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赤ちゃんのヒヤリハット体験談 先輩ママ12人に学ぶ事故防止のポイント

赤ちゃんのヒヤリハット体験談 先輩ママ12人に学ぶ事故防止のポイント

「ちょっとだから」「まだできないから」の思い込みが事故のもとに。赤ちゃんの事故防止のヒントを、先輩ママのリアルな体験談から学びます。転落・誤飲を防ぐ環境づくり、家族での見守りの分担、判断に迷ったときの相談先まで解説します。

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赤ちゃんの事故を防ぐには?ヒヤリハットに学ぶ事故防止策

大人が想像もしていなかった赤ちゃんの突然の行動が、思わぬ事故につながることがあります。こうした不慮の事故は、どんな場面で起こりやすいのでしょうか。

こども家庭庁の「こどもの事故防止ハンドブック」でも、転落・転倒や誤飲・窒息、やけど、水まわりの事故は、0~6歳の子どもに起こりやすい事故として挙げられています。消費者庁も、窓やベランダ、家具からの子どもの転落について毎年注意を呼びかけています。こうした事故の多くは、周囲の環境を整え、大人が少し先回りすることで防ぎやすくなります。

ママに抱っこされた笑顔の赤ちゃん

今回は、先輩ママ12人が「一歩間違えたら事故になっていた」と感じたヒヤリハット体験を紹介します。どの先輩ママも、危険が迫ったときに共通して、次の3つの思い込みに気をつけなければいけないと感じています。

  • ちょっとだから大丈夫
  • 小さいからまだできない
  • 危険なはずがない

赤ちゃんの事故を防ぐためには、これらの思い込みを手放すことが大切です。

それでは、実際に先輩ママたちが体験したヒヤリハットを見ていきましょう。同じ月齢の赤ちゃんを持つママなら誰にでも起こり得ることなので、ぜひ参考にしてください。

赤ちゃんのヒヤリハット体験を教えてください

NANA
30代前半

新生児の予想外の寝返り!?

生まれたばかりの新生児の赤ちゃん

子供が生後3週間のまだ新生児の時のことです。新生児は四十六時中寝て、泣いて、授乳、オムツ替えの繰り返し。

ママは、赤ちゃんが寝ている間に、家事や自分も睡眠をとるという生活が一般的だと思います。

赤ちゃんがぐっすり寝ていたので、私もウトウトとし、ハッと目覚めたとき、まさにヒヤリとする光景が目に入ってきました。

なんと赤ちゃんがうつ伏せに寝ているのです!顔は横向きになっていましたが、当然まだ首も座っていません。

ギクッとして抱き上げ、まず呼吸をしているか、顔色はどうか確かめ、体温を計り、何事もなく無事で本当にホッとしました。

もともと新生児でも、足をバタバタさせたり体をよじったり、よく動く子ではありました。そのため、何かの拍子にクルッと寝返りに成功してしまうことはあるようです。

幸い首が座るのが早く、2ヶ月でしっかりしてきたのですが、それまではうかうかと寝られない日々が続きました。特に新生児のうちは、やはり頻繁な観察が必要だと実感しました。

みぽりん
30代前半

安全ベルトは必ず締めよう!

娘が4か月ごろのことです。私の顔が見えていればご機嫌な娘だったので、娘を寝かせたローハイチェアを背後において料理をしていました。

まだ、寝返りもできない時期だったので、動けないものと思い込んでいました。そのため、腰につける安全ベルトを着けずに目を離していました。

すると、突然ドシンと大きな音がしたので振り返ると、娘がお尻から床に落ちていたのです。

幸い、お座りする格好で落下し、チェアの脚が背中を支える形になったので、頭を打つことはありませんでしたが、娘にとても申し訳なく涙が出ました。

おそらく、足をバタバタしているうちに、ズリズリと足元側に体が移動してしまったのだと思います。

それ以来は、ローハイチェアに限らず、安全ベルトがついたものは必ず締めるようにしています。

はなはな
30代後半

あわやスリングから床に落下

赤ちゃんを買い物カートに乗せて買い物するママのイラスト

ヒヤリハット体験した時の子どもの月齢は、6ヶ月くらいのときです。

その時はスーパーで買い物をしていたのですが、子どもがカートを嫌がったためにスリングで抱っこをしたまま買い物をしていました。

レジに並んでいると、突然子どもがギャーっとぐずりだし、勢い良く暴れだしたのであやそうとしたら、スリングが少し緩み、その緩んだ場所に子どもがのけぞるような体勢に…。

「落ちる!」とビックリして財布を持った手で子どもの頭を支え、なんとか落ちずに済んだのですが、危うく頭から床に落ちるところでした。かなりヒヤッとしました。

それ以降、買い物のときはできるだけスリングではなく、カートに乗せるようになりました。

すーママ
30代前半

まさかのソファーからの転落

寝返りする赤ちゃん

私の初めてのヒヤリハット事件は、赤ちゃんが6ヶ月くらいの時でした。うちの赤ちゃんは寝返りを打つことが他の子よりも遅く、最近ようやく寝返りし始めた頃でした。

そんなある日、二人用の低めのソファで寝入ってしまった赤ちゃん。寝ている赤ちゃんを起こすのがかわいそうで、そのまま寝かしておきました。

その間に赤ちゃんに背を向けて食器を洗っていると、突然、ガタン!という音と一緒に赤ちゃんが「うぎゃああぁ!」と泣き出しました。

慌てて後ろを振り返ると、ソファーの上に赤ちゃんがいません、見ると下に落ちて激しく泣いています。私はパニックになって、慌てて抱き上げてなだめましたが、額が真っ赤に。

低いとはいえ、初めての転落に、私は泣きそうになりながら主人に電話して、病院に行くべきかどうかを相談しました。

その後、様子を見ながら悪そうなら病院へと決めて、幸いに赤ちゃんの機嫌も良く、病院へ行く必要はなかったのですが、赤ちゃんに申し訳なくて仕方ありませんでした。

それからは、どんなに寝ていても、必ずベビーベットか床の上で寝かすようにしています。

ミルキー
32歳

子供に大丈夫は絶対にありません

7ヶ月の頃のことです。ハイハイ、つかまり立ちと成長をしていた頃、歩行器も利用していました。

でも、まだ上手く扱えていなくビュンビュンと進むことはありませんでした。それでも機嫌よく乗っていたので、機嫌のいい隙にと思い、私はお風呂掃除をしてしまいました。

何かあったらすぐに分かるように、リビングのドアを開けたままにしておきました。お風呂掃除が終わって戻った時のことです。子供がリビングにいないのです。

なんと、歩行器から抜け出し、ベランダに脱出。歩行器から抜け出すなんて思ってもみませんでしたし、網戸を開けれるとも思ってもみませんでした。

ベランダから落ちていた可能性もある出来事で、その光景を目撃した瞬間は衝撃的でした。

「機嫌がいいから少し目を離す」「出来ないから大丈夫」「何かあったら耳で聞こえるはず」という思い込みは、絶対に危険ということを学びました。

それからは大丈夫なんて気持ちは持たずに、目を離さないという事にとにかく気をつけるようになりました。

ゆーか
30歳

ほんの少しという油断が危険を招く

赤ちゃんをハイチェアに座らせて離乳食をあげるママのイラスト

娘が9ヶ月になった時にヒヤリとする出来事がありました。つかまり立ちや伝い歩きができ、身軽に動くようになった頃の離乳食の時に起こりました。

娘をハイチェアに座らせて離乳食をあげ、食べ終わった食器をささっと下げてから娘をハイチェアから下ろそうと思い、食器を台所に下げていました。

不穏な空気を感じ、ハッと振り返ると娘がハイチェアの上に立ち、身を乗り出すようにしながら、下に向かって手を伸ばしていました。

そして、頭から落ちそうになったギリギリのところで、私が抑えることができました。

普段から娘にとって危ないものが落ちていないか毎朝床をチェックし、台所や危険そうな場所には柵をつけているのですが、まだ足りていなかったかもしれません。

その事件があってからは、椅子に固定できるベルトのようなものを買って、イスに立ち上がれないようにしています。

たぬきち
30代前半

まだ大丈夫という思い込みが事故のもと

はいはいをしている赤ちゃん

息子が10ヶ月くらいの時です。その頃息子は、ハイハイをして家中を這いずり回っており、少し段のある所ではつかまり立ちができていました。

我が家は2階建てですが、子どもが階段から落ちたら怖いので、1階で生活をし、2階はあまり使用していませんでした。

しかし、2階に洗濯物干し場があるので、息子が寝ている間や何かで遊んでいる間に、洗濯物を干しに、あるいは取り込みに私だけで行くことがありました。

ある時、いつものように息子が遊んでいたので、洗濯物を干して階段を降りてみると、なんと息子が階段を3段ほど登っているではありませんか!

その頃は、まだ階段の初めの段につかまり立ちをするだけだったので、登れないから大丈夫だろうと油断していたのです。

すごくビックリして、慌てて抱いて階段から降ろしました。もう少し私が遅かったら、階段から落ちていたかもしれないと思うとゾッとしました。

その時から、階段の前にチャイルドゲートをつけて登れないようにしたり、2階に行く時は一緒に連れて行き、洗濯干し場がある部屋の扉を閉めて階段の側に行かせないようにしたりしました。

日頃も、子どもから目を離さないことはもちろん、子どもが手の届きそうのない所や、行きそうにない場所でも危ない物を置かないようにしたりしています。

まだ、できなさそうだから大丈夫という思い込みは捨てることが大切だと思います。

みおん
30代後半

少し目を離した隙に!

赤ちゃんがヒヤリハット体験したのは10ヶ月の時でした。私が食事を作っている時に、いつものように歩行器に乗せていました。

初めはご機嫌で遊んでいて静かだったのですが、少し目を離した隙に歩行器が玄関の段差のすぐ側まで移動していたのです。

危ないと思った時には歩行器が段差ギリギリの所で止まっていて、すぐに移動したので玄関の段差から落ちることはありませんでした。

もう少し気づくのが遅くなり、玄関に落ちていたことを考えたら、赤ちゃんをしっかり見ていなかった自分をすごく責めてしまいました。

それ以来、歩行器が落ちないように玄関前にゲージを付けて、赤ちゃんが安全に遊んでいられる空間を作りました。

少し目を離しただけで、赤ちゃんは何をするのか予想がつかないことをするので、注意が必要だと改めて感じた出来事でした。

さいとう
30代後半

柵なしの大人のベッドに寝かせるのはNG

寝ている赤ちゃん

子どもが10か月の頃のことです。抱っこして出かけようとした時、忘れ物に気づき、急いでいたので大人のベッドに子どもを寝かせて、忘れ物をバックに詰めていました。

すると、いつの間にか寝た姿勢のまま少しずつ移動していた子どもが、ベッドから転落してしまいました。

「しまった!」と慌てた私は、急いで子どもを抱き上げて、ケガや様子を確認しました。幸いどこもケガはなく、子どもは泣くこともなくごきげんで、大事には至りませんでした。

でも、このヒヤリハット体験から、二度と赤ちゃんを大人のベッドに寝かせないようにしました。

転落を防ぐには、たとえ短時間であっても、必ず子ども用のベッドに柵をかけて寝かせることが大切だと実感しています。

ずう
20代後半

タバコの誤飲!猛反省しました

たばこと赤ちゃん

息子が10ヵ月くらいの時の事です。はじめての子育てにも少しずつ慣れてきて、息子から目を離し別の部屋で家事をしていました。

一段落して息子のいる部屋に戻ると、タバコの葉っぱが少し落ちていたのです

もしかして!と思い、息子の顔を見るとお口をモグモグ…。すぐに病院へ行こうとした時、ばーっと吐き出してくれました。一本まるまる食べてしまっていました。

どうやら、私のバックから取り出して、口に入れてしまったようです。深く考えずに、手の届く所に置いてしまっていた事を本当に反省しました。

この一件以来、我が家では物は極力外に出さず目のつかない所にしまっています。危ないものもホコリでも、なんでも口に運んでしまうので注意していました。

その後、息子は元気にすくすく成長しています。

まおママ
30代後半

ほんの少しの間でも危険

テーブル付きハイチェア

娘が1歳半くらいのことです。お昼ご飯を食べさせようと思い、テーブル付きハイチェアに座らせました。

テーブル部分にご飯とおかずを置いてから、お茶を入れ忘れたことに気づいたため、「ちょっと待っててね~」と言いながらキッチンに戻り、ダイニングに背を向けるような形でマグにお茶を注ぎました。

その間、1分もなかったと思います。ダイニングに戻ったときに目に飛び込んできたのは、テーブル部分に片足を乗せて、今まさにもう片方の足も乗せようとしている娘の姿でした。

バランスを崩したら高さ1mから落ちてしまいます。慌てて娘に抱きとめたので事なきを得ましたが、あと数秒でも遅ければ、テーブルの上に立ちあがってしまっていたでしょう。

イスには股のところに安全ベルトが付いていましたが、それは座っている状態で滑り落ちないようにするためのものでした。

娘は細身だったため、イスの隙間をうまく利用して体育座りのような態勢から立ち上がり、さらに足をテーブルに掛けたようです。

今までそんなことをするような気配が全くなかったため、油断していました。

このことがあってから、イスに座らせるのはすべての用意が整ってからにし、どうしても目を離さなくてはいけないような場合には、必ず娘をイスから下ろすことにしました。

ほんの少しの間でも目を離すことの怖さを痛感しました。

まま
20代後半

肩車から落ちてしまって…

私の実家に家族で遊びに行っていた、当時1歳半だった娘のお話です。

女の子なのでブロックで遊んだり絵を書いたり、比較的大人しい遊びが好きなのですが、私は昔から男の子のような遊びが大好き!

娘が大人しく遊んでいても、鬼ごっこしよーと走り回って遊んでいました。走り疲れたので一回休憩となりましたが、娘が肩車をしてほしいと言いました。

「パパに頼んでー」と言いましたが、パパはじいちゃんとお話中。仕方なく私が肩車をしてジャンプしたり走ったり。限界というくらい疲れたので、娘を下ろそうとしたその時です。

いつも娘の後ろから腕を入れ、前に下ろすので、今日もその体勢で下ろそうとしたところ、疲れていたせいか、腕の力が一瞬ふっと抜けてしまい娘がおでこから落下!

その時は大事にはならなかったですが、娘のおでこには大きなタンコブと痣が。これが外で、コンクリートや砂利道の上だったらと思うとゾッとしてしまいます。

それからは、肩車から下ろすときはちゃんと私も座り、布団の上などに下ろすようにしています。

ヒヤリハットに共通する「3つの思い込み」はなぜ生まれるのか

12人の体験を並べてみると、事故の入り口はほとんど同じで、冒頭に挙げた「ちょっとだから大丈夫」「まだできないから大丈夫」「危険なはずがない」という3つの思い込みに集約されます。

この思い込みが生まれるのには理由があります。赤ちゃんの発達は、昨日できなかったことが今日できるようになる、というように段階的ではなく飛躍的に進みます。とくに寝返り・お座り・つかまり立ちなどの節目は「初めてできた瞬間」を親が見ていないことも多く、大人の頭の中の「うちの子はまだこれくらい」という認識が、実際の発達より一歩遅れがちなのです。NANAさんの新生児の寝返りや、たぬきちさんの「階段を3段登っていた」体験は、まさにこの発達の飛躍に大人の想定が追いついていなかった例といえます。

対策の考え方はシンプルです。「できるようになってから対策する」のではなく、できるようになる少し前に備えておくこと。目安として、寝返りのしぐさが見えたら転落対策を、ずりばいが始まったら誤飲対策と段差対策を、と一段階先を想定して環境を整えておくと、思い込みと現実のズレを埋められます。

体験談から見える、場面別に気をつけたい事故のパターン

12人の体験は、起こった場面ごとにいくつかのパターンに整理できます。自分の家庭の生活動線に当てはめて、当てはまる場面から対策すると取り入れやすくなります。

場面体験談に見られた状況今日からできる対策
睡眠中の転落・うつ伏せ新生児の寝返り、ソファや大人用ベッドからの転落柵付きのベビーベッドか床に寝かせる。ソファや大人用ベッドに一人で寝かせない。短時間でも同じ
ベビーチェア・ハイチェアベルト未使用でずり落ちる、立ち上がって転落しかける座らせたら必ず安全ベルトを締める。準備は座らせる前に済ませ、離れるときはイスから下ろす
抱っこ具・肩車スリングが緩んでのけぞる、肩車から下ろす際の落下使用前に緩みや装着位置を確認。下ろすときは大人が座り、低く安定した場所で
歩行器での移動目を離した隙に段差やベランダへ移動段差・階段・ベランダへの動線をゲートや扉でふさぐ。使うときは目の届く範囲で
階段・段差登れないはずの階段を数段登っていた階段の上下にベビーゲートを設置。行かせたくない部屋は扉を閉める
誤飲・口に入れる床のたばこの葉を口に入れるたばこ・薬・小物は赤ちゃんの手が届かない高い場所へ。床は毎日チェック

とくに誤飲は、口に入る大きさかどうかの見極めが大切です。トイレットペーパーの芯(直径およそ39mm)を通り抜ける大きさのものは、赤ちゃんの口に入る可能性があると考え、床や低い位置から片づけておくと安心です。ずうさんの体験のように、大人が「まさか」と思うものほど、赤ちゃんは興味を持って口に運びます。

今日からできる家庭の安全点検と、家族での見守りの分担

安全対策は、一度で完璧にするより「気づいたら直す」を続ける方がうまくいきます。おすすめは、大人が実際に床に座ったり四つん這いになったりして、赤ちゃんと同じ目線で部屋を見渡す方法です。立ったままでは気づけない、コードの位置や床に落ちた小物、家具のすき間が見えてきます。

そして忘れたくないのが、見守りを一人で抱え込まないことです。まえがきの体験にもあったように、事故は「家事で背を向けた数十秒」に起こりがちです。家庭の中で「料理中は誰が見る」「洗濯物を干す間はここで遊ばせる」と役割を決めておくだけで、目が届かない時間を大きく減らせます。パパや家族には「気づいた危ない場所を写真で共有する」とお願いすると、具体的で協力しやすくなります。「あとで」ではなく「気づいたその場で直す」を合言葉にすると、対策が後回しになりません。

家庭の安全点検チェックリスト

  • 寝かせる場所は柵付きベビーベッドか床にしている
  • チェアやベビーカーの安全ベルトを毎回締めている
  • 階段の上下・キッチン・玄関・ベランダへの動線をふさいでいる
  • たばこ・薬・電池・小物を赤ちゃんの手の届かない場所へ移した
  • 床に落ちた小さなものがないか、一日一回チェックしている
  • 家事で目を離す時間帯の「見守り担当」を家族で決めている

判断に迷ったときの相談先を知っておく

どんなに気をつけていても、転倒や誤飲などのヒヤリハットは起こり得ます。「病院に行くべきか、様子を見てよいか」と迷ったときのために、公的な相談窓口を知っておくと安心です。厚生労働省の事業として、全国共通の小児救急電話相談(#8000)があり、お住まいの都道府県の窓口につながって、看護師や小児科医から対処の仕方や受診の目安についてアドバイスを受けられます。実施時間帯は自治体によって異なるため、日中のうちに地域の窓口や受付時間を確認しておくと、いざというときに慌てずにすみます。あわせて、かかりつけの小児科や母子健康手帳に記載された連絡先も、見やすい場所に控えておきましょう。

赤ちゃんの事故防止でよくある質問

Q. 家事の間、どうしても目を離してしまいます。

目を離す時間をゼロにするのは現実的に難しいものです。だからこそ、離れても危険が起きにくい環境を先に作っておくのが近道です。ベビーサークルや柵で囲った安全なスペースを一つ用意し、「離れるときはそこに入れる」と決めておくと、料理や洗濯の間も安心度が上がります。歩行器のまま目を離すと段差やベランダまで移動してしまうことがあるため、使うときは目の届く範囲にとどめましょう。

Q. 上の子がいて、細かいおもちゃの誤飲が心配です。

上の子のおもちゃは、赤ちゃんが入れない高さの棚やフタ付きボックスにまとめるのがおすすめです。「小さいおもちゃはこの箱の中だけで遊ぶ」というルールを上の子と一緒に決めると、上の子の遊びを尊重しながら誤飲のリスクを減らせます。遊び終わりに一緒に片づける習慣をつけると、床に小さなものが残りにくくなります。

Q. 賃貸でネジ止めができません。転落・段差対策はどうすれば?

突っ張り式のベビーゲートや、はがせる粘着タイプの安全グッズを選べば、壁や柱を傷つけずに対策できます。窓には、サッシに挟むだけのロックも市販されています。階段や玄関には、置くだけ・突っ張るタイプのゲートを使うと、原状回復が必要な賃貸でも取り入れやすいです。

Q. 安全対策はいつまで続ければいい?

目安は、赤ちゃんが自分で危険を理解して避けられるようになるまでです。成長とともに手が届く範囲や登れる場所が変わるので、「できることが増えた」と感じたタイミングで、その都度部屋を見直していくのがおすすめです。

思い込みを手放して、備えを一歩先へ

12人の体験に共通していたのは、事故が「特別な家庭」ではなく、どの家庭でも起こり得るごく日常の場面で起きていたことです。そして、そのほとんどが「ちょっとだから」「まだできないから」という思い込みをきっかけにしていました。

赤ちゃんの発達は、大人の想像より一歩先を行きます。できるようになってから慌てるのではなく、できるようになる少し前に備えておくこと。そして見守りを家族で分担し、気づいた危険はその場で直すこと。この積み重ねが、ヒヤリハットを事故にしないための、いちばん確実な近道です。今日できる小さな一つから、ぜひ始めてみてください。