怖い絵本に大興奮!厳選15冊に関する記事

子供が釘付け!忘れられない「怖い絵本」おすすめ15選と読み聞かせの注意点

子供が釘付け!忘れられない「怖い絵本」おすすめ15選と読み聞かせの注意点

『ねないこだれだ』や『絵本 地獄』などの定番から、京極夏彦・宮部みゆきが手掛ける「大人も震えるトラウマ級の怪談絵本」まで徹底解説。発達心理学の視点から、怖い絵本が子どもの心を育てる理由も紐解きます。

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子供が「怖い絵本」に惹かれる理由とは?読み聞かせの基本と注意点

子どもの絵本の好みは様々ですが、幼稚園の年中・年長児や小学生になると、なぜか「怖い絵本」の強い刺激を求める子どもが増えてきます。図書室の怪談シリーズが常に貸し出し中になっていたり、おばけの絵本ばかりを選んで読もうとしたりする姿に、「こんな怖いものばかり読んでいて、精神的に大丈夫なのかな?」と心配になるママやパパもいるかもしれません。

しかし、怖い絵本は単に恐怖を与えるだけのものではありません。そこには「ルールを守らないとどうなるか」というしつけの教訓が含まれていたり、死や命について考えるきっかけをくれたりする、深いメッセージ性が隠されています。大人が読んでも背筋がゾクッとするような芸術性の高い作品も多く出版されています。

今回は、怖いもの見たさで刺激を求める子どもたちのために、日本の名作から海外のトラウマ級絵本まで、絶対に忘れられない15冊を厳選しました。ただし、怖い絵本には「与える前の注意点」が存在します。まずは、安全に読み聞かせを楽しむための基本ルールから確認していきましょう。

なぜ怖い絵本が好きなの?好奇心と恐怖をコントロールする力

子どもが怖い絵本を読みたがるのは、人間の本能的な「好奇心」の表れです。安全な親の膝の上(または明るい部屋)にいながら、非日常のドキドキ感を安全に体験できるため、絶叫マシンのようなエンターテインメントとして楽しんでいるのです。

発達心理学では『恐怖の疑似体験による感情コントロールの獲得』という考え方が知られています。これは、絵本という安全な枠組みの中で怖い感情を味わうことで、現実世界の恐怖に立ち向かう免疫をつけるという現象で、家庭の場面では「怖いけどもう一回読んで!」と何度もリクエストしてくる姿として表れます。この理解があると、ただ怖がらせているのではなく、子どもの心がタフに育とうとしているのだということへの向き合い方が変わってきます。

子どもが「これ読んで」と怖い絵本を持ってきたら、「ママもちょっと怖いけど、一緒に読んでみようか」と、まずは一緒にドキドキを共有するスタンスで受け入れてみてください。

怖い絵本を読む前に親が必ずチェックすべき3つのポイント

とはいえ、怖い絵本なら何でも与えていいわけではありません。以下の3つのポイントを必ず事前にチェックしてください。

  • 怖い絵本を読み聞かせる前のチェックリスト
  • 1. 対象年齢と本人の精神年齢が合っているか:小学生向けのリアルな怪談絵本を3歳の幼児に読むのは絶対にNGです。
  • 2. 親が先に最後まで下読みをしているか:途中であまりに残酷な描写がないか、救いのない結末ではないか、親自身の目で一度確認してください。
  • 3. 読む時間帯は適切か:寝る直前に刺激の強すぎる絵本を読むと、脳が興奮して寝つきが悪くなります。日中の明るい時間に読むのがベストです。

夜驚症やトラウマを防ぐ!年齢や性格に合った選び方

子どもによっては、感受性が非常に強く、絵本の世界を現実のものとして深く引きずってしまう子がいます。あまりにも刺激が強すぎると、「夜驚症(夜中に突然パニックになって泣き叫ぶ睡眠障害)」や「夜尿症(おねしょ)」の原因になったり、一人でトイレに行けなくなるといったトラウマを植え付けることになります。

同じ行動でも、3歳と7歳では理由が異なります。3歳ごろは「現実と空想の区別がついていない」という段階にあることが背景にあり、7歳ごろは「見えない幽霊の存在を想像して論理的に怖がっている」ことが理由になっていることが多いのです。

読み聞かせの途中で子どもが耳を塞いだり、本気で泣き出したりした場合は、「怖かったね、もうおしまい!」とすぐに本を閉じ、抱きしめて安心させてあげてください。

しつけや教訓に!日本の名作「怖い絵本」おすすめ5選

ここからは、幼児から小学生まで楽しめる、日本の名作「怖い絵本」をご紹介します。しつけに効果的だと幼児教室でも読まれている作品ばかりです。

1. ねないこだれだ(1歳から読める・寝かしつけの定番)

作・絵:せなけいこ / 福音館書店 / 700円+税
「夜になっても起きている子どもは、おばけの世界に連れていっちゃうぞ〜!」という、日本の寝かしつけ絵本の金字塔です。ちぎり絵で描かれたおばけは、怖いけれどどこか愛嬌があります。1歳を過ぎた幼児への初めての「少し怖いしつけ絵本」として、長年ママたちから絶大な支持を集めています。

2. 絵本 地獄(命の尊さを教える・しつけに効果的?)

監修:宮次男 / 風濤社 / 1,500円+税
「嘘をつくと閻魔様に舌を抜かれるよ」という昔からの教えを、大迫力の地獄絵図とともに伝える絵本です。絵はかなりグロテスクでトラウマ級ですが、単に脅すだけでなく「命を粗末にしてはいけない」「悪いことをしてはいけない」という強い道徳のメッセージが込められています。小学生以上のしつけに活用するご家庭も多いです。

3. おしいれのぼうけん(押し入れの恐怖と大冒険・3歳から)

作:ふるたたるひ、たばたせいいち / 童心社 / 1,300円+税
保育園で先生に怒られて押し入れに入れられた二人の男の子が、暗闇の中で「ねずみばあさん」から逃げ回る大冒険を描いたロングセラー。おばけではなく「暗闇の恐怖」を描いており、主人公に感情移入して手に汗握る展開が楽しめます。80ページを超える長編ですが、3歳以上の子どもが夢中になって最後まで聞き入ります。

4. オバケのことならまかせなさい!(怖がりの子でも大丈夫な愉快なお話)

作:なかがわちひろ / 理論社
「学校にオバケがたくさんいたら怖いよね」という設定から始まりますが、心霊写真などが出てきても最後はとっても愉快なお話に着地します。「怖い絵本を読んでみたいけど、本当はすごく怖がり」という繊細な小学生(中学年向け)にぴったりの、入門編ホラー絵本です。

5. のっぺらぼう(日本の古典妖怪と昔話の不思議な世界)

作:杉山亮、絵:軽部武宏 / ポプラ社 / 1,200円+税
お母さんの言いつけを守らずに夜遅く帰ってきた男の子の前に、次々と「のっぺらぼう」が現れるという日本の伝統的な怪談です。昔の子どもたちが囲炉裏のそばで聞かされたであろう、日本の「古典妖怪」の不気味さを味わえる一冊です。

トラウマ注意!?大人も震えるほど怖い絵本5選

「子どもにこんなに怖いものを読ませて大丈夫?」と大人が心配になるほど、本気で怖い怪談絵本シリーズです。怖がりなお子さんには絶対に読ませないでください。

1. いるのいないの(京極夏彦作・得体の知れない視線の恐怖)

作:京極夏彦、絵:町田尚子 / 岩崎書店 / 1,500円+税
ベストセラー作家・京極夏彦氏が子ども向けに書き下ろした怪談絵本。古いおばあちゃんの家の高い梁の上に、「誰かが見ているような気がする…」というジワジワ迫り来る恐怖が描かれています。最後の見開きページの衝撃は、大人でも夢に出るほどの恐ろしさです。

2. 悪い本(宮部みゆき作・くまのぬいぐるみが語りかける狂気)

作:宮部みゆき、絵:吉田尚令 / 岩崎書店 / 1,500円+税
人気ミステリー作家・宮部みゆき氏の作品。一般的なオバケではなく、「人間の心の奥底にある純粋な悪意」をテーマにしています。可愛らしいくまのぬいぐるみが淡々と語りかける狂気に、背筋が凍ります。大人が読んで深く考えさせられる名作です。

3. なおみ(谷川俊太郎作・少女と人形の不気味な写真絵本)

作:谷川俊太郎、写真:沢渡朔 / 福音館書店 / 900円+税
イラストではなく、白黒の「写真」で構成された絵本。成長していく生身の少女と、永遠に変わらない日本人形「なおみ」の対比が、言葉にできない気味の悪さを醸し出します。「わからないからこそ怖い」という、子ども向けのホラーの真髄を突いた作品です。

4. ぞくぞくぞぞぞ(化け物絵巻から飛び出したリアルな妖怪たち)

文・原案:九州国立博物館 / フレーベル館 / 1,000円+税
江戸時代の「化物絵巻」から選ばれた12種類の妖怪たちが登場します。アニメの可愛いオバケとは全く違う、日本画特有のドロドロとしたリアルな化け物たちに、子どもは本気で怯えるかもしれません。日本の美術に触れるきっかけにもなります。

5. わかってほしい(虐待をテーマにした胸を打つ重いメッセージ)

作:MOMO、絵:YUKO / クレヨンハウス / 1,200円+税
ぬいぐるみのくまがボロボロになっていく姿を通して、「親からの暴力(虐待)」という非常に重いテーマを描いた作品です。白と黒の文字で書かれた心の声が、読者の胸を鋭くえぐります。単なるホラーではなく、現実の社会問題を突きつける内容のため、幼児には不向きです。

日本とは違う恐怖の形!海外の怖い絵本5選

海外の怖い絵本は、日本の「ジメッとした幽霊」とは違い、「シュールで不条理な恐怖」や「怪物に立ち向かう勇気」を描くことが多いのが特徴です。

1. 終わらない夜(だまし絵が誘う不思議で気味が悪い世界)

作:セーラ・L・トムソン、絵:ロブ・ゴンサルヴェス / ほるぷ出版 / 1,600円+税
カナダの画家による、緻密で美しい「だまし絵(トリックアート)」で構成された絵本。美しいけれど、見れば見るほど空間が歪んでいくような気味の悪さがあります。だまし絵の不思議さに、大人も子どもも引き込まれます。

2. おぞましい二人(エドワード・ゴーリー作・実話ベースの衝撃作)

著者:エドワード・ゴーリー / 河出書房新社 / 1,200円+税
子どもを誘拐する残酷なカップルを描いた、エドワード・ゴーリーの衝撃作。しかもこれがイギリスの「実話」をベースにしているというから恐ろしいです。非常に刺激が強いため、小さな子どもには絶対に読ませず、大人のコレクションとして楽しむことをおすすめします。

3. 三匹のやぎのがらがらどん(不気味なトロルに立ち向かう勇気)

絵:マーシャ・ブラウン、訳:瀬田貞二 / 福音館書店 / 1,200円+税
橋の下に住む気味が悪い鬼「トロル」に、三匹のヤギが勇敢に立ち向かうノルウェーの昔話。トロルの恐ろしい描写に最初は怯えますが、最後は大きなヤギが豪快に鬼をやっつけるため、読後はスカッとした爽快感が残ります。4歳頃からの読み聞かせに最適です。

4. いじわるなないしょオバケ(嘘をつく心から生まれるオバケ)

作:ティエリー・ロブレヒト / 文渓堂 / 1,300円+税
ママの大切なものを壊してしまい、嘘をついて隠していると、口の中から「ないしょオバケ」が飛び出してきた!というベルギーの絵本。「嘘をつくと心が苦しくなるよ」というメッセージを、親の説教ではなく絵本のストーリーで自然に伝えられる秀逸なしつけ絵本です。

子どもが小さな嘘をついた日の夜に、「今日はこの絵本を読もうか」と優しく提案してみてください。

5. おじいちゃんがおばけになったわけ(命と死を優しく教える物語)

作:キム・フォップス・オーカソン / あすなろ書房 / 1,300円+税
大好きなおじいちゃんが死んでしまい、「おばけ」になって夜な夜な孫の部屋にやってくるというデンマークの絵本。「おばけ」というタイトルですが、内容は命の尊さと家族のお別れを描いた感動のヒューマンドラマです。死への恐怖を和らげてくれます。

怖い絵本を読む時の「NG対応」と「望ましい対応」の対比表

怖い絵本は、親の読み方一つでトラウマにも最高のエンタメにもなります。読み聞かせの際の注意点を対比表で確認しましょう。

やりがちなNG対応子どもの受け取り方・リスク望ましい対応・読み方
子どもが怖がって泣き出しているのに、「最後まで聞きなさい」と強制する。逃げ場のない恐怖を味わい、絵本そのものがトラウマになってしまう。泣き出したり嫌がったりしたら、すぐに本を閉じて「怖かったね」と抱きしめる。
寝かしつけの直前に、部屋を真っ暗にして懐中電灯で顔を下から照らして読む。脳がパニックレベルまで興奮し、夜泣きや夜驚症を引き起こす。怖い絵本は日中の明るい時間帯に読み、終わったらすぐに別の明るい遊びに切り替える。
「言うこと聞かないと、このオバケが来るよ!」と脅しの道具として日常的に使う。親への不信感が募り、常に何かに怯えながらビクビクして生活するようになる。「オバケも怖いけど、ママが守ってあげるから大丈夫だよ」と安心感を与える結末にする。

パパが面白がって怖がらせるのは逆効果?親の心構え

子育ての現場でよくあるのは、パパが子どもをからかうのが面白くて、怪談絵本を過剰な演技で読んだり、読んだ後も「うらめしや〜」と追いかけ回してしまうケースです。良かれと思ったパパのスキンシップが、子どもには「本気の恐怖の押し付け」として映ってしまい、かえってパパを嫌いになる原因になることがあります。

パパや家族と関わり方をそろえると、子どもにとって「怖いものを一緒に乗り越える家族の絆」という安心感につながります。家庭内で「怖い絵本を読んだ後は、必ず『ママとパパがいるから大丈夫』とハグをして終わる」という方針を共有しておくと、子どもが恐怖を適切にコントロールできるようになるという効果が出やすくなります。

事前にパパに「この絵本は刺激が強いから、やりすぎないでね」と釘を刺すアクションを忘れないでください。

怖い絵本に関するよくある質問(FAQ)

怖い絵本の読み聞かせに関して、ママたちからよく寄せられる疑問にお答えします。

Q. しつけ絵本(地獄など)で怖がらせて言うことを聞かせるのはアリですか?
A. 恐怖で支配するしつけは、一時的な効果しかなく、根本的な解決にはなりません。「ルールを守ることの大切さ」を伝えるための導入として1〜2回読むのは有効ですが、日常的な脅しの道具(「地獄に落ちるよ!」と怒鳴るなど)に使うのは避けましょう。

Q. 子どもが残酷な描写の絵本ばかり選びたがるのですが、精神的な問題でしょうか?
A. 小学生低学年くらいになると、「死」や「血」、「おばけ」といったタブーに強い興味を持つのは正常な発達の過程です。残虐性を好んでいるわけではなく、「未知のものへの好奇心」なので、過度に心配する必要はありません。

Q. 読み聞かせの時、怖い声を出して演技をした方がいいですか?
A. 過剰な演技は子どもの想像力を奪い、ただの「音の恐怖」になってしまいます。淡々と普段通りの声で読む方が、かえってストーリーの不気味さや深みが伝わり、子どもの頭の中で想像力が膨らみます。

Q. 図書館で借りた本がトラウマになってしまったようです。どうケアすればいい?
A. 本をすぐに返却して視界から消し、「あれは絵本の中だけの作り話だよ」「ママが絶対に守るからね」と繰り返し抱きしめて安心させてください。夜一人でトイレに行けなくなったら、面倒がらずに必ず一緒について行ってあげましょう。

まとめ:怖い絵本は、子供の想像力と心を強くする最高のスパイス

「怖い絵本」は、大人から見ればただ気味が悪いだけかもしれませんが、子どもにとっては「安全な場所で未知の世界を覗き見る」という最高のスリルと冒険です。

絵本の中で恐怖に出会い、それに耐え、最後は現実の温かいお部屋に帰ってくる。この一連のプロセスを親と一緒に経験することで、子どもは「怖さ」という感情をコントロールする術を学び、心を少しずつタフに育てていきます。

お子さんが「怖い絵本を読んでみたい」と背伸びをしてきたら、それは心の成長のサインです。「無理させない」「やりすぎない」という親のセーフティーネットをしっかり張った上で、ぜひ親子で寄り添いながら、ゾクゾクするような不思議な世界を楽しんでみてくださいね。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪

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