【人間関係】ママ友付き合いのストレスを減らす対処法とNG行動7選:トラブル回避のスマートな距離感
お子様の公園デビューや幼稚園入園から始まることが多いママ友とのお付き合い。経験したことのあるママならご存知だと思いますが、見知らぬ集団になっているママたちの輪に入っていくのは、かなりの勇気がいることです。
ママ友との付き合いが難しいのは、その人間関係の特殊性にあります。ママたち一人ひとりは本来、必ずしも気の合う友人である必要はないのに、「子どものために」という共通目的のもと、非自発的に結びついているとも言えます。そのため、ちょっとした価値観の違いでトラブルに発展してしまうことが少なくありません。
ママ友付き合いの特徴を掴んだスマートな対応で、困ったトラブルを回避しましょう。大事な一歩でつまずかないための、ママ同士のお付き合いの中で注意すべきNG例を集めてみました。
ママ友とのお付き合いでのNG行動ベスト7:トラブルを招く言動
意外と多くのママが、無意識のうちにトラブルを招くNG行動を行っていることがあります。ママ友付き合いは独身時代の友達付き合いや職場の付き合いとは異なる「子どもを介したお付き合い」ですので、自己防衛と子どもの交友関係の尊重という視点を持ち、次のような行動に注意しましょう。
【自己尊重と精神衛生に関するNG】
1気の合わないママ友と無理をして付き合っている
自分の友達だったら選り好みができるけれど、「子どものため」を考えると選り好んではいられない…なんて思っていませんか?
しかし、ママになったからといって、自分の性格や価値観に合わないお付き合いをする必要はありません。必要以上に無理をして、ママ友に合わせる必要もないのです。
自分の個性を抑えてまでお付き合いをしていると、精神的なゆとりを失ってしまいます。無理をしてママ友に合わせて付き合うことは、あなた自身にとってだけでなく、家庭や子育て全体に悪影響となるでしょう。
例えば、過度なストレスからイライラしやすくなる、子どもへの対応が雑になる、ママ友との付き合いをやめるために子どもの交友関係まで制限してしまうといった事態も起こり得ます。ママ友付き合いをするのは、あなた本人であり、子どものためだけでなく、自分の精神的な安定を考えることが最も大切です。
ママ友はあくまでも「子どもの知り合いの保護者」と割り切って、一歩離れて節度をもって接するのがおすすめです。自分の心に素直になると、ストレスだけでなく、不本意なトラブルに巻き込まれるリスクも減らせます。
ママ友を選ぶ・付き合う上での基準
・一緒にいて居心地が良いと感じる相手
・基本的な子育ての価値観が近い相手
・経済的な考え方が近すぎたり、かけ離れすぎたりしていない相手
・適度な距離感を保てる相手
【情報管理と信頼性に関するNG】
2安易に個人情報を流出させてしまう
知り合ったママ友とは早く打ち解けて、親密な関係を築きたいものですが、あまりにもプライベートなことを教えてしまうと、その情報が集団の中で噂として洩れてしまう場合があるため注意が必要です。
また、自分自身も気をつけなければなりません。何気なく「〇〇ちゃんのパパって△△にお勤めなんだって」と言ったことが、「プライベートな情報を周囲に漏らした人」として、相手や周囲に悪い印象を持たれてしまうこともあるのです。
女性の集団は共感と情報交換を求める側面が強いため、あなたが仲良くなりたいがために話した内容が、翌日には面白おかしく集団の中の噂にならないとは限りません。
ママ友同士の交流に、必要以上の個人情報は不要です。トラブル回避のためにも、自分自身の情報だけでなく、自分が知っている他のママの情報も流出させないよう、慎重に言葉を選びましょう。特に金銭面、仕事、家族のトラブルなど、デリケートな話題は避けるべきです。
流出に特に気を付けたいデリケートな情報
・自分や夫の学歴、職業、勤務先の詳細
・家計の収入状況、負債やローンの有無など金銭に関わること
・身内の病気やトラブルなど、家庭内のデリケートな事情
・子どもの成績、進学、容姿に関する他者と比較できる話
3安易にSNSでつながってしまう
子どものお付き合いにもいえることですが、ママ友とのお付き合いも、ネット上の付き合いには注意が必要です。SNSは確かに便利なツールですが、SNSを介した陰湿な嫌がらせやトラブルが、社会問題になっているのも事実です。これは、ママ友の間でも起こり得ます。
SNSでつながることで、相手の生活レベルや投稿内容に過剰な関心や嫉妬を抱きやすくなるため、関係性が悪化するリスクがあります。特に、専業主婦などで話し相手が限定されているママは、外につながりを求めやすく、SNSへの依存に陥りがちな人も少なくありません。
連絡先を求められた時の上手な断り方は
「連絡先を教えて」と言われた時に「嫌だ」とはっきり断ることは、今後の付き合いにも傷を残す可能性があります。「デジタルに弱くて、ほとんど使っていないんです。」とやんわりと断る方が角は立ちません。日頃から携帯電話などをママ友の目の前で頻繁に使わないようにしていたほうが、無難と言えるでしょう。
ただし、子どもの習い事やクラスのグループラインなど、連絡事項を回すための連絡手段としてSNSが必要な場合は、相手をよく知ってから、利用範囲を限定して利用するといいでしょう。
ママ友との関係が悪くなるSNSでのNG行動
・子どもの自慢話ばかりを過剰に投稿する
・誰でも見られる場所に他の子も写っている写真を許可なく投稿する
・誰かに対する批判と取れるようなコメントや匂わせをする
・プライベートな写真から自宅の場所や経済状況が推測できるように投稿する
・ひっきりなしに、または相手の生活リズムを無視してメッセージを送る
【コミュニケーションに関するNG】
4話す内容に気を配らない
「親しき仲にも礼儀あり」は、ママ友とのお付き合いにも当てはまります。どんな相手でも、おつきあいの基本は、相手へのマナーと思いやりです。これを忘れてしまうと、ママ友との間でもトラブルが起こってしまいます。
あなたがママ友とのお付き合いを面倒だと思うように、相手も同じことを考えているのかもしれません。相手にとっても手探り状態のお付き合いですから、いったん嫌われると攻撃の対象となるのは早いです。ひどいときには自分だけでなく、子ども同士のお付き合いのトラブルに発展する可能性も出てきます。
きちんとしたマナーや一般的なルール、そして思いやりを持つことは、相手に嫌われないために重要なポイントです。周りに嫌われないように気を配ることも、トラブルに巻き込まれるリスクをなくす秘訣なのです。
相手に嫌われないためには、話題に気を配ることが大切です。特に、前述したようなデリケートな情報や、他者との比較につながるような話題を出さないように注意をすると、相手から嫌われるリスクを減らせます。どんなに仲よくなった相手でも、ママ友とは節度をもったお付き合いを心掛けようにしましょう。
特に嫌われるもとになりやすい話題
・他人の家庭の経済状況や金銭感覚に踏み込む話
・一方的な家族の自慢話やハイスペックアピール
・子どもの成績、進学、容姿などを他者と比較する話
・特定の人物に対する噂話や批判
5相手に過度に依存する
子育て中の女性は時間が限られており、多忙です。自分が仲良くしたいからといって、相手にしつこく関わろうとしていませんか?相手にとっても、ママ友であるあなたは気を使う相手です。もしかしたら、あなたの態度を迷惑に思っていても、口に出せないだけかもしれません。
相手に「しつこい!」と嫌われないポイントは、相手の状況やサインを読み取るスキルを身に着けることにあるでしょう。これは、一般的に「空気を読む」ことと言えます。
話をまとめようとしたり、時計や周囲を気にしたりするのは、「時間に余裕がない」サインです。そういったサインに気付いたら、そっと切り上げて離れてあげましょう。相手への配慮を示すことで、「気遣いができる人」という良い印象を残せます。
「あの人はしつこい」と認定されてしまうと避けられてしまいますが、しつこくしていなければ、次回も気持ちよく話ししかけてくれるはずです。適度な距離は、長く良いお付き合いを作るために大事なポイントです。ママ友とは、「必要な時だけ集まる」、「主役はあくまで子ども」という意識でいる方が良いのです。
「しつこい」と受け取られがちな行動
・必要以上の長い立ち話や長電話
・頻繁に、または強引にランチやお茶に誘う
・相手の返信がないのに連続でメッセージを送る
・子どもの用事と関係のない個人的な相談を繰り返す
6悪口や人の粗探しをする
ママ友のお付き合いに限らず、悪口を言うことは、人との信頼関係を崩すNG行動だと心してください。女性は他者からの承認を求めがちな生き物ですから、それがエスカレートして、自分の評価を上げるために人をおとしめようとしがちです。
集団になってヒソヒソ、クスクス…。自分がこういったトラブルの矛先にならないためには、こういった集団の仲間に入らないことが大切でしょう。悪口が始まった場合には、「子どもの様子を見に行く」「急な用事を思い出した」など、理由をつけて輪から抜け出すようにするといいでしょう。
トラブルメーカーママとは距離をおいて
ママ友の中には人の欠点ばかりを粗探しして話題にする、「嫌な女性」もいるかもしれません。そういった女性は、満たされない欲求や不満を持っていることが多いものです。お付き合いをしていると、無用のトラブルに巻き込まれるリスクの高い相手といえますから、上手に距離を置くよう心掛けましょう。悪口に同調しないという態度が、あなたの信頼性を守ります。
悪口の輪に誘われた時の上手な断り方
・「ごめんなさい、子どもの約束の時間なので」と断る。
・「その人のことはよく知らないので、コメントは控えておくね」と断る(意見を求められた場合)
・笑顔で話題を変える(「それより、〇〇ちゃんの今日の洋服かわいいね」など)
7自分だけが話をリードする
豊富な話題を提供する人は、どんなシーンでも人気者ですが、一人のママだけが延々と話をしている状況は、ストレス発散をしたい他のママ友にとってつまらないものです。おしゃべりはストレス発散の手法の一つであり、他のママもおしゃべりをしたいと思っているのではないでしょうか。
「自分が自分が…」とでしゃばりすぎないことも大切でしょう。常に話の中心にいることで、「目立ちたがり屋」と見なされ、嫉妬の対象となるリスクも高まります。
聞き上手はママにも人気
女性同士の集まりで周りから好かれる人は、たいていが「聞き上手」です。自分が話すことよりも、相手の話をきいてあげられる人の方が、高い信頼を集めることができるのです。
話題の提供はネタ振りだけにして、上手に相手におしゃべりをさせてあげる方が、ママ友からは好かれます。また、無駄に自分の情報を話しすぎないので、トラブルとも無縁でいられます。
聞き上手になるポイントの再確認
・自分話は3割、相手の話は7割が目安
・相手の目をみて、頷きながら話を聞く
・話の途中で適切な相槌を打ち、相手の気持ちに寄り添う
・相手の言ったことを要約して確認する(傾聴の姿勢)
ママ友との付き合いも子育ての一環として、自分のペースを守りましょう
ママ友は、同じ年頃の子どもがいることで共通の話題が多く、関心のあることも似ているため、とても仲良くなれそうなものなのですが、トラブルや嫌がらせが多発しているのが実状です。これは、コミュニティの閉鎖性と特殊な結びつきが影響しています。
「みんなはうまくやっているのに…」などと、自分を責めることはありません。他のママ友たちが仲良しでうらやましく思っていても、実際のところはお互いに「面倒」「しんどい」と思っているケースだって少なくないのです。
もちろん、情報交換や子育ての悩みを分かち合えるといったメリットもたくさんありますし、とても良い友達になれる場合もありますから、苦手意識だけで避けてしまうのではなく、思い切って輪に入っていく勇気を持つことも大切なことでしょう。
「ママ友がいなければいけない」「無理にでも付き合わなければならない」といった思い込みを捨てて、自分の精神的な安定を最優先することが、楽にママ友付き合いを続けるための最良の方法です。




