怖い絵本に釘づけ…子供達が騒ぐ!興奮する!忘れられない15選
子供によって絵本の好みは様々ですが、幼稚園の年長児や小学生になると、怖い絵本の刺激を求める子供もいますよね。小学生になると学校の図書室では、学校の怪談やホラーなど読み物の貸し出しも人気がありますが、怖い絵本は絵の迫力が子供にとってはたまりません。
そこで今回は、刺激を求める子供達のために日本の怖い絵本や海外の怖い絵本、大人も怖くなる絵本を選びました。中には幼児向けしつけ絵本や海外の名作絵本も…。また、怖い絵本を与える前に親が注意すべきこともご紹介しましたので、必ず読んだ方がいいですよ。
怖い絵本への注意
怖い絵本を子供に与えたり、読み聞かせたりする前に、必ず親が中身をチェックしましょう。幼児や低学年の子供に、あまりにも怖い絵本を読み聞かせは、夜驚症や夜尿症(おねしょ)の原因になったり、怖がりの子供の場合はトラウマになったりすることもあります。
今回ご紹介する絵本は幅広いレベルから選びましたので、お子さんのタイプや精神年齢に合う絵本を選ぶようにしてください。軽はずみに怖い絵本を読み聞かせるのはNG!ご家庭によってはパパが面白がって怖い絵本を読んでしまうことがありますので、予めパパにリスクを伝えておくことも大切ですよ。
地獄?しつけ?日本の怖い絵本5選
日本の怖い絵本を5冊ご紹介します。おばけが出てくる幼児向けしつけ絵本や大切なことを教えてくれる絵本など、年代・内容ともにバラエティーに富んだ怖い絵本を選びましたので、お子さんにあったものを読んであげてください。
「怖い絵本はしつけに効果がある」と、読み聞かせているママや幼児教室も…。
ねないこだれだ
作・絵:せなけいこ
福音館書店
700円 + 税
「夜になっても起きている子供は、おばけの世界に連れていっちゃうぞ~!」というストーリー。怖いけどなんだか可愛らしいお化けの表紙が目印です。
1歳を過ぎた幼児への読み聞かせにおすすめの怖いしつけ絵本。作家のせなけいこさんは、他にも可愛いお化けの絵本やしつけ絵本を出版されています。この絵本はママの間でも大好評ですよ。
絵本 地獄
監修:宮次男
構成:白仁成昭・中村真男
装幀・レイアウト:貝原浩
風濤社
1,500円 + 税
子供へのしつけに活用されているママ・パパも多い絵本です。こちらの絵本、絵がグロテスクで怖いのですが、ただ怖いだけでなく「命を粗末にしてはいけないよ」というメッセージが込められています。
「極楽」「地獄と極楽」もありますので、あわせて親子で読んでみてくださいね。
おしいれのぼうけん
作:ふるたたるひ たばたせいいち
童心社
1,300円 + 税
先生に怒られて押し入れに入れられた二人が、ねずみばあさんから逃げ回る大冒険が描かれている80ページを超える少し長い絵本です。3歳以上~小学校低学年向け。
おばけが出て来るわけではありませんが、子供が主人公に感情移入して、怖がったり、緊張したりしながら聞いてくれるでしょう。1974年発売のロングセラー作品です。
オバケのことならまかせなさい!
作:なかがわちひろ
理論社
学校にオバケが沢山いたら怖いですよね。初めは心霊写真などが出てきて怖そうと思ってしまいますが、とっても愉快なお話にですので、怖い絵本初心者や怖い絵本を読みたいけど実は怖がりという子供におススメの絵本です。小学校中学年向け。
のっぺらぼう
作:杉山亮
絵:軽部武宏
ポプラ社
1,200円 + 税
昔の子供達が寝る前に親から聞かされたであろう日本の怖い昔話です。お母さんに言われたことを忘れて、遅く帰ってきた男の子の前に現れたのは!?
日本には、昔から語り継がれている妖怪が沢山います。古典妖怪に興味がある子供におススメの怖い絵本です。
本当に読み聞かせて大丈夫?大人も怖い絵本5選
こちらでは「子供にこんなに怖い絵本を読ませて大丈夫?」とパパやママが思うような、大人でも怖くなる絵本を5冊ご紹介します。
こちらの5冊は怖がりのお子さんにはNG!読ませる場合も、子供の反応がいつもと違ってきたら、途中でもすぐにやめましょうね。また、怖いのが嫌いなママ&パパは、無理して読まないでくださいね。
いるのいないの
作:京極夏彦
絵:町田尚子
編:東雅夫
岩崎書店
1,500円 + 税
「ベストセラー作家が、子供向けの怪談絵本を書く」という珍しい企画により生まれた作品。古いおばあさん家の2階はなんだか気味が悪い、誰かがみてるような気が…。
この絵本がトラウマになった子供は、古い家に行くのを怖がるようになるかもしれませんので要注意。
http://www.iwasakishoten.co.jp
悪い本
作:宮部みゆき
絵:吉田尚令
編:東雅夫
岩崎書店
1,500円 + 税
数々のベストセラー作品を世に送り出している宮部みゆきさんが執筆した、「悪いことが書いてある本」という、一般的な怖い絵本とは少しテイストが異なる作品です。
くまのぬいぐるみがゾッとする、大人でも読み応えがある内容になっていますよ。宮部みゆきファンのパパやママは、手に取りたくなりますよ。
http://www.iwasakishoten.co.jp
なおみ
作:谷川俊太郎
写真:沢渡朔
福音館書店
900円 + 税
表紙の少女と人形「なおみ」の写真を見ただけで、気味悪そうな絵本だと敬遠する子供も多い絵本です。時間をテーマにした作品で、成長していく少女と変わらない人形なおみのコントラストが、写真で表現されています。
この作品のために作られた人形にも注目!詩の解釈など子供には難しいところも多い作品ですが、子供にとっては分からないからこそ怖いのかも!?
ぞくぞくぞぞぞ
文・原案:九州国立博物館
フレーベル館
1,000円 + 税
江戸時代初期の「化物絵巻」(狩野宗信作)から選ばれた、12種類化け物が登場する怖い絵本です。化け物がとってもリアルに描かれており、また妖怪それぞれが発する音も不気味。
可愛いお化けに慣れている子供なら、怖がる可能性大ですよ。大人も寝る前には読まない方がいいかも。
わかってほしい
作:MOMO
絵:YUKO
クレヨンハウス
1,200円 + 税
ぬいぐるみのくまがボロボロになっていく姿に、幼い頃に父親から暴力を受けていた作者自身の姿が重ねられています。白と黒で書かれた相異なる言葉は、くまの心の声。虐げられるくまの姿だけでなく、心の声を知った子供は、どのように感じるでしょうか?
幼児や繊細な小学生には不向きかもしれませんので、注意しましょうね。
海外版!怖い絵本5選
日本と外国では、「怖い話」という考え方が少し違ったり、オバケの描かれ方が異なったりします。外国の作者により描かれた怖い絵本を5冊ご紹介しますので、「日本の怖い絵本はだいたい読んだ」という怖い絵本大好きなお子さんは、一度海外版に挑戦してみてはいかがですか?
終わらない夜
作:セーラ・L・トムソン
絵:ロブ・ゴンサルヴェス
訳:金原瑞人
ほるぷ出版
1,600円 + 税
カナダの画家ロブ・ゴンサルヴェスにより描かれた絵は、美しいけれどなんだか気味が悪いと感じる子供もいるでしょう。だまし絵を探しながら読み進めていくのも楽しいですよ。
絵に添えられている詩は子供には少し難しいかも!?大人も楽しめる絵本です。
おぞましい二人
著者:エドワード・ゴーリー
訳:柴田元幸
河出書房新社
1,200円 + 税
アメリカの作家による、子供を誘拐するカップルを描いた衝撃的な作品です。実話をもとにしているというのですから、更に怖さを感じますね。
小さい子供には少し刺激が強すぎる作品かもしれませんので、心配性なお子さんには読ませない方がいいかも!?
三匹のやぎのがらがらどん
絵:マーシャ・ブラウン
訳:瀬田貞二
福音館書店
1,200円 + 税
鬼のトロルに勇敢に立ち向かう三匹のやぎのお話です。トロルはとても不気味で怖いのですが、三匹のヤギの勇敢な様子にあこがれる子供も多いですよ。
怖いだけでなく、勇気をもって立ち向かうことの素晴らしさを描いた名作。怖い絵本が好きではない幼児や小学生にも読んでもらいたい、4歳~小学校低学年におすすめの作品です。
いじわるなないしょオバケ
作:ティエリー・ロブレヒト
絵:フィリップ・ホーセンス
訳:野坂悦子
文渓堂
1,300円 + 税
ママの大切なものを壊してしまった主人公。ママに本当のことを言えないでいると、ないしょオバケが口から飛び出してきちゃった!?
子供ならだれでも嘘をついてしまうことがありますね。「嘘はよくないよ」というメッセージを、ママやパパが言葉で説明するのではなく、絵本で心に伝えられる幼児向け絵本です。大人にも人気ですよ。
おじいちゃんがおばけになったわけ
作:キム・フォップス・オーカソン
絵:エヴァ・エリクソン
訳:菱木晃子
あすなろ書房
1,300円 + 税
大好きなおじいちゃんやおばあちゃんが亡くなってしまった子供もいますよね。この絵本には、大好きなおじいちゃんと主人公の心温まる触れ合いが描かれています。
「おばけ」というタイトルがついていると怖そうですが、命について考えさせられる名作です。おばけが苦手なお子さんも、おじいちゃんおばけなら大丈夫でしょう。