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おばあちゃんと孫~祖母の甘やかしに込められた愛のエール

おばあちゃんと孫~祖母の甘やかしに込められた愛のエール

おばあちゃんと孫の仲がいいと「甘やかしばかりで困る」「私が生んだ子なのに」と複雑な心境になってしまうママもいますが、おばあちゃんと孫の関係が後に我が子を救うこともあるんです。ほっこりするおばあちゃんから孫へのエールとは?

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おばあちゃんと孫の愛のエピソード~甘やかしで得る子供の学び

子育て中のママ達が感謝する反面、頭痛の種として苦しめられてしまうこともある「おばあちゃん」。親心という色眼鏡をかけたママの目には、おばあちゃんの甘やかしが「虫歯の元凶となるアメちゃん」のように見えることがあるものです。

そこで今回は、おばあちゃんと孫の関係について他のママ達から寄せられた体験エピソードを交えて見つめ直してみましょう。

子育てに完璧を追い求めてしまうママ、祖母の立場だからできる大切な教えをおばあちゃんは甘やかしによって与えているのかもしれません。一歩下がっておばあちゃんと孫の関係を眺めてみましょう。

おばあちゃんの甘やかし~基本的信頼感

おばあちゃんに教えられてご飯を食べてる孫

小さな子供が親の言うことを聞かず甘やかしてくれるおばあちゃんの陰に隠れると「おばあちゃんが甘やかすから。少しはこの子のことを考えて」と言いたくなるのですが、あなたはこうした子供の姿を見ておばあちゃんが子供に与えてくれたものに気づいていますか?

幼少期に両親や祖父母などが自分の求めに応じてくれることで、人は基本的信頼感を育むことができます。つまり「自分が伝えればきちんと答えてもらえるんだ!問題を解決できるんだ!」と自信がついて前向きに考えられるようになるのです。

おばあちゃんと仲良しの孫は情緒が安定!?

甘やかしも程度問題ですが、おばあちゃんに甘やかしという愛情をたっぷり注いでもらった子供は、基本的信頼感が育まれることで情緒が安定し、不安や不信感に常に悩まされることなく良好な人間関係を築き、様々なことに前向きにチャレンジしやすくなる傾向があります。

「おばあちゃんと孫の仲がいいのは嬉しいけれど、甘やかしは心配」と思っているママ、育児にはバランスが大切ですので、おばあちゃんの甘やかしから子供が得ている恩恵を頭に入れつつ、家族で子供の幸せについて話し合っていきましょう。

おばあちゃんと孫エピソード~愛のエール

理屈ではわかっても自分のこととなると見えにくくなるのが子育てですが、人の話を聞くと自然に自分と照らし合わせて考えやすくなります。おばあちゃんと孫の関係に悩んでいるママさん、孫にとっておばあちゃんって愛のエールを送ってくれるありがたい存在なのです。

甘やかすおばあちゃんと孫

くまきち
45才

こんなに息子を愛してくれてありがとうございます

授業を受ける男子高校生

義母は72才。義父はとっくに亡くなって、わりと近い所に1人で住んでいます。義母はあっけらかんとした世話好きなタイプ。少し口の悪い所があるかな。息子は5、6才くらいまでよく義母の所に行っていました。まだベタベタ甘える年だし、私も意識して連れて行きました。

そんな息子も今は大学生。ほとんど義母宅によることはなくなってしまい、今は楽しい大学生活を送っていますが、受験の時は本当に大変でした。前期で受けていた大学が全部落ちてしまったんです。

部屋から出てこなくなった息子に義母は「人間は挫折があるほど成長するんだよ。その挫折をこんな若い時期に経験できたことで、人間としてはずっと成長できたんだよ」というメールを送っていたようです。

息子はそのメールを見たからか、少しずつ落ち込みながらも後期試験に向けて受験の準備を始めました。やはり義母が言った通り人間として1つ成長したんだと思いました。

私は息子が小さい頃はあれこれ口をだして甘やかしてきた義母を快く思っていませんでした。でも親の次にここまで息子を愛してくれる人は義母かもしれないなと思うようになってきました。

いろいろ義母さんに言いたい事はあるでしょうが、お子さんに母親には出来ない何かを教えてくれるはずです。お子さんの成長とともにママも成長していけたらいいですね。

なな
40代後半

おばあちゃんは叱られた時の癒し場所

おばあちゃんは現在77歳。息子はもう高校3年生になります。おばあちゃんは同じ敷地の別棟に住んでいる主人の母です。息子にはとても甘いおばあちゃんでした。

生まれて一歳のお誕生日に同居(棟は別ですが)することになりました。小学校高学年くらいからは友達と遊ぶほうが多くなりましたが、それまではとってもおばあちゃん子でした。「息子が宿題をやらない」「いう事を聞かない」など母親の私はよく息子を叱っていました。一人っ子でしたので少しわがままな部分もありました。

一対一で叱るとどうしてもきつくなることもあって、叱り終わるといつも息子は「おばあちゃんのとこに行ってくる」と言って別棟のおばあちゃんのところに行きました。おばあちゃんのところに行って叱られたことを伝えると「ママは怒りっぽいね~、〇〇(息子)はとってもいい子だよ。おばあちゃんの自慢の孫だ。近所のおばあちゃんもみんな〇〇のことをいい子だ、いい子だって言ってるよ」などと一生懸命息子をなだめていたようでした。

おばあちゃんのところから戻ってくると、いつも叱られたことはケロっと忘れて元気になって帰ってきました。核家族でただ叱られるだけだと子供も委縮してしまいます。おばあちゃんが息子にはいい癒しになってくれました。母親は育児に一生懸命になってその分厳しくもなってしまいます。そんな時はおばあちゃんという逃げ場所も子供にはとても必要かもしれません。

同居しているおばあちゃんと孫

みおん
30代後半

おばあちゃんから教わることが心の成長につながります

イチゴを指さす子供の手

おばあちゃんは現在60歳で孫は11歳です。孫にとっては父方のおばあちゃんで同居しています。おばあちゃんは趣味のガーデニングと野菜作りを楽しんでいます。

一番接点があったのは孫が1年生の時に下の子が生まれてからで現在まで。おばあちゃんと孫と一緒にイチゴの苗を植えて収穫を楽しんでいる姿が、すごく心が温まる瞬間でした。おばあちゃんは植物を育てることで孫に命の大切さや食物の有難を教えてくれたと思います。おばあちゃんから教わることは、孫のこれからの心の成長に大きく関わっていくと思います。

同居で苦労しているママさん、おばあちゃんから教わったことを大切に受け継いでいくことも、孫にとっては必要なことなのではないかと思います。考え方を少し変えるだけで孫にとってプラスになることがたくさんあると思いますよ。

別居しているおばあちゃんと孫

まるこ
30代後半

おばあちゃんとの関わりで心の優しい子になったと思う

現在子供は8歳でおばあちゃんは55歳です。今現在おばあちゃんとは同居はしておらず、別の家に住んでいます。

父方のおばあちゃんで、若くして子供を産んだので今もとても若々しく、とてもおばあちゃんには見えない感じです。おばあちゃんはとてもおしゃれな人で服装や髪形もすごくきまっていて、それがとても上品なのです。派手な感じは一切ないのですが、きっと若い頃から上品な方だったんだろうなと想像できるような感じです。

子供が0歳から3歳になるまでの間はかなり近距離に住んでいて、頻繁におばあちゃんの家に遊びに行っていました。おばあちゃんと孫とのエピソードで一番印象的だったのが、孫がおばあちゃんのことを名前に「ちゃん」付けで呼ぶことです。「おばあちゃん」とは呼ばずにお友達を呼ぶような感じで名前を呼ぶので、見ていてとても微笑ましいです。

おばあちゃんは孫の成長に温かさを与えてくれていると思います。おばあちゃんの優しさに直に触れて、とても心の優しい子に育っていると思います。おばあちゃんと孫との付き合いは孫の成長にすごく大切なことだと思います。高齢の方に対する尊敬やいたわりなどを直に学べるので、とても大切な存在だと思います。

凛子ママ
20代後半

孫の優しいところはおばあちゃん譲り

私は20代前半に子供を産み実家の近所に住んでいたので、子供をおばあちゃんによく子供を合わせていました。当時おばあちゃんはまだ50代前半でしたので元気でした。おばあちゃんはとても優しい口調で話しをします。雰囲気もフワッとしているので子供もすぐに懐きました。

子供が0歳から小学校に入るまでは週に4、5回は会っていたと思います。私も仕事をしていたのでおばあちゃんに見てもらう時もありました。小さい頃から一緒なので私より一緒に過ごしているかもしれません。なので、おばあちゃんの優しい口調がそのまま子供に移りました。周りの子にも優しい口調で話しができるので、学校の先生などにいつも褒められています。

おばあちゃんは私たち母親世代の倍は生きて子育てを終えている人ばかりです。おばあちゃんからしたら孫と遊ぶのは長生きの秘訣だと思っています。嫌なこともあるかもしれませんが良いこともたくさんあるはずです。無理なく良い距離感でお付き合いしてみてください。

まるる
40代前半

おばあちゃんに折り紙を教えてもらって折り紙が上手に

折り紙を折ってる女の子のイラスト

おばあちゃんは現在72歳で、孫は9歳です。母方のおばあちゃん(つまり、私の母)です。私が子供のころは結構厳しい母でしたが、私の子供にとっては「ものすごく優しいおばあちゃん」です。

近所に住んでいるので産まれてからずっと定期的に行くようにしていますが、特に頻繁に接点があったのは孫が3歳くらいになるまでですかね。やはり私も初めての子育てで、ずっと子供と一緒にいると息も詰まってしまったので。

一番印象的なおばあちゃんと孫のエピソードは、おばあちゃんが折り紙を教えてくれたことです。おばあちゃんは絵も上手で手先が器用なので、折り紙をササっと上手に作ってくれるのです。私自身はあまり器用でないので、おばあちゃんが教えてくれて本当に助かる!と思いましたね。

子供もおばあちゃんから色々な折り紙を教えてもらっていつも嬉しそうにしていました。おばあちゃんが孫の心の成長に与えてくれたのは、やはり「親以外にも子供を温かく見守る目がある」ということです。親からはもちろんですが色々な人から愛を注いでもらうことが、子供の成長にはとても良い影響を与えると思います。

おばあちゃんと孫の付き合いを快く思っていないママもいるかもしれませんが、孫(お子さん)がおばあちゃんを嫌がるのでなければ、やはりおばあちゃんの愛を受けるというのは子供にとっても非常に大事だと思います。是非、温かく見守ってあげて欲しいです。

レイコ
40歳

野菜ぎらいを克服してくれた

野菜の載った荷台を引く子供

5歳の娘は野菜が苦手でした。私がいろいろと工夫した野菜料理もぜんぜん食べてくれませんでした。夫の実家では畑で野菜を育てています。娘の野菜嫌いをみかねた義母が、旬の野菜の収穫から料理までを娘にさせてくれるようになりました。

頻繁に実家に連れて行っていたのは幼稚園入園前の2~3歳のころです。夫のお母さんは70歳ですが、畑仕事に精を出せる元気なおばあちゃんです。畑で採れた野菜をいろんな料理にしてくれます。

そんな中で娘も野菜に興味を持ち、次第に食べられる野菜が増えていきました。畑には義母の畑仲間がたくさんいるのですが、孫を連れて畑に行くと仲間から羨ましがられるようで、嬉しそうな義母の様子を見ていると私も非常に嬉しい気持ちになりました。娘にとっても手をかけて育てた野菜が自分の体をつくることを学んだと思います。

子供にとって時には母親以外の人と触れ合うことはとても大切です。ちょっと価値観が違うところがあるかもしれませんが、おばあちゃんと接する機会があることは大変幸せなことだと思います。

ゆうママ
38才

おばあちゃんとの会話がストレス解消になるようです

おばあちゃんは現在65才で孫は9才です。おばあちゃんは私の母で、遠くに住んでいるのでお盆休みと年末年始しか会うことができません。話が大好きなおばあちゃんで、実家に帰るたびに話をたくさんしてくれます。

孫が産まれてから毎年実家に帰っていますが、孫も話すことが大好きで、夜みんなが寝た後におばあちゃんと孫が2人でずっとしゃべっていることが多く、私は隣の部屋で横になって聞いています。

孫は話すことでストレスを解消していることが多いので、ちゃんと話を聞いてくれるおばあちゃんが大好きなようです。普段はおばあちゃんくらいの年齢の人と話す機会がないので、いい経験になっていると思います。

おばあちゃんは親が教えられないことを孫に教えてくれることがあるので、孫にとってはおばあちゃんと付き合うということはとてもよいことだと思います。

うどん
30歳後半

子供にもたまにはスローライフを。

トランプを混ぜている女性

義母は今78歳、おばあちゃんが大好きな孫は5歳です。今は離れて暮らしていますが、孫が産まれてから4歳くらいまで週末には遊びに行って楽しませてもらっていました。

とてもやさしくて基本的には怒りません。気が長くて孫のスピードに合わせてくれて、どんな遊びでも途中で止めたりせずに孫が飽きるまで付き合ってくれます。

ある日二人でトランプゲームの「神経衰弱」をしていました。ルールは分かっているのですが、カードを覚えられない孫にちらっと見せたりヒントを出したりと、おばあちゃんが必死で孫に勝たせようと頑張っていました。その姿を見ていたら少し感動してしまいました。

親だったら『わからないものはしょうがない。負けてあげるのも嫌だし、待ってあげるのも面倒くさい。出来る事なら早く終わらせて、もっと面白いことをしたい。』と思ってしまうものです。

おばあちゃんは孫にとっては基地みたいな存在と思います。『基地に行くと守ってもらえる。心を救ってくれる。』と思っているようでした。

私たち親はいつも時間に追われて、子供を常に追い込んでいると思います。それでは子供は潰れてしまいます。たまにはゆっくりした時間を過ごすためにも、おばあちゃんに遊んでもらうのもお勧めします。

大人になったおばあちゃんと孫

ホロ
30代後半

おばあちゃんから学んだ生活の知恵あれこれ。

カブトムシを捕まえた男の子

父方のおばあちゃんと孫である私の話です。私の母は都心出身なのもあり気位の高い性格ですが、反対におばあちゃんは自然の豊かな田舎に住んでおり温かい人柄をしていたため、私はおばあちゃんが大好きで夏休みなどの長期休暇を利用しては毎年一週間ほどおばあちゃんの家に遊びに行っていました。

おばあちゃんは私にカブト虫の捕まえ方から浴衣の着方や作り方、ユキノシタという植物を煎じて薬を作る方法やぬか床の管理の方法まで生活に役立つ事をたくさん教えてくれました。また寝る前には必ずおとぎ話を聞かせてくれたり、お盆になるとご先祖様やあの世とこの世の不思議な話などを彩り豊かに教えてくれたりしたので、小学生だった私はいつも興味津々で聞き入っていました。

そんなおばあちゃんの影響からか私は都会よりも田舎の方が好きになり、結婚して子供の産まれた今はほどよい田舎の町に住んでいます。また子供たちにもおばあちゃんから教えて貰ったあれこれを話したり、一緒にぬか漬けを作ったり浴衣を縫ったりしながら、祖母から受け継いだ生活の知恵を子供に伝えたりしています

現在おばあちゃんは85歳でまだまだ元気なので、時々子供たちを連れておばあちゃんの家に行き、子供の頃の私と同じようにうちの子供たちにもおばあちゃんから学べるあれこれを体感させて貰っています。おばあちゃんの持つ独特の温もりが、30代後半になった今も私は大好きです。

おばあちゃんは孫の大切な味方

夫婦の育児方針が合わないことがあるように、おばあちゃんとママも育児方針が合わずにぶつかることもあるでしょう。

また、ママによっては我が子がおばあちゃん子で「私が生んだ私の子なのに」と複雑な心境になることもあるでしょう。

孫に冷たいおばあちゃんなら話は別ですが、一般的には親同様におばあちゃんも子供にとっては自分の幸せを願い愛情を注いでくれる味方。ですから我が子を愛してくれる大切で有り難い存在なのだということを心に留めて、依存しすぎたり親の自己主張で困らせたりしない、礼節と感謝の心を忘れないお付き合いをしていきましょう。