ママ友関係に困ったら!疲れないママ友付き合いのコツと距離感
お子さんが幼稚園や学校に入園・入学すると、子ども同士が仲良くしている子の保護者、いわゆるママ友とお話しする機会が必然的に増えますよね。また、公園や習い事などで顔を合わせるうちに、親しくなるケースも多いでしょう。
しかし、ママ友やママ友グループができたからといって、すぐに心を開いて腹を割って話せる「親友」のような関係になれるかというと、それは難しい場合が多いのが現実です。ある程度の付き合いができるママ友はいても、「本当に気が合う」「心から信頼できる」と思えるママ友はいないという方も少なくありません。
ママ友付き合いに「疲れ」を感じてしまう原因とは
「ママ友付き合いが疲れる」「めんどくさい」と感じる方は少なくありません。それは、ママ友関係が、趣味や仕事でつながる通常の友人関係とは異質な側面を持つためです。
ママ友付き合いがストレスや疲れの原因となる背景には、主に次のような理由が挙げられます。
・他のママのうわさ話や悪口を聞かされたり、同意を求められたりするから
・子どもの教育や習い事に関する情報戦に巻き込まれるプレッシャーがあるから
・子ども同士が仲良いという理由で、性格的に苦手な人とも付き合いを避けられないから
・家庭の状況や個人的な話題を詮索されたり、話したくないことを聞かれることが多いから
・持ち物や教育方針を比較され、嫉妬やライバル視されかねないので、常に言動に気を遣うから
・価値観や金銭感覚が異なる人が集まりやすく、話題選びや出費に苦労するから
・自分の本音を言えず、表面的な付き合いに終始してしまうから
・ランチ会やお茶会の誘いを断りづらく、自分の時間が削られてしまうから
ママ友との付き合いは、あくまで「子どもが健やかに過ごすための情報収集」や「地域での孤立を防ぐ」という側面が強いため、仕事のような割り切りが必要です。「全く付き合わないわけにもいかない」とはわかっていても、心身ともに疲弊してしまう方もいます。心身の健康を保つためにも、ある程度の距離感を意識し、疲れないように上手に付き合っていくことが大切です。
ママ友付き合いは「子どものため」に必要不可欠なのか?
「子どもの交友関係のため」「幼稚園や学校での情報がほしいから」など、お子さんのためを思ってママ友付き合いを頑張っている方は多いです。しかし、無理をして疲れてしまうのであれば、その関係は再考すべきかもしれません。
本当に大切なのは、子どもが楽しく学校生活を送れることであり、そのためには親が心穏やかであることも重要です。ママ友の有無が、子どもの友達関係に直接的な悪影響を与えるケースは稀です。必要な情報収集は、学校や園の配布物、信頼できる保護者一人、または地域の広報から得られる場合も多くあります。
無理に全員と仲良くしようとせず、負担にならない範囲でのお付き合いに留めることが、結果的に自分自身と子どものためになります。
程よい距離も大切!ママ友と上手に付き合いストレスを減らす5つの方法
人間関係において、程よい距離感は円満な関係を維持するために不可欠です。この距離が近すぎると摩擦が生じ、離れすぎると孤立の不安を感じるかもしれません。
相手の性格や人柄、価値観がある程度わかるまでは、焦って急接近しようとせず、バランスを見極めることを意識しましょう。ここでは、疲れないママ友付き合いを実現するための具体的な方法をご紹介します。
1.家庭の経済状況や夫の話はしない・聞かない
夫の職業や年収、子どもの習い事の数やレベルといった話題は、嫉妬や比較の対象になりやすい最たるものです。何気なく話したことが「自慢」と受け取られたり、逆に夫の不満を漏らしたことが「家庭の詮索」のきっかけになったりする可能性があります。
嫉妬や劣等感といった感情を持った相手との付き合いは、皮肉や嫌味の原因となり、結果的に大きなストレスや疲れにつながってしまいます。
特に、学歴、会社名、役職、年収、住居の価格、貯蓄額といった個人的で金銭に関わる内容には、お互いに触れないよう注意して会話しましょう。無難なのは、天気や子どもの好きなアニメ、地域イベントなど、共通の話題に終始することです。
2.教育方針や価値観の似たママと、深く付き合う
それぞれの家庭で教育方針は異なりますので、他人のやり方に口出しすることは避けましょう。しかし、自分の教育方針や価値観とはあまりにもかけ離れた考え方を持つママと一緒にいると、見ているだけでモヤモヤしたり、子育ての自信をなくしたりして疲れてしまいがちです。
例えば、子どもの習い事の数や塾のレベルでライバル心を燃やしたり、高額な教育費自慢をするようなママ友とは、無理に深い付き合いをする必要はありません。できるだけ、子育ての価値観やライフスタイルが似ている人を見つけ、その方との関係を大切に育てていく方が、精神的な安定につながります。
価値観が合うママ友は、情報交換の際も安心でき、お互いの悩みに共感し合える心強い存在となります。
3.上手に断るスキルと「時間管理」を身につける
頻繁な立ち話やランチ、お茶へのお誘いを全て受けていると、それだけで自分の時間や体力、そして金銭を大きく削られてしまいます。特に育児中のママにとって、自分のための時間は貴重です。
誘いを断る際は、あいまいな返事をせず、しかし角が立たないように上手に断るスキルが必要です。例えば、「子どもの習い事の送迎がある」「急な用事が入ってしまった」「体調が優れないので今日は早めに帰る」など、具体的な理由を挙げて辞退しましょう。毎回断る必要はありませんが、数回に一度は自分の時間を確保するために断ることで、気分をリフレッシュし、ストレスの蓄積を防ぐことができます。
大切なのは、「自分自身の時間」を優先し、そのための線引きをしっかりすることです。相手の顔色を伺いすぎず、自分のペースを守りましょう。
4.SNSやブログの個人情報は教えない・安易に公開しない
Instagram、Facebook、ブログなどのSNSアカウントをママ友に教えると、高確率で投稿内容をチェックされたり、詮索されたりする原因となります。特に、旅行や外食、購入品などの投稿は、前述した嫉妬や比較の対象になりやすいです。
「ネットはあまり詳しくない」「ほとんど見ていない」などと、波風を立てずにSNSから距離を置いているフリをするのが最も無難です。もしSNSを利用する場合でも、ママ友には教えない、あるいは「鍵アカウント」にして本当に親しい人だけに見せるなど、公開範囲を厳しく制限しましょう。
楽しんでいたSNSを、詮索や心ないコメントをするママ友が原因でやめてしまったというケースも少なくありません。SNSでのトラブルは、現実での人間関係に飛び火しやすいため、細心の注意が必要です。
5.金銭感覚が同じママ友と付き合うことを心がける
頻繁に高級なランチやお茶に行ったり、高額な手土産を持ち寄るパーティーなどをしているグループに入ると、ママ友付き合いに想定外の出費がかさむことになります。相手に悪気がなくても、「そこまでお金をかけられない」と感じる人は多いでしょう。
金銭感覚が違うママ友との付き合いは、「断れない」ことや「つい見栄を張ってしまう」ことから、大きな苦痛やストレスの原因となります。自分の家計に負担をかけないためにも、極力、金銭感覚が同じママ友と付き合うことを心がけたいものです。
もし金銭感覚が異なるグループに誘われた場合は、無理に参加せず、「今回は子どもの体調が優れないので見送ります」などと、角の立たない理由でお断りする勇気を持ちましょう。




