赤ちゃんの癇癪への対処法に関する記事

赤ちゃんの癇癪の原因は?癇癪持ちにならないための対処法

赤ちゃんの癇癪の原因は?癇癪持ちにならないための対処法

赤ちゃんの癇癪が突然起こったらどうする?癇癪の症状と原因、効果的な対処法などをご紹介。癇癪で困っているママはぜひ読んで。

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赤ちゃんは癇癪持ち?気になる怒りの原因と上手になだめる方法

赤ちゃんの急な癇癪(かんしゃく)には、多くのママが悩まされているかと思います。特に、外出先や夜中の癇癪は、周りに迷惑が掛かってしまうので大変ですよね。機嫌を直すため、あの手この手を試しているのに、全然効果がないこともあり、「こっちの方が泣きたいよ!」と、赤ちゃんと一緒に泣きたくなるママもいるのではないでしょうか。

今回は、赤ちゃんの癇癪について、特徴的な症状や原因、上手な対処法などについてお伝えします。この記事を読んで、どうして癇癪が起こるのかを知り、上手な対処法を学びましょう。

赤ちゃんの癇癪とは?特徴的な6つの症状

怒っている女の子のイラスト

癇癪の本来の意味は、感情を抑えきれずに激しく怒ることです。赤ちゃんが癇癪を起す時は、何らかの原因で気持ちを抑えられなくなり、激しく怒り出します。自分の気持ちをコントロールできなくなって癇癪を起している赤ちゃんは、次の様な行動で、自分の気持ちを表現します。

1ギャン泣きする

癇癪で、よく見られるのが赤ちゃんのギャン泣きです。ギャンギャン泣いて手の付けられない状態のことで、赤ちゃんは、怒りでわけが分からなくなっています。あやしても大きな声で泣かれるので、ママも困り切ってしまうことが多い症状です。

2テーブルなどをバンバン叩く

癇癪真っ最中の赤ちゃんは、イライラする気持ちを発散するため、身近にあるテーブルなどを両手でバンバン叩き、物に当たります。その様子を見たパパやママが止めに入ると、赤ちゃんはさらに機嫌が悪くなり、パパやママのことを叩きだすことも。物に当たる行動はやめさせたいですが、癇癪中の赤ちゃんには、聞き入れる余裕はありません。

3奇声を上げる

耳を塞いで叫ぶ子供

癇癪を起こすと、甲高い声で奇声を上げる赤ちゃんがいます。ギャン泣きと似ていますが、はっきりと声を出して叫ぶのが特徴で、言葉で表現できない気持ちを発散しています。

赤ちゃんの奇声と発達障害に関係はあるの?

奇声を上げる赤ちゃんを見て、「発達に問題があるのでは?」と不安に思うママもいるようです。しかし、正常な発達段階で奇声を出すことがあり、言葉を話す能力が発達してくれば奇声は治まってきます。発達障害が正式に診断されるのは3歳以降ですが、不安なことがあれば医師に相談してみると良いでしょう。

赤ちゃんの声は、高音で周りに良く響くため、癇癪中の奇声を聞いていると、こちらもイライラしてきますよね。外出先で、癇癪で奇声を出されたら周囲に迷惑がかかるので、ひとまず赤ちゃんを抱っこしてその場を撤退し、他の場所でなだめた経験を持つ先輩ママが多いようです。

4抱っこすると反る

癇癪中の赤ちゃんをなだめようと抱っこすると、後ろ側に反ってしまうことが良くあります。泣いたり暴れたりすることで、イライラした気持ちを発散させたいのに、抱っこで行動を止められるのが面白くないのでしょうね。赤ちゃんにとって良かれと思って抱っこしたのに、逆に、赤ちゃんの気持ちを逆なでしてしまった結果、反り返ってしまうことがあるのです。

5手足をバタバタする

癇癪中に手足をバタバタさせて、気持ちを表現する赤ちゃんもいます。思い通りにならなかった時など、床に寝そべってバタバタ動く子もいれば、立ったまま手足を大きく動かして床を蹴っている子もいます。うまく消化できない気持ちを、全身で表しているのでしょうね。

6物を投げる

癇癪で気持ちをコントロールできなくなった赤ちゃんが、周りにあるおもちゃなどを投げてくることがあります。物を投げることでストレスを発散しているのでしょうが、周りの大人にとってはたまったものじゃありませんよね。柔らかいおもちゃ程度ならよいのですが、思いもよらないものを投げてくることもあるので、注意が必要です。

赤ちゃんの癇癪はいつから

一歳前後の可愛い赤ちゃん

赤ちゃんの癇癪は、生後10ヵ月頃から1歳前後で始まることが多いです。赤ちゃんの自我は、生後6ヵ月頃から芽生え始め、生後10ヵ月頃から自己主張をするようになります。この頃の赤ちゃんは、つかまり立ちができるようになり、非常に好奇心旺盛。「あれは何?触ってみたい!」と、様々なものに近づいていくことが多いでしょう。

しかし、その行動が親にとっては危険であったり、いたずらに見えたりするので当然止めるわけです。やりたいことを邪魔された赤ちゃんは、面白くないので癇癪の形で気持ちを表現します。もう少し成長すると、様々な理由で癇癪を起こすようになり、2歳頃で癇癪のピークを迎えます。

赤ちゃんが癇癪を起す原因

赤ちゃんは、突然癇癪を起こすことが多く、ママとしては理由が分からず困ってしまうことが多いもの。癇癪につながる原因はあるのですが、赤ちゃん自身も、どうして怒っているのか忘れてしまうため、原因を把握するのは難しいです。癇癪を起こす原因とは一体何なのでしょうか。ここでは、赤ちゃんが癇癪を起こす主な原因を3つご紹介します。

気持ちをうまく伝えることができない

赤ちゃんが癇癪を起こすのは、気持ちをうまく伝えられないことが大きな原因です。言葉が発達途中の赤ちゃんは、「あれが欲しい」「これをやりたい」「ママに構ってほしい」など言いたいことがあるのに、自分の気持ちを、うまく話すことができません。自分の気持ちが周りの大人に伝わらないので、気持ちがモヤモヤし、癇癪を起こしてしまうのです。このような場合は、うまく言葉を使えるようになれば、癇癪を起こすことが減ってきます。

欲求が満たされない

赤ちゃんの欲求が満たされない時に、癇癪を起こして気持ちを表現することもあります。「やりたいことがあるのにうまくできない」「ママにしてほしいことがあるのにやってくれない」など、自分の思い通りに物事が運ばない時に、泣いて訴えようとするのです。

ママが気づいてうまくフォロー出来ればよいのですが、言葉をうまく使えない赤ちゃんの欲求を、分かってあげるのは至難の業。ママが見当違いのことをした場合、「そうじゃないよ!」とさらに大きな癇癪を起こし、手が付けられなくなることもあるでしょう。

空腹や疲れによるイライラ

落ち着いておやつを食べる赤ちゃん

大人と同じように、空腹や疲れでイライラしている時は、癇癪を起こしやすいといえます。赤ちゃんは、自分の空腹や疲れに気付かないことが多いです。お腹が空いたならミルクを飲めば良いのですが、そのことが分からないため、体の不快感が解消できず、イライラして癇癪を起こします。

赤ちゃんの癇癪への対処法

赤ちゃんが癇癪を起こした時に、早く落ち着かせる方法は色々あります。赤ちゃんの様子に合った方法で対処すると、あっさり落ち着く場合がありますよ。癇癪を起こした場合に備えて、様々な対処法を知っておくといいですね。ここでは、癇癪を起こした赤ちゃんへの、効果的な対処法について5つご紹介します。

ギュッと抱きしめて気持ちを落ち着かせる

赤ちゃんが癇癪を起こしている時は、安全な場所に移動し、抱きしめて気持ちを落ち着かせてあげましょう。癇癪を起こしている赤ちゃんは、自分でもコントロールできないほど、気持ちが高ぶっています。ひとまず気持ちを落ち着かせるために、抱きしめてあげるのが効果的な場合がありますよ。背中をトントンしたり、撫でてあげたりしてもいいでしょう。

赤ちゃんサインでコミュニケーションをとる

気持ちを言葉で表せないことで癇癪を起こす赤ちゃんには、赤ちゃんサインで表現する方法を教えてあげましょう。赤ちゃんサインとは、手を使ったジェスチャーで気持ちを伝える方法です。ママが言葉を話しながらジェスチャーを取ることで、赤ちゃんがサインの意味を理解し、使えるようになってきます。言葉の発達にも良い影響を与えますので、親子で取り組んでみてはいかがでしょう。

子供の気持ちを言葉で表してあげる

子供が自分の気持ちを伝えられなくて癇癪を起こしているのなら、大人が子供の気持ちを代弁してあげることで、癇癪が落ち着きます。例えば、子供が、高い場所にあるおもちゃを取ることができず癇癪を起こしている場合、「あのおもちゃが欲しかったんだよね」と声がけをしてみてください。言葉にできなかった気持ちを代弁してもらうことで、気持ちが整理され癇癪が治まってきます。

また、この声がけにより、子供が「ママに自分の気持ちを分かってもらえた」と感じるため、気持ちが安定し癇癪が減ることが期待できます。癇癪への対応を通して、親子の信頼関係を築くきっかけにもつながりますので、子供の気持ちを想像して、言葉で表してあげてくださいね。

毅然とした態度で叱る

怒りながら叱る女性

自分の思いを押し通すために癇癪を起こしているのなら、毅然とした態度で叱るのが効果的です。癇癪を起こしている時、早くおさめようと子供の意見を通してしまうことで、「騒げば親が言うことを聞いてくれる」と学習してしまう場合があります。こうなると、癇癪はさらにエスカレートし、手に負えなくなってしまう可能性があります。

そのため、欲しいものを買ってもらうためなど、わがままで癇癪を起こしている時には、「買いません」と言い切ることが大事なのです。物を投げるなどの危険な行動も、きちんと注意しなければなりません。わがままが通らない時もあると気付けば、無駄な癇癪を起こさなくなってくるでしょう。

やりたいようにやらせてみる

周りに迷惑が掛からない環境であれば、気のすむまで泣かせて様子を見ても良いでしょう。癇癪を早く終わらせようと大人が手を出すと、逆効果となり、余計に癇癪がひどくなる場合があります。そのような傾向がある子なら、大人が様子を見ている環境で、好きなだけ泣かせてみましょう。癇癪がひどい子はパワーの強い子ですから、いったんすべてを発散させて、気持ちをスッキリさせるのが狙いです。

癇癪中は、同じ部屋の少し離れたところから見守ります。子供がある程度落ち着いてきたところを見計らって、遊びやおやつなどに誘うと、気持ちの切り替えがうまくできますよ。

癇癪中は周りの安全にも気を付けて

癇癪を起こしている子供は、自分で気持ちを抑えられないため、激しく暴れたり物を投げたりする恐れがあります。癇癪を見守る場合は、周りに危険なものがない安全な場所に移動する方がいいですね。

赤ちゃんの癇癪は成長の証です

大人にとっては困った癇癪も、赤ちゃんの自我が芽生えてきた証拠、成長の証ともいえます。時期がくれば癇癪を起こさなくなりますので、今回ご紹介した方法を参考に、焦らず対処してみてくださいね。

この記事を書いたライター
木下みずき

木下みずき

ウォーキング始めました!運動と食事で5kg減を目指すダイエッターです!