

1床に好きなおもちゃや絵本を置いて好奇心で誘う

赤ちゃんが大好きな絵本やぬいぐるみ、音の出るおもちゃを、座った姿勢で見えるぎりぎりの位置に置いてみましょう。寝姿勢では見えないけれど、頭を起こすと見える——そんな絶妙な配置が、赤ちゃんを「お座りしたい!」気持ちにさせます。何度か失敗しても、好きなものを見たい気持ちが上回れば、自然と練習回数が増えていきます。

独自視点として、おもちゃは「光るもの」「音が出るもの」「動くもの」が体幹トレーニングと相性◎。ふらつきを立て直しながらでも目で追える要素があると、お座り時間がぐんと伸びます。先輩ママの定番は、寝室の天井から吊るすメリーを座位の高さに付け替える小ワザ。買い足しなしで練習グッズに早変わりです。

2ママは正座して、赤ちゃんを後ろから抱っこする

赤ちゃんを膝の上に乗せて抱っこしている正座のママ

ママが正座して、その膝の前またはお腹の前に赤ちゃんを座らせ、両脇から軽く支える姿勢です。ママの体が背もたれと壁の代わりになり、赤ちゃんは安心して座位を保てるのが利点。何度倒れても、背中をママの体に預けられる安心感があるので、赤ちゃんが「座る怖さ」を覚えずに済みます。

サポートのコツは、「過保護にしすぎない」こと。赤ちゃんが少し前にぐらついた瞬間に、すぐ全力で支えるのではなく、転ばないギリギリのところまで自分でバランスを取らせてあげる。ふらつき→立て直しの繰り返しが、体幹を作る一番の練習です。ママの手は「最終防衛ライン」くらいの感覚で大丈夫。

3ママの片方の足に赤ちゃんを座らせる

あぐらや片ひざ立ての姿勢で、ママの太もも一本をクッション代わりに、赤ちゃんを座らせる方法です。太ももは適度な硬さと弾力があり、赤ちゃんのお尻にぴったり。両脇から軽く支えてあげれば、座位の感覚を体に教えるのに最適なサポートになります。慣れてきたら、支える手の力を少しずつ抜いていくと、自然に自力バランスへ移行できます。

独自視点として、この練習はママの太ももの位置を変えるだけで難易度を調整できるのが便利。太ももを高くすればやや前傾で楽な姿勢、低くすれば自力バランスの難易度アップ。ジムマシンのように負荷を細かく調整できる、家庭にいながらのオーダーメイド体幹トレーニングです。

4テーブルやおもちゃ箱を前に置いて「両手をつく座位」を作る

赤ちゃんの正面に低いテーブルや、ひっくり返したおもちゃ箱を置いて、その上に両手をつかせる方法です。テーブルが前への倒れ込みを防ぎ、両手で体を支える感覚を覚えやすいのが特徴。ママは赤ちゃんの背後にまわり、横や後ろへの倒れに備えれば、安全に練習できます。両手がテーブルの上にあれば、おもちゃで遊びながら自然と座位の時間が伸びていきます。

注意点として、テーブルの角は必ず保護を。コーナーガードがない場合は、タオルで角を巻くだけでも十分対策になります。赤ちゃんが「楽しく長時間座れる」環境を作れば、練習は勝手に成立する。それがこの方法の真骨頂です。

次のアクション:今日、リビングのローテーブルにコーナーガード(またはタオル)を1つだけ取りつけてみてください。これだけで、お座り練習の安全度が大きく上がります。

お座りがなかなか始まらないときに考えたいこと

「もう9ヵ月なのに、まだ一人で座れない」「うちの子だけ遅れているのでは」——SNSや同じ月齢の友だちの様子を見て、不安になる気持ちはとてもよくわかります。けれど、お座りの完成時期には個人差が大きく、半年単位でばらつくのは珍しいことではないもの。焦る前に、よくある3つの背景を整理してみましょう。

体の準備がまだ整っていないだけのことが多い

お座りには、首・背中・腰・お尻・腕の筋肉がバランスよく育っていることが必要です。寝返りやずりばいで体幹が育っている赤ちゃんも、お座りに必要な腰まわりの筋肉だけは少しゆっくり育つことがあります。「他の動きはできているのに、座位だけが少しゆっくり」というのは、発達の順番の個性の範囲内。今日できなかったことが、来週ふっとできる、というのが赤ちゃんの発達の不思議です。

気になるときは、自己判断で焦らず、4ヵ月健診・10ヵ月健診などの乳幼児健診のタイミングで、保健師さんや小児科の先生に普段の様子を相談するのが安心です。プロの目で全体のバランスを確認してもらえると、ママの不安もすっと軽くなります。

お座りより「他の動き」のほうが楽しい時期かもしれない

体の発達は順調なのに、座らせるとすぐコロンと横に倒れて、また寝返りで移動を始める赤ちゃんも珍しくありません。「寝返りで移動するほうが楽しい」「ずりばいで進むほうがワクワクする」と本人が感じている時期は、お座りの優先順位が下がっているだけ。気持ちが向いたタイミングで、自然と座位の時間が増えていきます。

独自視点として、寝返りやずりばいで広い空間を移動できる子は、その動きから先にハイハイへ進み、その後にお座りが安定する、という順番をたどる場合もあります。発達の順番は「一本道」ではなく「個性の枝分かれ」。教科書の順番にぴったり沿わないことを、心配しすぎなくて大丈夫です。

不安定な姿勢が「怖い」と感じている可能性

泣いている赤ちゃん

寝た姿勢や抱っこのときは、体の広い面積が床やママに支えられているので安定しています。座位はその面積がぐっと狭くなり、本能的に「怖い」と感じる赤ちゃんもいます。とくに、過去に座らせたときに頭を打ったり、急に手を離されたりした経験があると、座位そのものを警戒してしまうことも。怖がっている赤ちゃんに「練習だから」と座らせ続けるのは逆効果。一度クールダウンして、ママの膝の上やお腹の前など、密着度の高い座位から少しずつ再スタートしましょう。

次のアクション:ここ1週間、お座り練習で泣かせてしまった日があれば、今週は床での練習を一旦休み、ママの膝の上で絵本タイムだけ。安心の上書きが、再チャレンジへの近道です。

お座りをサポートするベビーチェアのタイプ別の選び方

お座りの不安定な時期を安全に乗りきるために、サポート椅子を取り入れる家庭も多くあります。椅子はあくまで「短時間使う補助」で、座位の練習そのものを置き換える道具ではありません。長時間の使用は背骨や腰に負担をかけかねないので、1回10〜15分を目安に、必ずママの目の届く範囲で使うのが基本です。下の3タイプを押さえて、家庭のシーンに合うものを選んでみてください。

タイプ特徴向いているシーン
①脚を入れる一体成型タイプ太もも周りまで包む構造で、固定ベルト付きで安定離乳食、ヘアカット、両手を使う遊び
②高背もたれ・やわらか素材タイプクッション性が高く、足回りも柔らか素材低月齢からの短時間お座り、リビング
③360度クッション抱っこ風タイプ布製の包み込み構造で、ハグされている感覚首すわり直後の超ソフトサポート

①脚を入れる一体成型タイプ

脚を入れる一体成型タイプのベビーソファ

太もも周りまで包み込む一体成型の椅子で、専用ベルトが付いているタイプ。前にも後ろにも倒れにくい設計で、離乳食タイムや、両手を使う遊びの時に重宝します。ヘアカットや爪切りなど、赤ちゃんを少しの間じっとさせたいシーンでも便利。床置きでもダイニングテーブルにのせるアタッチメントを併用してもOK、というモデルが多いのもポイントです。

注意点として、太ももの太さによってはサイズアウトが早めに来ます。長時間続けて座らせない、汗をかきやすい夏場は通気を確保するといった配慮で、快適に使い続けられます。お風呂上がりやおむつ替え後、短時間使うのが先輩ママの定番運用です。

②高背もたれ・やわらか素材タイプ

やわらか素材のベビーチェア

クッション性のあるやわらか素材で、背もたれが高く、足回りまでふんわり包んでくれるタイプ。低月齢のお座りサポートに向いており、足をぶつけてしまう心配が少ないのが魅力です。固定ベルト付きのモデルなら、お座りがまだぎりぎりの月齢でも安心。1歳を少し過ぎたあたりまで長く使える設計が多く、コスパも◎です。

独自視点として、このタイプはリビングの床に置いて使うのに向いています。ママが料理をしている横で、赤ちゃんが座って絵本を眺める——そんな日常シーンに自然になじむデザインのものを選ぶと、出しっぱなしの罪悪感がぐっと減ります。

③360度クッション抱っこ風タイプ

360度クッション型の布製ベビーチェア

赤ちゃんを360度ぐるりと囲む、布製のやわらかいベビーチェア。首がすわり始めた3ヵ月頃から使えるモデルが多く、ハグされているような包み込み感が特徴です。クッション素材なので倒れたときの衝撃を受け止めやすく、お座りに慣れていない時期の安心感が抜群。記念写真にも映える愛らしいデザインが多いのも、つい選びたくなるポイントです。

こちらも、長時間座らせ続けない、必ず目の届くところで使う、洗濯表示を確認してこまめに洗う、という3つを守れば、首すわり〜お座り完成までの過渡期を快適にサポートしてくれます。

椅子全般の注意として、座り心地が良いと赤ちゃんは活発に動きたくなり、椅子ごと前後に揺らすこともあります。きょうだいがいる家庭では、上のお子さんが椅子ごと動かして転倒——というケースも。椅子はテーブルや段差の近くに置かない、ママの視界が外れる時間は赤ちゃんを椅子から下ろす、この2つを家庭ルールにしておくと安心です。

よくある質問(FAQ)

Q1.何ヵ月までにお座りができればいい目安は

個人差が大きく、一概に「この月齢までに」と言いきれません。多くの赤ちゃんは6〜10ヵ月頃にかけて段階的にお座りが完成しますが、もう少しゆっくりな子もいます。10ヵ月健診・1歳半健診のタイミングで、保健師さんや小児科の先生に普段の様子を相談し、全体のバランスをプロの目で確認してもらうのがいちばん安心です。SNSや友達の子と比べすぎず、わが子のペースを大切に。

Q2.お座り練習はいつから始めればいい

「いつから」よりも「赤ちゃんがサインを出したら」が答え。抱っこのときに体を起こしたがる、寝姿勢で頭をぐっと持ち上げる、寝返りで上手に動けるようになるといったサインが出てきたら、ママの体を支えにする形で短時間の座位を試してみましょう。サインが出ない時期に練習を強いる必要はありません。

Q3.お座り椅子は何ヵ月から使っていい

椅子の種類によりますが、多くは首すわりが完了した3〜4ヵ月以降が目安。製品ごとに対象月齢が定められているので、購入前に必ず確認しましょう。低月齢で使う場合は、1回10〜15分の短時間にとどめ、必ず目の届く範囲で使うのが基本です。長時間の使用は背骨や腰に負担がかかるおそれがあるので避けましょう。

Q4.早くお座りができる子のほうが発達が進んでいる

必ずしもそうではありません。早く座れる子は体幹の発達が早めなだけで、その後のハイハイ・つかまり立ち・歩行のスピードは別物。むしろ、お座りより先にずりばいやハイハイで広く動く子のほうが、足腰の力が早く育つという観察もあります。発達の順序にも、ペースにも、たくさんの個性があると考えてください。

Q5.お座りができないまま、つかまり立ちを始めてしまった

これも個性の一つです。座位より立位のほうが、本人にとって楽しい・やる気が出る、というタイプの赤ちゃんがいます。つかまり立ちができても、座位の安定は別の動きとして後からついてくるもの。立ち上がる時間と、床に座る時間が両方確保できる環境を整え、本人のペースを尊重しましょう。気になる場合は乳幼児健診で相談を。

ひとりでお座りできるようになっても、ママの見守りは続く

早い子だと3ヵ月頃から、平均的には6〜7ヵ月、安定するのは9〜10ヵ月——赤ちゃんのお座りには、たくさんの「だいたいの目安」がありますが、最後にものを言うのはわが子のペースを尊重するママのまなざしです。月齢どおりに進まないと感じても、それはわが子なりの順序で発達している証。教科書の順番より、目の前の赤ちゃんの様子を信じてあげてください。

お座りが安定してきたら、すぐ次のハイハイ・つかまり立ち・歩行の時期がやってきます。視界が広がり、行動範囲が一気に増え、ケガのリスクも別次元に上がる時期。「ひとりで座れた」は「もうひとりで大丈夫」ではなく、「もっと細やかに見守るスタート地点」でもあります。家具の安全点検、誤飲しやすい小物の片付け、コードや段差への対策を、お座り完成のタイミングで一度アップデートしておきましょう。

10ヵ月を過ぎてもお座りがゆっくりだと感じる場合は、自己判断で焦らず、乳幼児健診の機会に保健師さんや小児科の先生に相談を。練習法や椅子の工夫も組み合わせながら、わが子だけの「座って見渡す景色」を一緒に楽しんでいきましょう。今日のあなたのまなざしが、明日の小さな「できた!」を支えています。

この記事を書いたライター
鈴木凛子

鈴木凛子

40代、趣味は付箋集め、晩酌が欠かせないのんべえですw