ずりばいとは?赤ちゃんへの影響に関する記事

赤ちゃんのずりばいとは?いつから始まる?先輩ママの体験談と楽しい練習方法

赤ちゃんのずりばいとは?いつから始まる?先輩ママの体験談と楽しい練習方法

赤ちゃんのずりばい練習法やお部屋づくりのコツを大公開!お気に入りのおもちゃを使った誘導作戦や、パパと一緒にできる足裏プッシュ遊びなど、親子のスキンシップを深めながら「動きたい」意欲を引き出すアイデアが満載です。

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赤ちゃんのずりばいとは?身体への効果と親子で楽しむトレーニング方法

赤ちゃんが少しずつ大きくなり、起きている時間が増えて活発になってくると、親として何より楽しみなのは「いつ自分から動き始めるのかな?」という成長のステップですね。わが子が小さな手足をパタパタと動かして前へと進むハイハイの姿を想像し、ついつい大きな期待を膨らませてしまうママやパパも多いはずです。

ところが、乳児の運動機能の成長スピードには非常に大きな個人差があり、赤ちゃんは親の期待通りにはなかなか動いてくれません。中には全くハイハイのポーズをとろうとしない赤ちゃんもいますし、お腹を床にぴったりとつけたままズリズリと這うように動く「ずりばい」のしぐさを見て、「ハイハイってこれでいいの?」「うちの子、ちょっと変わった動きをしているかも?」なんて不安に駆られるママも少なくないようです。

そこで今回は、赤ちゃんの「ずりばい」とはそもそも何なのかという基本に触れながら、先輩ママたちのリアルな体験談や、親子で楽しくできる遊びを通じた練習方法について詳しく解説していきます。他の子と比べて焦る必要は全くありません。赤ちゃんの「動きたい!」という意欲を大切に育てながら、今の時期にしか見られない可愛らしい姿をたっぷりと楽しんでいきましょう。

そもそも赤ちゃんの「ずりばい」とはどんな動き?

ずりばいとは、赤ちゃんがうつ伏せの状態でお腹を床につけたまま、手や足の力を使ってズリズリと動く様子、いわゆる匍匐(ほふく)前進のような動きのことを指します。一般的には、赤ちゃんが四つん這いのハイハイをする前段階として、生後7~8ヶ月頃の赤ちゃんに多く見られる行動パターンです。

動き始めの赤ちゃんは、まだ自分の重い上半身を腕だけで支える力が十分についていません。そのため、いきなり手の平と膝を床について体を持ち上げるハイハイをすることは難しく、まずは自分の手の平や足の裏で床を押したり、腕で床を引っ張ったりする「ずりばい」や、上半身だけを起こして肘をついた「ひじばい」の状態で、前や後ろへと少しずつ這って進むのです。

つまり、ずりばいは赤ちゃんにとって「ハイハイへ向けた大切な準備期間」であり、ずりばいを繰り返すことで全身の動かし方を学び、「自分の力で好きな場所へ移動できるんだ!」という自信をつけているわけです。ずりばいは赤ちゃんの成長においてとても意義のあるステップですから、「早く四つん這いにさせなきゃ」と無理に手助けをして姿勢を変えさせる必要はありません。ママはゆったりとした気持ちで、赤ちゃんが床の上で自由にのびのびと動ける環境を整えてあげましょう。

ずりばいがもたらす楽しいメリット

・腕や足を使って体を支えることで、ダイナミックに遊ぶための全身の基礎が養われる
・足の親指で床をグッと蹴る感覚を掴み、自分の力で進む達成感を味わえる
・手足の指を活発に動かすことが脳への心地よい刺激となり、好奇心がぐんぐん育つ
・ママやパパのいる場所へ自分で向かうことで、コミュニケーションの楽しさを知る

赤ちゃんのずりばい問題でママ達はこんなに悩んでる!

床に寝そべる赤ちゃん

ずりばいをし始める時期や、実際にどう進むかのスタイルは、赤ちゃんによって驚くほど個人差が大きいものです。とはいえ、ハイハイやその後の「立っち」へと繋がる重要なステップであるだけに、「いつから始まるの?」「この動きで合っているの?」と、ずりばいに対するママの不安や心配はどうしても大きくなってしまいますよね。

ここでは、赤ちゃんを育てている先輩ママたちが実際に経験した「ずりばい期のリアルな悩みやエピソード」をご紹介します。みんな同じように悩みながら、我が子の成長を見守ってきたことがわかると、きっと心がスッと軽くなるはずです。

1. 「前に進みたいのに、後ろにしか進みません…」

ずりばいを始めたばかりの頃は、腕で床を押す力の方が強かったり、足の蹴り出しのタイミングが掴めなかったりして、前に進むつもりがズルズルと後ろへ下がってしまうことがよくあります。これは赤ちゃんが体を動かす実験をしている真っ最中の証拠です。初めからうまく前に進めなくても全く問題ありませんので、「あともう少しだね!」と赤ちゃんの頑張りを温かく応援してあげましょう。

タロまま
31歳

A男の子はのんびり屋とは言うけれど…

9か月の男の子のママです。
うちの子は、寝返りは生後4ヶ月ぐらいでできて順調だと思っていたのですが、まだつかまり立ちはもちろん、はいはいもしません。
お座りも支えてあげればしますけど、すぐぺしゃっと崩れてしまって…。
お腹を床につけて手足は動かすので「これはずりばい?」と期待したのですが、前には進まず、後ろに進んでしまってガッカリ…。こんな状態が2か月続いています。
私の母は「男の子はのんびり屋さんが多いわよ」というのですが、同じ月齢でもハイハイしたり、つかまり立ちをしている男の子を見ると、気ばかりが焦ってしまいます。
でも、児童館の先生からは「それぞれのペースがあるから大丈夫よ、後ろに進むのも可愛い時期じゃない」と温かい言葉をもらい、少しホッとしています。

「他の子との比較」を手放し、今の可愛さを満喫する

タロままさんのように、児童館や子育て支援センターなどで月齢の近いお友達を見ると、どうしても我が子と比べて焦ってしまうのはママの自然な心理です。特に、一生懸命おもちゃに手を伸ばしているのに、結果的に後ろにバックしてしまう姿を見ると、「どうして前にいけないの!」とヤキモキしてしまいますよね。しかし、発達心理の観点から見れば、赤ちゃんは「手足を動かすと景色が変わる」という大発見を心から楽しんでいる最中なのです。

先輩ママたちの声では、「後ろに下がってソファの下に挟まっていたあの時期の動画、もっと撮っておけばよかった!」と後悔する人が多いほど、実はとても短くて愛おしい期間限定の姿です。「バックオーライだね!」とパパと一緒に笑い合いながら、今ののんびりとしたペースを丸ごと愛してあげてください。

ふみ
23歳

Aまるでブレイクダンス!

うちの長男はうつ伏せで動くのが不思議だったのか、生後6ヶ月頃はずりばいで全く前に進めませんでした。
始めのうちは手足をバタバタと動かしながら、お腹を軸にしてくるくるっと回っていたのですが、そのうち手だけ突っ張って後ろに進んでました(笑)
そのころは「いつ前に進むの?」とソワソワしたこともありましたが、しばらくたったら普通にはいはいができるようになっていたので、前に進めなくても焦る必要は全くないですよ!

お腹を軸にクルクル回る「飛行機ポーズ」も立派な前兆

ふみさんの息子さんのように、お腹を中心にして時計の針のようにクルクルと回ったり、両手両足を床から離してバタバタさせる「飛行機ポーズ」をとったりするのは、ずりばいが始まる直前の典型的なサインです。「動きたいけれど、まだどうやって前に進めばいいか分からない!」という赤ちゃんの心の声が聞こえてくるようで、微笑ましいですよね。

保育の現場でも、このクルクル回る動きは「赤ちゃんが全身の筋肉を使ってバランスをとる素晴らしい遊び」として捉えられています。赤ちゃんがクルっと回ってママの方を向いたら、「こっち向けたね!」と満面の笑みで拍手をしてあげましょう。ママの嬉しそうな反応が、赤ちゃんの「もっと動きたい!」という次へのモチベーションに直結します。

ぽよちゃん
25歳

A四つん這いにすらなれません

8ヶ月の女の子の赤ちゃんなのですが、はいはいはおろか、ずりばいも後ろにしか進みません。おすわりはできるのでそろそろはいはいをする時期なのだと思うのですが…。
手足を突っ張って四つん這いになることはあるのですが、すぐにお尻を落としてしまうので、このままずっとハイハイしないのかな?とついソワソワしてしまいます。

お尻ドスン!は筋力を蓄えている最中のサイン

ぽよちゃんさんの娘さんのように、一瞬だけ四つん這いのポーズをとるものの、すぐに疲れてお尻をペタンと落としてしまうのも、ずりばいからハイハイへの移行期によく見られる光景です。大人にとっては簡単な四つん這いですが、赤ちゃんにとっては、重い頭を支えながら手足の4点でバランスをとる、非常に高度なアクロバットなのです。

「お尻を落としてしまう」=「筋力が足りない」とネガティブに捉えるのではなく、「何度も挑戦して少しずつ力を蓄えている最中なんだな」とポジティブに解釈しましょう。「ヨイショってできたね、すごいすごい!」とそのチャレンジ自体を褒めてあげることで、赤ちゃんも失敗を恐れずに何度も立ち上がる楽しさを学んでいきます。

2. 「ハイハイの時期なのに、ずりばいしかしない!」

ズリバイ姿勢の赤ちゃん

赤ちゃんが興味のあるものをじっと見つめたり、欲しいものに向かって必死に手を伸ばそうとするしぐさは、赤ちゃんの「自分の力でそこへ行きたい!」という自発的な欲求の表れです。ハイハイにも言えることですが、ずりばいには「絶対にこう動くべき」という決まった正解のスタイルはありませんし、「〇ヶ月になったら必ずハイハイに移行しなければならない」という厳密なルールも存在しません。赤ちゃんなりの成長ペースがあるのだと気長に構えていきましょう。

ちゅん子
25歳

Aもしかしてウチの子はマイペースなのでしょうか…

うちの子は10か月を過ぎた男の子なんですが、まだはいはいができません。
お座りは何となくできるので、目の前でおもちゃを振って前に動くよう誘ってみたりするのですが、腹這いになるだけでハイハイしないんですよね。
でも、最近は手をのばしてバタバタと喜んで、何となく前に進むこともあります。
ハイハイというよりは、足の力でグイっと前に進む感じで、あんまり腕は使っていない感じです。

足のキック力が強い「尺取り虫スタイル」も個性のひとつ

ちゅん子さんの息子さんのように、腕の力よりも足のキック力をメインに使って、グイッ、グイッと尺取り虫のように進むスタイルも、立派なずりばいの一種です。「腕を使っていないけれど大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、これは赤ちゃんが自分にとって一番動きやすい効率的な方法を発見した結果であり、賢さの表れでもあります。

育児の一般論をあえて裏返せば、「ハイハイの美しいフォーム」にこだわる必要は全くなく、「目的の場所まで自分で移動できた!」という成功体験こそが何よりも尊いのです。「足の力が強くてかっこいい進み方だね!」と、お子さんならではのユニークな移動スタイルを全力で肯定してあげてください。

タロまま
26歳

A片方の手ばかり使って進むのはなぜ?

うちの子はもうじき11ヶ月に入るのですが、ずりばいはするものの、まだハイハイをする素振りがありません。
もちろんつかまり立ちもしないのですが、よく見るとずりばいも右手ばかりを使っているような気がします。
自分で動こうとずりばいをするのはいいのですが、右手ばっかり使っていて偏りが出てしまわないのでしょうか?
育児の先輩ママたちに相談したら「うちも片手ばっかりだったよ!」と笑い飛ばしてくれましたが、どうしても気になってしまいます。

「右手の引き寄せ」が得意なのは、赤ちゃんの得意技

ずりばいの際、右手ばかりを使って器用に前へ進んだり、片方の足だけを引きずったりする「非対称な動き」を見せる赤ちゃんは実は非常にたくさんいます。「左右バランス良く動いてほしい」と親は願いがちですが、大人にも右利き・左利きがあるように、赤ちゃんにも「こちらの腕の方が動かしやすい」という得意な方向があるのです。

先輩ママたちの「うちもそうだったよ!」という笑い声が示す通り、この時期の左右の偏りは個性の範疇であることがほとんどです。「右手の使い方がプロ級だね!」と感心しつつ、もし少し左手も使ってみてほしい時は、左手側にお気に入りのおもちゃを置いて、「こっちも取れるかな?」と遊びの中で自然に誘導してみるのがおすすめです。

まみ
27歳

A遊びの中でのサポートが楽しかったです

うちの子がまさにずりばいばかりの子でした。
生後4ヶ月頃からずりばいができたので「うちの子って早い!」と思っていたのですが、そのままはいはいには進まず、他の子がはいはいやつかまり立ちをするようになってもずりばいのみ。ちょっとやきもきしましたね。
でも、おもちゃを見つけるとキラキラする目でずりばいで進んでいたので、はいはいをする気はあるんだなと思って、ちょっとお尻を支えてあげるようにサポートしていたら、四つん這いになることができるようになって、10ヶ月頃にはいはいができるようになっていました。
はいはいできるようになってもずりばいをしていることもあったので、うちの子ってずりばいが好きだったのかもしれませんね。

「ずりばいの方が早くて快適!」と気づいた赤ちゃんたち

まみさんのお子さんのように、ずりばいの期間が非常に長く、ずりばいを極めるタイプの赤ちゃんもいます。彼らにとって、ずりばいは「お腹が床についていて安心できるし、何よりこの方法が一番早くおもちゃにたどり着ける!」というベストな移動手段なのです。

ずりばいを長く続けることは、全身のバランス感覚をじっくりと養うための素晴らしい期間になります。「なんでハイハイしないの」と急かすのではなく、「ずりばいの達人だね」と一緒に床を這い回って競争してみるなど、その子ならではのこだわりを面白がる余裕を持てると、毎日の遊びがもっと豊かになります。

さとみ
30歳

Aずりばいからいきなり立ち上がってビックリ!

はいはいで心配をするママが多いと聞きましたが、気にする必要はありません。
うちの次男は普通にずりばい→はいはい→立っちに進みましたが、長男は1歳近くまでずりばいのみ!
しかも足ばっかりをつかってモタモタとした動きだったのですが、1歳になる頃いきなりずりばいから上手にバランスをとって、一人で立ち上がるようになりました。
赤ちゃんの成長は子供によって大きく違うので、ママは周りと比べて悩みすぎないようにしてくださいね。

ハイハイを飛ばす「シャッフラー」もたくさんいる

さとみさんの長男くんのように、ハイハイの時期を完全に飛ばして、ずりばいやお座りの状態からいきなりつかまり立ちを始める赤ちゃんは決して珍しくありません。このような独自の移動方法をとる赤ちゃんは専門用語で「シャッフラー(いざりっ子)」と呼ばれることもあり、それ自体がユニークな成長のバリエーションの一つです。

育児書に書かれている「ずりばい→ハイハイ→つかまり立ち」という綺麗な順番は、あくまで平均的なルートの一つに過ぎません。家族全体で見れば、「ハイハイの動画は撮れなかったけれど、いきなり立ってドヤ顔をした瞬間は大爆笑だったね!」と、その子だけの特別なエピソードとして語り継がれる素敵な思い出になります。

3. 「うちの子、全くずりばいをしません…」

床に腹ばいで見つめる赤ちゃん

一般的には、ずりばいを経てハイハイになり、そして立っちへと進んでいく赤ちゃんが多いのは確かですが、乳児の成長に「全員がこの通りに動かなければならない」という決まったマニュアルはありません。全くずりばいをしないままハイハイを始める子もいれば、寝返りコロコロで移動し続ける子もいます。順番が前後したり、動きが独特だったりするのは赤ちゃんの個性であって、ダメなことではないのです。

マキ
26歳

Aついつい上の子と比べてしまって焦る日々

10ヶ月になる次女は、はいはいはもちろんずりばいもできません。
おっぱいをたくさん飲む子なので少しぽっちゃり気味で、もうすでに9キロ以上あるからなのか、なかなか自分から動こうとしないんですよね。
腹這いになったままお腹を中心にくるくると回転することはたまにあるのですが、体が重いから動きたくないのかな?と思ってしまいます。
首の座りも早く、お座りも安定するのですが、上のお姉ちゃんはこのころにはもうつかまり立ちをしていたので、ちょっと心配になりました。
でも、児童館のスタッフさんは「この子はどっしり構えて大物になるわよ!」と笑ってくれて、動く気があんまりなくて、同じ姉妹でこんなに性格が違うのかと驚いています。

「動かない」のではなく「座って観察するのが好き」なだけ

マキさんの次女ちゃんのように、ぽっちゃりしていてお座りが大好きな赤ちゃんは、「自分で動くよりも、どっしりと座って周りの世界をじっくり観察するのが好き」という慎重派の性格であることが多いです。きょうだいがいる場合、どうしても上の子の成長スピードと比べて「遅いのでは?」と不安になりがちですが、きょうだいであっても全く別の人間であり、興味の対象も異なります。

ずりばいをしないからといって焦る必要はなく、「お座りの状態で手先を使った遊び(ブロックや絵本など)を思い切り楽しむ時期なんだな」と視点を切り替えてみましょう。無理にうつ伏せにさせて泣かせるよりも、座った状態で「これ、どうぞ」とおもちゃを手渡し、親子のやり取りを深める方が、赤ちゃんの心の安定に繋がります。

とくちゃん
28歳

A歩行器での遊びと床遊びのバランス

うちの姉の子供がずりばいをしない子でした。
姉のところはけっこう月齢の早いうちから歩行器を使っていたのですが、自分で好きな所にスイスイ動けるのに満足してしまったのかな?その子は1歳すぎにはつかまり立ちをするようになっていました。
姉は家事の間に赤ちゃんから目を離しても安全だからと歩行器を便利に使っていましたが、後で児童館の集まりで「自分の力で床を這う経験もたくさんさせてあげるといいよ」と聞き、うちの子にはおさがりでもらった歩行器はたまに気分転換の遊びとしてだけ使うようにして、普段は広々とした床で遊ばせていました。

便利なアイテムに頼りつつ、床での自由な遊びも確保する

歩行器は、ママがどうしても家事で手が離せない時や、赤ちゃんの気分転換にはとても便利で楽しいアイテムです。一方で、歩行器に乗っていると足先だけでスイスイと移動できてしまうため、「自分のお腹を床につけて、全身の力を使って這い進む」というずりばい特有の泥臭い動きを経験する機会が少なくなる傾向があります。

家族のライフスタイルに合わせて便利グッズを活用するのは素晴らしいことですが、もし「ずりばいの姿も見てみたい」と思うなら、一日の中で「歩行器に乗らない、床で自由にゴロゴロする時間」を意図的に作ってあげると良いでしょう。パパと一緒にジョイントマットの上に寝転がり、「こっちにおいで〜」とスキンシップをとる時間は、赤ちゃんにとって最高の床遊びになります。

【月齢別】ずりばい開始からハイハイまでのステップアップ目安

ずりばいには個人差があるとお伝えしましたが、一般的な目安を知っておくことで「今はこういう時期なんだな」と心構えがしやすくなります。ここでは、ずりばい前後の発達のステップアップを月齢別にご紹介します。

生後5〜6ヶ月:寝返りと「飛行機ポーズ」の時期

首がしっかりとすわり、寝返りがコロコロとうまく打てるようになる時期です。うつ伏せの状態で、両手両足を床から離して背筋を反らせる「飛行機ポーズ」を頻繁に行うようになります。これは、背中や腰の筋肉が育ってきた証拠であり、ずりばいへ向けた準備運動の第一歩です。ママはこのポーズを見たら「ブーン、飛行機かっこいいね!」と声に出して実況中継してあげましょう。

生後7〜8ヶ月:好奇心爆発!ずりばいスタート期

目の前にあるリモコンやスマホ、ティッシュの箱など、「大人が触っている面白そうなもの」に対する好奇心が爆発する時期です。「あそこに行きたい!」という強い欲求から、手足をバタバタさせて少しずつ前後に這い始めます。この時期は、赤ちゃんが触って危ないものを手の届く範囲から片付け、お部屋の床を広く安全な「探検スペース」へと模様替えする絶好のタイミングです。

生後9〜10ヶ月:ずりばいマスターからハイハイへの移行期

ずりばいのスピードが格段に速くなり、ママがキッチンに行くとものすごい速さで後追いしてくるようになります。腕の力がつき、お腹を床から持ち上げて四つん這いの姿勢(ハイハイ)へと移行し始める赤ちゃんも増えてきます。ずりばいとハイハイを気分によって使い分ける姿も見られ、赤ちゃんの身体能力の急激な成長にパパもママも驚かされる時期です。

親子で楽しく!ずりばいの「やる気」を引き出す遊びとトレーニング

ずりばいして玩具に触る赤ちゃん

ずりばいをしないで上手にハイハイができるようになる赤ちゃんもいますし、全く這わずに突然歩き出す子もいるため、ずりばいは「絶対にできなければならない義務」ではありません。しかし、ずりばいの動きは全身をダイナミックに使い、自分の力で進む楽しさを知るための素晴らしい遊びの機会でもあります。

赤ちゃんが寝返りをマスターし、うつぶせの状態で頭をしっかりと上げて周囲を見渡せるようになってきたら、親子での「ずりばい遊び」を始めてみるチャンスです。決して無理強いはせず、「赤ちゃんとママ・パパの楽しいコミュニケーションの時間」として、以下のトレーニング方法を取り入れてみてください。

親子で笑って楽しむ「ずりばい応援トレーニング」

  1. 足裏プッシュでキックの練習: うつぶせの状態で手足をバタバタさせている赤ちゃんの足の裏に、ママの手のひらをそっと当てて壁を作ります。赤ちゃんが足でママの手を蹴ると、その反動で体が少し前に進みます。「ピョン!って進んだね!」と大げさに褒めてあげると、赤ちゃんはキックの感覚を喜びとともに覚えていきます。
  2. お気に入りのおもちゃで誘導作戦: 赤ちゃんがうつぶせになったら、ママも同じ目の高さになるように床に腹這いになります。赤ちゃんの手がギリギリ届かない位置に、一番お気に入りのおもちゃ(音の鳴るものや、カラフルなボールなど)を置き、「おいで、おいで〜」と笑顔で誘いましょう。赤ちゃんの「取りたい!」という強い好奇心が、前へ進む原動力になります。
  3. パパとの「はいはい競争」とトンネル遊び: 休日はパパの出番です!パパが四つん這いになり、赤ちゃんの隣で一緒にハイハイをして見本を見せてあげましょう。また、パパが足を大きく開いて「トンネル」を作り、その向こう側からママが呼ぶという遊びも、赤ちゃんの冒険心をくすぐる大人気の遊びです。

これらの遊びは、赤ちゃんにとって筋力を使うだけでなく、「ママやパパと一緒に遊んで楽しい!」という心の栄養になります。途中で赤ちゃんが疲れて泣き出してしまったらすぐに切り上げ、抱っこして「頑張ったね」とたっぷりのスキンシップで満たしてあげましょう。

ずりばい時期を思い切り楽しむ「お部屋の環境づくり」

ずりばいが活発になると、赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。この時期を楽しく安全に過ごすためには、お部屋の床環境を見直すことが欠かせません。

フローリングとジョイントマットの賢い選び方

ずりばいを始めた赤ちゃんにとって、ツルツルと滑るフローリングは少し踏ん張りがききにくく、逆に毛足の長い絨毯は手が引っかかって前に進みにくいことがあります。一番おすすめなのは、程よいクッション性とグリップ力がある「ジョイントマット」や、薄手のプレイマットを敷いてあげることです。

汚れてもサッと拭き取れる素材を選べば、よだれや吐き戻しがあってもママのストレスになりません。お部屋のインテリアに合わせたカラーのジョイントマットを敷き詰め、「ここが〇〇ちゃんの専用の運動場だよ!」と広く清潔なスペースを作ってあげることで、赤ちゃんものびのびと這い回ることができます。

興味を引く動線づくりと「危険の排除」

ずりばいをする赤ちゃんは、床に落ちている小さなゴミやホコリ、電源コードなどを誰よりも早く発見する天才です。行動範囲が広がるタイミングで、コンセントの配線をまとめたり、手の届く引き出しにストッパーを付けたりする環境整備(ベビープルーフ)を行いましょう。

安全な環境が確保できたら、あえて部屋のあちこちに赤ちゃんが興味を引きそうな安全なアイテム(布絵本や、丸めたタオルなど)を散りばめて「動線」を作ります。「あそこに行けば面白いものがある!」というワクワク感が、ずりばいの上達を力強く後押ししてくれます。

発達心理から見る、赤ちゃんの「動きたい」意欲の育て方

赤ちゃんがずりばいをする原動力は、単に筋肉が発達したからという肉体的な理由だけではありません。そこには、赤ちゃんの目覚ましい精神的な成長が隠されています。

好奇心こそが運動能力を引き出す最高のスパイス

発達心理学の観点から見ると、赤ちゃんが自ら動こうとするのは「あの光っているものはなんだろう?」「ママが触っている箱を自分も触ってみたい!」という強烈な知的探求心があるからです。好奇心が脳を刺激し、脳が筋肉に「前へ進め」と指令を出します。つまり、ずりばいのスピードが遅いからといって発達が遅れているわけではなく、座ったままでも周りの世界をキラキラとした目で観察しているなら、脳はフル回転で成長しているのです。

「できた!」の達成感が自己肯定感の土台を育む

ずりばいで一生懸命に数メートル進み、目的のおもちゃを自分の手で掴み取った瞬間、赤ちゃんの顔は誇らしげな達成感に満ち溢れます。「自分で決めた目標に、自分の力でたどり着けた」というこの小さな成功体験の積み重ねが、将来困難に立ち向かうための「自己肯定感」の強固な土台となっていきます。

この時、ママやパパが「すごいね!自分で取れたね!」と一緒に喜びを爆発させてあげることで、達成感は何倍にも膨れ上がります。ずりばいの時期は、ただの移動手段の獲得ではなく、親子で「成功体験を共有する素晴らしいプロセス」だと捉えてみてください。

【夫婦の連携】ずりばい期の焦りを和らげる声かけ対比表

赤ちゃんの成長スピードを巡って、夫婦間で温度差が生じたり、ママが一人で焦りを抱え込んでしまったりすることがあります。ここでは、夫婦間でやりがちなNG対応と、お互いの心を軽くする望ましい声かけの例をご紹介します。

NGな声かけ・対応例 望ましい声かけ・対応例
パパ「〇〇君はもうハイハイしてるらしいよ、うちの子は遅くない?」と焦らせる パパ「うちの子は慎重派なんだね!ゆっくり成長を見られてラッキーだね」と肯定する
ママが「私の育て方が悪いからハイハイしないのかな」と自分を責める パパが「ママは毎日こんなに愛情たっぷりで遊んでくれてるじゃないか」と寄り添う
「早く四つん這いにさせなきゃ!」と無理やりお尻を持ち上げて泣かせる 「今日も後ろに下がって可愛いね〜!」と笑い合いながら、今の姿を動画におさめる
歩行器を使うことに対して「そればかり使うと足に悪い!」と険悪になる 「家事の間は歩行器で楽しんで、終わったら床で一緒にゴロゴロ遊ぼうか」と役割を分ける
ママ一人で必死におもちゃを振って孤独にずりばいの特訓をする 「パパ、向こう側から〇〇ちゃんを呼んでみて!」と、夫婦で巻き込んでゲームにする

ずりばいの時期に限らず、子育てにおいて「他人と比べること」は百害あって一利なしです。パパとママが「我が子ならではのユニークな動き」を一緒に面白がり、肯定的な言葉を掛け合うことで、家庭内にとても温かくリラックスした空気が流れるようになります。

赤ちゃんのずりばいに関するよくある質問(FAQ)

ずりばいを全くせずにハイハイを始めることはありますか?

はい、十分にあり得ます。うつ伏せでお腹をつける「ずりばい」の期間を経験せず、お座りの状態からいきなり四つん這いの姿勢になり、そのままハイハイを始める赤ちゃんもたくさんいます。移動の仕方は本当にその子次第ですので、特定のステップを飛ばしたからといって発達上の問題があるわけではありません。

ずりばいの時期に気を付けるべき服装はありますか?

お腹を床にこすりつけるため、お腹が出やすいセパレートの服よりも、ロンパースやカバーオールなどお腹がすっぽりと隠れる服装が安心です。また、手足の動きを妨げないよう、サイズが大きすぎず、伸縮性のある柔らかい素材(綿のフライス地など)の服を選んであげると、赤ちゃんもご機嫌に動きやすくなります。

ずりばいで部屋の隅や狭いところに行きたがるのはなぜ?

赤ちゃんは「暗くて狭い場所」が大好きです。ママのお腹の中にいた頃の安心感を思い出すのかもしれませんし、ソファの下の隙間などを「自分の秘密基地」のように感じて探検しているのです。危ないものが落ちていなければ、無理に引きずり出さず、「ばぁ!」と顔を覗かせてかくれんぼ遊びに発展させてあげましょう。

いつまでもハイハイに移行しない場合、どうやって誘導すればいい?

ずりばいのスピードが速くて本人が満足している場合は、無理に移行させる必要はありません。もし少しだけハイハイの感覚を体験させてあげたい場合は、ママが座って床に伸ばした太ももの上に赤ちゃんをまたがせ、少しだけお腹が浮くような「アスレチック遊び」を取り入れてみると、四つん這いの姿勢の面白さに気づくきっかけになります。

まとめ:焦らずにおおらかな気持ちで赤ちゃんの成長を見守ろう

初めて我が子を授かると、首すわりや寝返りといった一つひとつのステップに感激し、「次はどんな可愛い動きを見せてくれるのかな」「早く自分で動いて、おもちゃを取りに行く姿が見たいな」と、つい大きな期待を抱いてしまうのは親として当然の愛情です。しかし、ずりばいやハイハイといった赤ちゃんの身体的な成長は、大人の想像以上にバリエーション豊かで個人差が大きいものです。

後ろにしか進めなくても、片手ばかり使っていても、あるいはお座りしたままで全く這おうとしなくても、それは「その子なりのペースで、一生懸命に自分の体をコントロールしようと頑張っている証」です。育児書通りの月齢に当てはまらないからといって焦る必要はありません。大切なのは、周りの子と比べることではなく、目の前の赤ちゃんが「昨日より少し足を動かせるようになった」「今日は新しいおもちゃに手を伸ばした」という小さな変化を見逃さず、めいいっぱい褒めてあげることです。

「這えば立て、立てば歩め」と昔からよく言われますが、赤ちゃんの成長を一番近くで見守る日々は、喜びと同時に「これでいいのかな?」というハラハラドキドキの連続です。しかし、ハイハイやずりばい特有の可愛らしい姿を見られる期間は、長い子育ての中でもほんの一瞬で過ぎ去ってしまいます。「いつか必ず動くようになるから大丈夫」とどっしり構え、不安や心配でこの愛おしい時間を無駄にしてしまわないよう、赤ちゃんと笑い合いながら、素敵な思い出の1ページをたくさん残していってくださいね。

この記事を書いたライター
羽根田るみこ

羽根田るみこ

第一子から15年間保育園に通い続け、まだまだ記録更新中です!