子供が奇声を上げる理由と対処に関する記事

『子供の奇声はなぜ?7つの理由と対処法/病気/騒音対策』

子供がキーキー声を出すのはどうして?7つの理由と対策、トラブル時の対処方法などをまとめました。

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【子供の奇声】7つの理由と対処/ご近所からの苦情への対策4つ

突然、「キャー」や「キィィー」と耳が痛くなるほどの大きな声。小さな子供の「奇声」は聞いていて心地のよいものではありません。少子化で、子供の奇声にも昔のように寛容ではなくなった昨今、肩身の狭い思いをして子育てをしている人も少なくないでしょう。

けれど、子供側にはそれなりの理由があるのです。こちらでは赤ちゃんから3歳・4歳・5歳頃まで続く子供の奇声の理由7つと対処、病気や障害との関係、近所への騒音で苦情がきたときの対策についてご紹介します。知識を得て事前に対策することで、気持ちに少しゆとりが持てますよ。

子供の奇声がうるさいのはなぜ?7つの理由

生後4ヶ月~3歳ごろまでの乳幼児には、奇声を出す姿がよくみられます。親の躾のせいと勘違いしている人もいるようですが、実は乳幼児が奇声を出すのは普通のことなのです。

乳幼児はまだ、うまく自分の気持ちや状況を説明することができません。さらに感情を抑える能力も未熟なため、奇声をあげてしまうのです。
奇声をあげる理由には個性や、様々な理由が関係しています。

周りの反応を楽しんでいる

大きな声を出すと、周りの人がぎょっとした顔をして「大きな声だねー」「びっくりした!」など反応するので、周りの反応が楽しくて何度も奇声を発している場合があります。奇声を出すことが他人の迷惑になるとはわからず、周りの人と遊んでいるつもりで奇声を出しているようです。

興奮している

楽しいことや興味があることがあった時に、急に奇声を発することがあります。興奮してテンションが上がり、思わず大きな声が出てしまうのです。

眠たい、お腹がすいたなど機嫌が悪い

眠たい時やお腹がすいた時など機嫌が悪くなってぐずぐずした時に、苛立ちから奇声を出すことがあります。乳児だけではなく、4~5歳の子でも幼稚園から帰ってきたら眠くて機嫌が悪く奇声を出すということがあるようです。

思い通りにならないから

言葉が話せない乳幼児は、不満をうまく口にできません。そのため自我の発達と共に、自分の思い通りにならない時に奇声をあげて不満を訴えることがあります。

不安を感じ、戸惑っている

知らない人に会ったり、知らない場所に行ったりした時に、戸惑ったり不安な気持ちが高ぶって奇声をあげる子もいます。大声を出すことにはストレス発散作用があります。精神的な安定を保つための防衛本能の一種と捉え、怒って余計に不安をあおることがないように対応することが大切です。

かまってほしい/抱っこしてほしい

ママの注意を引きたくて、奇声を出すことがあります。ママが家事をしていたり、自分以外の人との会話に夢中になっていたりする時に、大きな声でアピールするようです。「自分をもっと見て欲しい」「かまってほしい」という気持ちの表れですね。

自分の声を楽しんでいる

生後5~6ヶ月頃になると、赤ちゃんは奇声を出すことを楽しんでいるという場合があります。聴力が発達し自分の声が聞こえるようになると、自分の声を聞くのが楽しくて大きな声を出すのです。まだ声量をうまく調整できないため、うるさいくらい大きな声でおしゃべりすることもあります。

年齢別の奇声対処法

成長とともに奇声を出す機会も減ってくることが多いようですが、いつかおさまると思って子供の奇声を放置するのはオススメできません。周囲への迷惑も考え、親が小さい頃から声のボリュームを言い聞かせていくことが大切です。

また、普段からママだけが奇声対策を行い、子供が喜ぶからとパパが面白がって興奮させるような行動をとり、子供に奇声を連発させるのもNG!ご夫婦で協力して、奇声対策を行いましょう

乳児~1歳代

言い聞かせるのが難しい時期ですが、放置はNG!「うるさい!静かにして!」などと怒らず、子供に伝わる方法で繰り返して教えることで、静かにすべき状況を徐々に理解できるようになります。

この年齢の子供に伝わる方法

  • 奇声を発したら、すぐに口の前に人差し指をあてて「しー」のポーズをしましょう
  • 奇声が収まらない時は、抱っこをしたり、おもちゃで注意をそらしたりしましょう
  • 早寝早起きをして生活のリズムを整えましょう
  • 奇声に反応すると余計に声を出すことがあるので、奇声を出したら反応しないようにしましょう

2歳前後

イヤイヤ期到来で奇声を出すことも増えます。静かにしてほしい場所に行く時は事前に説明するなどし、穏やかな口調で繰り返して言い聞かせましょう

また、不安で奇声を発している場合は、ママが他の人と長話しをして子供を放っておかない、親子でその場を退席する、抱きしめてあげるなど、まずは子供の情緒を安定させることを優先しましょう。

この年齢の子供への対処法

  • 昼間は外でたくさん体を使って遊ばせましょう!ストレス発散で奇声も減ります
  • 静かにしてほしい時に静かにできたら、たくさん褒めてあげましょう
  • 命令口調ではなく「~しようね」と誘導し、一緒に行動するようにしましょう
  • 「おうちで出す声」と「おそとで出す声」の違いについて、繰り返し説明しましょう

3歳以降

奇声を出す回数は、4歳、5歳と年齢が上がるにつれて徐々に減ってくるでしょう。奇声を出してしまったら怒らずに話を聞いてあげることが大切です。

  • 眠い時やお腹がすいた時などに、奇声を出すことがあります。対策をとって、なるべく回避できるようにすると良いでしょう
  • 「どうしたの?」「ママはちゃんと見ているよ」と気にかけていることを伝えましょう
  • 思い通りにならない時は、「嫌だったよね」など気持ちに共感してあげましょう
  • 5歳以降になっても頻度が減らず、激しい奇声が続くなど心配がある場合は、専門の機関に相談しましょう

奇声をあげるのは何かの病気??

あまりに奇声が激しいと、病気や障害を心配されるかもしれませんね。親は何かと子供のことが心配になるものですが、子供が奇声を出すことは普通のことです。むしろ、子供が奇声をあげるのは、自己主張ができるようになった証拠です。

インターネット上では様々な情報が溢れていて、子供が奇声をあげることで「この子は発達障害なの?」と心配される親御さんも少なくありません。しかし、奇声を出すことだけが発達障害の診断基準ではありません。人の目をあまり見ない、お友達に興味を示さないなど様々な日常の様子、ママ以外の第三者から見た様子など様々な要素により診断が行われます。

発達障害には種類があり、種類によって診断できる時期が違っていますが、3歳くらいまで診断できないケースが多いようです。
また、たとえ発達障害があってもずっと発達しない訳ではありません。発達の仕方が他の子と異なるだけです。適切な療育やサポートによって、その子の個性がハンディキャップとなるかどうかが決まると言えるでしょう。そのため、奇声だけで過剰に心配し過ぎず、上記の理由や対処方法を参考にして、お子さんの主張や気持ちに寄り添い、安心感を与える接し方を心がけることが大切です

子供の奇声で近所から苦情が…どうしたら良い??

子供の奇声はよく響きます。とくに集合住宅では窓を閉め切っていても音が伝わってしまうことも多く、子供の奇声からご近所トラブルに発展してしまうケースも少なくありません。

ここからは、騒音トラブルに繋げないための対策や、奇声が原因でご近所から苦情が来てしまった場合の対処法をご紹介します。事前にご近所への騒音トラブルを予防し、万が一苦情がきても、落ち着いて対処できるようにしておくことが大切です。

防音対策をする

小さな子供がいて集合住宅に住む場合、事前の防音対策は必須です。苦情を受けた場合に、精一杯防音対策しているというアピールをすることもできます。防音効果のある家具も増えているため、子供の奇声が気になる場合は取り入れてみましょう。

また子供が泣き出す、奇声をあげるなど室内で騒ぎだしたときは、すぐに窓やカーテンを閉めることを習慣にしましょう。

防音対策の例

  • コルクマットなど防音性のあるものを敷き詰める
  • カーテンや壁紙を防音性のあるものに替える
  • 子供が泣いたり奇声を出したりしたら窓やカーテンを閉める
  • 早い時間に寝かしつけ、夜9時以降や早朝は特に騒音に気をつける

挨拶で先手を打とう

引越しをする場合はご近所への引越しの挨拶の時に、小さな子供がいて泣き声などでうるさくすることがあるかもしれないことを、予め伝えておきましょう。

また、現在ご近所への迷惑が気になっている場合は、近所の人と顔を合わせた時に挨拶だけでなく「いつも騒がしくてすみません。ご迷惑になっていませんか?」と騒音を意識していることや、相手を気遣う姿勢を伝えることも大切です。

苦情を受けたらお詫びと感謝を伝える

事前に対策をしていても苦情を受けてしまった場合は、謙虚にお詫びの気持ちを伝えましょう。「子供が小さいのだから仕方がない」と思う気持ちもあると思いますが、誠実な姿勢が大切です。

その際、言い訳に聞こえない程度にですが、必ず防音対策をしていることを伝えておきましょう。さらに、「言いにくいところを、はっきり言ってくださってありがとうございます」という言葉を添えることができるとベターです。

具体的に指示してもらう

苦情を伝える人は、騒音問題が早く解決してくれることを望んでいます。ただ、予め防音対策をしている場合、これ以上どうすればいいのか困ってしまうこともありますよね。騒音の不快感は、受ける人の感情によって軽減されることもあります。そこで、今後の対策のために、どこを改善したらよいのか具体的に聞き、何か良い方法があれば教えてもらうのも一つの方法です。

現在行っている騒音対策を伝え、どの部屋で、何時ごろの騒音が迷惑になっているのか、どれくらいの音が聞こえているのか、有効な対策を知っているかなど具体的に聞いてみましょう。分かると対策しやすくなりますし、努力してくれていることがわかれば、隣人も安心できるでしょう。

しっかりと対策しているのに、それでも苦情を言ってきてあなた達が退去するのを望むクレーマー隣人の場合は、大家さんに相談することで逆にその人たちを退去させるケースもあります。まずは、そのようなトラブルを回避できるように、しっかりと騒音対策を行いましょう。

この記事を書いたライター

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪