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『子供用防犯ブザーの効果的な使い方~買って安心は大間違い!』

子供用防犯ブザーの効果的な使い方を知っていますか?いざという時に危険を知らせる以外にも、防犯ブザーには犯罪抑止効果があります。選び方のポイントを踏まえたおすすめ商品や購入後のメンテナンス、効果的な付け方を知って子供を守りましょう。

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子供用防犯ブザーの使い方&選び方!買って安心は大間違い!

小学校の入学に際して準備しなければならないものはたくさんありますが、その中のひとつに防犯ブザーがあります。

お子さんが何らかの事件・事故に巻き込まれることを想定するのは親として複雑な思いがあると思いますが、小学校に入学すると子供だけで行動する機会が増えるものです。自分の足で登下校を行う子もいるでしょう。平成18年に警視庁管内で発生した小学生への不審人物による「声かけ」は、学校の下校時が45、9%を占め、時間帯としては15時~17時に集中しています(注1)。

子供の安全確保は、親・学校・地域が一丸となって取り組まなくてはいけない問題です。最近では、集団登下校や地域の見守りたい隊など、多くの活動が行われています。そして、そんな中で、重要なグッズと認識されているのが防犯ブザーです。万が一の時、お子さんに変わってSOSを発してくれます。

しかし、防犯ブザーの正しい使い方を知っている人は実は少なく、購入しただけで満足している方も多いようです。防犯ブザーの効果を最大限発揮するために、正しい使い方や商品の選び方のポイント、購入後の点検や子供への対応をお伝えします。

防犯ブザーの効果的な使い方~危険を知らせるだけじゃない!

防犯ブザーの最大の役割は、身の危険を周囲の人間に知らせることであるのは間違いありません。しかし、防犯ブザーの役割・効果はそれだけに留まりません。

防犯ブザーの効果を改めてご説明します。

自分の声のかわりにSOSを発信してくれる

防犯ブザーの1番の役割は、子供自身に代わって、音で異常を伝えてくれることです。人間は極度の緊張状態にあるときには、声を出したり体を動かしたりすることができなくなってしまいます。そのようなときに、声の代わりに大きな音で周囲に自分の存在や異常を発信してくれるのが防犯ブザーです。

目立つ場所に付けることで、防犯意識の高さをアピール

防犯ブザーを持たせる場合は、必ず目立つ場所に付けるようにしてください。なぜなら、基本的に悪意のある人間は、あえてリスクが高い行動はとらないので、防犯ブザーは持っているだけで犯罪抑止効果があるのです。

目立つ場所・すぐに鳴らすことのできる場所に防犯ブザーを付けることで、防犯意識の高さをアピールすれば、子供に降りかかるかもしれない危険を未然に防ぐ効果が期待できます。

相手の精神状態を乱すことが出来る

防犯ブザーの警戒音は非常に大きく、耳障りで人間にとって不快な音程です。不審な行動をとった人物にとって防犯ブザーの大音量は、精神的な動揺を誘います。その隙に子供が逃げたり、不審者が逃走すれば、被害を未然に防ぐことが可能です。

防犯ブザーは、いざという時には遠くに投げて、不審者の注意を引くという使い方もできます。人通りがほとんどないような場所で、音の発信源が子供自身にある場合、誰かが駆け付ける前に音を止めようと相手が向かってくる可能性も考えられます。
遠くに投げることで、相手が音の発信源を止めにいくべきか迷っている隙をついて、その場から逃げましょう。

防犯ブザーを選ぶ時のポイント

防犯ブザーは実に様々なタイプのものが販売されています。価格帯にも幅がありますが、防犯ブザーは子供の安全に直結するもの。単に使えればいいというものではありません!

防犯ブザーを選ぶ際に気を付けたいポイントをご紹介します。

使い方が簡単で音を出しやすい商品

防犯ブザーを選ぶ点で一番大切なことです。ボタンタイプや紐タイプなどがありますが、実際に使用する子供と一緒に選んでください。通販でも構いませんが、必ず一度は現物をみて触ってみることをオススメします。

出ている音の止め方がわかりにくい

防犯ブザーには当然音の止め方があります。種類によって様々ですが、あまりに簡単に止め方がわかるものは避けましょう。万が一の時に、防犯ブザーを作動させても、短時間で止められてしまうと誤作動と勘違いされたり、周囲に気づかれる可能性が低くなってしまうからです。防犯ブザーで大切なのは「危険が去るまで音が鳴り続けること」です。

防犯ブザーは、事前に子供と音の鳴らし方だけでなく、止め方を練習しておく必要があります。鳴らしやすい場所に付けるということは、誤って鳴らしてしまう可能性もありえます。誤作動は周囲にも迷惑をかけますし、お子さん自身も大音量にさらされ大変苦痛です。何より、「また誤作動か」と周囲に思われてしまうことのリスクは計り知れません。

音が大きくて相手が慌ててしまうレベルの音域=85dB以上

防犯ブザーは音の大きさも重要です。大きな音は遠くまで届きますから、危険を知らせる範囲も広がりますし、相手の動揺を誘う効果も期待できます。防犯ブザーはできるだけ大音量のもの、目安としては85dB以上の音量のものを選ぶようにしましょう(注2)。

耐水性があって頑丈で壊れにくい

防犯ブザーをとられそうになった場合は、遠くに投げるというのも防犯ブザーの有効な使い方のひとつですので、耐久性は絶対条件です。

また、防犯ブザーは基本的にはランドセルやカバンに付けるなど、露出させた状態にしておく必要があります。活発なお子さんですとぶつけたり濡らしたりして破損させてしまうことも十分に考えられます。特に、内部の故障は見た目ではわかりにくいため、肝心な時に音が鳴らないという事態も起こり得るのです。これでは防犯ブザーの意味がありませんよね。

最近では防犯ブザーカバーも市販されていますから、上手に組み合わせると利便性が向上するのでおすすめです。

GPS機能が付いている

高性能の防犯ブザーにはGPS機能がついているものもあります。家と学校が遠い、習い事などで一人での移動の機会がある、人通りが少ない場所を通るなどが想定される場合、是非とも備えておきたい機能です。保護者の携帯電話やセキュリティ会社と連動させるサービスなどもありますから、お子さんの活動範囲にあわせて選択肢の一つに入れてもよいでしょう。

子供用の防犯ブザーのおすすめ商品である優良防犯ブザーとは?

実際の防犯ブザーを選ぶときのおすすめ商品はどれか。たくさんの種類がでていますが、基本的に公共財団法人全国防犯協会連合会によって認定された優良防犯ブザーを選びましょう。ただし、認定防犯ブザーだから絶対安心という過信は禁物です。防犯ブザーを購入したら、必ず自分の目や耳で、定期的な点検を行いましょう。

実は2013年に国民生活センターが防犯協会が定める優良防犯ブザーの音量テストや衝撃落下テストを実施した結果、複数の銘柄に故障が発見され、国民生活センターは商品の改善や優良防犯ブザーの規定を見直すように協会に要望しました。

テスト結果・要望を受けて、防犯協会2014年4月より優良防犯ブザーの規定を改正。新たな規定に沿った優良防犯ブザーが認定されています(注3)。以下の3点は、その商品をピックアップしたものです。

スタディメイト防犯ブザー(生活防水)

株式会社 レイメイ 藤井

オープンプライス

ブルーとピンクの2タイプがあるので男の子にも女の子にも使えます。反射板のシールが付いていることと防水使用な点が魅力的です。紐をひっぱりブザーを鳴らすと連動してLEDライトが点滅し、周囲に異常を知らせることができます。

http://www.raymay.co.jp

防犯ブザー DB-81

東芝

オープンプライス

紐で引っ張るタイプで、LEDライトもつき。連続で約25分間鳴らし続けることができます。紐を引っ張るだけなので小さなお子様でも操作が簡単です。国民生活センターの音量テストでも、85dB以上の音量を記録しています。

http://www.toshiba.co.jp

プリンセス防犯ブザー GE025 ポップスタイル

株式会社 アスカ

オープンプライス

ハートの形をしたとってもキュートな防犯ブザーです。女の子は喜んでつけてくれそうなのでおすすめです。見た目は完全にキーホルダーですから、サブ用の防犯ブザーとしてもよさそうです。音量は90dB。

http://www.asmix.co.jp

防犯ブザーの定期的な点検は必要不可欠!

防犯ブザーを購入したら、必ず定期的な点検を行ってください。

2013年に国民生活センターが行った防犯ブザーの状態調査では、小学生が保持していた防犯ブザーの5割以上が電池切れや電池の劣化、回路の断線などにより、音が鳴らない、音が小さいといった異常が見られ、約7割の保護者が電池の交換やブザー音の確認をしていないという結果が出ています(注4)。

定期的(月に1回は必ず)にメンテナンスを行い、故障や異常の確認とともに電池切れにも気を配ってあげてください。強い衝撃を与えないように、子供自身にも言い聞かせておきましょう。

防犯ブザーを付け方は?実際に鳴らす練習もしておこう

防犯ブザーを購入したら、必ず鳴らす練習を行いましょう。周囲の迷惑にならない環境で何度もシミュレーションを繰り返し、体で覚えるようにしましょう。

防犯ブザーを付ける場所は、子供と相談して決める必要があります。定番の付け方は、ランドセルにぶら下げる方法ですが、ランドセルを投げたりするような活発な子供の場合、故障のリスクが高くなります。おすすめは、ランドセルのショルダーベルトにつける方法です。右利きか左利きかによって、扱いやすさが異なりますので、子供の利き手を考えて装着してあげてください。

逆に、防犯ブザーを首にかけるのはやめましょう。防犯ブザーを取り上げられそうになった場合、かえって危険です。

忘れずにブザー音を止める方法も教えてあげてください。誤作動してしまった時などに自分でとめられないととても困りますよね。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪