『一時保育で預かり可能な理由・料金や時間はどのくらい？』

一時保育とは？料金や持ち物、子供が泣くときの対処法

一時保育とは別名「預かり保育」とも呼ばれており、何らかの事情により子どもの保育が出来ない・子どもと離れる必要がある場合に、子どもを預かってくれるシステムの総称です。

出産休暇・育児休暇を取得して復帰されるワーキングマザーが増えている一方で、妊娠・出産を機に退職された女性も多いでしょう。そんな仕事をしていないママでも保育園に子どもを預けられるのが一時保育です。

一時保育を行っている場所には、いくつか種類があり、自治体が運営・認定している保育園と、企業などが民間事業として運営している保育園や託児所の二種類があります。
自治体認定の一時保育は料金が安く設定されていますが、月の利用時間に制限を設けていたり、待機児童が多い地域では、年度によって実施不可能になってしまったり、一時保育の登録も抽選になる場合があります。一方で、自治体を通さず、民間により運営されている保育サービスは料金は高めですが、利用条件が緩いところが多い印象です。

ここでは、自治体認定の保育園で一時保育を利用する場合の申請可能理由、料金目安、預かり時間を解説していきます。細かな利用条件等は住んでいる場所により異なるので、市のHPやパンフレットチェックしてみてください。

一時保育の申し込みが可能な理由とは？保育の種類は3種類

一時保育の保育方法は園によりその形態が違いますが、保育士の人数に対し、預かれる児童数は決まっているので、基本的に利用には定員があり、予約制です。
一時保育は、どのような目的で、どのように利用が可能なのか、説明していきます。

非定型保育

月数回、単発のお仕事をしたい方、パートなどの短時間就労を行う場合に、保育園を利用したい方は、この非定型保育を利用できます。週3日程度まで利用することが可能で、半年に一度の申請が必要です。

緊急保育

保護者の出産や急病、冠婚葬祭など緊急を要する場合は、この緊急保育を利用することができます。
自治体の保育園の場合、休園日である日曜・祝日・年末年始を除いた日を対象として、最大14日間連続して預けることが可能な自治体が多いです。一方、民間の認可外施設の場合は、日曜・祝日も可能だったり、24時間保育を実施しているので夜間も預かってもらえたりします。

リフレッシュ保育

おそらく一時保育と聞いて、思い浮かぶ方が多いのが、このリフレッシュ保育です。美容院に行ったり、買い物に行ったり、預けている時間の使い方は自由です。利用可能な日数を、月に3日程度に制限している自治体もあります。

ただし、近年、待機児童問題が深刻化しています。自治体によっては、リフレッシュ目的だと、非定型保育や緊急保育に比べて、受け入れの優先順位が下げられてしまったり、利用が抽選になることもあるようです。
こうしたリフレッシュ目的の一時保育の利用は、育児ノイローゼ予防の観点からも重要なはずなのですが、残念ながらそこまで手が回っていない、受け入れ態勢が整っていない自治体もあるということですね。

一時保育の料金

自治体の運営する認可保育園の場合は、管轄内であればどこの園を利用しても料金は一律です。金額は低めで、給食やおやつも通常通っている子どもたちと同じものが提供されます。また、非課税世帯、生活保護世帯は、割引や無料になる自治体もあります。
それ以外の認可外保育施設や企業の託児所の場合、金額はそれぞれで設定出来るので、高めに設定されている傾向があります。

以下に自治体ホームページに記載されていた、一時保育の利用料金を参考までに記載しています。利用時間だけでなく、年齢や利用目的によって料金が変わる自治体もあります。
あくまで参考程度ですので、お住まいの地域に直接聞いてみてくださいね。

一時保育はいつから可能？預かり時間は？

一時預かりの利用を考える際、気を付けたいのが年齢です。未就学児が対象なのはどの園でも同じですが、受入れ可能な年齢は、通常その園で受入れを行っている年齢によって決まります。特に0歳児は。生後3ヶ月から可能な園もあれば、半年からとしている場合もあり、やや差があります。

自治体認可の場合、保育時間は8時間以内のところが多いでしょう。他の保育園や幼稚園に在園している子どもは利用対象外で、保育園が休みである日・祝・年末年始は原則利用することが出来ません。

逆に民間企業は保育の利用時間に制限がなく、日祝日でも利用可能、他園に在籍していてもOKなど、融通の利くところが多いです。
事情によっては両方に登録をして、併用したり使い分けたりするのが得策かもしれませんね。

一時保育は登録・予約必須なので早めの行動を！

一時保育を利用する場合、事前の登録、場合によっては面接が必要です。
一時保育利用までの大まかな流れですが、まずは居住地域で一時保育を行っている保育園を確認し、自治体または保育園に直接問い合わせを行います。面接や直接登録がある場合は、日時を予約します。登録に必要な書類は、自宅で印刷するか、事前に市役所や該当園に取りに行くかになります。自治体の保育園であればHPからダウンロードできるところも多いでしょう。入院などの理由で、一時保育を利用する場合は、別途、診断書等の提出が求められる場合もあります。

ほとんどの認可保育園では、一時保育は事前予約制です。希望する日がある場合は、早めに連絡を取りましょう。
筆者の利用している一時保育は、月の初めに翌月の予約を取ります。最近は一時保育の希望者が増えてきているらしく、予約が取りにくくなってきているので、なるべく予約開始当日に電話を掛けるようにしています。もし月初めに予約が取れなくても、キャンセルが出れば利用可能なので、こまめに確認の連絡をしてみるといいですよ。

一時保育の持ち物

園によって変わってくるとは思いますが、ここでは一般的に必要と思われるものを記載します。
保険証や乳幼児受給券のコピーは、事前登録時に提出する場合がほとんどだと思います。変更があったらすぐに再提出するようにしましょう。持ち物は、登録・面接時によく確認してくださいね。

• 着替え（最低2組）
• おむつ（預ける時間数＋2枚程度）
• おしりふき
• タオル
• 食事用エプロン
• 哺乳瓶と粉ミルク（赤ちゃんの場合）
• お昼寝用のタオルケット

「子供が泣くと思うと…」と一時保育の利用を躊躇しているママへ

一時保育を利用する場合、気になるのが我が子が笑顔で過ごしてくれるかどうか。
リフレッシュ目的で、一時保育を利用したいけど、子供は泣くんだろうな…と思うと、利用をためらっているママも実は多いのではないでしょうか？

でも、ママだって時には、子供と離れる時間は必要です。「リフレッシュ」というのは、良くも悪くも軽い響きではありますが、育児は、親の体力・精神力が充実していないとできない仕事です。育児ノイローゼは、実は、身近な問題で、心身のメンテナンスをしていないママほど、かかりやすいもの。休むことも、大事な育児という仕事のうちともいえるでしょう。

一時保育を始めて利用する場合、どんな子でも最初は間違いなく泣きます。子どもからしたら知らない場所に一人で置いて行かれるわけですから、当然ですよね。子どもに泣かれると、罪悪感に駆られて、複雑な心境になってしまう気持ちは理解できます。そんな時こそ、こんなふうに考えてみませんか？

次会う時は、もっと笑顔で一緒にいられる

一人で家事・育児をしているとどうしてもイライラが募ってしまいますよね。だからと言って子どもを連れて出かけても疲れてしまうことのほうが多い…なんて悪循環を抱えてはいませんか？
そんなときこそ一時保育を利用して一人の時間を持つことで、心にゆとりが生まれ、子どもにも優しく笑顔で接することが出来るようになるママが多いようです。周りに頼れる人がいない場合は、特に意識して、一時保育の活用を検討しましょう。

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ママまで不安になるとそれが子どもに伝わって、子どもも不安になります。ママが笑顔でバイバイすれば、子どもの不安感も薄れます。サッと行ってしまったほうが子どもも諦めるのが早いです。見えなくなると、ピタッと泣き止んで遊べる子もいますよ。

人見知り・場所見知りが心配な子は、一時保育を利用する前に園庭解放に遊びに行ったり、慣れるまでは2~3時間の短時間から始めるのが、ママにも子どもにも負担が少ないですよ。

子どもにとって刺激となり、成長できる

一時保育はママだけでなく、子どもの発達にも良い影響があります。
たくさんの同じくらいの子どもと、ママのいないところで触れ合うことで、刺激を受け、様々な面で成長が期待できます。幼児期に集団生活の中で得られるものは大きいものです。
また、保育士は保育・幼児教育のプロです。自宅で過ごすのもいいですが、たまにはプロの手にゆだねてみると、我が子の意外な才能開花のきっかけになるかもしれません。

保育士は保育のプロなので泣く子の対応には慣れています。事前面接のときに、好きな遊びやキャラクターなどを伝えておくと、泣き止ませるときに役に立つこともあります。

子供の意外な一面を知ることができる

一時保育の特別な点は、やっぱり離れたときの我が子の様子が知れること。
初めは泣かれることが辛いと思います。が、回数を重ねるごとに「今日は〇〇が楽しかった！」「先生と〇〇したよ！」と保育園でのことを目を輝かせながら話してくれるようになります。

親の目がないとどうなるのか、親である私たちが直接見ることは出来ません。もしかしたらみんなの中心となって行動出来るかもしれません。お友達のお手伝いや小さい子のお世話を自分からするのかもしれません。子ども社会の中で我が子はどんな様子を見せてくれるのでしょう？そう考えると、少し楽しみになってきませんか？