ハイハイの練習はいつから?ハイハイが上達する練習方法は?
そろそろ赤ちゃんがハイハイを始める月齢だというのに、一向にその兆しが見えないと、ママとしては不安になるはず。そして、そんなママが最も気になるのが、「ハイハイの練習」なのではないでしょうか?
練習といっても、まだハイハイができない赤ちゃんに無理やりハイハイをさせたり、筋トレを強いるようなものではなく、ここでおすすめするのは自然にハイハイを促す方法です。
ハイハイの練習法のほか、さらに、ハイハイ間近の赤ちゃんにおすすめおもちゃの紹介や、お部屋の安全対策について解説。これからハイハイを始める赤ちゃんをお持ちのママに、役立つ情報をお届けします。
赤ちゃんのハイハイの練習はいつから?
赤ちゃんの成長には個人差がありますが、一般的に7ヶ月くらいにずいばりをはじめ、生後8ヶ月ころからハイハイを始めることから、その時期を目安としてハイハイの練習をはじめるといいでしょう。
特に、腕の力で前進するずりばいや、ひじを使って前に進むひじばいなどの、ハイハイの前兆が見られる赤ちゃんは期待大です。また、お兄ちゃんやお姉ちゃんがいる赤ちゃんは、ハイハイを始める時期が早いといわれています。
おすすめのハイハイの練習方法5つ
ハイハイが上達するためには体の発達だけではなく、赤ちゃんにハイハイがしたい!と思わせるためのママのサポートも大切です。
具体的にどのような練習をすればいいのか、ここでは5つの方法について解説します。
1四つん這いに慣れさせる
ハイハイの練習では、まずは四つん這いの姿勢に慣れさせることから始めましょう。ママが体を支えてあげて、ハイハイとはどのようなものかを赤ちゃんに覚えてもらうのです。やり方は簡単。
布団やベッドの上で赤ちゃんを腹這いの状態にしてから、ママが両手でお腹のあたりを持ち上げて四つん這いにし、数秒間その姿勢を保ちます。これを何回か繰り返すことで、四つん這いの姿勢を赤ちゃんに覚えてもらいます。
2手を添えてサポートしてあげる
四つん這いができるようになったけれど、上手に前に進めないという場合は、赤ちゃんが踏ん張りやすいように、後ろから足の裏に手を添えてみましょう。
ママに足の裏を押さえてもらうことで、赤ちゃんが前に進みやすくなります。ただし、ママが後ろから押してしまうとハイハイの練習にならないので、あくまでも手を添える程度にとどめることが大切です。
3ママと一緒にハイハイレース
赤ちゃんがハイハイをはじめる気配が見られない場合、ハイハイに関心がないという可能性も考えられるので、ママが楽しそうにハイハイをして見せると、赤ちゃんはハイハイに興味を持つかもしれません。
その際、ママがハイハイで先導して、赤ちゃんに追いかけさせるのがポイント。楽しい気分で練習できるので、親子のふれあい遊びとしてもおすすめです。
4同年代の赤ちゃんと遊ばせる
ママと二人っきりでハイハイの練習をしても、一向に上達しないという時は、月齢の近い赤ちゃんと遊ばせてみましょう。すでにハイハイができている子を見ることで、赤ちゃんは自然とハイハイに興味を持ち始めるはずです。
もし、近くに同じくらいの月齢の赤ちゃんがいない場合は、子育て支援センターや子育てサロンを利用するといいでしょう。そのような施設には子育て中のママが大勢訪れることから、気の合うママ友にも出会えるかもしれません。
5おもちゃを使ってハイハイを促す
手を変え品を変え、あれこれやってみたけれど、頑として赤ちゃんがハイハイをしないという場合は、おもちゃを使って赤ちゃんの興味を引き付けることで、ハイハイにつながる可能性があります。
赤ちゃんが思わず追いかけたくなるような、音や光で関心を引くおもちゃがあるので、赤ちゃんが喜ぶようなおもちゃを選んであげましょう。
ここからは、ハイハイの練習用におすすめのおもちゃを5つご紹介します。
はいはい期の赤ちゃんにおすすめのおもちゃ5選
オーボール ラトル オレンジ
ベビーザらス
赤ちゃんの定番おもちゃ「オーボール」に、小さなビーズが入ったラトルです。振ったり投げたりすると音が出るので、思わず追いかけたくなるでしょう。
網目状のボールなので赤ちゃんの小さな手でも握りやすく、接着剤などは使っていないから安全。日本での耐久テスト済なので安心して遊ばせることができます。(対象年齢:新生児から)
1-2-3でんでんむし
フィッシャープライス
カラフルなかたつむりを転がすと、楽しいメロディーが流れ光りながら前に進みます。お腹部分にミラーがついているので、顔を映して遊ぶと楽しいはず。
ねんね期からハイハイ期まで、長く楽しむことができるおもちゃです。(対象年齢:3ヵ月から)
アクティブ知育ローラー
ピープル
ずりばいからひとり立ちまでの赤ちゃんが、長く遊ぶことができるのがアクティブ知育ローラーの特徴です。
ハイハイハンドルを押してローラーを動かして遊ぶことができるので、まずはママが押してお手本を見せて、遊び方を教えてあげましょう。(対象年齢:6ヵ月から)
それいけ!アンパンマン ハイハイでおいかけっこ
ジョイパレット
赤ちゃんに大人気のアンパンマンの動くおもちゃです。後ろについているリングを引っ張って、背中を押すと前に進みます。
触れようとして手を伸ばしても、アンパンマンが逃げてしまうので、赤ちゃんも思わずハイハイして追いかけたくなるはずです。(対象年齢:8ヵ月から)
ダンシングアリゲーター
プラントイ
わにの形をした木製のおもちゃで、口についているひもを引っ張るとカタカタと音を立てて走ります。
ハイハイの時期には、ママが引っ張って後追い、あんよを始めたら自分で引っ張って楽しく遊ぶことができます。(対象年齢:生後12ヵ月から)
ハイハイの前にやっておきたい環境作りと安全対策
赤ちゃんがハイハイを始めると行動範囲が一気に広がるので、赤ちゃんの思いもよらない行動によって、家庭内での事故につながる恐れがあります。
そのため、赤ちゃんにハイハイの兆しがみえたら、安全な環境を作るために、次のような5つのことに気をつけなければなりません。
1.こまめに掃除をする
好奇心が旺盛な赤ちゃんは、気になるものは何でも口の中に入れてしまうことから、誤飲につながるようなものが落ちていると危険なため、こまめな掃除が必要です。
また、床の上をずりばいやハイハイで移動して、床の上のほこりを吸い込んでしまった場合、アレルギーにつながる恐れがあります。
2.床に余計な物を置かない
赤ちゃんがハイハイをするようになると、部屋の中を動き回るようになるので、赤ちゃんがぶつかったり、つかまった時に倒れてしまったりするようなものは、ハイハイの邪魔になるため置かないようにする必要があります。
特に、テレビなどの電化製品の配線は、好奇心の塊のような赤ちゃんの標的になりやすいため、結束バンドやケーブルボックスを使って、赤ちゃんのいたずらを防止しましょう。
3.床にカーペットや柔らかいジョイントマットを敷く
床がフローリングの場合、バランスを崩した際に頭をぶつける恐れがあるので、転んだときの衝撃を和らげるためのマットやカーペットを敷くと安心です。
特に、子供が小さいうちは、食べこぼしなどで床を汚してしまうことが多いことから、部分的に洗ったり交換したりできるジョイントマットがおすすめです。
4.コンセントや家具の角にカバーをつける
ハイハイをはじめた赤ちゃんにとって、最も危険なものといえるのがコンセントです。赤ちゃんが触れたり、指を中に入れたりできないようにカバーで覆っておく必要があります。
また、赤ちゃんが部屋の中を動き回った際に、勢いあまって家具の角に頭をぶつけてしまわないように、赤ちゃんの目線に立って、危険だと思われる場所にはカバーをつけて、安全対策を行ないましょう。
5.大きな段差にベビーゲートを付ける
赤ちゃんは放っておくとハイハイでどこにでも行ってしまうので、大きな段差がある場所には、落下防止するためのベビーゲートの設置を検討しましょう。
玄関や階段のような大きな段差のほか、ベランダに通じる部分など、家の中に危険な場所がないかを普段の生活の中で、改めて考えておくことも大切です。
赤ちゃん向けの安全対策グッズは、ホームセンターやベビー用品店で取り扱っていますので、ハイハイを始めて活発になる前の、早めの時期に対策しておく必要があります。
赤ちゃんがハイハイをしない時は
生後半年から1年たっても、うつぶせやハイハイを嫌がる場合、シャフリングベビーが疑われます。シャフリングとは、直訳すると「引きずる」という意味で、お尻を引きずるようにお座りのままで移動する赤ちゃんもいます。
赤ちゃんの成長には個人差があるので、単に発育の遅れによってハイハイが遅れる場合もありますが、シャフリングべビーの場合、発達障害や知的障害の可能性があるため、気になる場合はかかりつけ医に相談してみるといいでしょう。