幼稚園の個別見学はいつ誰と?服装やマナー/ナイスな5つの質問
プレ幼稚園や見学会などの集団での見学機会を利用するのではなく、個別に園を見学したいと考える方もいらっしゃいますよね。しかし、個人的に訪問するとなると、服装や適切な時期、見学時のマナーなど、多くの疑問が生じるかと思います。
そこで、幼稚園の個別見学の際に注意したい点をまとめてご紹介します。
幼稚園の個別見学は誰と行くべきか
入園時期が近づき、お知り合いの保護者の方などと情報交換をする際、「一緒に幼稚園の個別見学に行かないか」といった話になることもあるでしょう。
しかし、普段から親しくしているママ友同士でも、幼稚園選びにおいては、一緒に見学に行くことがお互いにとってデメリットになる可能性もありますので、個別見学のお相手選びは慎重に行いましょう。
夫婦ふたりで行く
やはり、ご夫婦おふたりでの見学が最もおすすめです。最近では「私も父親として、一緒に子どもの通う園を決めたい」と考えているパパも増えているようです。パパの仕事の都合がつかない場合もあるかもしれませんが、ご夫婦で子どもの将来について話し合い、教育や子育てに関する価値観を共有する良い機会にもなるのではないでしょうか。
見学を通じて、日常生活では気づきにくいお互いの子育てに対する価値観を改めて話し合えると良いですね。
子連れで行く
お子さんを連れて行くかどうかは、迷うポイントのひとつです。幼稚園はお子さんが通う場所ですから、お子さんの反応や、先生がお子さんにどのように接するかを見ておきたいという側面もあります。
一方で、お子さんを連れて行ったために、保護者の方がお子さんに気を取られてしまい、在園児の様子をじっくりと見られなかったり、聞きたい質問ができなかったりして「失敗した」と後悔することもあります。
子連れで行く場合は、見学中にぐずらないよう、お子さんの体調や機嫌が特に良い日、時間帯を選ぶようにしましょう。
NGなのは…
ママ友が大勢で一緒に見学に行くことは、できれば避けることをおすすめします。複数人のグループで訪問すると、会話が弾みすぎて騒がしくなりがちで、園側への印象が悪くなることがあります。また、在園児が圧倒されてしまい、幼稚園の普段の自然な様子が見られなくなることも考えられます。
さらに、保護者の方がママ友の様々な意見に影響を受けたり、自分のペースで見学できなかったりと、デメリットが多くなる傾向があります。客観的な意見も大切ですが、大勢のママ友と一緒に行くことは推奨できません。
幼稚園の見学にふさわしい服装
受験がある幼稚園を除き、服装に過度にこだわる必要はありません。事前に園に質問しても「自由な服装でいらしてください」と言われると、かえって悩んでしまうかもしれませんね。園それぞれの教育方針や雰囲気(カラー)がありますので、在園児の保護者の方に尋ねることができれば、それが一番確実です。
それが難しい場合は、一般的に「動きやすく、堅過ぎずラフ過ぎない服装」が無難です。親子共にスーツだと堅苦しすぎ、ジーンズにTシャツではカジュアル過ぎる印象を与えます。また、在園児と触れ合う機会があるかもしれませんので、汚されて困るような高価な服や、動きにくい服装は避けた方が良いでしょう。
同じジーンズを履く場合でも、トップスに襟付きのブラウスやジャケットを合わせたり、お子さんにもポロシャツなど襟のある服を着せたりするだけで、清潔感のある印象になります。
NGな服装
ハイヒールは園庭や体育館の床を傷つけてしまう可能性がありますし、大きな音が出るようなアクセサリーは、在園児にぶつかって怪我をさせてしまったり、注意を散漫にさせたりする恐れがあります。過度に露出の多い服装も、TPO(時と場所、場合)を考慮すると、ふさわしいとはいえません。服装で第一印象が決まることもあるので注意しましょう。
幼稚園を見学する時期
多くの場合、幼稚園では願書の配布が10月1日から始まります(地域や園によって異なります)。そのため、個別見学を行うなら、夏休みが明けた後の9月上旬から10月上旬にかけてがおすすめです。在園児が夏休み気分から通常の園生活に戻り始める9月中旬頃に、見学に行くと、園の普段の様子を把握しやすいでしょう。
幼稚園を見学する際の注意点とマナー
幼稚園の個別見学は、園が開いている時間ならいつでも受け付けてもらえるわけではありません。見学を希望する場合は、園側の迷惑にならないよう、マナーを守って対応しましょう。
1必ず電話でアポイントメント(予約)を取って来園する
必ず事前に電話連絡をし、アポイントメント(予約)をとってから来園しましょう。不審者対策のため、部外者の立ち入りを制限している園が多く、アポイントメントなしの訪問はトラブルになりかねません。
また、園に電話をかける際も、時間帯や話し方に注意し、失礼のない対応を心がけることが大切です。電話は、在園児が降園した後の15時~16時頃にかけるようにしましょう。質問したい内容をあらかじめメモにまとめ、長電話にならないよう簡潔に話すことも配慮が必要です。
2持って行った方が良いもの
特に園から持参物を指定されないことが多いですが、用意しておくと便利で、園側に好印象を与えることができるものもあります。下記の持ち物は準備していくと良いでしょう。
- 室内履き(スリッパ、お子さんの分も)
- 筆記用具(メモ帳やバインダー)
- 水筒(暑い季節の場合)
- カメラ(園内の様子を記録したい場合、必ず事前に撮影の可否を確認しましょう)
これはポイントが高い!見学の際の質問5つ
わからないことは積極的に質問することが大切ですが、先生方からの評価もアップするような、具体的で教育への関心を示す質問をしたいですよね。では、どのような質問をすれば良いかを見ていきましょう。
1教員の資質向上と指導体制について
幼稚園での生活は、担任の先生の力量によって大きく左右されます。しかし、新卒の先生だからといって、その指導に不安を感じたままではいけません。大切なお子さんを預ける上で、先生方の専門性は非常に重要です。
そこで、「新卒教員への園内研修(OJT:現任訓練)はどのように行われていますか?」や、「経験豊富なベテランの先生による指導体制はありますか?」といった質問が重要になります。教員が辞めずに育っている園は、良い指導体制が整っており、職員間の人間関係も良好である可能性が高いと考えられます。
2防災・災害時の対応について
避難引き取り訓練や避難誘導訓練を年に何回実施しているかという質問は、園の危機管理意識を知る上で良い質問です。これに加え、さらに具体的な対応について確認しておくと安心です。
<確認しておきたいこと>
- 地域や関係機関(自治体など)との連携体制は整っていますか。
- 災害時の保護者への連絡方法や、引き渡し方法が明確に周知されていますか。
- 非常時の備蓄品(水、食料、衛生用品など)は十分ですか。
3子どもへの関わり方について
「自由時間に一人で遊んでいる子に対して、先生方はどのように関わっていますか?」と尋ねることで、園の教育方針がわかります。「積極的に声をかけて集団での遊びに促している」という返答なのか、「子どもの自主性や個性を重んじて見守っている」という返答なのか、どちらがご自身のお子さんに合っているかを改めて考えてみましょう。
4保育中の子どもの怪我や病気の対応について
保育中に怪我をした場合や発熱した場合に、園での応急処置が徹底しているか、より専門的な対応のために嘱託医や地域医療機関との連携体制があるかなどの確認をしておくと安心です。
<さらに確認しておきたいこと>
- 事故発生時の対応マニュアルはありますか。
- 怪我や病気の際に保護者へ連絡する基準(症状の程度やタイミング)は決まっていますか。
5幼稚園の最も大切にしている教育方針
「こちらの幼稚園では、どのような点に最も重点を置いて園児の教育を行っていますか?」と質問し、先生方が何を一番大切にしているかを確認しておきましょう。案内をしてくれる先生がこの質問にスムーズかつ一貫した回答ができるということは、全教員に幼稚園の教育方針が浸透しており、質の高い教育ができている可能性が高いと考えられます。
先生の状況にも配慮しましょう
担当の先生が個人の質問にどの程度の時間を割いてくれるのかを考慮しましょう。見学の時間に余裕がないようなら、ご自身のお子さんの家庭環境や状況に即した個人的な質問は、後日、降園時間以降に改めてアポイントメントをとって行う方が、より丁寧に対応してもらえるかもしれません。
また、次のような質問は、先生方の手間を増やしたり、不快な思いをさせてしまう可能性があるため、避けるのが賢明です。
こんな質問は避けましょう!
- ご夫婦などで重複している質問
- 他の幼稚園と比較するような質問
- パンフレットに明記されている内容についての質問