赤ちゃんのずりばいはいつから?時期の目安と練習のコツ
生後3~4カ月前後の赤ちゃんを育てていると、「ずりばい」という言葉を耳にするようになりますよね。でも、「ずりばい」とは一体どういうものなのでしょうか。ここでは、ずりばいの時期の目安や、おうちで遊びながらできる練習のコツ、安全に過ごすための環境づくりまで、まるごとご紹介します。どんどん動き出す赤ちゃんと、遊びを通して楽しく付き合ってあげてくださいね。
| 動きの目安 | 時期の目安 | ひとこと |
|---|---|---|
| 首すわり | 生後3〜4カ月頃 | うつ伏せ遊びを始めやすくなる |
| 寝返り | 生後5〜6カ月頃 | 体の筋力が育ってきたサイン |
| ずりばい | 生後4〜8カ月頃 | うつ伏せで前に進もうとする |
| おすわり | 生後6〜8カ月頃 | 支えなしで座れる子も増える |
| ハイハイ | 生後7〜10カ月頃 | ずりばいを経ない子もいる |
| つかまり立ち(たっち) | 生後8〜11カ月頃 | 立ち上がりたい気持ちが芽生える |
※時期はあくまで目安です。発達のペースには大きな個人差があるので、数字にとらわれず、わが子の様子を見守ってあげましょう。順番が前後したり、いくつかの動きを飛ばしたりする子も珍しくありません。
ずりばいはいつから?赤ちゃんの「動きたい」を引き出す練習方法
「ずりばい」とは、うつ伏せの赤ちゃんが手と足の力でずりずりと前に進むさまを表した言葉です。初めて我が子が自分の力で移動しようとする大きな成長のステップなので、動き出しそうでなかなか前に進まない様子を見ると、ついソワソワしてしまいますよね。
では、ずりばいを始めるのはいつ頃なのでしょう。一般的には、生後4カ月~8カ月前後に始める子が多いと言われていますが、赤ちゃん一人ひとりに成長ペースがあるため、「ずりばいはいつから!」と一概に断定はできません。すべての赤ちゃんがハイハイの前にずりばいをするわけでもないようです。
ずりばいをしてからハイハイに進む子もいれば、寝返りからすぐにハイハイを始める子もいます。中には、ずりばいもハイハイもあまりせず、おすわりからつかまり立ちへ進む子も。ですから、「いつまで経ってもずりばいしないな…」と不安になる必要はありません。ずりばいをしない=発達が遅い、というわけではないので、安心してくださいね。
ずりばいは、赤ちゃんが体をたくさん使って遊ぶ、楽しい経験のひとつ。「そろそろかな?」というママは、我が子の動きたい気持ちをくすぐりながら、おうち遊びの延長でゆったり付き合ってあげましょう。「練習させなきゃ」と気負わず、親子のスキンシップタイムだと思って楽しむくらいがちょうどいいですよ。
ずりばいが近づいてきたときのサイン
「そろそろ動き出しそう」というタイミングには、いくつかのサインが見られます。あてはまるものが増えてきたら、ずりばいが近づいているのかもしれません。あくまで目安なので、チェックがそろわなくても焦らなくて大丈夫です。
| こんな様子はありますか? | 見られるサイン |
|---|---|
| うつ伏せで頭を持ち上げる | 首や背中の筋力が育ってきている |
| うつ伏せで手足をバタバタ動かす | 前に進みたい気持ちが芽生えている |
| 飛行機のように手足を浮かせて反る | 体を支える力がついてきている |
| 気になるものに手を伸ばす | 好奇心が体の動きにつながり始めている |
| その場でくるくる向きを変える | 移動の第一歩を踏み出している |
こうしたサインは、赤ちゃんが「自分の体を思いどおりに動かしたい」と感じ始めている合図。見守りながら、興味を引き出す遊びを取り入れてあげると、より動きやすくなります。
1まずは赤ちゃんの体の動きをチェック!
「ずりばい」→「ハイハイ」→「たっち」という流れは、つい早さを期待して気持ちが焦ってしまうもの。でも、無理に体を動かそうとすると、小さな体に負担がかかってしまいます。この時期に早いからといって特別というわけではありませんし、ほかの子と比べて焦っても仕方のないこと。わが子のペースに合わせて、成長を見守っていきましょう。
「お友だちの子はもうずりばいしてるのに、うちはまだ…」と、つい比べてしまう瞬間ってありますよね。でも、寝返りの早かった子がずりばいはゆっくりだったり、その逆だったりするのもよくあること。成長の順番もスピードも、その子だけのストーリーです。今しか見られない「まだ進めなくてもどかしい表情」も、あとから見返すと愛おしい思い出になりますよ。
練習を始める前に、まずは赤ちゃんの体の動きをチェック。まだ早いかな?と思ったら無理はせず、成長に合わせた体の動きを赤ちゃんと一緒に楽しみましょうね。
- ゴロンゴロンと一人で寝返りがうてるか
一人で寝返りがうてるのは、体に筋力がついてきたサインです。(※成長過程であまり寝返りをしない子もいます) - 足をバタバタさせるか
足にそっと手を添えたときに、ひざを伸ばして蹴り返したりバタバタさせたりするのは、足を動かす良い練習になります。 - うつ伏せから首を上げて反り返るか
手や背中の力がついてくると、反り返って体を起こせるようになってきます。
2動きやすいベビーマットで「動きたい!」を刺激する
ずりばいの練習は、赤ちゃん自身が「動きたい!」「前に進みたい!」と思うことから始まります。そこで、赤ちゃんが興味を持ちそうなかわいいベビーマットを用意してみましょう。ベビーマットの上は安全で動きやすいうえ、カラフルだったりぬいぐるみが付いていたりするタイプは好奇心を刺激し、「触ってみたい」「動きたい」という気持ちを引き出してくれます。
うつ伏せのときに目に入りやすいベビーマット。興味を持ってくれると、「あれ?これは何かな?」と手を伸ばしているうちに、体全体を使って近づこうとするんですね。フローリングのままだとひんやりして嫌がる子もいるので、ほどよくクッション性のあるマットを敷いてあげると、赤ちゃんも安心してうつ伏せ遊びを楽しめます。
マットの色や柄を変えてみたり、お気に入りのおもちゃをマットの端に置いてみたりと、ちょっとした模様替えで反応が変わることも。我が家は息子がモビールの動きが大好きで、マットの先に置いたら一生懸命進もうとしてくれました。赤ちゃんの「好き」を見つけてあげると、遊びがぐっと盛り上がりますよ。
ママはココに注目!
練習させる際は、入念な床掃除もお忘れなく。ゴミやホコリ、小さな破片などが落ちていると危険です。赤ちゃんがずりばいをしながら床のお掃除をしている…なんてことにならないよう、まわりの安全を整えてあげましょう。
3赤ちゃんのお気に入りを使って誘導する
赤ちゃんがずりばいに必要な体の動きや好奇心を見せてきたら、次はお気に入りのものを使って前に進むよう誘導してあげましょう。大好きなタオルやおもちゃを、手が届くか届かないかくらいの位置に置いてあげると、ヨッコラヨッコラとお気に入りめがけて、ゆっくりですが進もうとします。
ここで大切なのが、置く位置の「ちょうどよさ」。遠すぎると諦めてしまい、近すぎると進む必要がなくなってしまいます。「あと少しで届きそう!」という絶妙な距離を探ってあげるのがコツです。少し進めたら、すかさずおもちゃを持たせてあげて「届いたね!」と一緒に喜ぶと、達成感が次のやる気につながります。
すぐに諦めてしまう子には、ママやパパが「がんばれ~」「こっちだよ~」と声をかけてあげると、やる気がアップすることもありますよ。鏡を使って自分の姿を見せてあげると、興味津々で近づこうとする子もいます。
ママはココに注目!
練習のときは、赤ちゃんが動きやすいよう広いスペースを作ってあげましょう。なかなかずりばいをしない場合、もしかしたら十分な広さがないだけかもしれません。
4音が鳴るおもちゃで興味をひく
赤ちゃんの中には、とってもマイペースで、ママの呼びかけにも「気が向いたときだけ反応する」なんて子もいます。そんなクールな赤ちゃんには、音が鳴るおもちゃが効果を発揮してくれることも。
少し離れた位置で、赤ちゃん用の楽器(鈴やタンバリンなど)を鳴らしてあげたり、音楽が鳴って光がピカピカするおもちゃを置いてあげたりすると、クールな赤ちゃんも「おや?!」と興味をそそられるはずです。音の出る方へ顔を向けたら、そのまま体ごと動きたくなるよう、ほんの少しだけ離して置いてあげましょう。
ボールのように転がって動くおもちゃも、追いかけたくなる気持ちを引き出してくれます。コロコロと少し先へ転がしてあげると、「待って~」とばかりに体を動かす子も。動くもの・光るもの・音が出るものは、赤ちゃんの好奇心を刺激する三本柱として覚えておくと便利です。
ママはココに注目!
なかなかずりばいをしないからといって、ママが無理に手を貸す必要はありません。赤ちゃん自身が興味を持って動き出したときが、その子にとってのずりばいのタイミング。ずりばいをしなくても焦らず、のんびり見守ってあげましょうね。
5うつ伏せ遊びの時間を少しずつ取り入れる
ずりばいの土台になるのが、うつ伏せの姿勢に慣れること。短い時間からうつ伏せ遊びを取り入れると、頭を持ち上げたり腕で体を支えたりと、前に進むための動きが自然と引き出されます。
最初は数十秒からでOK。機嫌のいいときに、ママの顔が見える位置で「こっち向いて〜」と声をかけながら向き合うと、赤ちゃんも安心して頭を持ち上げてくれます。胸の下にバスタオルを丸めて入れてあげると、腕で支えやすくなって視界が広がり、まわりへの興味もアップしますよ。嫌がるときは無理せず、抱っこやふれあい遊びに切り替えてあげましょう。
ママはココに注目!
うつ伏せ遊びは、必ず赤ちゃんが起きているとき・大人が見守れるときに行いましょう。遊んでいる途中で眠ってしまったら、あお向けに戻してあげると安心です。
6パパや家族も一緒に楽しもう
ずりばいの練習は、ママひとりでがんばるものではありません。パパやきょうだい、おじいちゃん・おばあちゃんも巻き込んで、にぎやかに応援してあげましょう。声をかけてくれる人が増えるほど、赤ちゃんは「みんなのほうへ行きたい!」と張りきってくれます。
我が家では、少し離れた場所にパパが座って「おいで〜」と手を広げると、娘がうれしそうに進もうとしていました。たどり着いたときに抱き上げてうんと褒めてあげると、本人も得意げな表情に。日中なかなか一緒に過ごせないパパにとっても、成長を間近で感じられる貴重なふれあいの時間になりますよ。
ずりばいを始めたら気をつけたい安全対策
ずりばいができるようになると、赤ちゃんの行動範囲は一気に広がります。「ついさっきまでそこにいたのに!」と驚くほど移動が速くなることも。動き出す前に、おうちの中の安全を見直しておくと安心です。
| チェック箇所 | 気をつけたいポイント |
|---|---|
| 床まわり | 口に入るサイズの小物・硬貨・ボタン電池などを置かない |
| 家具の角 | テーブルや棚の角にコーナーガードをつける |
| コンセント | 使っていない差込口にカバーをつける |
| 段差・階段 | 転落しないようベビーゲートで仕切る |
| コード類 | 引っぱって倒れそうな家電のコードをまとめる |
| ドア・引き出し | 指をはさまないようストッパーを活用する |
とくに気をつけたいのが、小さなものの誤飲です。赤ちゃんは手にしたものをなんでも口に運ぶので、ずりばいの動線上に細かいものを置かないようにしましょう。トイレットペーパーの芯を通り抜けるサイズが、誤飲しやすい目安としてよく知られています。赤ちゃんの目線までしゃがんで、床に危ないものがないか確認しておくと安心です。
ママはココに注目!
赤ちゃんの安全に関する情報は、消費者庁や国民生活センターなどの公的機関でも注意を呼びかけています。気になることがあれば、こうした公的な情報源も参考にしながら、おうちに合った対策を整えてあげましょう。
ずりばいの練習で気をつけたい声かけ
ずりばいは「させるもの」ではなく、赤ちゃんが自分から「やりたくなる」もの。声かけや環境の整え方を少し工夫するだけで、赤ちゃんの気持ちはぐっと前向きになります。つい言いがちな言葉も、ちょっと言い換えてみましょう。
| つい思いがちな見方 | こう受け止めてみよう |
|---|---|
| まだずりばいしないなんて遅い | この子のペースで進んでいる |
| 早く前に進ませなきゃ | 動きたくなる環境を整えてあげよう |
| 練習させなきゃ上達しない | 遊びの中で楽しく体を動かせばOK |
| ほかの子はもうできてる | 比べず、わが子の「できた」を喜ぼう |
| なんで進めないの | がんばってる姿そのものを応援しよう |
ずりばいが始まると見られるうれしい変化
ずりばいで自由に動けるようになると、赤ちゃんの世界はぐんと広がります。これまで「見ているだけ」だったおもちゃに自分から近づけるようになり、表情もどんどん豊かに。気になるものを手にして、じっと眺めたり口で確かめたりと、好奇心いっぱいに遊ぶ姿が見られるようになります。
ママやパパのあとを追って、キッチンやリビングまでついてくるようになるのもこの頃。「ちょっと家事をしたいのに足元に来てかわいくて手が止まる」なんて、うれしい悲鳴も増えてきます。追いかけっこのように一緒に動いて遊ぶと、赤ちゃんも大喜び。移動できる喜びを全身で表現してくれる時期を、たっぷり楽しんでくださいね。
ずりばいについてよくある質問
Q. 8カ月を過ぎてもずりばいをしません。大丈夫?
ずりばいを経ずにハイハイやつかまり立ちに進む子もいるので、必ずしも心配はいりません。発達には大きな個人差があります。気になることがあれば、乳幼児健診の機会に相談してみると安心です。
Q. 後ろに進んだり、その場で回ったりします。
ずりばいを始めたばかりの頃は、思うように前へ進めず、後ろに下がったりその場で回ったりすることもよくあります。手足の使い方を少しずつ覚えている途中なので、温かく見守ってあげましょう。前に進めるようになるのは、もう少し先のことが多いですよ。
Q. うつ伏せを嫌がります。練習しなくていい?
嫌がるときは無理をしなくて大丈夫です。短い時間から少しずつ、ママの顔が見える位置で声をかけながら試すと、安心して取り組めることもあります。機嫌のいいときに遊び感覚で取り入れてみましょう。
Q. ずりばいをたくさんさせたほうがいいの?
「たくさんさせなきゃ」と気負う必要はありません。赤ちゃんが動きたいときに、安全な環境で自由に動けるようにしてあげれば十分です。遊びの一環として、親子で楽しむことを大切にしましょう。
Q. フローリングで練習させても平気?
硬い床は赤ちゃんの体に負担がかかったり、ひんやりして嫌がったりすることがあります。ジョイントマットやプレイマットを敷いてあげると、安心して動けるうえ、転んだときのクッションにもなりますよ。
まとめ:前へ前へ!赤ちゃんの気持ちを応援しよう
ねんねしていた赤ちゃんが手足を一生懸命動かしだしたら、そろそろずりばいの時期かもしれません。ずりばいをせずにハイハイへ進む子もいますが、前に進もうとするのは、好奇心が芽生えてきたうれしいサイン。「ずりばいはいつ頃」と決めつけず、わが子のペースに合わせて、おうち遊びの延長で楽しく関わってあげましょう。安全な環境を整えながら、ママや家族みんなで、赤ちゃんの「前へ!前へ!」という気持ちと頑張りを、やさしく見守って応援してあげてくださいね。




