「赤ちゃんがかわいそう…」子育て中に言われた心ない言葉の体験談12
何の前触れもなくママの前に現れて、「赤ちゃんがかわいそう…」といった心ない言葉をかけてくる人がいます。こうした言動は、子育て中のママの心を深く傷つけることがあります。
赤ちゃんのあらゆることについて「かわいそう」といった否定的な言葉を投げかけられると、初めて遭遇したママは戸惑ってしまうかもしれません。
このような心ない言葉は、どのような状況で投げかけられることが多いのでしょうか。ここで紹介する先輩ママの体験談を参考にして、実際にそのような人に出会った時のために、心の準備をしておきましょう。
子育て中の心ない言動の背景
子育て中のママを見かけると「赤ちゃんがかわいそう…」といった言葉を口にする人は、赤ちゃんのさまざまなことに過剰に反応して、否定的な意見を口にせずにはいられないという特徴があります。
こうした言動の背景には、主に以下の2つが考えられます。
- 世代間のギャップ:子育ての知識や環境は時代とともに変化しています。例えば、「昔は靴下を履かせないなんて考えられなかった」など、過去の常識と現在の常識の違いから、安易に「かわいそう」と口にしてしまうケースです。
- 過干渉な善意:「親切心からアドバイスしている」という思い込みが強く、相手の状況を考えずに一方的に意見を押し付けてしまうケースです。
こうした人々は、義母や実母、近所の顔見知りのおばさんの他に、電車でたまたま隣に座り合わせた女性や、通りすがりの見知らぬ人など、身近な場所から不意に現れることがあります。ママは常に、こうした心ない言葉に備える必要があります。
心ない言葉への対処法
いきなり「かわいそう」と言われても、どのように対応したら良いのか分からないママは多いはずです。心ない言葉に遭遇した時、どのように対応するのが適切なのでしょうか。
心無い言葉への対策としては、「気にしない技術」を持つことが最も重要です。言いたいことだけ言って、すぐにその場を去ってしまうパターンが多いので、以下のような対応を試みましょう。
- すべてを真に受けない:言葉の根拠や情報源が不明確であれば、それは単なる個人的な意見や古い考えに基づくものだと判断し、聞き流しましょう。
- 冷静に受け流す:「そうですね、気を付けます」と短く答えるなど、感情的にならずにその場を収めることを優先しましょう。
- 情報として判断する:もしアドバイスの内容に一理あると感じたとしても、その場ですぐに受け入れるのではなく、後で信頼できる情報源(小児科医や自治体の情報など)と照らし合わせて判断しましょう。
それでは、ここからは先輩ママが出会った心ない言動の体験談を見ていきましょう。
義母や祖母から言われた心ない言葉
真実は義母の耳には届かない
私が出会った心ない言葉をかける人は、近所に住む義母です。義母は同じ町内に住んでいるので、時々近所でばったり会います。
息子がもうすぐ3歳になるという時のこと。その日は近所の公園で遊んでいました。
真冬で寒かったので、子供にジャンパーを着せて遊ばせていましたが、お友達と仲良く走り回って遊んでいて「暑いーー!」と言って、子供がジャンパーを脱ぎました。
お友達もジャンパーを脱いでいたし、厚手のトレーナーを着ていたのでそのまま遊ばせていました。
そこへ、義母が通りがかりに登場しました。第一声が「あらあら、こんな寒いのに薄着で!可哀そうに…」でした。
「いえいえ、最初はジャンパーを着せていたのですが、子供が暑がるので脱がせたのです」と言っても全く聞く耳を持たず。なんだか私が悪者にされたような気分になりました。
保育園の利用を否定される
私には1歳の子どもがいますが、生後5ヶ月から保育園に預けています。仕事復帰が前提で育休を取得したので、保育園に入りやすい4月から入園させました。
産後すぐから保育園の話をする度に、義母と義祖母には「保育園に入れるなんてかわいそう」「そんなに働かなくてもいいじゃない」と言われ続けました。
幸い夫は私の仕事復帰を喜んでくれていましたので、自分たちの生活に口を挟まないよう義母と義祖母にも注意してくれましたが、聞き入れてもらえませんでした。
会う度に「かわいそう」と言われて、そのしつこさに腹が立ちましたが、「私には仕事があるし」「家にいるよりもお友達ができるし」と言い続け、さっさと保育園の申し込みをしました。
保育園に入り半年以上たった今でも、「保育園に行かせているからしっかりするのね」「そんなに色々覚えさせなくても」と嫌味を言われていますが、相変わらず無視し続けています。
祖母の昔の常識による指摘
出産後は実家に里帰りしていたので、自分の祖母と一緒に暮らしていました。
子供が0歳2ヶ月ぐらいのとき、ちょうど夏だったので、靴下を履かさずにリビングにいました。
子供の脚を触った祖母が、「赤ちゃんの脚すごく冷たいよ!」「靴下ぐらい履かせてあげなさい!赤ちゃん可哀想に」と言うのです。
そもそも赤ちゃんは手足が冷たいものだと知っていましたし、ましてや真夏で足の裏から汗をかくために、わざと靴下を履かせていないのに、「かわいそう」なんて言い方をされてとても傷つきました。
赤ちゃんのためを思ってしていることが、ひどい母親扱いをされて本当に驚きました。
同じように出産して子育てをしてきた女性なのに…。何も知らないんだったら、そんなきつい言い方をしないでと思い、大変腹が立ちました。
ご近所さんから言われた心ない言葉
古い時代の考え方を押しつけないで!
私が出会った心ない言葉をかける人は近所のおばさんです。その頃、子供がちょうど1歳の誕生日を迎えたばかりで、私の職場復帰とともに子供を保育園に預け始めました。
そのおばさんとは、しょっちゅう朝のゴミ出しの際に顔を合わせては、世間話に付き合っていたのですが、その日は子供を連れて保育園に向かおうとしている時に出くわしたのです。
「こんな早い時間、子供を連れてどこに行くの?」と聞くおばさんに、「子供を保育園に預けてから出勤なんです」と答えました。
すると、「あら~〇〇ちゃんはまだ1歳なのに、もう保育園?」「そんな小さいうちから保育園なんてかわいそうじゃない?」というのです。
今どき、子供の1歳の誕生日前から保育園に入れる人はたくさんいます。
「何を古臭いこと言っているんだ!」と内心ムカムカしながら思いましたが、「確かにそうですよね。可哀想なんですけど、預ける人いないから仕方ないんですよ~」と適当にかわしました。
何でもかんでも「かわいそう」と否定
冬に散歩していると、近所のおばさんに必ず声をかけられます。
0歳のうちの子は、食べ物アレルギーとアトピーっぽく、すごく乾燥肌で、クリームを塗っていても顔がカサカサなのです。
ベビーカーの息子に向かって、「ほっぺがカサカサ!!可愛そう」「寒いんじゃない?もっと暖かくしてあげたら??」と、ひたすら子供の顔を覗き込んで話しかけてきます。
「肌が弱いので、どうしてもカサカサになっちゃうのです…」と言うと、「そうなの~?可愛そうね。今はアレルギーとかもあるっていうし、大変ねー?」と。
「(アレルギーについては触れずに)そうですね…」と答えると、さらに「だいたい、食生活がよくないのよ!最近の子は!」と、話しは思わぬ方向に…。
「一応気にしているのですがね。肌が弱いので…」と答えておきましたが、あれやこれやとツッコんだあげくに、すべて可愛そうと言うのです。
可愛そうだけど、カサカサになってしまうのは仕方のないことだし、つらいのは親の私が一番分かっているので、そっとしておいてほしいと思いました。
抱っこ紐がない時代の常識との比較
現在2歳になった息子が、生後10ヶ月の時の話です。当時、買い物に行く際小さなお店に行く時は、息子をおんぶして買い物に行っていました。
その際、前抱きだと両手がふさがってしまうので、抱っこ紐を使っておんぶをしていました。
その帰り道、時々見かけるだけの近所の知らないおばあちゃんが、「首が後ろ向いてるわよ、可哀想に!」と突然言ってきたのです。
息子は、おんぶされたまま眠ってしまっていたのですが、息子にとってはよくあることだったので、少しムッとしながらおばあちゃんの方を見ました。
内心(放っておいてよ。抱っこ紐がなかったころのやり方と比較しないで)と思い、おばあちゃんを無視しました。
自分も未熟な対応だなと思いつつも、子育てには正解もなければ、過去と比較されるのは気持ちよくありません。受け入れ方も大事ですが、言い方も大事だと思った出来事です。
町で出会った見ず知らずの人から言われた心ない言葉
先方のミスなのに「ママに連れ出されて可哀想」
子どもが10か月頃の、とある公共機関の窓口にいた年配の女性とのやりとりです。
取り寄せた必要書類に不備があり、担当部署の窓口まで出向くことになり、猛暑の中、ベビーカーとパンパンの荷物のママバッグと子どもを抱えながら到着しました。
窓口にいた女性に、書類の確認に来たことを告げ待つこと数分。提出してあった書類には間違いはなく、原因は先方の入力ミスだったのです。
それどころか、確認した女性は謝ることもなく、新しい書類を印刷してよこしましたが、そのあと一言。「暑い中、ママに連れ出されて可哀想でちゅね~」って。
一瞬固まりました。誰も好き好んで猛暑の中、子供を連れ回したいなんて思いません。
「誰のせいで熱中症の危険をおして、こんな場所まで来なければならないのか!!」と、言ってやりたかったのですが…。
結局、「入力ミスがなければ、こんなに危険な時間に出歩かなくて済んだんですけどね~」と嫌味を言うのが精一杯でした。
年子育児に対して「無理矢理お姉ちゃんにされて可哀想」
私が出会った心ない言葉をかける人は、全く面識のないおばあさんです。天気の良い日に、1歳の長女と0歳の次女を連れて近所で散歩をしている時でした。
年子姉妹を見たその人は、上の子に向かって「まだ小さいのに、無理矢理お姉ちゃんにされてしまって可哀想だね」と言ってきました。
まだまだ甘えたい時期なのに、十分に甘えられなくて可哀想だということを言いたかったのだと思います。
しかし、見ず知らずの第三者のおばあさんに、まさか年子について可哀想などと言われるとは思ってもいませんでした。
そう言ってくる人に対して、私はちょっと不自然な苦笑いをして、適当にその場をやり過ごすことしかできませんでした。
ハーネスの利用に対する否定的な意見
私が出会った心ない言葉をかける人は、電車でたまたま隣に座った知らないおばさんです。
昨年、昼間に電車で座っていたとき、たまたま隣に座った知らないおばさんが、当時1歳の息子をあやしてくれました。
「かわいいわね、もうちょっとで下りるよ」と優しく言葉をかけてくださり、また、私とも親しげに話してくださったので、とても楽しい時間だなと思っていました。
しかし、話の流れでハーネス(迷子ひも)の話題になったときのこと。おばさんは、「あれはだめよ」と言いはじめたので、私は思わず「息子も使っていますよ」と言い返してしまいました。
その途端「子供はペットじゃないのよ、かわいそう…」と言われたのです。
私は急に頭に来てしまい、黙って車両を変えました。そして、「見た目より命の方が大事だよ!」と心の中で叫んでやりました。
冬の夕方、子連れでカフェに行ったことを否定される
私が出産後に初めて友達と会うために、カフェに子連れで出かけた時のことです。
ちなみに、娘が生後3ヶ月ころで、生まれたばかりというわけではありません。それに、普段からベビーカーに大人しく乗ってくれたので、お出かけもけっこう楽ちんだったんです。
友達は昼間のパートなので、仕事終わりの17時ぐらいに、カフェで待ち合わせをしてお茶をしました。
ちょうど娘もベビーカーでお昼寝中だったので、私も友達とゆっくり話せて楽しい時間を過ごせていたのですが…。
その時、隣のテーブルに座っていた知らないおばさんに、「冬で寒いのに、小さい赤ちゃんを連れてこんな時間にお出かけなんて可哀想」と言われました。
確かに冬で寒い時期でしたが、ちゃんと防寒対策はしていましたし、自宅も近所なので、子連れで出かけること自体に、「かわいそう」って言われたことにびっくりしました。
その場は「そうですかね~。気をつけます」と、そのおばさんには返答しましたが、なんとなく気まずくなって、結局カフェから出ることになってしまいました。
習い事に対する根拠のない否定的な意見
私が出会った心ない言葉をかける人は、全く知らない通りすがりの人です。つい最近出会いました。
私の子供は今、習い事に通っているのですが、子供がお教室に入ったところで、その人が話しかけてきました。もちろん全く知らない人です。
子どもが習い事をしていることに対して、「こんなに小さい時から勉強させられてかわいそうに…」と言ってきました。
正直どういう反応をしたら良いのかわからないので、「はぁ・・、そうですねぇ・・」という対応しか出来なかったと思います。
勉強させられてかわいそうというのは、何を根拠に言っているのでしょうか。すごく不愉快な気持ちになりました。
心無い一言にショックを受ける
ある日、自宅近くを1歳の子供と歩いていました時に、全く見ず知らずの人に「可哀想、(子育てを)頑張ってね」と、否定的な言葉とともに声をかけられました。
「え、私?」「一体何を言っているの?」と訳が分からなかったので、とりあえず無視しました。
いきなり知らない人に話しかけられたことにもビックリしましたし、何をもってそのようなことを言っているのか理解できずに、ショックを受け、地味に精神的なダメージを受けました。
何か私に恨みでもあるのかとも思いましたが、やっぱりどう考えてもあんな人は知り合いではありません。
その後も、一人でブツブツ言っておられたので、何か全てのことにむしゃくしゃしていたり、嫌なことがあったりしたのかなと思うようにしました。
今、子供は3歳になりましたが、今でも衝撃的で忘れられない出来事です。