虫嫌いな子供に育てない心得に関する記事

子供の虫嫌いはなぜ?原因と、無理なく克服するための親の接し方

子供の虫嫌いはなぜ?原因と、無理なく克服するための親の接し方

「男の子なのに虫が苦手」と悩む必要はありません。虫嫌いが生まれる主な原因と、親が苦手でも子供を虫好きに導く5つの工夫、克服に向くタイミングをわかりやすくまとめました。

マーミーTOP  >  子育て  >  子供の虫嫌いはなぜ?原因と、無理なく克服するための親の接し方

子供の虫嫌いはなぜ?原因と、無理なく克服するための親の接し方

「虫嫌いの子供に育てたくない」と考える親はいつの時代にもいますが、自分自身が虫が苦手だと、どう接すればよいか悩んでしまいますよね。

すでに子供が虫を苦手になっている場合、「自分のせいかも」と責任を感じてしまう人もいます。でも、虫嫌いには原因があり、慣れていくのに向いた時期もあります。まずは落ち着いて、子供に無理をさせない自然な形で向き合っていきましょう。

「男の子なのに虫を怖がるなんて」と性格のせいにしてしまうと、原因を見落としがちです。性別で決めつけず、なぜ苦手になったのかを一緒に考えることが第一歩になります。

子育て4コマ漫画:飼うのが近道!?子供を虫嫌いにさせない方法

虫嫌いの子供の子育て4コマ漫画

「男の子は虫好き」とは限らない

手でクワガタムシを持つ男の子

「男の子は虫好き」というイメージから、自分の息子が虫を苦手だと「男の子なのに」と心配する人がいます。けれど実際には、虫が苦手かどうかは性別によるものではなく、その子の性格や経験による個人差が大きいものです。近年は、男の子でも女の子でも虫を苦手とする子が増えています。

虫採りや観察に夢中になる子がいる一方で、虫を見ると逃げたり悲鳴を上げたりする子も少なくありません。どちらも、その子の自然な反応です。

虫が苦手なことを「かっこ悪い」ととらえる人もいれば、「仕方がない」と受け止める人もいて、感じ方は人それぞれです。

「男の子なのに虫嫌いなんて」と思ってしまうこともあるかもしれません。でも、感じ方は人によってさまざまです。子供をからかうのではなく、「どうして苦手になったのかな」と原因に目を向けることが大切です。

子供が虫を怖がるようになる3つの原因

セミを触ろうとする女の子

生まれて間もない赤ちゃんは、虫に驚いて泣くことはあっても、「虫が嫌い」で泣くことはありません。では、子供はいつ、どんなきっかけで虫を苦手になるのでしょうか。主な原因として、次の3つが考えられます。

自然のなかで虫に触れる機会が少ない

自然に触れる実体験が少ないことは、今の子供たちの課題としてよく指摘されます。虫が苦手になる背景にも、この自然体験の少なさが影響していると考えられています。

かつては、春には蝶が飛び、夏の昆虫採集は定番の遊びで、秋には虫の音を聞きながら眠る、といった日常がありました。けれど今は、住宅街で蝶やトンボを見かける機会もぐっと減っています。

昆虫採集は大人に連れて行ってもらわないと難しく、物心がつくころになっても虫に触れたことがない子は少なくありません。つまり今の子供たちは、虫が嫌いになる以前に、そもそも虫をよく知らないのです。まずは「知る」機会をつくることが、苦手意識を防ぐ入り口になります。

身近な家族が虫を嫌う姿を見ている

パパやママ、きょうだいなど身近な家族が虫を嫌がると、子供も同じように苦手になりやすい傾向があります。これは、多くの家庭で感じられていることです。

子供は、身近な大人の表情や声から「これは危ないもの」「嫌なもの」を敏感に読み取ります。家族が虫を見て大騒ぎする姿を繰り返し見ていると、子供も「虫は怖いもの」と感じるようになっていくのです。とくに一緒に過ごす時間の長い大人の反応は、影響が大きいと考えられます。

園の先生や友達の反応の影響を受ける

虫を見せにきた女の子

家族だけでなく、幼稚園や保育園の先生、一緒に過ごす友達の影響で、虫を苦手になってしまうこともあります。

捕まえた虫を「先生、見て~」と見せに行ったのに、先生が困った顔をしたり悲鳴を上げたり。あるいは友達に「虫、さわった手で来ないで」と言われたり。こうした反応がきっかけで、それまで平気だった子が「虫は悪いもの、触ってはいけないもの」と感じ、苦手になってしまうことがあるのです。

親が苦手でも大丈夫!子供を虫嫌いにしないための5つの工夫

子供とてんとう虫を手に乗せる親の手

虫が苦手な人は少なくなく、筆者自身もそのひとりです。でも、親が虫嫌いでも、子供が必ず虫嫌いになるわけではありません。大切なのは、子供の前で見せる振る舞いです。

筆者は虫が苦手というより、もはや恐怖を感じるほどですが、だからこそ同じ思いを子供にさせたくなくて、虫嫌いに育てないよう気をつけてきました。おかげで子供たちは虫が大好きです。子供が虫好きになるか苦手になるかは、性別に関係なく、親が用意する環境が大きく関わっています。次の5つの工夫を意識してみましょう。

子供の前で虫を見て騒いだり、嫌な顔をしたりしない

葉っぱにとまっているオニヤンマ

小さい子供は、身近な大人の気持ちをとても敏感に感じ取ります。大人が怖がったり嫌がったりする姿を見ると、子供もその対象を「怖いもの」と受け取りやすくなります。しかも幼いうちは、その感覚を自分の意思でコントロールするのが難しいのです。

一度苦手になると、切り替えは難しい

「大丈夫だよ」という言葉の意味がわかっても、いったん「怖い」と感じてしまうと、その気持ちを自分では抑えにくいものです。だからこそ、大人が「恐怖や嫌悪」ではなく「安心や好奇心」を見せてあげることが、虫嫌いを防ぐ近道になります。

子供が虫を見つけて報告してきたときに、「早く手を洗って!」「キャー、来ないで!」と大騒ぎするのは控えましょう。

どうしても苦手なときは、笑顔を保ちつつ、落ち着いた声で「よかったね。ママは今忙しいから、パパに見せてあげて」「今からお出かけだから、虫さんとバイバイしてこようか」などと、さりげなくかわすのがおすすめです。

危ない虫は、穏やかに理由を添えて教える

子供は、どの虫が危なくてどの虫が触っても大丈夫かを、まだ見分けられません。大人でも区別がつかないことは多く、カブトムシやバッタ以外の虫を触ろうとすると、つい「ダメ、やめなさい」と言ってしまいがちです。

けれど、その言葉や表情にショックを受けたことがきっかけで、虫全般が苦手になってしまう子もいます。「これは触るとかぶれるよ」と理由を伝えても、子供には「虫=害」と広く伝わり、似た虫まで嫌ってしまうことがあるのです。

虫捕りを楽しむ男の子

虫が大好きな筆者の息子も、蛾を蝶だと思って捕まえようとしたとき、父親に強い口調で「触っちゃダメ」と止められて以来、蛾だけを極端に嫌うようになりました。あとから「ほとんどの蛾は無害だよ」と伝えましたが、そのときの厳しい表情がショックだったようです。

毛虫やハチ、ムカデなど、実際に注意したい虫がいるのも事実です。だからこそ、見分けがつかない虫はむやみに触らせず、「これは何かな、一緒に調べてみようね」と、大人が確認してから触れるように導きましょう。止めるときも、こわい顔ではなく穏やかに理由を添えるのがポイントです。

虫が苦手な親は、無理に飼育しない

中に虫がいる飼育ケース

「虫に興味を持ってほしい」「生き物の大切さを学んでほしい」と、苦手なのに昆虫を飼おうとする人もいます。でも、その親心が逆効果になることもあるので、無理はおすすめしません。

家庭で虫を飼うと、どうしても関わりが密になります。とくに幼児期はエサやりやケースの掃除などを大人が手伝う必要があり、親が苦手だと、つらそうな顔や嫌がる様子を毎日子供に見せることになりかねないのです。飼育は、家族の誰かが無理なく世話できるときに取り入れましょう。

虫好きな大人と一緒に、自然体験の機会を増やす

捕まえたトンボを手に持って子供に見せる大人の男性

まだ虫を怖がらない年齢のうちから、キャンプや田舎での宿泊などで、虫好きな大人や友達と一緒に虫捕りを楽しむ機会をつくりましょう。楽しい体験を重ねると、子供は虫を「おもちゃ」や「友達」のような身近な存在として受け止められるようになります。

パパもママも虫が苦手なら、幼児期から参加できる自然体験キャンプなどを利用するのもおすすめです。虫を怖がらない大人や年上の子と行動することで、自然に慣れていけます。

実家が自然の多い地域なら、祖父母に頼んでみるのもよいでしょう。親だけで抱え込まず、周りの人の力も借りながら、虫と触れ合う楽しい体験を増やしてあげてください。

絵本や図鑑、映像で虫の魅力に触れる

いきなりリアルな写真の昆虫図鑑を見せても、興味を示さないことが多いものです。まずは虫が登場する絵本やテレビ、映像などを一緒に楽しんで興味を育て、そこから少しずつ図鑑へ移行するとスムーズです。

絵本「かぶとん」
絵本「かぶとん」表紙

作・絵:みうら し~まる/鈴木出版

小さなカブトムシ「かぶとん」のお話です。強くなるためにひたむきに努力すること、本当の強さとは何かを、5〜6歳ごろの子供が主人公を通して学べます。アリやクワガタなどいろいろな虫が登場しますが、絵がかわいらしいので、虫が苦手な子でも抵抗なく読めるのが魅力です。

DVD「プチプチアニメ ニャッキ!~サクランボ編~」
DVD「プチプチアニメ ニャッキ!~サクランボ編~」表紙

ポニーキャニオン

NHK教育で放送されたクレイアニメ「ニャッキ!」のDVDです。ミントグリーンの小さなイモムシ「ニャッキ」と仲間たちののんびりした日常が描かれ、思わずクスッと笑えてほのぼのできます。1話5分で、飽きやすい子にもぴったり。「ニャッキをかわいいと思えたら、いつか本物のイモムシもかわいく見えてくるかも」と感じさせてくれる作品です。

虫が苦手になってしまったときの、無理のない克服法

キャンプファイヤーを楽しむ家族

いったん虫が苦手になった子供は、自分だけでその気持ちを乗り越えるのは簡単ではありません。親の影響力が大きいうちに、少しずつ虫との関わりを持たせて安心感を積み重ねることで、苦手意識がやわらいでいきます。焦らず、子供の距離感に合わせてサポートしましょう。

虫が苦手な気持ちを、まず受け入れる

虫が苦手になる背景には、たいてい何かのきっかけがあります。「男の子なんだからしっかりしなさい」「弱虫ね」といった否定的な言葉は、苦手意識を強め、「自分は虫が嫌いな子だ」と思い込ませてしまうので避けましょう。

危険を避けようとして怖がるのは、生き物として自然な反応でもあります。否定する必要はありません。まずは「苦手になったんだね」とありのまま受け止め、一緒に眺めながら「かわいいね」「不思議だね」と、小さな一歩から始めてみましょう。

無理強いは禁物

いくら「大丈夫だよ」と言っても、無理やり触らせるのは逆効果です。子供のペースを何より大切にしましょう。

都会暮らしなら、虫のいる環境へ出かける

自然に触れにくい都会暮らしの場合は、休日にキャンプや登山へ出かけてみましょう。山やキャンプ場には、普段見かけない大きな蝶や珍しい虫がいます。木の様子を観察したり、朝早く虫を探しに行ったりするだけでも、わくわくする体験になります。「怖いもの」から「わくわくするもの」へ、イメージが少しずつ変わっていきます。

「ママを助けて」と頼ってみる

頼りにされるのが好きな子には、この方法が効くことがあります。「ママは虫が苦手で触れないの。おうちに虫が入ってきたら困っちゃうな。〇〇ちゃんが外に出してくれたら、すごく助かるな」と伝えると、やる気を出す子もいます。「ママを助けられた」という経験が自信になり、虫に触れるようになることもあるのです。

ただし、どのくらい苦手かは子供によって違います。強く怖がる子に無理にお願いすると逆効果になるので、様子をよく見ながら取り入れましょう。

強く怖がるときは、無理をさせず相談を

小さな窓から外を見る女性

虫を少し苦手に感じる程度なら、成長とともにやわらいでいくことがほとんどです。ただ、なかには虫を見ただけで激しく泣いたり、パニックのようになったり、日常生活に支障が出るほど強く怖がる子もいます。

そうした強い恐怖が長く続き、外遊びや登園・通学など日々の生活に影響しているようなら、家庭で無理に克服させようとせず、かかりつけの小児科や、園・学校の先生、自治体の子育て相談窓口などに相談してみましょう。専門家の視点から、その子に合った関わり方のヒントをもらえます。一人で抱え込まないことが、いちばんの近道です。

慣れさせるなら、入学前がひとつの目安

小学校に入学する男の子

幼児期は虫をそれほど気持ち悪いと感じにくく、学年が上がるにつれて苦手意識が強まっていく傾向があると言われています。小学生になると、友達から「虫は気持ち悪い」といった情報も入りやすくなるためです。

そのため、親の言葉を素直に受け止めやすく、周りにも虫嫌いの子が少ない入学前は、虫と仲良くなるのに向いたタイミングのひとつです。長期休みを利用してキャンプや山登り、帰省などに出かけ、虫と触れ合う楽しい思い出を増やしてあげましょう。

子供の虫嫌いに関するよくある質問

親も虫が苦手です。どう接すればいい?

無理に触る必要はありません。大切なのは、大騒ぎせず穏やかに構えることです。苦手な場面は虫好きな家族や祖父母に頼ったり、自然体験の場を活用したりして、「虫は怖いもの」という印象を子供に残さないようにしましょう。

いつごろまでに慣れさせるとよい?

幼児期から入学前は、比較的抵抗が少なく慣れやすい時期です。ただし「◯歳まで」と焦る必要はありません。年齢よりも、楽しい体験を重ねられているかどうかが大切です。

強く怖がるときは、無理に慣れさせてもいい?

無理強いは逆効果になりやすいので避けましょう。恐怖が強く長く続き、生活に支障が出ているようなら、家庭だけで抱えず専門家に相談するのが安心です。

この記事を書いたライター
小森ひなた

小森ひなた

子育てと仕事に頑張る共働き主婦です!ルンバ貯金始めました♪