チャイルドシートの選び方/遠出や暑さ泣く赤ちゃんの対策まとめ
年間およそ100万人の赤ちゃんが生まれ、それに伴いパパやママもチャイルドシートの準備行いますよね。ところが、レンタルを含め、数あるチャイルドシートの中からどれを選べばいいのか、またお下がりやレンタルを利用する場合も、耐久年数や費用をお得にする方法など、選び方に悩んでしまいますよね。
さらに、チャイルドシートにいざ子供を乗せると、帰省などの遠出で子供が体調を崩す、嫌がって大泣きする、暑くて火傷をするなどのトラブルなどへの対処が必要になりますし、チャイルドシートの義務はいつまでか、旅行中のチャイルドシートの細かい法律などを知る必要がありますが、意外と知られていません。そこで、妊娠中、あるいは子育て中のパパやママが知っておきたい、チャイルドシートお役立ち情報をまとめました。
子供の年齢とチャイルドシート装着義務/法律違反
チャイルドシートの装着義務があることを知っている人は多いのですが、何歳まで必要かどのような罰則があるのか、タクシーや実家に帰省した時に車乗る時はどうすればいいかなど詳しく知らない人も多いでしょう。子供を守るための親の義務ですので正しく理解してルールを守りましょう。
何歳まで装着義務があるの?
チャイルドシートの装着に関しては、法律上6歳未満の乳幼児に義務があります。生まれたときからこの義務は発生するので、出産後退院するとき、産院から家まで車に乗るなら、チャイルドシートをきちんと着用させていなければなりません。
しかし、法律に関わらず、安全性を重視するならば、6歳以上であっても身長140㎝未満の子供には、チャイルドシートを着用させた方が良いのです。それは、車に乗る人が全員装着を義務づけられているシートベルトは、140㎝以上の人の安全性を考えて設計されているからです。
身長140㎝未満の子供がチャイルドシートではなくシートベルトを使用しているときに、事故などで大きな衝撃を受けると、安全を守るはずのシートベルトに首やお腹が圧迫され、首の骨や内臓を損傷する事態になりかねないのです。法律に関係なく子供の安全を守るためという意識で、6歳を過ぎてもチャイルドシートを着用させたいですね。
チャイルドシートの装着義務が免除されるケース
ただし、法律上ではチャイルドシートの装着義務が免除されることもあります。とはいっても、法律で免除されるというだけであって、子供の安全を考えたらチャイルドシートを着用させるに越したことはありません。子供のことを考えて臨機応変に対応したいですね。
- バスやタクシーなどの公共機関を利用するとき
- 車に乗せる子供の数が設置できる台数以上である場合
- 車内での授乳やおむつ替えのとき
- ケガや病気で緊急性を伴うとき
- 肥満や精神疾患、身体的理由(アトピー性皮膚疾患や股関節脱臼など)で装着が適さない場合
公共機関はチャイルドシートの装着義務は免除ですが、親戚や友人の車、レンタカーや旅館などの送迎バスでは装着義務があるので注意しましょう。
チャイルドシートの装着で法律に違反した場合
上記のような免除事項に該当しないにもかかわらず、6歳未満の子供にチャイルドシートを着用させていなければ、法律上の違反行為となります。警察に発覚された場合、罰金はないものの、ただちに免許点数(1点)が減点されるので、普段安全運転を心がけているママも、ゴールド免許を失うことになってしまいます。
チャイルドシートの選び方と装着が楽な固定方式
「市販しているものならどれも同じようなもの」と侮れません!安全性から使用できる期間、車に装着できるかどうかまで、チャイルドシートも多種多様なのです。そのなかでママのニーズに合ったチャイルドシートの選び方の基準になる、次の7つの項目をチェックしてみましょう。
- 安全基準をクリアしているかどうか
- 車に取り付けができるかどうか
- 装着後の安定感
- 成長に合わせた買い替え
- 兄弟にも使用する場合、耐久性が良いかどうか(一般的なのチャイルドシートの耐久性は5年)
- 使い勝手やベルトの着脱が簡単かどうか
- 洗えるかどうか(カバーやクッションが取り外しできるかどうか)
本当にお得なチャイルドシートの選び方とは、目の前にあるチャイルドシートの価格だけではなく、安全性はもちろん、成長に合わせた最終的な出費の合計、使い勝手などを考慮した選び方ではないでしょうか?「こんなに高いチャイルドシートを準備したのに、使い勝手が悪かった…」「お下がりを貰ったけれど、突然壊れて子供が怪我をした」などということがないようにしたいですね。
チャイルドシートの安全基準とは⁉
チャイルドシートの安全基準は国によって違いますが、現行の安全基準をクリアしているものには「Eマーク」がついています。また、国土交通省や自動車事故対策機構がおこなう安全性能試験の結果を「チャイルドシートアセスメント」として「優・良・普通・推奨せず」の4段階評価でサイトに公開しています
装着が楽なISOFIX固定方式チャイルドシートがおすすめ
従来はシートベルトを使って固定する、ユニバーサル固定方式のチャイルドシートが一般的でしたが、2012年7月以降に発売された車に設置されている、固定用ジョイントに専用金具を刺して取り付けるだけの、ISOFIXチャイルドシートの数も徐々に増えてきています。
ユニバーサル固定方式では、固定の仕方によってはチャイルドシートの機能が損なわれていることもある一方で、ISOFIXチャイルドシートは確実な固定が誰でも簡単にできるので、正しく使用することができ、安定感もあるのでおすすめです。
チャイルドシートのレンタル
チャイルドシートには型によって年齢や体重など使用制限があり、一つの型で使える期間はどうしても短くなってしまいます。大手メーカーでは成長に合わせて型を変えられるものもあり、長い期間使えるものもあるのですが、レンタルしたものと購入したものとを、上手く使い分ける賢いママもいるようです。
チャイルドシート基本の型
チャイルドシートは基本的に大きく分けて次の3つの型に分類され、それぞれ対応できる年齢や体重、身長などが制限されています。また型によって平均的な値段も変わってくるので、どの時期にレンタルしたものを使うと良いのかを考える必要があるのです。
チャイルドシート基本の3つの型
・乳幼児用ベビーシート
体重10㎏未満の新生児から1歳までの赤ちゃんに対応
・幼児用チャイルドシート
体重9㎏から18㎏・身長100㎝以下の1歳から4歳くらいまでの幼児に対応
・学童用ジュニアシート
体重15㎏以上、身長140㎝以下の4歳から11歳までの子供に対応
チャイルドシートのレンタル、お得な使い方とは⁉
レンタル会社や、どのメーカーのものを使用するかにもよりますが、新生児から1歳までの乳児用ベビーシートをどうするかがポイントになってきます。乳幼児期は幼児期に比べてお出かけの回数も少なく使用機会も少ないのに、新生児から使用できる乳幼児用ベビーシートの平均価格は高い傾向にあるのです。
寒くてインフルエンザが流行る時期には、外出を控える家庭も多いでしょうから、ニーズと価格を照らし合わせた場合、乳幼児期はレンタルしたものを使う方がお得かもしれません。長い期間たくさん使用する幼児用チャイルドシートやジュニアシートの方が、ベビーシートより価格が抑えられることもあるので、上手に使い分けると良いですね。
また、価格だけでなく、自家用車に対応しているかどうか、兄弟がいるかどうか、耐久性はどうなのか、なども考慮に入れる必要があるので、その家庭に合った使い方をパパとママでよく相談してみてくださいね。
レンタルショップを選ぶポイント
レンタルショップも全国にたくさんあるので、ママとしても、どのレンタルショップを選択するのか悩みどころです。ママのニーズに合ったレンタルショップを見つけられるように、下記のようなことを各社のホームページなどで事前にチェックしてみると良いですね。
- 支払方法の確認(クレジット払いなど)
- 配送料の有無、配送地域の確認
- 希望のメーカーのチャイルドシートがあるかどうか
- 取り付け方法の案内などのサービスがあるかどうか
- 予約が可能かどうか
赤ちゃんがチャイルドシートで泣く!嫌がる対策
子供の安全のためにはチャイルドシートを着用させたいけど、嫌がって泣き叫び、途方に暮れるママもいるでしょう。でも、嫌がるにはそれなりの理由があることが多いので、ママは注意深く観察し、対処できると良いですね。楽しいお出かけのためにも、下記のような対策を試してみてはどうでしょう。
1車内の環境を整える
チャイルドシート自体が嫌なのではなくて、車内が暑過ぎたり寒過ぎたりしていませんか?特に、春先から車内は暑くなりやすいので、エアコンや衣類で調整するようにしましょう。また、車内独特の匂いが嫌いな赤ちゃんもいます。無香料の消臭剤を使用したり、喚起をこまめにしたりするようにしましょう。
2車内でも安心して楽しく過ごせるようにする
後部座席に一人で座らせている赤ちゃんは、ママが見えなくてさみしくなったり、同じ景色ばかりで退屈したりして泣くことがあります。普段から使用している入眠グッズを持たせたり、ママが何度も声をかけたり歌ってあげたり、赤ちゃんの好きな音楽を流したりして、車内でも安心して楽しく過ごせる環境を作ってあげると良いでしょう。
3チャイルドシートに慣れさせる
赤ちゃんが「チャイルドシートよりもママの抱っこの方が良い」と思うのは当然。でも、車に乗るとそれは通用しません!チャイルドシートに慣れさせ、嬉しい気分にさせる工夫をしましょう。チャイルドシートを自宅に置いて、普段からそれに乗せて本を読んであげたり、手遊びをしてあげたり、チャイルドシートでの楽しい体験をさせると良いですよ。
チャイルドシートの暑さ対策
春先頃から、日向に車を駐車すると、車内温度は想像以上に高くなっています。チャイルドシートに乗せられた赤ちゃんや子供の身体は、ぴったり埋まった状態で固定されるので、体感温度に気をつけないと脱水症状や火傷などのリスクが高くなのです。そこで、春から秋にかけて、赤ちゃんのためのチャイルドシート暑さ対策が必要になります。
- チャイルドシート用サンシェードを使う
- 冷却スプレーを使う(スプレー缶の車内置きっぱなしに注意!)
- 後部座席にチャイルドシートがある場合、携帯用の扇風機を使用してエアコンを効きやすくする
- チャイルドシート側の窓に日よけカーテンを取り付け、赤ちゃんに直射日光が当たるのを防ぐ
- UV・太陽熱カットフィルムを窓に貼って車内温度の上昇を防ぐ
夏の車でのお出かけ時にはクーラーBOXを持参し、保冷シートや保冷剤、おしぼり、冷たい飲み物などを冷やせるようにしましょう。
赤ちゃんの長距離の車移動とチャイルドシート
赤ちゃん連れで遠出する場合、授乳や荷物のことを考えても、車での移動は負担が少ないと思いますよね。ところが、長時間の移動になるときは、充分に赤ちゃんの体調を配慮しないと、赤ちゃんに大きな負担をかけてしまうことがあります。赤ちゃんが安全で快適に車移動するためには、どのようなことに気をつけなければならないのでしょうか。
1月齢に合ったチャイルドシートを使用する
例えば、まだ首が座っていない赤ちゃんをイス型のチャイルドシートに座らせるなど、赤ちゃんの月齢に合っていないチャイルドシートでは、赤ちゃんに負担がかかる姿勢を取らざるを得ず、それが長時間となると健康を害することもあります。何より、万が一のことを考えると危険なので、必ず、赤ちゃんの月齢に合わせてチャイルドシートを使用しましょう。
2休憩ポイントをチェックしておく
赤ちゃん連れの長時間のドライブでは、1~2時間に一回は休憩を取ることが理想です。そのためには渋滞のピーク時を避けるなどの配慮や、時間に余裕を持ったゆとりのある計画を立てるようにしたいですね。また、サービスエリアやショッピングセンターなど、授乳やおむつ替え、食事などができる場所も事前にチェックしておくようにしましょう。
3車内の環境を快適にする
長時間のドライブ、赤ちゃんに機嫌よくいてもらうためにも、車内の環境を整えましょう。エアコンで温度を調整したり、こまめに窓を開けて喚起し、リフレッシュしたり。絵本やCDを用意するなどの赤ちゃんが退屈しないための環境づくりも大切ですよ。