ママ友の教育方針に目から鱗!しつけや口出しなど感服した考え方
ママ友との教育方針の違いにイライラするママがいる一方で、育児書や教育本より身近なため心にストンと落ちたというママも少なくありません。
こちらでは、そんなママ友の教育方針についての4コマ漫画、参考になったママ友の教育方針の体験談、しつけや生活レベルの違いへの注意、ママ友の教育方針への距離の取り方についてご紹介します。ぜひ子育ての参考にしてください。
子育て4コマ漫画:ママ友の教育方針
目から鱗が落ちた!ママ友の教育方針の体験談
子育ては皆が同じ方法で行わなければならないことでも、たった一つの正解があることでもありません。十人十色という言葉が存在するよう教育方針は十家庭十色。
体験談をお寄せ下さったママ達が感化されたママ友の教育方針は、誰もが納得がいくものばかりではありませんが、子供の人権を尊重した子供にプラスになるものであれば、親育てにもなり子供にプラスに作用することもあります。
自分や我が子に合う教育方針が目に留まったら、ぜひ参考にしてみるとよいでしょう。
小さいうちはぶつかり合って成長するもの
私には小学校1年生の息子がいます。小学校に入り友人関係でトラブルが多くなる年齢です。尊敬するママ友は息子の同級生のママ友です。ママ友は子供の友達関係にはほとんど口出しをしません。やったりやられたりしながら人間関係を築くのが大切と思っています。
ある日、うちの息子がママ友の息子に手を出してしまい怪我をさせてしまいました。その時、息子を連れてママ友の家に謝りに行くと、ママ友が「男の子だから強い方が勝ち。喧嘩で勝つのも強いけど、ちゃんと謝りに来られたからすごいね!」と逆に褒めてくれました。
うちの息子はその言葉を聞いて大泣きしました。怒られると思いつつ勇気を出して謝りに行ったら、逆に褒められて一気に反省したのが伝わってきました。それから息子はすぐに謝れる子になりました。
ママ友の行動にはとても感謝しています。育児方針はそれぞれ違いますが、一番は子供達がのびのびと育つ中にも、愛情を持って接してくれる大人の方の意見が一番大切だと思います。
友達とはあまり遊ばせずに塾へ
私が子育て4年目の時、幼稚園で出会ったママ友のしつけに感心した経験があります。普段から自分の子供は遊ぶ人を決めていて、子供は塾に行きまくっている厳しい人で、以前は少し近寄りにくいなという印象を持っていました。
ですが初めてお話しした時、「うちは親が母親1人しかいないから、強い子になって欲しいし、厳しくしているけどたまには褒めてあげる」ということを話していました。教育方針がすごくて子供がかわいそうだなと思うこともあったのですが、この言葉を聞いてしっかりと意味があってのことだと分かりました。
私は正直甘やかしてばかりだった部分があったのですが、このママ友と出会ってからはメリハリをつけて子供とも接するようになり、かなり自分が変わることができました。実際にこのママ友の子供は優秀ですし、入試をするのだと頑張っています。そして子供も楽しそうにしているのでプラスになっていると思います。
1人目だけの子育ての時は何もわからず自信もなく何をするにも周りの意見を聞いてからでしたが、子供にとって母親は自分だけなので今は自分の教育方針に自信を持っていいと思っています。ママ友がいるということは支えになります。
教育は自然から学ぶもの
子供が幼稚園に入園する頃のエピソードです。入園する幼稚園の説明会で仲良くなったママ友の教育方針に感銘を受けました。そのママ友はゆったりと子育てをしている感じで、雰囲気がふんわりとしている人だったので話しかけやすく、気がつけば仲良くなっていました。
色々な話をする中で、何か習い事をしているかという話題になったのですが、そのママ友は「習い事は子供がやりたいと言うまで何もさせないつもり」と言いました。
また「それよりも家族でキャンプや自然の多い場所への旅行を楽しめば、その中で大切なことを学べると考えている」とも言いました。
それを聞いた時に子供ものびのびと育っているので納得したのと、いい考え方の人だなぁと感心しました。親があれこれ言うよりも、子供は体験や経験の中で自然と学ぶことの方が多いのかなと思いました。
それからは私も子供とキャンプや自然の多い場所に出かけて、のびのびと遊ばせるようになりました。少し怖がりだった子供が何にでも挑戦するようになり、とてもいい話を聞けたと思いました。教育と聞くと肩に力が入ってしまいますが、子供は自分の力で学ぶことも多いと思うので、ゆったりと子育てを楽しみましょう。
勉強より挨拶が大切
長男が6歳になり小学校に入学した時にそのママ友と出会いました。そのママ友は挨拶には厳しく、PTAの役員で毎朝見守り隊として校門の前に立って挨拶をしていました。
挨拶以外は厳しくなく子供の友達関係には口出ししない人で、誰とでも遊んでいいという方針のようでした。挨拶のしつけを厳しくする理由は、挨拶ができない人は勉強ができない人よりも将来働き始めた時に困るからということでした。
あるとき下校時にその子と息子が一緒に帰ってきたのを見かけて、その子が全く関係のない工事現場の人にも挨拶をしていたのを見たときに、しっかりした子だなと感心しました。知っている人にも挨拶ができない子供が多い中、知らない人にも自分から挨拶できるなんて素晴らしいと思い、私も挨拶の大切さを今まで以上に息子に伝えるようになりました。
その子は勉強ができるほうではありませんが、挨拶がしっかりできるので先生たちにも信頼されているので、子供にとってプラスになっているのではないかと思います。ママ友には勉強ができるようになることだけが全てではないんだな、と気づかせてもらいました。
家事で手を抜いても、子供は大丈夫
初めての子育てに戸惑い、育児書のように上手くいかなくて悩んでいた時、1歳前後のママ友サークルで知り合ったママさんに離乳食について相談しました。そのママ友はいつもニコニコしていて余裕があり、叱るべきところは子供の目を見てきちんと叱る方だったので、尊敬していました。
ある日「家事なんて多少手を抜いても大丈夫だし、むしろ一緒に片付けて、また散らかして遊べばいい。離乳食だって食べたくなったら食べるよ。時期がくる。それより今のうちに、いっぱいギュッでしてあげたらいいよ。」と言われ、肩の力が抜けました。抱きしめてあげるだけで、あとは適当でも子供は幸せです。
試験は自己責任
長男が中学生の時に同じ部活で知り合ったママ友の話しです。そのママ友は年の差のある4人の子供がいる方でした。子育てに関しては割と自由に好きなことをさせるタイプで、友達関係などに口出しする方ではありませんでした。
中学校では3検(英検、数検、漢検)合格を目指そう!ということで、子供達は検定があれば頑張って受験するという感じでした。そのママ友の家庭では、「検定に落ちた場合、検定料は自腹でお小遣いから差し引く」という教育方針でした。
しかし脅しのような感じではなく「落ちたらお小遣い減るから頑張らないと!」と、子供達も笑い話にしながら楽しんでいる感じです。なので、ママ友の子供は絶対に合格したいという思いが強く、皆一発合格!しかも1つ学年が上の姉は、中学生にして漢検準2級に合格しました。
確かにあまり勉強もせずに腕試し的な感じで受験する子も多く、受験料が勿体ないなぁと感じたこともありました。なので、ある程度の責任を子供に感じさせるのも一つの方法だと思いました。ちょっとしたゲーム感覚で楽しく子育てしている感じで、とても共感できるママ友でした。子供達の個性をしっかりと見極めながら、親も子育てを楽しみましょう!
本なら惜しみなく買ってあげる
私が子育てを始めて5年目にして出会ったママ友の教育方針に感心しました。娘の幼稚園で知り合ったのですが、いつもおおらかで子供に対しても伸び伸びと子育てをされている感じの方でした。
しつけはきちんとしていて、お子さんもしっかりとした落ち着きのある感じでした。そのママ友は子供がおもちゃを欲しがっても、特別な日以外は絶対に与えないのですか、本だけは子供の欲しい本を惜しみなく与えていました。
本もそれなりに値段がするのですが、節約してでも子供が読みたいと言う本を買ってあげていたのです。その影響かお子さんは漢字も読めるし、話しが上手だし、発想力がすごいです。集中力もあるし感心しました。私も積極的に子供に本を読ませています。テレビヤットネットより、活字は良いと感じました。
一人っ子だからこそ人との触れ合いを積極的に
私が子育て7年目の時の話です。隣の家に新しい家族が引っ越してきました。3歳の一人っ子の男の子の家族でした。すぐに母子共に仲良くなったのですが、私の場合は狭い範囲でしかママ友達を作らなかったことに対し、隣人の彼女は引っ越して来て間もないのに沢山のママ友を作り、ほぼ毎日のように家に招き入れていました。
普段は優しい彼女ですが、子供が悪いことをしたらちゃんと叱るタイプで、いろんな人とお付き合いをされていました。その理由は、一人っ子の我が子が沢山の子供とコミュニケーションを取ることで一人っ子故のハンデを無くすことや、幼稚園に入園した時に困らないようにすることが目的だったようです。
「さすがだな」と感心させられました。我慢する気持ちや譲る優しさなど、1人ではなかなか出来ないことですからね。そのせいか、彼女の息子さんは優しい男の子に育っています。私も見習って兄妹で思いやりのある子に育つよう子育てをしています。子供には子供の世界があり、そこで学ぶことが沢山あります。子供同士のコミュニケーションをしっかりとらせてあげましょう。
子供自身が決める将来を信じる
子育て10年目のエピソードです。幼児教室から一緒のママ友と、ピアノも一緒に子供に習わせていました。ママ友はしつけをきちんしていましたが、子供はいうことを聞いてくれないタイプのため、私と同じ悩みを抱えていました。
ママ友は子供の友達関係に口出しすることはなく、自由にさせていました。個性の強い子だったので、将来のこともその子の意見を一番取り入れる教育方針でした。
私が特に覚えているのは、お子さんのピアノの技術力が他の子よりも群を抜いて素晴らしかった時のことです。ピアノの大会でも賞を採ったりしていたので、当然このままピアノ関係の分野や学校に進むのかと思っていたら、「子供にピアノの素質があるからといって、どうしてその方面に行かせないといけないの?自分で決めたらいいのよ」とあっさり言われ、感心しました。
子供に才能の片鱗を見つけると、親はつい手を貸してあげたくなりますが、こういう考え方もあるんだなぁと影響を受けました。それから私もできる・できないで一喜一憂せずに、落ち着いて見守れるようになりました。教育方針はママ友のお子さんにもプラスになり、のびのびしています。口出しせずに子供を見守って信じることも大切なことだと思います。
親が楽しくないことは子供も楽しくない
子育て6年目に地域のママ友サークルに出会ったママ友に言われた一言で子供に大事なものが分かりました。そのママ友は細かいことにも反応するようなしつけにきびしいイメージの人でしたが、揉め事や何かあっても黙り込むタイプで、何も教えてくれないタイプでした。
ですが自分の意見だけは曲げない、自分の信念を貫く人にも思えました。子供に私立を受験させるにも、街のお祭りごとに参加するにも、常に父親ではなく母親が一緒。「母親メインの子育てをしないと受験も失敗する」と言われました。
実際子供も母親の積極的で楽しそうに参加する姿を一番側で見ているため、町内のイベントなどにも楽しく参加していました。そのママ友の教育方針は子供にプラスになったと思います。
教育方針に自信がない育児中のママにアドバイスをするなら、子供のためになることは親も積極的に楽しんでやるべきだと伝えたいです。子供会や学校の係も面倒だと思えば子供にもそれが伝わり、ボランティアなどもやらなくなるためそれがいずれ中学校受験等の内申にもつながるからです。親が楽しんで引き受けることが大事です。
生活レベルやしつけの違いに注意!
ママ友の教育方針は家庭の生活レベルによって違いが生じることも多く、影響を受けすぎることで我が子へのこれまでのしつけとの違いや将来への口出し等の面でマイナスに働くことがあります。
例えば、子供の気持ちに寄り添って大らかに子供を諭して育ててきた母親が、子供を叱りつけ「この時期に厳しくして分別をつけないと!」という厳しい教育方針を持つママ友と出会い、ママ友トラブルを避けるために急に我が子に厳しくなったら。
あるいは、大らかだった母親がママ友の影響を受けて突然「お受験」と言い出し、子供を塾に入れて勉強やしつけにガミガミ口うるさくなったら、子供はどう思うでしょう。
一貫性のない母親の様子を見落とさない子供は、大人が考える以上に多いです!そのためママ友に感化されて突然教育方針を変えてしまう母親に不信感を抱き、親子関係を壊してしまう結果に繋がりかねません。
子供は赤ちゃんの頃から親への信頼を積み重ねています。これまで築き上げてきた信頼関係を崩さないように、しつけや生活レベルの違うママ友の教育方針には感化され過ぎないように注意することが必要です。
ママ友の教育方針との距離の取り方
ママ友は上の子がいる先輩ママ、若く子供に近い現代感覚を持つママ、子沢山ママなど、同じママでも独身の頃の友達よりも状況や育ってきた環境、考え方が違う人が多いです。そのため違いに戸惑うことも多く、影響を受けることを恐れて異なった教育方針を否定してしまうママも少なくありません。
けれど「折角の出会いを大切にして、視野を広げるチャンスにしよう」という気持ちを持てば、目から鱗の子育てに役立つ知恵を身近で学ぶことだってできます。
ただし教育方針や育児方針は夫や姑などの家族間でも揉めやすい事柄ですので、自分の教育方針に自信を持って子育てをするためにも、ママ友とのお付き合いには注意が必要。背伸びをせずに適度な距離を保ちつつ、苦しくなったら一歩下がることが大切です!
ママ友の教育方針を安易に受け入れて真似るのではなく、自分の子供に本当にプラスになるかを熟慮することが重要です!ママ友の教育方針が、必ず自分の子に合うとは限りません。
ママ友とのお付き合いの特徴を理解して、自分の教育方針や親育てにもプラスになるお付き合いを心掛けましょう。