ごほうびスタンプで子どものやる気を引き出す!効果的な使い方と活用事例をご紹介します✨
「自分の子どもなのに、何を考えているのかサッパリわからない」と、子育てで悩んでしまう親御さんは多くいらっしゃいます。子どもの行動や考え方は、時に親の想像を超えて困惑させることもありますが、「褒められたい」「認められたい」という点においては、非常にシンプルで素直な側面も持っています。
そのシンプルで素直な性質を子育てにうまく応用する方法の一つが、アンパンマンやディズニープリンセスなどの人気キャラクターが刻印された「ごほうびスタンプ」を使うという育児法です。例えば、お子さんが自主的にお手伝いをしてくれた時にスタンプを押してあげると、お子さんは大好きなキャラクターに「よくできたね」と褒められたような気持ちになり、素直に喜びます。
スタンプの印が台紙の上に増えていく様子は視覚的に大きな達成感を与え、お子さんのやる気をさらに高めます。その結果、「スタンプが欲しいから頑張る」という外発的動機づけから始まり、次第にお手伝いをするという良い習慣が浸透していくのです。お子さんの頑張ろうというモチベーションを高めるごほうびスタンプは、子育ての有効なツールとして大変おすすめです。
子育てに悩んでいる親御さんは、お子さんが頑張った時には、スタンプを押す先生の役目も果たしつつ、これからご紹介する先輩ママさん・パパさんたちの体験談を参考に、お子さんの行動変容を促していきましょう。
ごほうびスタンプの「使い方」と「効果」は?活用シーンを解説
ごほうびスタンプは、どのような行動に対して押せば効果的なのでしょうか。先輩ママさん・パパさんたちの実践例から、スタンプを活用すべき具体的なシーンをご紹介します。
ごほうびスタンプの目的は、お子さんに望ましい行動を促し、それを習慣化させることです。特に、子どもが苦手意識を持っていることや、親が「ついガミガミ言ってしまいがちなこと」に対して使うと、叱る回数を減らす効果も期待できます。
- ママのお手伝いをしてくれたとき:食器運び、洗濯物たたみなど、家族の一員としての役割意識を育みます。
- 学校のテストや宿題などの学習で頑張ったとき:学習意欲や継続力を褒めることで、勉強へのポジティブな感情を育みます。
- トイレトレーニングやお着替えを一人でできたとき:自立に向けたステップを視覚的にサポートします。
- おもちゃのお片付けなど、生活習慣を自分から進んで行ったとき:自己管理能力を高めるきっかけになります。
ごほうびスタンプは、意味もなくペタペタ押すよりも、「目標とする行動ができた時にだけ押す」というルールを設けることで、スタンプの価値と効果がより高まります。このルール設定こそが、ごほうびスタンプのやり方で最も重要なコツの一つです。
ごほうびスタンプの「やり方」のコツ!ご褒美はあげるべき?
ごほうびスタンプは、台紙の上に押していくというママさんが最も多く、その他には、お子さん専用のノートやカレンダーに押していくという方法もあります。ご家庭に合わせて、お子さんが見やすく、達成感を感じやすい場所を選びましょう。
スタンプがある程度(例えば30個、50個など)貯まったら、最終的なご褒美をあげるかどうかは、子育ての方針によって意見が分かれます。
- スタンプが貯まったら、お子様の大好きな絵本をプレゼントするというママさん。
- カレンダーで月の半分以上の日数がスタンプで埋まっていたら、月末にお菓子をあげるというママさん。
- スタンプが貯まっても、特にご褒美はあげず、スタンプが貯まっていく過程だけでも子どもは喜んでくれるという意見をお持ちのママさん。
最終的なご褒美を与える場合は、そのご褒美自体が目的となってしまい、自発的なやる気を削ぐ可能性があること(アンダーマイニング効果)に注意が必要です。過剰なご褒美は、子どもが本来持っている「やりたい」という内発的な動機を、「ご褒美が欲しいからやる」という外発的な動機にすり替えてしまうことがあるためです。
ご褒美スタンプを始める前には、「ママのお手伝いをするようにガミガミ注意していて、無理やりやらせていた」「1回のお手伝いごとに小銭を与えていて、何となく後ろめたさを感じていた」といった悩みを抱えていたママさんもいらっしゃいました。
しかし、ごほうびスタンプを取り入れてから、子ども達が率先してお手伝いをしてくれたり、頑張ってくれたので、とにかく嬉しかったという体験談が多く聞かれます。自分の思い通りにならないお子さんを叱り続けることは、ママのストレスにもなってしまいますよね。ごほうびスタンプを子育てにうまく取り入れていくと、ママ自身も気楽になれるという副次的な効果もあるのかもしれません。
ごほうびスタンプを利用してから、子ども達が劇的に変わったという先輩ママさん・パパさんたちの体験談を一緒に見ていきましょう。そして、同じような喜びをママさんもぜひ味わいましょう。
スタンプを押しながら、子供への感謝の気持ちも湧いてきた
我が家では、アンパンマンのごほうびスタンプを使用しています。食事の後に一緒にお皿の片付けをしてくれたり、一緒に家の掃除をしてくれた時にスタンプを押しています。スタンプが貯まった時には、家族で子供の好きなレストランで外食しに行くこともあります。いつもお手伝いありがとう!と、家族みんなで子供に感謝の気持ちを伝えるようにしています。
スタンプを押すだけではなく、きちんと感謝の気持ちは忘れずに子供に伝えたいと思っています。スタンプを利用してからは、以前よりもお手伝いしてくれるようになりました。やはり、子供自身が大好きなキャラクターのスタンプだと、押した時に大変喜びますし、たくさんスタンプがたまることにより、子供自身の励みになっているように感じています。スタンプは是非、お子さんの大好きなキャラクターを選ぶと喜ぶと思います。
おトイレが成功したら…!
我が家にはディズニープリンセスのごほうびスタンプがあります。もともとは子供がスタンプ好きで、自由に遊ばせるために購入したのですが、トイレトレーニングの時にも役立ちました。1回成功するたびにスタンプを押してあげていたら、カレンダーにプリンセスの印が並ぶのが嬉しかったようでトレーニングを頑張っていました。特にスタンプがたまったからといって実際にご褒美をあげたことはないのですが、スタンプが増えていくだけでも嬉しそうにしていたので、それで良しとしていました(笑)。
ジブリ派の上の子の時には、トトロの木製スタンプを購入しましたが、今でも姉妹で(5歳・3歳)絵を描く時には、お互いのスタンプを押し合ったりと、夢のコラボレーション遊びを楽しんでいます。大きいケースに入っているタイプは家用で、外出時には小さいキャップなどがついているタイプを持っていると使い勝手がさらに良くなりますよ。
スタンプ欲しさに手伝ってくれます(笑)
うちで使っているご褒美スタンプはアンパンマンばっかりです。アンパンマンが大好きなので、他のキャラクターのスタンプをあげても「これじゃない」と怒られます。ごほうびスタンプを押すタイミングは、基本的には、頼んだことをしてくれたら押すようにしています。
具体的には、おもちゃの片付け、ご飯の時にお箸を持ってきてもらう、食後に食器を運んでもらう、掃除をしてもらうなどです。本当に少しのことでもやり終わるとスタンプを押している台紙を持ってきて催促されるので、基本的に、何かしてもらったら全てスタンプを押す感じになっています。スタンプが100個たまったら、欲しい本を買うようにしています。スタンプをやるようになってから積極的にお手伝いしてくれるようになりました。子育てに手を焼いているママさんには、ごほうびスタンプはオススメですよ。
自宅以外でも手伝ってくれるようになりました(≧▽≦)
使っているスタンプは、子ども達が自分で選んだウサギちゃんのキャラクターです。インクの色も自分たちで選ばせると、喜んでピンク色を選んでくれました。簡単な英語の単語も学べるタイプのスタンプです。
スタンプを押すタイミングは、ママのお手伝い(洗濯物を畳む、下の子の遊び相手など)をしてくれたときです。あとは、保育園の行事(運動会や発表会など)で頑張ったときにも押しています。スタンプが沢山たまったら、その時に欲しがっているモノをご褒美として買ってあげています。保育園から帰宅したときや、お休みの日は、自分から「ママお手伝いしたいんだけど、何かある?」など聞いてくるようになりました。きっかけは何であれ、ママ思いの優しい娘の一言に感動します。
子供の成長のためにも、お手伝いスタンプは有効だと思います。自宅だけでなく、実家でもお手伝いするようになり、祖父母は大喜びです。周囲の大人も巻き込むことで、より多角的な承認を得られるのも良い効果です。
お手伝い内容をパパに報告!
うちでは私のお手伝いをした時に、子どもが大好きなアンパンマンのキャラクターのスタンプで、バイキンマンや食パンマン、カレーパンマンなど、色々なキャラクターを使い分けて押してあげています。洗濯物をたたむのを手伝ったり、自分の洋服をタンスにしまったりと、お手伝いをしてくれたら、カレンダーにスタンプを押しています。
子どもが頑張ってくれて、スタンプが月の半分以上あったら、大好きなお菓子を月末に一つ買ってあげます。ごほうびスタンプを始めてから、子どもはパパが帰ってくると、まず「今日のスタンプはアンパンマン!」と自慢して、手伝いをしたことを報告し、パパにも「偉いな~」と褒められて喜んでいます。
ごほうびスタンプは、始めは自分の絵本やおもちゃの片づけや、自分の洋服など、子ども自身の身の回りのことをさせると手伝いしやすくなります。スタンプを押してもらうために、はりきって手伝ってくれて、スタンプがどんどん増えてくると、素直に喜ぶ子どもの笑顔を沢山みる事が出来て、ママもパパも大満足できますよ。
ご褒美スタンプを始めてからテストが楽しみに
我が家では小学生の娘にご褒美スタンプを与えています。ディズニーが大好きなので、ミッキーやミニー、その他アリエルやベル、シンデレラなどのプリンセスのスタンプが多いです。スタンプを押すのは学校のテストが返ってきた時がメインです。我が家ルールでは80点以上で1個、90点以上で2個、100点を取れば3個スタンプを押すのが決まりです。そして、スタンプが10個溜まれば1回ガチャガチャが出来るという約束です。
スタンプは子供に好きなノートを選ばせて、そのノートをスタンプノートとして利用しています。ご褒美スタンプを利用することで、普段からしっかり予習、復習をするようになり、娘自身がテストを心待ちにするようになりました。子どもの動機付けとしてご褒美スタンプはとても有効です。
楽しくためてポイント制
上の娘は4歳で毎日保育園に通っております。ですが、お家へ帰るとダラダラでおもちゃは散らかしっぱなしで片付けません。たくさん散らかした所で「片付けなさい!」と言っても少し片付けただけで「これ以上無理」と泣きつかれました。これではダメだと思い、始めたのが「おもちゃレンタル制度」です。
まず家の中のおもちゃ箱から、借りたいおもちゃ3つまでをママの所へ持ってきて、スタンプカードにサインをします。ある程度遊んで飽きたらおもちゃ箱に返却してママにスタンプを押してもらい、また次の新しいおもちゃを借りるという仕組みです。1日3回までで30個たまったらリサイクルショップで使わなくなったおもちゃを売って、新しいおもちゃを買うというやり方です。
スタンプはアナと雪の女王のがんばったねスタンプです。おもちゃの扱いも以前は悪かったですが、これを始めて大切に扱うようになりました。独自のルール設定をすることで、片付けだけでなく、物の扱い方も学ぶことができる事例です。
スタンプをするのが楽しみで頑張れます
使っているスタンプのキャラクターはドラえもんです。毎日1つ、お手伝いをしてもらう事にしています。例えば、お花の水やりや、洗濯物をたたむなどでしてくれたりしたら、スタンプを台紙に押します。台紙は30回押したら満杯になります。満杯になったら、ドラえもんのマンガ本を一冊買ってあげるという最終目標を設定しました。
息子は、とにかくドラえもんのマンガ本が大好きで、暇さえあれば読んでいます。ドラえもんのスタンプのおかげで、以前よりも積極的にお手伝いをしてくれるようになりました。以前は言っても嫌々、仕方がなくやると言う感じでしたが、物で釣るような方法だと理解はしていますが、自ら望んでお手伝いをしてくれるようになったので、スタンプ効果を実感しております。
子どもは何かした後にご褒美があると思うと頑張れるようです。それが溜まっていくと、さらにご褒美があると、ますます張り切ってくれます。子育てが思うようにいかずに、悩んでいるママさんには、ぜひその効果を実感して頂きたいです。
スタンプを始めてから自主的に手伝ってくれるようになりました!
私には6歳男の子がおります。以前は、お手伝いや頼みごとを聞いてくれたら10円玉をあげておりましたが、お金を直接あげるのはあまり良くないのではないかと思ったのと、成果が目に見えた方が子供もやる気になるかと思って、ごほうびスタンプに切り替えました。
息子は、仮面ライダーが好きなのでそのスタンプを使っています。台紙は本人に作らせました。主に、家事を手伝ってくれた時にスタンプを押しています。ご褒美は台紙を作るときに「20たまったら△△」「50たまったら○○」と言う風に本人の希望を聞いて二人で決めました。初めは手伝いをするたびに台紙を持ってきてスタンプをねだっていました。
しかし、今は手伝いをするのが本人の中で当たり前になったのか、何も言わずに手伝ってくれます。もちろんスタンプは押しています。良い習慣を自主的にさせるにはスタンプはオススメです。お金からスタンプに切り替えたことで、行動変容を促す効果が増した良い事例です。
欲しいものをGETするため必死になってスタンプをためました。
我が家では、兄妹三人でごほうびスタンプを使っています。使うスタンプは「アランジアランゾのパンダ」「センチメンタルサーカス」それと、学校でもらったという自分たちの名前入りスタンプです。
家のお手伝いをしたらスタンプを1個押せます。お手伝いは、箸を並べたり食器を運んだりと食事の用意、洗濯物をたたむなどです。お風呂を洗ってくれたりなどの少し大変なお手伝いの時は、スタンプを2個押してもいいことにしています。スタンプが一列たまったら、学年に応じてお小遣いをあげます。
もともと一番上の子が、「欲しいものがあるけど誕生日まで待てない!」というので始めたごほうびスタンプです。それはそれは必死になってお手伝いをしてくれて、スタンプをためました(笑)。その姿を見て、弟や妹も一生懸命お手伝いをしてくれました。頑張った甲斐あって、上の子は欲しいものを無事GET、弟妹もお小遣いがもらえてご満悦です。私も色々手伝ってもらえて大助かりです。ごほうびスタンプはいいことづくめでした。ただ、欲しいものをGETしたら、お手伝いしてくれなくなりましたが…。でも、ずっと続けるのもマンネリになって意味がないので、またお小遣いが欲しくなったら再開するくらいでいいかなと考えています。
ごほうびスタンプを卒業し、「内発的動機づけ」につなげる方法
ごほうびスタンプは、子どもにとって「押してもらうこと=認められること」という承認欲求を満たす効果が高く、視覚効果も抜群なので子どもの達成感を刺激しやすいです。しかし、スタンプやご褒美がないと行動しなくなる「外発的動機づけ」に依存した状態が続くと、お子さんの自発性が育ちにくくなる可能性があります。
そこで重要となるのが、スタンプを段階的に減らし、子ども自身の「やりたい」という気持ち(内発的動機づけ)で行動できるよう促すことです。以下の方法で、スタンプを卒業し、自立した行動につなげていきましょう。
スタンプ依存を防ぐための3つのステップ
- スタンプの価値を言葉で補強する:スタンプを押す際に、「すごいね」だけでなく、「〇〇ちゃんが自分で靴を揃えたから、ママはとても助かったよ」「頑張って練習したから、こんなに上手にできたんだね」のように、行動がもたらしたポジティブな結果や、子どもの努力に焦点を当てて具体的に褒めましょう。これにより、スタンプではなく、行動そのものに価値があることを理解させます。
- ご褒美を物質的なものから精神的なものへ移行する:最初はお菓子や小さなオモチャだったご褒美を、次第に「特別な体験」(一緒にケーキを作る、好きな公園に連れて行くなど)や、「言葉による承認」へと変えていき、ご褒美の頻度も減らします。
- スタンプのルールを緩和し、最終的に廃止する:目標を「毎日」から「週に3回」など、徐々に難易度や頻度を調整し、最終的には「スタンプ制度はおしまいにして、これからはお姉さん/お兄さんとして頑張ってみよう」と話し合って卒業しましょう。
子どものモチベーションアップの方法は一つではありませんが、永岡さくら(saku)さんの子育て4コマ漫画にあるように、パパママだけでなく、おじいちゃんおばあちゃんなど周囲の大人にも協力してもらえると、承認というご褒美の効果がさらに高まります。ごほうびスタンプを、お子さんの成長をサポートする一時的なツールとして賢く活用し、皆で楽しく子育てをしていきましょう。